著者
荒金 恵太 西村 亮彦 舟久保 敏
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.673-676, 2017-03-31 (Released:2017-09-13)
参考文献数
21
被引用文献数
11

Since the Nankai Megathrust Earthquake and Tokyo Inland Earthquake are predicted to occur in the near future, disaster prevention have become urgent issues in urban planning in Japan. Therefore, municipal governments in Japan are required to implement disaster prevention systematically by making use of green and open spaces. In this study, the authors analyzed the role of the “Green Master Plan (GMP)” in disaster risk reduction through 72 case studies. As a result, it was revealed that there are a lot of GMPs which refers to the disaster prevention, while their specific measures vary a lot depending on the past disaster experience and geographic condition. It was also found that a lot of GMPs designate green and open spaces like urban parks as evacuation sites for mega earthquake or large fire. As a conclusion, the authors pointed out the future tasks for the landscape and urban planning in Japan in order to enhance the role of green and open spaces in disaster prevention.
著者
飯塚 康雄 舟久保 敏
出版者
樹木医学会
雑誌
樹木医学研究 (ISSN:13440268)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.110-111, 2019-04-30 (Released:2021-03-08)
参考文献数
1
被引用文献数
3
著者
大久保 敏弘
出版者
公益財団法人 NIRA総合研究開発機構
雑誌
NIRAオピニオンペーパー (ISSN:24362212)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.1-10, 2023-03-03 (Released:2023-03-07)

コロナ禍を契機に、ネット経由で、単発・短時間のサービスを提供する「ギグワーク」への関心が高まっている。働く側にとっては、スキルや時間を活かして自由度の高い働き方を実現でき、発注側はニーズに応じたサービスを手ごろな価格で利用できる。一方、ギグワーカーは労働者としての権利や福利厚生が保障されていない。所得も不安定になりがちで、セーフティネットの脆弱性が課題だ。労働力不足が進む日本社会にとって、また、昨今の物価高騰が進む中、ギグエコノミーの重要性は増しており、新しい働き方を健全に発展させられるか、分水嶺に立っている。就業者実態調査の結果によると、副業・兼業としてのギグワークの経験がある就業者は全体の4%、日本全体で推定275万人程度いることがわかった。特に若年層、従業員のいない自営業主、専門技術職、管理職、テレワーク利用者ほどギグワークを行っている。内容は「データ入力作業」などホワイトカラー系の仕事が多く、隙間時間を使った本業の所得補填の色合いが強い「後ろ向きのギグワーク」が中心だ。従来期待されていた、組織に縛られず自らのアイデアやスキルで柔軟に効率よく働く「前向きのギグワーク」とは異なる。「前向きのギグワーク」を普及させるには、企業が副業に肯定的になり、従業員のスキルを正しく評価し十分な賃金を保障すること、マッチングプラットフォームの制度設計を改善していくことが不可欠だ。
著者
竹井 健 中島 祥介 錦織 直人 小山 文一 中村 信治 浅田 秀夫 畠山 金太 大林 千穂 西久保 敏也 藤井 久男
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.342-349, 2016

Muir-Torre症候群は脂腺腫瘍と内臓悪性腫瘍を併発する遺伝性疾患で,Lynch症候群の一亜型と考えられている.症例は61歳の男性で,既往歴は36歳,38歳,46歳,56歳時に大腸癌,50歳時に胃癌があり,家族歴は父と叔父に大腸癌と多数の発癌患者を認め,Lynch症候群を疑い経過観察していた.61歳時に背部に1 cm大の出血を伴う結節が出現し,局所切除術施行し,病理組織学的検査にて脂腺癌と診断した.内臓悪性腫瘍の既往と脂腺癌の併発よりMuir-Torre症候群と診断した.診断後にも計5回の脂腺腫瘍と計2回の大腸癌の発生を認めたが,早期に加療し現在無再発生存中である.また,遺伝学的検査を行い<i>MLH1</i>の病的変異を認めLynch症候群と診断した.Lynch症候群はMuir-Torre症候群を呈することがあり,内臓悪性腫瘍だけでなく皮膚腫瘍も念頭に体表観察を行うことも重要と考えた.
著者
百瀬 浩 舟久保 敏 藤原 宣夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
環境システム研究論文集 (ISSN:13459597)
巻号頁・発行日
no.30, pp.429-435, 2002

栃木県の東荒川ダムにおいて、生物の生息場所創出を目的とした各種の環境整備を行い、その前後約6年間にわたる鳥類のモニタリングにより、ダム湖の環境整備が鳥類の生息状況に与えた変化を調べた。環境整備の内容は、4つのビオトープ池とこれらをつなぐ近自然型水路、そして湖面に設置した計4基の植栽人工浮島で、ビオトープ池群の周囲には樹林の植栽も行われた。整備前には疎林性鳥類が優占した整備地に、カワセミ、カワガラスなどの水鳥類が飛来して採餌や休息に利用したほか、多くの樹林性鳥類も出現するようになった。カワセミ、セキレイ類、カルガモなどの鳥類は、事例地内やその周囲で営巣するようになり、環境整備の効果が実証された。
著者
大久保 敏子 丸山 貴美子 白木 康浩
出版者
信州大学医学部附属病院看護部
雑誌
信州大学医学部附属病院看護研究集録 = Annals of nursing research, Shinshu University Hospital (ISSN:13433059)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.60-67, 2018-03

