著者
新舎 隆夫 碇谷 幸夫 男澤 康 久保 隆重
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第33回, no.情報システム, pp.2227-2228, 1986-10-01

近年、半導体技術の進歩に伴い、論理装置の大規模化、高集積化が進み、論理装置の設計品質向上及び観計工数低減が重要な課題になってきている。この課題に対処する有力な方法は、機能レベルの論理設計自動化と既存論理の再利用設計支援の二つに大別される。前者は、新規設計の場合に有効であり、機能論理記述言語で設計した機能論理仕様からゲート論理を自動生成する論理自動生成が行われている。これに対して、後者は、既存論理装置の小型化、高性能化、低価格化、高信頼化等を図る場合に有効であり、既存のゲート論理を目標回路系のゲート論理に変換する回路系変換が一般に行われている。しかし、再利用設計では、既存論理をそのまま再利用することは少なく、機能拡張を伴うことが多いので、回路系変換だけでは不十分である。本報告では、先に提案した論理再利用方式の構想を具体化した論理レベル変換方式の位置づけと概要について述べる。なお、本方式の詳細はで述べる。
著者
木村 勇一 大久保 隆夫 後藤 厚宏
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.119-120, 2014-08-19

既存Webアプリケーション(WebAP)の入力処理の脆弱性を調査し,対策を考察した.2014年4月に広く認知されたStruts2,及びStruts1の脆弱性(Struts脆弱性)は,Javaの基本的な枠組みで発生する脆弱性である.課題はWebAPの内部構造のブラックボックス化とパラメタの正否を識別する仕組みの欠如である.対策としてホワイトリストのパラメタチェックフィルタがある.ホワイトリストは必要なパラメタのみ取り込み,その他のパラメタを除外するので,ブラックボックスとなるコンポーネント利用時の未知の脆弱性の防止に有効である.対策となるチェックルールの設定方法3案を提示する.
著者
久保 隆志

本研究の目的は,相談援助実習終了後の実習生が作成する実習報告書のテキストマイニングを通して,実習終了後に形成されると考えられる利用者の権利等に関連する記述を探索し出現状況を把握することにある.同時にそれらの探索を行うことにより,利用者の権利等に関する意識の形成方法について若干の整理を行うことで以降の研究方法を検討していくことを目的とした. テキストマイニングの対象となった実習報告書は,A 大学三年次生18 名とB 大学三年次生32 名が相談援助実習終了後に作成したものである.結果として相談援助実習を終えた実習生が,利用者の権利等について認識し,それらを言語化することに一定の限界があることを見出した.また一般社団法人日本社会福祉士養成校協会が受託した,(公財)社会福祉振興・試験センター 平成26 年度社会福祉振興関係調査研究助成金事業「社会福祉士養成新カリキュラムの教育実態の把握と,社会福祉士に必要な教育内容のあり方に関する調査事業」の調査研究からも同様のことを確認することができた. 以上のことを踏まえて実習生が利用者の権利等について認識する方法を模索した.
著者
大久保 隆夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.628-629, 2016-06-15

近年,自動車や航空機,ドローンなど,乗り物に対するハッキングの事例が相次いて公開され,話題となっている.従来から安全性等を考慮して設計されていたはずの乗り物で,このようなハッキングが容易にできてしまうのはなぜなのか,また乗り物と情報セキュリティを守るということはどのような意味を持つのかについて解説する.
著者
大久保 隆夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.627-627, 2016-06-15
著者
大石 進一 高安 亮紀 久保 隆徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.166, pp.61-64, 2010-07-26

本報告では非線形楕円型偏微分方程式のDrichlet境界値問題の解に対する精度保証付き数値計算方法について述べる.提案手法は先行研究とは違うまったく新しい精度保証法法で,Newton-Kantorovichの定理に基づき,自然に精度保証条件が導かれる.さらにこの手法は近似解計算の数倍程度の手間で精度保証可能である.精度保証付き数値計算法の計算速度について効果的な結果を得ることができた.
著者
久保 隆一 喜多岡 雅典 赤埴 吉高 待寺 則和 肥田 仁一 田中 晃 進藤 勝久 安富 正幸
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.26, no.10, pp.2488-2493, 1993-10-01
被引用文献数
9

