著者
村田 和彦 吉田 忠義 鈴木 忠 河合 恭広 金沢 紀雄 高瀬 真一 佐々木 豊志 塩原 雄二郎 乾 迪雄 土屋 純
出版者
The Kitakanto Medical Society
雑誌
北関東医学 (ISSN:00231908)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.317-322, 1980-12-20 (Released:2009-11-11)
参考文献数
17

電気的交互脈は比較的まれな心電図異常であり, その正確な頻度は不明であるが, 心電図検査10,000回におよそ5回程度みられるものであるといわれている.本所見は通例心異常のあるものに認められ, その出現はしばしば心膜液貯留の診断の手がかりとなるが, きわめてまれながら, 他に心異常のない症例に電気的交互脈の出現をみたとの記載もある.以下, われわれが最近約15年間に経験した6症例を報告する.
著者
佐々木 豊志
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.130, 2019

<p>森林を通じて、学生が〝SDGs〟に取り組んだ事例の報告です 〝SDGs〟は、国連が2015年に193カ国の同意のもとに採択された2030年までに持続可能な社会を実現するために達成すべき17の目標です。その中で森林資源を循環する持続可能な地域資源として活用するために学生が取り組んだ具体的なアクションです。 青森山田学園は、青森県内に放置してきた広大な山林を所有しています。青森大学の学生が、この山林を有効に活用するための企画を提案し、昨年度朝日新聞社が主催した「大学SDGs ACTION AWARD ! 」にエントリーし、入賞しました。学生が山林の有効な活用を提案・実践する過程を通じて大学・行政・地元企業・地域住民がつながり、様々な取り組みを展開しました。SDGsの視点から取り組んだ活動が広がり、学生にとって、森と地域、森と産業、森と暮らしを学ぶ貴重な場となりました。次代を担う世代に森林に関心が増すことが、近代社会が抱える森林・林業の課題の解決につながる可能性もあります。そして、この事例から今後「森林資源と学生の学びや研究の場」ともなりうる可能性を考察します。</p>
著者
間屋口 信博 餘利野 直人 嶋村 悠太 谷岡 佳紀 佐々木 豊 造賀 芳文
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.139, no.4, pp.234-239, 2019-04-01 (Released:2019-04-01)
参考文献数
7
被引用文献数
3

In this paper, we show the result of building and simulating a model that can optimally operate electric power supply by a system combining Photovoltaic Power Generation (PV) and Storage Battery (BT), mainly for residential customers. Especially focusing attention on BTs, by solving the objective function that minimizes electricity charges of customers by using the internal temperature and life characteristics of the storage battery as constraint conditions, an optimal solution is obtained. Compared with the case where the constraint condition of the storage battery is not taken into consideration, although the electricity charge increases, it is evaluated that the system can be used stably for a long time. Also, in a system that combines PV and BT, DC power bus (DC Bus) is controlled to a constant value for the purpose of supplying electric power to DC load and stable power supply to AC load.
著者
佐々木 豊 嶋村 悠太 山本 友貴 造賀 芳文 餘利野 直人 間屋口 信博
出版者
一般社団法人 電気設備学会
雑誌
電気設備学会 論文誌 (ISSN:24334472)
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, pp.41-49, 2019 (Released:2019-08-10)
参考文献数
14

In this paper, a novel optimization tool is developed for a customer including new devices which are photovoltaic power generation (PV) and storage battery (BT). A treatment of thermal constraints of BT is introduced in the formulation for energy management system (EMS). Especially, thermal constraints are important to achieve the stable operation of demand-side energy system. The authors carry out the operation planning simulation by using nonlinear programming method. In latter section, a real-time simulation tool for the EMS is introduced by using MATLAB/Simulink SimPowerSystems.
著者
佐々木 豊史 宮崎 浩一
出版者
電気通信大学
雑誌
電気通信大学紀要 (ISSN:09150935)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.21-32, 2005-01-31

In this article, we examine whether bad news on a company impacts on the correlations betweenthe equity return of the company and those of other companies based on the Japanese equity datain 1997, when some of major financial institutions bankrupted. We define "contagion" or "exclusion" as a significant increase or decrease, respectively, in the correlation after the announcement of thebad news. Our major findings are (1) whether the effect of the bad news is "contagion" or "exclusion" basically depends upon the nature of the bad news, (2) heteroskedasticity in thecorrelation has some influence on the identification of the bad news effect and it is important toadjust the heteroskedasticity in the correlation to correctly identify the effect.
著者
佐々木 豊史 宮崎 浩一 野村 哲史
出版者
応用統計学会
雑誌
応用統計学 (ISSN:02850370)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.113-128, 2006-12-30 (Released:2009-06-12)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

本研究は,ヨーロピアン・コール・オプションの評価において,次の2つの問題にアプローチするものである.第一の問題は,原資産収益率プロセスが生成する確率分布として正規分布以外の分布を採用した場合に,その確率分布を仮定したオプション価格を,正規分布と高次キュムラント(3次,4次)を用いた確率分布を仮定したオプション価格によってどの程度近似できるか?第二の問題は,ジャンプ成分を含む原資産収益率プロセスが生成する確率分布(MertonのJump-Diffusionモデル,以下MJDモデル)に基づくオプション評価においてどの程度の強さで中心極限定理が働くか?について高次キュムラントの観点から考察することである.第一の問題に対しては,MJDモデルが生成する確率分布を,4次までのキュムラントを用いたEdgeworth展開によるオプション評価近似式を導いたうえで,正確なオプション価格との比較を数値実験によって試みる.第二の問題に対しては,MJDモデルによる一日の原資産収益率を表す確率分布をN回畳み込んだ確率分布がN日の原資産収益率の確率分布であることに着目して,オプションの残存期間Nが大きくなるに従って中心極限定理が働き,MJDモデルによるオプション価格がBS価格に近づくスピードを数値実験により確認する.また,このオプション価格の収束において3次,4次のキュムラントの影響がどの程度であるかも合わせて検討する。数値実験結果からは,本オプション近似評価モデルの精度は,オプション満期がごく短い場合を除いて相応に高いこと,また,オプション評価において中心極限定理が働くものの,オプションの満期が100日以下の場合には,高次キュムラントの影響を無視することはできないことがわかった.
著者
佐々木 豊
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.177-186, 2009
被引用文献数
2

