著者
中野 浩一
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.318-327, 1997-01-10 (Released:2017-09-27)

In Japan spreading of skiing is said to have originated from the ski instruction of Lerch, an Austrian officer, in Takada district since January 12 in 1911. But Nagai, a professor of gymnastics in Tokyo Higher Normal School, indicated that he had done it before Lerch. Staying in Sweden to search for Swedish gymnastics from 1907, Nagai had practised skiing for the study of the physical activity of the Japanese nation. From the end of December in 1910 fell on the 3rd ski season (1910-11) since his return to Japan in early 1909, he started an action to spread skiing in the prefecture of Akita, next to Yamagata, because he got a chance to go to snow area in winter for a course in gymnastics, and after returning to Tokyo, he wrote an article introducing Swedish winter sports in the newspaper "Jijishinpoh (時事新報)" and so on, and in the next ski season (1911-12) he gave ski instruction in the north-eastern section of Japan in the first half of January in 1912. But these activities amounted to no more than an introduction of skiing, and had little influence. On the other hand, at the end of December in 1910 was the same time Nagai started his action, Takada Division started a research for popularizing skiing before Lerch arrived at his post. They accomplished its study in this ski season (1910-11), and in the next ski season (1911-12), they started an action to extend their influence all over Japan, and almost succeeded in it after holding the opening ceremony of Esshin Skiing Club (越信スキ-倶楽部) on February 11 in 1912 fell on the next month Nagai visited the north-eastern section of Japan. Though Nagai used a skiing style with two poles, Lerch's one with one pole has consequently spread in the north-eastern section of Japan.
著者
中野 浩
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.390-389, 1953

従来酒類の矯正方法中脱酸にはNaOH, CaCO<SUB>3</SUB>, K<SUB>2</SUB>CO<SUB>8</SUB>等の中和剤による方法がとられて来たが, 最近イオン交換性合成樹脂による酒質の矯正 (脱酸, 脱塩) が試みられ, 可成の成績を修めている様である。即ち本邦においては麻生氏等 (1) がイオン交換樹脂を用いてリンゴ酒の品質向上を図り, 最近では伊藤氏等 (2)(3) がアルコール及び不良清酒, 酸敗清酒をイオン交換樹脂にて処理する事により矯正出来ると報じている。又津田恭介氏 (4) はイオン交換樹脂を用いて酒類の脱酸及び, 防腐剤として用いた牛乳中のサリチル酸の除去を試みており, Buck, Mottern氏等 (5) はResinous Products & Chemical Co. で製造されたイオン交換樹脂を用いて, 林檎汁を試料にアニオン交換法, カチオンーアニオン交換法, アニオンーカチオンアニオン交換法の三つの方法について研究を行つている。<BR>本試験は防腐剤として用いたサリチル酸が粗悪製品であつた為, 清酒にフエノール様の臭気及び強烈なる収斂味を帯び飲用に供し得なくなつたものについて脱サリチル酸を目的として行つたものである。(尚供試試料は酒造場においてサリチル酸投入直後, 早期発見により攪拌前に上下層を分離したものの下層部分で, そのサリチル酸含有量は石当り25匁である。)<BR>即ち試料を突間速度*15~20で膨潤イオン交換樹脂層を通過せしめ, 流出液に活性炭素を投入し5時間後に濾過精製した。その結果酒質はボケて押味も不足となつたが, サリチル酸含有量は規格以下になりフエノール様の臭気及び収斂味も感じられなくなつた。
著者
伊藤 靖朗 ボルジン ジャシル 中野 浩嗣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. AL, アルゴリズム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.70, pp.35-42, 2002-07-25
参考文献数
10

