著者
窪寺 恒己 天野 雅男 森 恭一 青木 かがり 篠原 現人 西海 功 大泉 宏 庄司 隆行
出版者
独立行政法人国立科学博物館
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

中深層性大型イカ類に関しては、特殊水中ビデオカメラ・ライトを開発し深海の環境を乱すことなく、それらの行動生態を記録し生物量の推定を試みた。2011年には小笠原沖でNHKと共同して有人潜水艇から世界初となるダイオウイカの生態観察・撮影に成功した。一方マッコウクジラに関しては、加速度マルチロガーと超小型水中カメラロガーを直接取り付けることにより、潜水中の行動を3Dで捉えることに成功し、餌となる大型イカ類を追跡・捕獲する行動パターンを明らかにした。また、深海の腐肉食性ベントスの蝟集実験を行い、蝟集物質の科学的組成を解析するとともにベントス群集の時間的変遷を明らかにした。
著者
郡司 隆男
出版者
神戸松蔭女子学院大学
雑誌
Theoretical and applied linguistics at Kobe Shoin : トークス (ISSN:13434535)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-12, 2009-03-21

必ずしも言語に関係する分野を専門に勉強するわけではない大学の1、2 年生に生成文法を教える場合に気をつけることをまとめた。科学が共通にもつ特質である、論理的な物の考え方、経験的根拠に基づいた論証の重要性を具体的に解説する必要がある。また、言語は、規則性、再現性、普遍性などの自然界に共通に見られる性質をもつことを強調し、人間の言語としての共通性を認識してもらうようにする。最後に、「生成文法」という考え方が、言語のもつこれらの性質の研究法の一つとして、今のところ成功をおさめていることを示す必要がある。
著者
荘司 隆一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.65, no.7, pp.316-317, 2017-07-20 (Released:2018-01-01)

昨年3月に,「高大接続システム改革会議」の最終報告が出された。その中で大学入学者選抜改革としていくつかの提言がなされ,「高等学校基礎学力テスト」および「大学入学希望者基礎学力テスト」(現在のセンター試験に代わるもの)の実施が示された。これは高大一体となった大規模な教育改革についての提言であり,今年度の化学教育フォーラムは,そこに焦点を当てて開催された。
著者
三吉 秀夫 郡司 隆男 白井 英俊 橋田 浩一 原田 康也 Hideo Miyoshi Takao Gunji Hidetosi Sirai Koiti Hasida Yasunari Harada (財)新世代コンピュータ技術開発機構 大阪大学言語文化部 玉川大学工学部情報通信工学科 電子技術総合研究所 早稲田大学法学部
雑誌
コンピュータソフトウェア = Computer software (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.343-349, 1986-10-15
被引用文献数
2

本論文では日本語の句構造文法JPSGとそのパーサについて述べる.JPSGは最新の句構造文法理論であるGPSGやHPSGの基本的な考え方を用い,更に日本語特有の言語現象を扱うために独自の原則を導入した日本語の文法記述体系である.特に統語範疇の集合を値とする下位範疇化素性(SUBCAT)により語順の任意性やコントロール現象が扱い易くなり,句構造規則の一般化が可能である.またJPSGはユニフィケーションを基本操作とする句構造文法であるため,計算効率の面からも有用な文法体系であり,その特徴を自然な形で記述できる論理型言語でパーサを開発中である.
著者
郡司 隆男
出版者
神戸松蔭女子学院大学
雑誌
Theoretical and applied linguistics at Kobe Shoin : トークス (ISSN:13434535)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-10, 2012-03-21

本稿では、日本語の「が」と「は」の用法を論じる。従来、これらの接辞が複数の意味用法をもつことが指摘され、それらに対して直感的な特徴付けがなされてきたが、本稿では、形式意味論による記述を提示することを試み、真理条件と前提との区別に基づいて、それぞれの用法の違いを明らかにする。
著者
庄司 隆行
出版者
日本味と匂学会
雑誌
日本味と匂学会誌 (ISSN:13404806)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.163-169, 2009-08

