著者
佐藤 元 藤澤 延行 中島 耕司 相浦 智史 大久保 雅一
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.27, no.Supplement1, pp.239-240, 2007-07-01 (Released:2009-07-31)
参考文献数
3

The three-dimensional temperature measurement was carried out using the background schlieren method in combination with the tomographic image reconstruction technique. This technique allows a non-invasive optical measurement is applied to the temperature measurement around of a heating thin wire. The maximum temperature in the measurement agrees closely with that of the theoretical estimate and the thermocouple measurement.
著者
久保田 善彦 鈴木 栄幸 舟生 日出男 加藤 浩 西川 純 戸北 凱惟
出版者
日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.11-19, 2006-01-31
被引用文献数
14

子どもたちが理科の授業において,科学者が実践するのと同じように「科学する」にはコミュニティの存在が必要不可欠である。小学校の実験室という限られた空間において同期型CSCLを用いることで,コミュニティの変容と,そこでの科学的実践を考察した。同期型CSCLであるKneading Board(通称KB)の利用によって,これまであまり見られなかった実験中の活動班の相互作用が緊密になった。それによって,お互いをリソースとした学習活動やコミュニティに共通する基準の設定などが行われ,教室全休がコミュニティとして機能していった。また,コミュニティ内では,実験班間の競争,データの正当性や信頼性の確保,批判的な検討,評価基準の作成,基準の運用などの科学的実践が行われていた。同期型CSCLを小学校の理科実験で活用することは,コミュニティへの参加を促し,そこでの科学的実践の支援に有効だといえる。
著者
野坂 千秋 箕輪 澄乃 星川 恵里 久保田 浩二 大越 ひろ 渡邊 乾二
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.10-16, 2001-02-20
被引用文献数
5

熟練したシェフの調理技術に着目し,非熟練者と比較し,ソース中の成分の状態や物性に与える,調理操作条件の影響について検討を行った。1.調理過程を比較したところ,ルーと牛乳の攪拌工程に顕著な差が見られ,シェフは非熟練者に比べ2倍近い攪拌速度を示した。2.ルーと牛乳を攪拌混合した直後の試料で比較すると,シェフではルー中の小麦澱粉・タンパク粒子が均一に分散し,油脂が細粒化した状態にあるのに対し,非熟練者では澱粉粒はタンパクと絡み合って凝縮し,油脂は油脂は大きな粒径を呈した。ルーと牛乳の攪拌速度の上昇に従い,シェフに近づく傾向を示した。3.流動特性において,シェフソースは非熟練者ソースに比べ,降伏値,チキソトロピー性,粘稠性係数が有意に大きい物性を示した。モデルソースにおいても,攪拌速度の上昇に従い,シェフソースに近づく傾向を示した。4.シェフソースは非熟練者ソースに比し,滑らかで,ボテつかず,粘りが少なく,クリーム風味の好ましいホワイトソースであることが示された。モデルソースにおいても,攪拌速度が速い程,同様の傾向を示し,シェフソースの食感や風味に近づいた。また,総合評価と相関の高かった「なめらかさ」は、澱粉・タンパク粒子径と粘稠性係数と高い相関を有することが示された。以上より,シェフの調製方法は,ルーと牛乳を高速攪拌する点で非熟練者と異なることが特徴として挙げられ,その調理方法が,良好なホワイトソースに反映していることが示唆された。
著者
板野 志郎 大久保 忠旦
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学農学部研究報告 (ISSN:00724513)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.109-117, 1997-12-26