現在,学力低下や理数離れ,諸外国と比較した日本の科学系学問への意欲水準の低さなどの問題が存在する.近年,特に工学系に対する学生の人気が低下している.農業工学とは,食・環境を対象に,工学的アプローチをする学問分野である.上記に加えて農業工学は,元々自然,環境,動植物が好きな学生に対して,工学系基礎学問を用いているため,農業系の他分野に比べて志望する学生が少ない.更に産業の魅力低下も加わり,学生の学習意欲の向上が大きな課題となっている.また,物理,数学,情報技術に対し,苦手意識を持っている学生が多数存在する.これを改善するために教材は重要といえ,手で触れたり,実際に自分の目で見たりして体験することで学習効果は向上する.しかし情報技術の進歩の速さから,自作の教材では常に改良を迫られ,維持・管理が難しい側面も存在する.</br>そこで本研究では,現在の農業工学教育の調査を先ず行った.それを基に,学習意欲を高める農業工学教育を検討するため,レゴマインドストームNXTを教材として授業設計及び実施をし,その教育効果の評価を行った.レゴマインドストームNXTは,情報教育,農業工学専門教育,アイデア創造型学習において,良好な学習支援効果が確認できたので,本論文ではこれらを報告する.<br>
著者
佐々木 豊 井上 貴之 小薗井 茜 渡邊 瑞生
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.123-131, 2014 (Released:2014-07-01)
参考文献数
10

日本農業は高齢化が進み,次世代を担う人材の確保・育成が重要な課題となっている.農学系学校はその入り口となる重要なものであり,より多くの若者に農学・農業の面白さや魅力を伝える必要がある.また現在日本農業はTPP交渉も含めて大きな転換期を迎えている.一方,近年国内外でアニメ,コミック,キャラクターを中心とする日本型サブカルチャーが注目されている.現在の国内における日本型サブカルチャー利用・効果をまとめると,1.実在の場所の聖地化,2.キャラクターを用いた商品パッケージによる新購買層の獲得,3.ご当地キャラクターによる広報効果,4.農業・農学校を舞台としたコミックなどによる農学・農業学校の人気・関心度の向上が挙げられる.但し,失敗例も多く,また成功が一過性のものでは長期的に活用できない.我々は調査結果を踏まえ,日本型サブカルチャー戦略の長期的成功要素の分析・考察を行って,これを踏まえて独自のアイデアとして“やおわらし”を考案・設計し,農学と農業の両面からその活用と活性化を検討した.“やおわらし”とは,「八百万の神の童子(わらし)」から作ったオリジナルの造語・概念である.具体的にこの“やおわらし”の提案,“やおわらし”活動・成果の現状の報告を本論文で行った.農学・農業両面における活用について実施しており,特にアンケート結果から現状でも評価が高く,今後の期待の声も大きかったので報告する.
著者
水崎 隆雄 VASILYEV S.A LUKASHEVICH アイ.アイ 佐々木 豊 大見 哲巨 LUKASHEVICH アイアイ
出版者
京都大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

量子効果の極めて大きい偏極原子状水素(H)は絶対零度まで気体であり、充分低温まで冷却出来ればボ-ス凝縮を起こすことが期待されるなど、この新しい量子系の基礎物性は低温物理の最も重要な問題の一つである。京都大学では、液体H面上に吸着された2次元Hの性質を調べ、2次元巨視的凝縮相(Kosteritz-Thouless転移)の達成の可能性を検討し、2次元視的凝縮相出現に今一歩の所にある。一方、Kurchatov研究所のLukashevichのグループは早くからHの研究に着手に、mm-ESRを研究手段として研究成果をあげてきた。ここ数年間はKurchatov研究所とフィンランドのTurku大学との共同研究による局所的磁場を用いた2次元Hの研究が続けられており、既に2次元巨視的凝縮相が実現している可能性を指摘している。京大とKurchatov研究所の研究は相補的であり、2次元HのシグナルをESRで直接観測することにより今まで間接的な測定から類推されてきた2次元Hの研究を飛躍的に進歩させることが本協同研究の目的である。(1)京大側が2次元偏極原子状水素の基礎物性の研究を行ない、K-T転移の最適化条件を調べた。特に、2次元Hは液体^4Hの表面励起と強く結合して吸着されているが、表面励起とバルクのヘリウムの励起との結合が弱く、それが2次元Hの冷却の限界を決めていることが判明した。(2)Kurchatov側では120〜140GHzのESR装置を用意した。特に、2次元H観測に適したファブリベロ-型キャビティーを開発し、低温でのテストを近く行なう予定である。(3)各グループが各段階での研究に相互に参加し、装置の設計や議論を集中的に行なった。平成9年2月〜3月にかけてKurchatov側の研究者が2人来日して、京大の超低温装置にESR装置を設置し、127GHzでHのシグナルを観測することに成功した。ESRによる2次元Hの直接観測の共同研究をH9年度も継続して、K-T転移の探索を行う。