本論文では,文脈自由文法に対するCKYパージングを高速に行う入力依存回路によるFPGAへの実装を提案する.文脈自由文法Gと文字列xが与えられたときに,CKYパージングはGがxを導出するか否かを判定する.このCKYパージングは,xの長さがnのときに,O(n^3)時間で導出するかを判定するできることが知られている.任意の文脈自由文法Gが与えられたときに,その文法に対するCKYパージングを行うハードウェアのVelilog HDL記述を生成するハードウェアジェネレータを示す.生成された記述は,FPGAに実装され,任意の文字列xに対して,Gがxを導出するかを判定する.このFPGAは,特定の文法Gに対してのみパージングを行うので,入力依存ハードウェアであり,究極の高速化が可能である.このハードウェアの性能をタイミング解析により評価し,また,アルテラ社のFPGAを用いて動作確認を行った.結果として,ソフトウェアによるCKYパージングより約750倍高速であることがわかった.
著者
中野 浩司 佐藤 真弘 津田 綾子 關谷 悠 森 勝伸 板橋 英之
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.829-837, 2010 (Released:2010-11-11)
参考文献数
39
被引用文献数
3 6 3

The speciations of heavy metals (Cu, Zn, Pb, Cd and Cr) in bottom sediment soils collected from Kusaki dam-lake in Gunma Prefecture were considered to be in the solubility with the type of ligands, by a sequential extraction procedure with five fractionations. Through these procedures, a large amount of Cu in Kusaki dam-lake sediment was in a fraction bound to organic matter ; those of Zn and Pb were in an oxide fraction bound to iron and manganese oxides, and those of Cd and Cr were in the exchangeable fraction and in the residual fraction, respectively. The composition of species in a heavy metal was almost the same without any regard to the collection periods for two and a half years, the particle size of the sediment soils and the collection points. The total concentrations of heavy metals in the sediment soil at Kusaki dam-lake was still high at this stage, compared with those at Kanto loam and Black soil (Kurobokudo). From the distributions of each fraction for analyte heavy metals, the ratios of heavy metals with long-term leaching were estimated.
著者
倉橋 ともみ 小林 洋介 白浜 功徳 渡邉 峰守 中野 浩 浅岡 峰雄
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.12-18, 2020-02-29 (Released:2020-02-29)
参考文献数
20

目的:当地区で救急救命士の処置が拡大された2015年度以降,来院時低血糖の症例に対し救急車内で血糖測定・ブドウ糖溶液投与が行われなかった理由を検討した。方法:2015年度からの3年間に当院救急外来に救急車で来院,15歳以上で来院時血糖値70mg/dL 未満の患者を対象に,救急車内のJapan Coma Scale(以下JCSと略す),血糖測定・ブドウ糖溶液投与の有無,来院時血糖値などを調査した。結果:対象は397例で,血糖測定50例,ブドウ糖溶液投与は8例に行われた。ブドウ糖溶液未投与389例のうち297例が血糖未測定であり,その74.7%はJCS Ⅱ桁未満であった。救急車内の血糖値が50mg/dL 以上の17例すべてで来院時さらに血糖値が低下した。結論:JCS Ⅱ桁未満,血糖値50mg/dL 以上でも血糖測定・ブドウ糖溶液投与が可能になるようプロトコールの再検討が必要である。
著者
中野 浩
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究 (ISSN:21887535)
巻号頁・発行日
vol.30, no.178, pp.138-146, 1991 (Released:2021-08-27)

Kenji Miyazawa (1896-1933) is the most popular poet among the modern Japanese. Because his literary works had been incorporated the nature. That is, his views of nature calls forth many modern Japanese responses. And as his views of nature was based on the science on Taisho Era in Japan, we can recognise that his views of nature had included an element of scientific one. Therefore, we may point out that many of modern Japanese whose have acquired science education have scientific views of nature common with Kenji Miyazawa's one. Now, this study tries to definite the concept "scientific views of nature" on Kenji Miyazawa. Especially, this study analyzes the teaching materials for Kenji Miyazawa's science lecture at RASUTIJINKYOKAI which was his personal association on agricalture. The materials are composed of some fields of science; the outline on chemistry, botanical physiology and some essential knowledges on soil and 49 scientific sketches for teaching. From the result, on the things of nature which are chemical substances, plants and minerals, Kenji Miyazawa had strongly believed that those all are made up of "ATOM"
著者
渡邊 真 中野 浩
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.254-255, 1997-02-26

62歳,男性.1996年3月ごろから下痢で発症.
著者
中野 浩嗣 オラリウ ステファン
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.481, pp.25-32, 2000-11-27