泌乳期間中の乳牛のエネルギー代謝の基礎知見を得るため,乳牛の心拍速度と熱発生量,泌乳エネルギー間の関連性を分析した。泌乳中のホルスタイン種4頭に対し,ガスマスク法と心拍数のテレメトリーを利用して熱発生量と心拍速度を同時測定し,それらの間の回帰モデルを作成した。また各試験牛の泌乳期間中の24時間連続心拍速度(beats/min)と泌乳エネルギー(Y:mj/mbs/day)の変化を測定し,この日平句心拍速度(DHR:beats/min)の動態から,上記の回帰モデルを利用することで泌乳期間中の日熱発生量(DHP:mj/mbs/day)の動態を推定した。以上のことをふまえて日平句心拍速度,泌乳エネルギーおよび日熱発生量間の関係を解析した。結果は以下の通りである。1.心拍速度と熱発生量の間には明確な一次の回帰関係(r=0.8303-0.9733, P<0.01)が示された。2.日平均心拍速度,日熱発生量は分娩後100日以内にピークを持ち,泌乳エネルギーと同様に泌乳期が進むにつれて減少した。3.日平均心拍速度と泌乳エネルギーの間に正の相関があり(全体r=0.7215, P<0.01),日平均心拍速度1拍当たりの泌乳エネルギー増加量は0.0108mj/mbs/dayを示した。4.泌乳エネルギーと日熱発生量は強い正の相関を示した(全体r=0.8495, P<0.01)。5.泌乳エネルギーと日熱発生量間の回帰モデルから泌乳牛の維持代謝エネルギー要求量として0.4237mj/mbs/dayもしくは0.4901mj/mbs/dayが推定された。6.泌乳のための代謝エネルギーの利用効率(k_1)として53.76%もしくは57.00%が推定された。これらの結果は,泌乳牛の211ネルギー収支の泌乳期間中の変動が心拍速度と強く関連していることを示しており,心拍速度の変動が血流量に影響し,その結果泌乳代謝に影響を与えることが示唆された。
著者
久保園 晃
出版者
朝日新聞社
雑誌
科学朝日 (ISSN:03684741)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.p38-40, 1982-04
著者
久保 隆一 喜多岡 雅典 赤埴 吉高 待寺 則和 肥田 仁一 田中 晃 進藤 勝久 安富 正幸
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.26, no.10, pp.2488-2493, 1993-10-01
被引用文献数
9

基底膜の構成成分である laminin (LN) の免疫組織化学的染色を大腸癌・胃癌に行ったところ LN 活性が癌組織の基底膜部分に認められる症例に高率に肝転移, 肝転移再発がみられることが明らかになった. また同じ基底膜成分である type IV collagen (CI V) の染色部位は LN と一致し, LN 陽性部位は基底膜であると考えられた. 1987年より LN 染色による大腸癌の肝転移再発の prospective study を行った結果, 高率に肝転移再発が予測できた. 一方, LN 陽性で基底膜を形成する癌がなぜ高率に肝転移するのかを解明するため培養細胞を用いた研究を行った. 培養細胞でも基底膜を形成する癌としない癌があったが, いずれの細胞も LN, CIV を産生していた. 以上より大腸癌・胃癌では基底膜を形成する癌としない癌があり, 基底膜形成癌 (basement membrane producing cancer; BmPC) が高率に肝転移することが明らかになった.
著者
岩並 恵一 石原 正隆 坪田 有史 小林 和弘 松山 喜昭 小久保 裕司 福島 俊士
出版者
社団法人日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科學會雜誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.109-113, 1995-02-01
被引用文献数
17 1

日常の臨床における支台築造方法や築造材料の種類について,1977年(昭和52年)と1986年(昭和61年)に実施した調査報告に続く第3報である.特にレジン築造を含む成形材料による築造の頻度に注目したが,前回の28%から8%に減少していた.大学附属病院での調査であるため特殊な環境におけるものとの解釈もあろうが,意外の感は否めない.その他,鋳造体としての銀合金の使用頻度の減少や,合着用セメントとしてのリン酸亜鉛セメントの激減などのデータも得られている.
著者
久保天随 著
出版者
育成会
巻号頁・発行日
1905
著者
久保田 信
出版者
海の生き物を守る会
雑誌
うみひるも
巻号頁・発行日
vol.148, pp.4-6, 2014-12-16
著者
大貫 真樹子 久保 満佐子 飯塚 康雄 栗原 正夫
出版者
JAPANESE SOCIETY OF REVEGETATION TECHNOLOGY
雑誌
日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.198-201, 2013-08-31
参考文献数
10

侵略性の高い外来の緑化植物として指摘されているイタチハギを選択的に伐採する駆除試験を行った。イタチハギが優占する栃木県真岡市の切土のり面において,5 月,6 月,8 月および5 月と8 月の4 種の異なる時期に伐採時期を設け,イタチハギのみの定期的な伐採を3 年間継続した結果,無処理区と比較してイタチハギの平均個体数,平均樹高,植被率が低下した。5 月と8 月の年2 回伐採を行った試験区では,いずれの値も開始当年から低く,在来の高木種の植被率が増加したことから,今後の継続した伐採によって高木種がイタチハギを被陰し,イタチハギを駆除できるものと考えられた。