基底膜の構成成分である laminin (LN) の免疫組織化学的染色を大腸癌・胃癌に行ったところ LN 活性が癌組織の基底膜部分に認められる症例に高率に肝転移, 肝転移再発がみられることが明らかになった. また同じ基底膜成分である type IV collagen (CI V) の染色部位は LN と一致し, LN 陽性部位は基底膜であると考えられた. 1987年より LN 染色による大腸癌の肝転移再発の prospective study を行った結果, 高率に肝転移再発が予測できた. 一方, LN 陽性で基底膜を形成する癌がなぜ高率に肝転移するのかを解明するため培養細胞を用いた研究を行った. 培養細胞でも基底膜を形成する癌としない癌があったが, いずれの細胞も LN, CIV を産生していた. 以上より大腸癌・胃癌では基底膜を形成する癌としない癌があり, 基底膜形成癌 (basement membrane producing cancer; BmPC) が高率に肝転移することが明らかになった.
著者
佐伯 裕司 大和 宗久 大西 博昭 久保 隆一 田中 順也 中野 敬次 山田 博生 中嶋 一三 北條 敏也 奥野 清隆 岩佐 善二 安富 正幸
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学医学雑誌 (ISSN:03858367)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.299-305, 1985-09-25
被引用文献数
4

The breast is one of the most common site of cancer originated primarily. Metastatic neoplasma to the breast, however, has been reported as rare. According to the Annul of the Pathological Autopsy Cases in Japan, seventy six cases who had metastatic neoplasma to the breast out of 219,41 cases were reported in 1981,which included 35 cases of the opposite side breast cancer, 9 of gastric cancer, 9 of malignant lymphoma, 5 of cervical or corpus cancer of the uterus etc. The incidence of the metastatic cancer to the breast is 0.35% in all the malignant neoplasma. In this paper, the authors reported 3 cases with the metastatic neoplasma to the breast experienced during a period of these 10 years. The first case was intrahepatic bile ductal cancer, the second was pancreatic cancer, and the third was descending colon cancer. The intrahepatic bile ductal cancer was the first case of metastatic cancer to the breast in Japan in the literature.
著者
金 永鏑 古賀 寛 松久保 隆 高江洲 義矩
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.8-19, 1998-01-30
被引用文献数
2

本研究は多様な無機成分を含有している竹塩を配合したNa_2PO_3F/竹塩配合歯磨剤のenamelへのフッ化物取り込み,酸抵抗性に与える影響を検討したものである。ウシの前歯enamelに実験群歯磨剤として,研磨剤のみを含む歯磨剤(対照群),MFP配合歯磨剤(F群),MFP/竹塩配合歯磨剤(FB群),MFP/竹塩/VE(vitamin-E)配合歯磨剤(FBV群),MFP/食塩/VE(vitamin-E)配合歯磨剤(FSV群)を反応させ,フッ化物取り込み,酸抵抗性,SEM観察,XMAとX線回折分析による歯の表面分析を行った。その結果,フッ化物取り込み量は対照群と比較して,F群とFSV群では第1層で有意差が認められたが,竹塩配合歯磨剤のFB群とFBV群は第3層まで有意に高かった(p<0.05)。酸抵抗性実験では,F群では6時間まで,FB群およびFBV群では12時間までCa溶出抑制効果が認められた(p<0.05)。乳酸緩衝液で3時間作用後のenamel表面のSEM観察では対照群,F群およびFSV群ではenamel prismのheadに脱灰像が観察されたが,FB群とFBV群にはenamel prismの脱灰がみられず,微細な粒子の沈着による比較的滑沢な表面が観察された。歯の表面全体の広範な沈着物はHApおよびその前駆物質であると確認されたが,さらにFBとFBV群では,その他にK_5P_3O_10,KCa(PO_3)3,Ca_4O(PO_4)_2などの化合物が検出された。以上のことからMFP/竹塩配合歯磨剤とMFP/竹塩/VE配合歯磨剤は,MFP配合歯磨剤およびMFP/食塩/VE配合歯磨剤と比較して,in vitroでのフッ化物取り込み量と酸抵抗性試験成績において有意に高いことが認められた。
著者
大久保 隆志
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