本論文では、シングルホップの1つのチャネルをもつ無線ネットワーク上にn台のステーションが存在する場合に、リーダ選択を行う省電力確率プロトコルを提案する.提案するプロトコルは、全てのステーションが台数nを知っている場合に、任意のf(f&ge;1)に対して確率1-1/fで、O(log f)時間でリーダ選択を行い、また、どのステーションも高々O(log log f+log f/log n)回の送受信を行う.どのステーションもnを知らない場合、提案するプロトコルは、平均O(log n)時間でリーダ選択を行い、また、確率1-1/fで、O(min((log n)^2+(log f)^2, f^<3/5>olg n))時間動作し、どのステーションも高々O(log n+log f)回の送受信を行う.
著者
中野 浩嗣 伊藤 靖朗 川上 賢介 重本 耕司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.198, pp.79-84, 2009-09-10
被引用文献数
3

本稿では,単純,スケーラブル,かつポータブルで,FPGAに実装可能なTiny processing systemを提案する.このシステムは,16-bitのプロセッサ,クロスアセンブラ,クロスコンパイラを含んでいる.このシステムのソースコードは極めて少なく,16-bitのプロセッサはVerilog HDLで268行で書かれている.クロスアセンブラは38行のPerlスクリプトである.クロスコンパイラは,23行の字句解析のためのFlex文法ファイルと,90行の構文解析とコード生成のためのBison文法ファイルから構成される.よって,このTiny processing systemは容易に理解でき,機能拡張も難しくない.このシステムの教育と小型組込みシステムへの応用を示す.

2 0 0 0 OA 二十三士

著者
中野浩気 著
出版者
中野浩気
巻号頁・発行日
1907
著者
中野 浩志 常盤 直孝
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.CdPF1027-CdPF1027, 2011

