著者
梅村 坦 庄垣内 正弘 三友 健容 吉田 豊 松井 太 鈴木 健太郎 李 肖 DESMOND Durkin-Meisterernst
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

研究対象は、ベゼクリク千仏洞から1980~1981年に出土した非漢字の古文献約600点であり、その大部分は未公開の断片類である。使用される文字はウイグル文字、ソグド文字、ブラーフミー文字を中心とし、言語は古ウイグル語、ソグド語、サンスクリット語、トカラ語、漢語などにおよび、形式には写本、印刷があり、内容は仏教文献を中心として契約や公文書、詩、手紙などの俗文献に至り、10~13世紀頃のトゥルファンの複合文化を浮き彫りにする第一級の資料群であることが判明した。
著者
星野 哲夫 米澤 真興 柴田 喜明 篠澤 功 田中 周 李 峰 辰口 篤志 佐藤 順 藤森 俊二 伊月 葉子 立川 裕理 玉川 恭士 田口 文彦 吉田 豊 岸田 輝幸 小林 正文
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:03899403)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.150-151, 1998-10-20 (Released:2015-01-22)
参考文献数
3

A 55-year-old male visited our department for further examination with positive fecal occul blood test results in the mass screening for colorectal cancer. He complained of abdominal pain and diarrhea which had started about 2 months before. Small ulcers and erosions were observed in the ascending colon and cecum at colonoscopy. Biopsied specimen at the erosions showed numerous trophozoites in the mucosa. Many Lamblias were observed under a microscope in residual liquid collected in the ascending colon or cecum. Thus, this patient was diagnosed as amoebic colitis complicated with Giardiasis. At colonoscopy performed 3 weeks after Metronidazole therapy (1000mg/day) , erosions and ulcers in the ascending colon and cecum disappeared. This patient was thought to be infected with both parasites by taking contaminated foods because he was not homosexual and had no HIV antibody.
著者
太田 昌徳 石黒 昌生 岩根 覚 中路 重之 佐野 正明 土田 成紀 相沢 中 吉田 豊
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.51-57, 1985 (Released:2007-12-26)
参考文献数
13
被引用文献数
2

大腸疾患 (大腸ポリープ, 大腸憩室) 発生に対する食物繊維の抑制効果をみるため, 弘前市およびその近郊の市町村にて, 大腸ポリープ50症例, 大腸憩室33症例の食事調査を国民栄養調査方式にのつとり施行した. 対照は国民栄養調査実施家庭とし, 3群の食物繊維摂取量の比較検討を行なつた. その結果3群の1日当りの食物繊維摂取量は大腸ポリープ群18.2±5.44g, 大腸憩室群17.4±5.07g, 対照群21.1±6.57gで疾患群が対照群より有意に少なかつた. また大腸ポリープ群, 大腸憩室群の間に差はみられなかつた. 成分別では疾患群, 対照群の間でヘミセルロース, セルロース量に有意差が認められたが, リグニン量には差がなかつた. 以上の結果より食物繊維摂取量の増加が大腸ポリープ, 大腸憩室の発現を抑制する効果があると示唆された.

1 0 0 0 OA 色差式

著者
吉田 豊彦
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ学会誌 (ISSN:13460633)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.109-112, 2007-07-31 (Released:2011-04-19)
参考文献数
6
著者
吉田 豊 W. Sundermann
出版者
一般社団法人 日本オリエント学会
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.119-134, 1992 (Released:2010-03-12)
被引用文献数
1 1

When he visited Turfan in October 1990, Y. Yoshida, one of the authors of the present article, examined the Iranian manuscripts unearthed at Bäzäklik during the excavation undertaken in 1980-81. Among them he found and transliterated a fragment (80. T. B. I. 644) of a Parthian hymn written in Sogdian script. He showed his transliteration to the other author, W. Sundermann, in April 1991 when the latter was invited to Ryukoku University. On the spot Sundermann noticed that the same hymn is found in two manuscripts, one in Sogdian script (X) and the other Manichaean (M 779), of the German Turfan collection deposited at Turfan Forschung in Berlin. The two then decided to publish this hymn dedicated to the Manichaean Third Messenger as a joint contribution to the project organized by Professor K. Kudara of Ryukoku University and supported by the grant of the Monbusho International Scientific Research Program.In the meantime Yoshida discovered two small fragments containing the same hymn among the Otani collection (Otani 6229 and 7375) now housed at the Ryukoku University library. They are also edited in the present article.Perhaps the most interesting feature of this hymn is the occurrence of 'yl (M 'yl), the Aramaic word for god so far unknown in the Manichaean literature. This word appears in combination with 'st'y (M 'st 'yy) “(you) are” and employed in an ecstatic exclamation: 'yl 'yl 'yl 'yl 'st'y 'st'y 'st'y “El, el, el, el. You are, you are, you are!”. It is also to be noticed that 'st'y (M 'st 'yy) is the combination of the inflected forms of a verb 'h- “to be”, i. e. 'st “is” and 'yy “you are”.
著者
渡辺 直彰 浅川 直樹 豊澤 逸生 比留間 良一 畑 桂 上野 純子 勝 鎌政 吉田 豊
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.364-370, 1992-04-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
20