医療材料の管理においては、病院経営の効率化に加えて感染防止と医療安全のリスク管理が重視されている。当院で使用している閉鎖式輸液ラインは、複数のメーカーの関連製品を組み合わせて使用しており、部署により異なっていた。そのため閉鎖式輸液ラインの関連製品の種類が多かった。そこで、関連製品を多く使用している部署の状況を調査し、部署の要望を取り入れながら、閉鎖式輸液ラインとその関連製品の標準化に取り組んだ。各部署で使用しているコネクターや延長チューブなどの関連製品を院内で標準化することにより、その品目数を減らし、すべてを在庫品として中央管理することが可能となった。これにより、輸液ラインの接続箇所が減り、専用のデバイスが必要なくなり看護業務の効率化につながった。今まで、部署ごとにおこなっていた取り扱い方法などの看護師への教育は、シンプルとなり病院全体でおこなうことができるようになった。また、閉鎖式輸液ライン関連製品の年間購入金額は、およそ167万円(関連製品の購入額合計の約15%に相当)を削減でき経済効果も得られた。
著者
三宅 崇智 宇野 喜之 小野 信幸 雪丸 敏昭 久保 敏哉 長山 昭夫 浅野 敏之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.I_85-I_90, 2018 (Released:2018-11-10)
参考文献数
2
被引用文献数
2

指宿港海岸では,突堤,離岸堤,護岸,養浜を組み合わせた面的防護工法による整備が進められている.これらの施設を整備するにあたって,地域の重要な観光資源である「天然砂むし温泉」を含む温泉地下水環境の保全が重要な課題となっている.本研究では,養浜が温泉地下水に及ぼす影響を評価することを念頭に,潮汐に伴う温泉地下水の変動特性を把握することを目的として地下水位と温度に関する4季の連続観測を行った.観測結果は,平面的かつ断面的に整理し,経時的な変化を把握した.その結果,上げ潮の時間帯では,温泉水の下に海水が浸透し,砂浜内部の温泉水が陸側に押し上げられる様子を確認した.下げ潮の時間帯では,温泉水が砂浜内部の表層を流下する様子を確認した.
著者
竹井 健 錦織 直人 小山 文一 中村 信治 浅田 秀夫 畠山 金太 大林 千穂 西久保 敏也 藤井 久男 中島 祥介
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.342-349, 2016-04-01 (Released:2016-04-19)
参考文献数
16

Muir-Torre症候群は脂腺腫瘍と内臓悪性腫瘍を併発する遺伝性疾患で,Lynch症候群の一亜型と考えられている.症例は61歳の男性で,既往歴は36歳,38歳,46歳,56歳時に大腸癌,50歳時に胃癌があり,家族歴は父と叔父に大腸癌と多数の発癌患者を認め,Lynch症候群を疑い経過観察していた.61歳時に背部に1 cm大の出血を伴う結節が出現し,局所切除術施行し,病理組織学的検査にて脂腺癌と診断した.内臓悪性腫瘍の既往と脂腺癌の併発よりMuir-Torre症候群と診断した.診断後にも計5回の脂腺腫瘍と計2回の大腸癌の発生を認めたが,早期に加療し現在無再発生存中である.また,遺伝学的検査を行いMLH1の病的変異を認めLynch症候群と診断した.Lynch症候群はMuir-Torre症候群を呈することがあり,内臓悪性腫瘍だけでなく皮膚腫瘍も念頭に体表観察を行うことも重要と考えた.
著者
上久保 敏
出版者
關西大学經済學會
雑誌
關西大學經済論集 (ISSN:04497554)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.81-88, 2002-06-01
著者
藤原 正幸 久保 敏 山本 正昭
出版者
日本水産工学会
雑誌
水産工学 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.185-194, 1997-12-12
参考文献数
14

波浪エネルギーを利用して海水交換を行うために砂浜に造成されたヒラメ稚魚の中間育成池において、流動と水質の変動特性を明らかにする目的で現地観測を行った。測定項目は、流速、水温、塩分、溶存酸素(DO)で、さらに流動パターンを把握するため染料拡散実験を実施した。海水流入量は海水位と波高によって変動し、海水取入口から流入した海水は池内において循環流を形成して流出口に向かう。それゆえに水温とDOが最大値を示す時刻は場所によって異なることになる。DOに関しては海水取入口が閉じている状態では朝の6時に最低値の飽和度60%まで減少する。またDO収支から推定すると、池内におけるすべての消費過程を考慮したDO消費速度は0.162mg/l/hrとなった。そのうちの60%は水中懸濁物、20%はヒラメの呼吸によるもので、残りは底質による消費であった。塩分収支から推定した海岸地下水流入量は海水流入量と比較すると無視できる程度であった。