【目的】<BR>アキレス腱断裂術後の足関節可動域に関する報告や,跛行に関する報告は緒家により様々な報告がなされているが,足関節運動の質が跛行に及ぼす影響についての報告は少ない.今回,アキレス腱断裂術後約10週経過したにも関わらず跛行を呈した症例を経験し,足関節背屈時の距骨下関節に着目して理学療法を行った結果,良好な改善が得られた.今回の報告の目的は,その経験を通して評価体系についての研究を進めることである.<BR><BR>【方法】<BR>対象は20歳代,男性.剣道で踏み込んだ際に左アキレス腱を断裂し,他院にてOpe施行.その後経過良好のため退院するが,術後約10週経過したにも関わらず,歩行時の疼痛と上手く歩けないとの主訴で来院された.初期評価時では,歩行時のinitial contact(以下IC)時に踵骨への疼痛,terminal stance(以下TSt)時に断裂部位への疼痛があり,さらに歩いても前へ進まないという訴えがあった.歩行時の左立脚相では常に距骨下関節(以下ST関節)回内,下腿内旋であり,身体重心は右側へ偏位していた.各関節の可動域において著名な左右差はなかった.しかし,足関節背屈において過度なST関節回内を呈した背屈であり,ST関節中間位にて背屈を行うと可動域制限が著明に現れた.MMTに関しては左側の腓骨筋群,脛骨筋群,殿筋群が3,腓腹筋,ヒラメ筋で2と筋力低下を認めた.activeSLRにおいても,左側で陽性となった.立位アライメントは,左側のST関節回内位,下腿内旋が見られ,骨盤左回旋,体幹右回旋であった.なお,右側のPSISとASISの差2横指,左側のPSISとASISの差1横指と左側の骨盤後傾が見られた.身体重心は右側へ偏位していた.<BR><BR>【説明と同意】<BR>本研究は症例の同意を得て,ヘルシンキ宣言に基づいて行った.<BR><BR>【結果】<BR>理学療法アプローチをST関節内側後方への滑り込み制限に対して徒手療法を行い,ST関節を安定させる目的で後脛骨筋,腓骨筋群の筋力トレーニング行った.その結果,再評価時ではST関節中間位での足関節背屈可動域は改善し,歩行時の疼痛,前方への推進力も改善した.歩行時,左立脚相でのST関節回内,下腿内旋は改善し身体重心の位置も正中位へ近づいた.MMTに関しても左側の腓骨筋群,脛骨筋群,殿筋群が4,腓腹筋,ヒラメ筋で3と筋力が改善し,activeSLRも陰性と改善が得られた.立位アライメントでは,左側のST関節が中間位へ近づき,下腿内旋の改善が得られた.骨盤,体幹の回旋においても改善が得られ,左側のPSISとASISの差も1横指半と改善された.なお,身体重心も正中位へ近づいた.<BR><BR>【考察】<BR>今回,症例の主訴であった歩行時の疼痛,前方への推進力低下をST関節に着目して理学療法アプローチを行った結果,良好な改善が得られた.IC時の疼痛に関しては初期評価時に足関節背屈でST関節の内側後方への滑りが見られず,その結果過度なST関節回内を呈した背屈となっていた.そのため,IC時の衝撃吸収が行えず踵骨部に疼痛が生じていたと考えた.また,TSt時の疼痛においてはST関節回内位であることに加え,ST関節回内位により生じる前足部の不安定性に対して足底筋が過剰収縮する2つの要因により下腿三頭筋に牽引力が生じ,その状態で前方への推進力を得るため,努力性の蹴り出しを行った結果ではないかと考えた.なお,初期歩行時に前方への推進力が得られなかったのは,loading responseからmid stance時に前足部が早期に回内することで重心が正常よりも早い段階で内側へ偏位したためだと考えた.前足部が早期より回内する要因としては,立位時における身体重心右側偏位,長腓骨筋の機能不全により長腓骨筋と筋連結をしている前脛骨筋の筋力低下,さらに,足部から起こる上行性運動連鎖により骨盤後傾位となり,殿筋群の筋力低下によって,右側の骨盤が下制することで身体重心が右側に偏位したことが考えられた.以上のことから,初期評価時では足関節背屈時におけるST関節内測後方への滑り込み制限がダイナミックアライメントに影響を及ぼし,各関節の筋力を低下させ,歩行時の疼痛,前方への推進力低下を招いていたと考えた.したがって,理学療法アプローチによりST関節の後方内側への滑り込み,安定性が改善されたことで,再評価時ではダイナミックアライメントが改善し,各関節の筋力が改善したことなどに伴い,歩行時の疼痛,前方への推進力が改善したと考える.<BR><BR>【理学療法学研究としての意義】<BR>今回の結果から,理学療法評価を行う際には量だけでなく運動の質の評価も行い,他関節への影響も考慮する必要があることを再確認できた.今後の展望としては,各関節の可動性の違いによる筋活動の変化を筋電図等を用いて臨床の場で研究を行っていきたい.
著者
白子 準 吉田 宗弘 押山 直人 和田 康孝 中野 浩史 鹿野 裕明 木村 啓二 笠原 博徳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.147-158, 2006-09-15
参考文献数
27
被引用文献数
11

半導体集積度の向上にともなう消費電力の増大,集積トランジスタ数の増化に対する処理性能向上の鈍化に対処するため,チップ上に複数のプロセッサを集積するマルチコアアーキテクチャ(チップマルチプロセッサ)が大きな注目を集めている.このようなマルチコアアーキテクチャの能力を最大限に引き出し,高実効性能・低消費電力を達成するためには,プログラムの適切な並列化に加えチップ上のリソースのきめ細かな電圧・動作周波数制御を実現するコンパイラが必要不可欠である.本論文では,各プロセッサコアが等価であるOSCARタイプのマルチコアプロセッサにおいて,各プロセッサの電源のON/OFF・周波数電圧制御(FV制御)をマルチグレイン並列化環境下でコンパイラが適切に判断し低消費電力化を行うコンパイル手法を提案する.提案手法を実装したOSCARコンパイラにより,科学技術計算とマルチメディアアプリケーションに対する評価を行った結果,SPEC CFP95 appluにおいて4プロセッサ使用時に最小実行時間を維持したまま60.7%の消費エネルギー削減,MPEG2エンコーダにおいて4プロセッサ使用時にデッドライン制約を保証したまま82.7%の消費エネルギー削減が達成された.A chip multiprocessor architecture has attracted much attention to achieve high effective performance and to save the power consumption, with the increase of transistors integrated onto a chip. To this end, the compiler is required not only to parallelize program effectively, but also to control the volatage and clock frequency of computing resources carefully. This paper proposes a power saving compiling scheme with the multigrain parallel processing environment that controls Voltage/Frequency and power supply of each core on the multiprocessor. In the evaluation, OSCAR compiler with the proposed scheme achieves 60.7 percent energy savings for SPEC CFP95 applu using 4 processors without performance degradation, and 82.7 percent energy savings for MPEG2 encoder using 4 processors added deadline constraint.
著者
中野 浩一
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.318-327, 1997