ヒトにおいてDisumram様作用の認められている抗生物質Latamoxef及びCefoperazoneをラットに投与すると, 最終投与18時間後には, 肝ミトコンドリアのLow Km aldehyde dehydrogenase (Low Km ALDH) 活性の低下が認められた。更に, これらの抗生物質を投与し, その18時間後にエタノールを負荷したラットでは, 対照群に比較し血中アセトァルデヒド濃度が著しく上昇していた。一方, Cefclidin (CFCL, E1040) 及びE1077の300mg/kg及び1,000mg/kgを3日間連続投与したラットでは, 肝ミトコンドリアのLow Km ALDH活性の低下は認められず, エタノールを負荷しても血中アセトアルデヒド濃度は対照群との間に大きな差は認められなかつた。以上の結果から, CFCL及びE1077は生体内でのアルコール代謝系に影響を及ぼさないことが示された。
著者
宮澤 修平 岡野 和夫 下村 直之 川原 哲也 浅野 修 吉村 寛幸 河合 隆利 左右田 茂 吉田 豊 里 忠 町田 善正 山津 功
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.521-523, 1992-02-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
14
被引用文献数
2 4

Optically active platelet-activating factor (PAF) receptor antagonist, (+)-6-(2-chlorophenyl)-3-cyclopropanecarbonyl-8, 11-dimethyl-2, 3, 4, 5-tetrahydro-8H-pyrido[4', 3' : 4, 5]thieno[3, 2-f][1, 2, 4]triazolo[4, 5-a][1, 4]diazepine (E6123), was synthesized on large-scale by optical resolution using (+)-dibenzoyl-D-tartaric acid. An X-ray crystallographic analysis clearly indicated that the absolute configuration of the synthesized E6123 was S.
著者
無藤 賢治 中村 征義 吉田 豊
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.26-32, 1983-12-29
被引用文献数
3

ダウン症児の構音障害の特徴について、より具体的に把握するために、100の単音節を発音材料として検査を行い、その結果をもとに検討をした。対象児は小学部から高等部に至る60名であった。発音は文字の呈示による自発法と聴覚的刺激による模唱法を併用して誘導した。それをテープレコーダーに録音し、個々の発音についての評価を3名で行った。その結果次のような知見を得た。ダウン症児の単音節での構音障害の出現率は極めて高く、その要因には知能の低さに伴うものの他、構音器官の異常さや巧緻性の劣弱さ及び聴覚の障害等も考えられる。単音節別明瞭度の平均は50.8と低く全体の半分程である。範囲は13-80と幅広く、単音節間に明瞭度の差が大である。高明瞭度の単音節は直音かつ清音であり、低明瞭度のものは拗音が大半の中でザ行音も含まれている。直音かつ清音ではラ行音が特に悪い。拗音の平均明瞭度は直音に比べて明らかに低い。子音による明瞭度ではw、t、k、m、j、n、p、b等が高い。低明瞭度の子音は大半が拗音を構成するものであるがdzやrも含まれている。拗音については獲得される時期において正常児との相違が見られる。息のさえぎられ方では破擦音や弾音の明瞭度の低さが目立ち、息のさえぎられる場所では歯音が特に低い。これは正常児や精神薄弱児を対象とした先行研究とは若干異なる。
著者
吉田 豊彦
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協會誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.7, pp.313-318, 2002-07-20
被引用文献数
1

この報文の目的は1) 塗膜の暴露または促進試験による経時変化を整理して, 2) 定量的な考察が容易な数学的モデルで表現することである。<BR>常乾アルキド樹脂エナメル8試料をサンシャイン促進耐候試験機とキセノン促進耐候試験機で1000時間まで試験した。変色は試験片と原片との色差をCIE94色差であらわした。<BR>時間と色差の関係にはつぎの2つの式がよくフィットし, 高い決定係数を示した。<BR>△E=p√t+q, △E=△Ef (1-e-<SUP>kt</SUP>) ここに△Efは仮定の色差上限値である。<BR>前者の式は劣化の初期によくフィットし, 変色の機構に拡散が支配することを示唆する点で興味があるが, 長期の暴露によって最大色差に収れんしない。後者の式は1次反応機構の仮定によって容易に誘導できるので, (1) 式より優っている。<BR>回帰方程式の係数から, キセノンの誘導期がサンシャインのそれよりも短いことを示した。また, サンシャインとキセノンの間の促進の比, すなわち, 同じ色差に相当する時間の比は一定ではなく, 色差のレベルによって変化することを示した。
著者
吉田 豊彦
出版者
色材
雑誌
色材協會誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.7, pp.313-318, 2002-07-20
参考文献数
4
被引用文献数
1