魚たちは、我々が体験することはもちろん想像することも難しい"味物質を鼻で嗅ぐ"という感覚機能を持っている。すなわち、魚類の嗅覚系は水中に溶けた味物質、なかでもアミノ酸を高感度で受容することができる。言うまでもなくアミノ酸類は味覚系でも受容されるから、アミノ酸は魚類にとって味でもあり匂いでもあることになる。しかし、味覚と嗅覚とでは受容器はもちろん中枢への投射経路も全く異なるから、その機能も別々のものであると考えられる。本稿では、嗅覚系のアミノ酸受容が魚たちにとってどのような役割を持つのかを具体例をあげて解説する。
著者
庄司 隆行
出版者
日本味と匂学会
雑誌
日本味と匂学会誌 (ISSN:13404806)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.169-178, 1999-08
被引用文献数
3

魚類の味覚器は多種類のアミノ酸をきわめて低濃度から受容する。また、陸生動物とは異なり、魚類の嗅覚器はアミノ酸に対してきわめて高い感受性を持っている。アミノ酸は魚類化学感覚器にとっての最大の刺激物質であると言える。このアミノ酸受容は、餌を探したりその餌を摂取するかどうかを判断したりする食行動だけでなく、逃避行動や生殖行動においても重要な役割を果たしていることがわかっている。さらに、アミノ酸はサケが母川へ帰る際のニオイの指標になっている可能性もあることがわかった。
著者
庄司 隆夫 森 美紀 松崎 英樹 井口 幸洋 山田 輝彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.169-170, 1997-03-12

PLA (Programmable Logic Array) は規則的な構造ゆえ論理回路の設計の自動化が容易なことから広く用いられている. 単一のPLAについては入カパターンのビット表現とPLA構造の規則性を活用した並列ビット演算を基に、各テストパターンで検出できるクロスポイント故障を演繹して高速化をはかったシミュレーション手法が提案されている. しかし、この手法を相互に、接続されたPLAにそのまま適用することはできない. そこで、この手法を拡張してPLAのネットワークを取り扱える故障シミュレーションの手法を示す. また、この手法を用いて開発した故障シミュレータ PLANCS (PLA Network Crosspoint Fault Simulator) の性能を評価する.
著者
荘司 隆一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.192-193, 2014-04-20 (Released:2017-06-16)
参考文献数
4
被引用文献数
1
著者
郡司 隆男 橋田 浩一 徳永 健伸 丸山 宏 長尾 眞
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能 (ISSN:21882266)
巻号頁・発行日
vol.9, no.5, pp.673-683, 1994-09-01 (Released:2020-09-29)

前号 (Vol.9, No.4, pp.530-536) のAIマップは,我が国の自然言語処理分野のリーダシップを長年取ってこられた長尾 眞氏によるものでした.広い視野から現在の自然言語処理技術における問題点を論じる一方,これまでのアプローチに対しても厳しい批判を投じた provocative なものでした.ここではさまざまな観点から議論を沸騰させるために,自然言語研究においてそれぞれの立場の異なる4氏(大阪大学 郡司 隆男氏,電子技術総合研究所 橋田 浩一氏,東京工業大学 徳永 健伸氏,日本アイ・ビー・エム(株) 丸山 宏氏)にコメントをいただきました.また,コメントに対する長尾 眞氏の返答も同時に掲載することにいたしました. (編集委員会AIマップワーキンググループ)
著者
荘司 隆一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.138-139, 2018-03-20 (Released:2019-03-01)
参考文献数
4
著者
荘司 隆一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.604-605, 2015-12-20 (Released:2017-06-16)
参考文献数
2
著者
司 隆 佐藤 雅明 伊藤 昌毅 厳 網林
雑誌
研究報告高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS) (ISSN:21888965)
巻号頁・発行日
vol.2017-ITS-71, no.18, pp.1-8, 2017-11-08

大学キャンパスへのバスが混雑している地域の分布とその対策について,11 の大学キャンパスにおいて調査した.都市郊外型の大学キャンパスにおいてバス待ちができるキャンパスが点在し,各々列を整備する人を配置して対応するキャンパスが相当数存在した.またバスの時刻表を調べるアプリケーションが実装されている大学も多かったが,バス待ち列に対応するアプリケーションはあまり製作されていない状況であることがわかった.