In Japan spreading of skiing is said to have originated from the ski instruction of Lerch, an Austrian officer, in Takada district since January 12 in 1911. But Nagai, a professor of gymnastics in Tokyo Higher Normal School, indicated that he had done it before Lerch. Staying in Sweden to search for Swedish gymnastics from 1907, Nagai had practised skiing for the study of the physical activity of the Japanese nation. From the end of December in 1910 fell on the 3rd ski season (1910-11) since his return to Japan in early 1909, he started an action to spread skiing in the prefecture of Akita, next to Yamagata, because he got a chance to go to snow area in winter for a course in gymnastics, and after returning to Tokyo, he wrote an article introducing Swedish winter sports in the newspaper "Jijishinpoh (時事新報)" and so on, and in the next ski season (1911-12) he gave ski instruction in the north-eastern section of Japan in the first half of January in 1912. But these activities amounted to no more than an introduction of skiing, and had little influence. On the other hand, at the end of December in 1910 was the same time Nagai started his action, Takada Division started a research for popularizing skiing before Lerch arrived at his post. They accomplished its study in this ski season (1910-11), and in the next ski season (1911-12), they started an action to extend their influence all over Japan, and almost succeeded in it after holding the opening ceremony of Esshin Skiing Club (越信スキ-倶楽部) on February 11 in 1912 fell on the next month Nagai visited the north-eastern section of Japan. Though Nagai used a skiing style with two poles, Lerch's one with one pole has consequently spread in the north-eastern section of Japan.
著者
中野 浩
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究 (ISSN:21887535)
巻号頁・発行日
vol.49, no.254, pp.91-100, 2010 (Released:2021-08-02)

Minamata disease occurred because inhabitants consumed the polluted seafood. The official confirmation of Minamata disease was in 1956. However, the material cause of that disease was uncertain at that time. The Minamata Food Poisoning Sub-committee, under authority of the Food Hygiene Investigation Committee of the Ministry of Health and Welfare, determined the material cause of Minamata disease to be a certain kind of organic mercury in 1959. The sub-committee was dissolved after their report. The discussion about the investigation of the cause was performed in a conference initiated by the Economic Planning Agency, which was titled "Minamata Disease General Investigation and Research Liaison Council". The Participants were eight scientists; four fishery scientists, two chemists, and only two medical scientists, which implied that only examination of the organic mercury was to be discussion. The conference was held four times from 1960 to 1961. In the first and second conferences, the organic mercury research from a medical perspective progressed in cooperation with fishery sciences. In the third conference, it was reported that UCHIDA Makio, professor of Kumamoto University, had found organic mercury crystal in the shellfish found in Minamata-bay. Authorities of biochemistry and medicine in the third conference criticized UCHIDA's research. At the fourth conference, reports contradicting his research were presented. Although those anti-UCHIDA reports were not verified, AKAHORI Shiro, the highest authority of biochemistry, not only accepted them, but also expressed doubt in the organic mercury causal theory. Therefore, this theory was recognized as uncertain.
著者
中野 浩美 川井 信太郎 柏瀬 貢一 小川 篤子 石川 善英 徳永 勝士 赤座 達也 十字 猛夫 山根 明男
出版者
日本組織適合性学会
雑誌
日本組織適合性学会誌 (ISSN:21869995)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.205-212, 1997 (Released:2017-03-31)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