これまでの捜査の行き詰まりを打破し,新たな展望を見出すためには,従来の捜査手法を超えた新たな捜査を検討すべきであると言われている。しかし,これを我が国の刑訴法と整合的に接合するためには,新たな捜査と従来の捜査の適法性の共通基盤を見出す必要があるところ,その基盤は,結局のところ,従来から議論のあった「自己決定」と「利益衡量」の在り方に収斂されるように思われる。そうすると,新たな捜査は,自由な「自己決定」を害することなく,適正な「利益衡量」に支えられた捜査であることが前提となる。その意味において,「自己決定」と「利益衡量」とが,捜査を支える「指導理念」の中核的概念であると考えられる。
著者
大久保 隆夫
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.55, pp.1-7, 2010-02-25
参考文献数
13

本稿では,ソフトウェアに対する攻撃シナリオをモデル化する手法として,Sindre の提案する mal-activity モデルを拡張し,Web に対する具体的な攻撃のシナリオを記述する手法を提案する.更に,これを攻撃パターン,対策パターン化して用いることで,特定の前提において攻撃の発生可能性を認識し,脅威評価に利用できる手法を提案する.また,例としてイントラネットの Web システムにおいて想定される攻撃を示す.In this paper, we propose a description method of security attack scenarios with extending Sindre's mal-activity model. We also presents the attack scenarios can be used as attack patterns and countermeasure design patterns with which analysts can assess threats against the certain assumptions by recognizing the possibility of security attacks. We show the possibilities of some attacks against the intranet Web systems.
著者
久保 隆徹
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:若手研究(B)2009-2011
著者
松久保 隆 大川 由一 田崎 雅和 高江洲 義矩 山本 秀樹 坂田 三弥
出版者
東京歯科大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1989

本研究は、食品の咀嚼性の評価方法や個人の咀嚼性を解析するための指標食品を得ることを目的としている。今期の課題は、平成2年度に得られた結果をふまえて食品咀嚼中の下顎運動解析によって得られる運動速度の各咀嚼サイクルが、食品の咀嚼中の状態変化をとらえることが可能かどうか、各咀嚼サイクルの出現頻度と被験者の咀嚼指数および歯牙接触面積とにどのような関係があるかを検討することを研究目的とした。顎関節に異常がない成人6名を被験者とした。被験食品は、蒲鉾、フランスパン、スルメ、もち、ガムミ-キャンディ-、キャラメル、ニンジンおよびガムベ-スとした。被験食品は一口大とした。下顎運動はサホン・ビジトレナ-MODEL3を用い、前頭面における下顎切歯点の軌跡を記録し、下顎運動速度の各咀嚼サイクルの開口から閉口までを1単位として分解し、パタ-ン分類を行なった。被験者の中心咬合位での歯牙接触面積ならびに石原の咀嚼指数の測定を行なった。下顎運動速度の各咀嚼サイクルは、被験食品で6種のパタ-ンに分類できた。すなわち、Uはキャラメル摂取の最初に認められるパタ-ンでとくに開・閉口時に食品の影響を著しく受けるもの、Vは開・閉口時に速度が遅くなるパタ-ン、Wは閉口時に速度が遅くなるパタ-ン、Yは開口時に速度が遅くなるパタ-ン、Xは人参の摂取初期に認められるパタ-ン、Zは開・閉口時ともに速度に影響がみられないパタ-ンであった。各パタ-ンの出現頻度と咀嚼指数および接触面積との関係を解析した結果、咀嚼性が高いと考えられる人は、硬い食品で、食品の影響をほとんど受けないパタ-ンZおよび閉口時に影響をうけるパタ-ンWが多く、閉口および閉口時に影響を受けているパタ-ンVが少ないと考えられた。このパタ-ン解析は、咀嚼中の食品の物性変化を表わすものとして重要な情報と考えられ、個人の咀嚼能力を示す指標食品の選択にも重要な歯科保健情報の一つと考えられた。
著者
赤川 安正 市川 洋一郎 久保 隆靖 相良 正明 永金 幸治 里見 圭一 橋本 正毅 津留 宏道
出版者
広島大学歯学会
雑誌
広島大学歯学雑誌 (ISSN:00467472)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.227-234, 1992-12-01
被引用文献数
2

本論文の要旨は平成4年8月2日日本口腔インプラント学会中国四国支部総会において発表した。本論文は,広島大学歯学部附属病院において行われた京セラ株式会社からの受託臨床研究における治験症例の観察結果をまとめたものである。