この報文の目的は1) 塗膜の暴露または促進試験による経時変化を整理して, 2) 定量的な考察が容易な数学的モデルで表現することである。<BR>常乾アルキド樹脂エナメル8試料をサンシャイン促進耐候試験機とキセノン促進耐候試験機で1000時間まで試験した。変色は試験片と原片との色差をCIE94色差であらわした。<BR>時間と色差の関係にはつぎの2つの式がよくフィットし, 高い決定係数を示した。<BR>△E=p&radic;t+q, △E=△Ef (1-e-<SUP>kt</SUP>) ここに△Efは仮定の色差上限値である。<BR>前者の式は劣化の初期によくフィットし, 変色の機構に拡散が支配することを示唆する点で興味があるが, 長期の暴露によって最大色差に収れんしない。後者の式は1次反応機構の仮定によって容易に誘導できるので, (1) 式より優っている。<BR>回帰方程式の係数から, キセノンの誘導期がサンシャインのそれよりも短いことを示した。また, サンシャインとキセノンの間の促進の比, すなわち, 同じ色差に相当する時間の比は一定ではなく, 色差のレベルによって変化することを示した。
著者
上原 二郎 吉田 豊和
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.251-254, 1995-01-20
被引用文献数
2

Euthalia byakko sp. n.♂.前翅長51-52mm.翅形:前翅,前縁は滑らかに湾曲する;外縁は第4脈付近でやや抉れ,各翅脈端で突出し鋸歯状を呈する;後縁は直線状.後翅,前翅同様外縁は各翅脈端で突出し鋸歯状を呈し,とりわけ第4脈端が顕著に突出する.表面:前翅,地色は暗緑褐色;基部付近の本属特有の環状斑群は明瞭;外中央白紋列はよく発達し,とりわけ第5室紋は長く特異;各白色紋は黒色に縁どられる;前縁には白色鱗が侵入しない;亜翅端部の白色紋は明瞭で外中央白紋列に接近する;第7室に白色鱗が僅かに侵入する;亜外縁部第2室から6室まで黒色のくさび型紋列があり,第1b室に黒色の2つのだ円形紋がある;縁毛は白色で翅脈端は黒色.後翅,地色は暗緑色で前縁部はやや青味がかる;中室端の2本の黒条はよく目立つ;外中央白紋列は弧を描きながら内縁に向かい,徐々に狭まる;各白色紋は矢尻型で黒色に縁どられる;外中央白紋列の外側には淡青色帯がある;亜外縁部には第1b室から4室にかけて半円形,第5室から7室にかけて円形の黒色紋列を有す;外縁は黒色;縁毛は前翅同様白色で翅脈端は黒色.裏面:前後翅の地色は淡緑青色,外半分は黄土色条が各翅脈上に現われる;外中央白紋列は表面と同様だが後翅第1b室にも小斑が現われる;亜外縁部にはくさび型の黒色紋列が有る;後翅,基部の不正形環状斑は明瞭.翅脈:後翅中室端は弱く閉じる.触角:表面は黒色;裏面黒褐色;先端に黄褐色部はない.♂ゲニタリア:uncusは中間部が太くなり先細る;valvaは細長く,先端部分は刺があり外方向に巻いてよじれる.♀.未知 分布.ラオス北部. 完模式標本. ♂,Oudomxay, Laos, 27. IV.1994(上原二郎採集),上原二郎所蔵.副模式標本.1♂, Oudomxay, Laos, 27. IV.1994(吉田豊和採集),吉田豊和所蔵.近似種との区別.本種は前翅表面外中央部の縦に伸びる白帯が前縁に近づく程広がるという,きわめて特異な斑紋パターンを有しており,本属のいかなる種とも一見して区別しうる.また,交尾器の形態から本属の中では,Euthalia durga(Moore,[1858])に近縁と考えられるが,本種は次の諸点で区別出来る.1)前翅表面亜翅端部の白色紋列と外中央白紋列が接近する,2)前翅表面前縁に白色鱗が侵入しない,3)前翅表面第7室には白色鱗が侵入する,4)外縁が著しく鋸歯状になる,5)後翅表面外中央白帯は弧を描きながら内縁に向かう,6)valvaの先端は腹方に垂下した形の突起物はなく,外方向に巻いてよじれる.種名byakkoは白虎の意.謝辞.本記載をするにあたり,御指導いただいた猪又敏男,植村好延,長田志朗,増井暁夫の各氏に御礼申し上げます.
著者
吉田 豊
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

近年筆者は日本において14世紀頃中国江南で制作された8点のマニ教絵画を発見した.それらははマニ教の宇宙論や終末論を絵画化したものや,マニの伝記を描いたものである.これらはマニ教研究にとって重要な資料となるでだけなく,中世イラン語のマニ教文献の解明にも資するものである.というのも中国のマニ教は,7-8世紀頃イラン語圏から伝道されたものであり,これらの絵画は究極の情報源であった中世イラン語で書かれたマニ教文献の内容と密接に関連しているからである.この3年間の研究の成果として,こららのマニ教絵画の精密なカラー図版と,それらの絵画の内容とイラン語のテキストとを比較した研究を一冊の本にまとめて発表した.