我々はHLAの多検体のルーチン検査に適したDNAタイピング法として, Polymerase Chain Reaction-based Microtiter Plate Hybridization(PCR-MPH)法を用い, HLA-DRB1やDQB1遺伝子のタイピング法をすでに確立した. 今回, 従来の血清学的方法ではダイビングが困難なHLA-A2, A26およびB61遺伝子のアリルタイピングをPCR-MPH法で検討した. それぞれのグループに特異的なプライマーを用いてPCRを行い, A2は日本人に報告されている5種類のアリル(A* 0201, * 0203, * 0206, * 0207, * 0210)を10プローブが固定されたマイクロタイタープレートを用いてタイピングした. 同様にA26は3種類(A* 2601, * 2602, * 2603)を5プローブで, B61は4種類(B* 4002, * 4003, * 4004, * 4006)を6プローブでタイピングした. 本法を用いてアリルタイピングを行った結果, PCR-SSO法などの結果と一致した. 本法はPCRが約3時間, MPHが約2時間の計5時間で終了する. さらに今回報告したHLA-A2, A26およびB61遺伝子タイピングのMPH操作は, HLA-DRB1やDQB1のタイピングと同じ条件なので, これら全てのタイピングを同時に行うことができる.
著者
蓮尾 徹夫 中野 浩 飯村 穣 斎藤 和夫
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.11, pp.1082-1086, 1971-11-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
11

1.清酒に銅が混入した場合, 著るしく着色したり, 濁るという現象が当局管内の2製造場でみられた。2.清酒への銅の混入経路につき, 醸造中, 清酒移動中, 製成火入工程中と, 原料から製品までの銅を調査し, その混入経路をある程度はあくできた。3.消毒, 殺荷剤による銅製器具からの銅の溶出効果について検討した。4.銅混入酒の矯正方法について, 活性炭素, 各種イオン交換樹脂を用いて, その除銅効果を検討した。
著者
中野 浩
出版者
日本産業教育学会
雑誌
産業教育学研究 (ISSN:13405926)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.18-25, 2010-01-31 (Released:2017-07-18)

1973年度に科目「水産食品衛生」が新設され,高校水産教育に初めて公害が導入される.本稿では,この科目の新設経緯を明らかにし,「水俣病」と「新潟水俣病」に関わる内容について検証した.食品衛生と公害防止を盛り込んだ科目を創設したいという文部省側の姿勢と,公害教育の必要性を訴える教師側の見解が一致していた.けれども被害よりも加害防止が重要視される.教科書『水産食品衛生』には水俣病被害の実相は過少に記され,誤謬も認められた.そうした記述は,教科書執筆者のひとりである河端俊治によるものであった.
著者
本田 巧 伊藤 靖朗 中野 浩嗣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.302, pp.81-86, 2014-11-13

本稿では,コラッツ予想の網羅的検証のGPU実装を提案する.我々はNVIDIA Geforce GTX TITAN上を用いて実装及びその性能評価を行った.実験結果より,提案するGPU実装は1秒間に5.01×10^<11>個の64bitの自然数を検証可能であることを確認した.同様の処理をおこなうCPU実装は1秒間に1.80×10^9個の64bitの自然数の検証が可能であることより,提案するGPU実装はCPU実装と比較して278倍の高速化を実現した.
著者
林 達也 中野 浩嗣 オラリウステファン
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.89, pp.23-30, 1996-09-13
参考文献数
19

要素数が合計がnのソートされたk個の列をマージして新しいソート列を求める問題をkマージ問題と呼ぶ。本論文では、単純で仕事・時間量が最適な3つのPRAM上のkマージ問題を解くアルゴリズムを示す。まず、EREW?PRAM上で、O(og )時間で仕事量がO( log )のkマージアルゴリズムと、CREW?PRAMとCRCW?PRAM上でO(oglog n+log )時間で仕事量がO( log )のkマージアルゴリズムを示す。また、これらのアルゴリズムが仕事量がO( log )である限り、高速化はできないことを示す。The k-merge problem, given a collection of k,(2〓k〓n), sorted sequences of total length n, asks to merge them into a new sorted sequence. The main contribution of this work is to propose simple and intuitive work-time optimal algorithms for the k-merge problem on three PRAM models. Our k-merge algorithms runs in O(log n) time and performs O(n log k) work on the EREW-PRAM. and in O(loglog n+log k) time and O(n log k) work both on the CREW-PRAM and on the CRCW-PRAM. We also prove that the computing time of these algorithms cannot be improved provided that the amount of work is bounded by O(n log k).