著者
和田 尚明 渡邊 淳也
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、言語系統的に全く異なる言語である日本語と、英語をはじめとする主な西欧諸語の時制現象における相違点・類似点を指摘・考察した。特に、(1)これらの言語の時制現象を統一的に扱える時制理論として、時制関連領域に属する助動詞・アスペクト・モダリティ・証拠性ならびに話者の主観性が反映したモデルを確立し、(2)主観的要因によって大きな影響を受けるいくつかの言語環境において、これらの言語の時制現象がどの点で共通し、どの点で異なるかを示した。
著者
中田 敦 大和田 尚孝
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.784, pp.20-27, 2011-06-09

みずほフィナンシャルグループ(FG)は5月20日、みずほ銀行が3月に引き起こした大規模システム障害の全貌を明らかにした。本誌が合計38ページの報告資料を検証したところ、30の不手際が重なり影響が拡大した事実が判明した。 大規模障害を招いた直接の原因は、システム部門の不手際だ。システム全体の仕様や機能をつかみきれず、障害後には運用ミスを重ねた。
著者
山添 淳一 衛藤 希 尾崎 礼奈 倉田 理沙 湯川 綾美 祐田 明香 稲井 裕子 和田 尚久
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.218-225, 2020-12-31 (Released:2021-01-28)
参考文献数
20

高齢者のなかには自身の疾患に対し病識が浅く,問診時に重大な疾患を申告しない場合がある。安全に歯科医療を提供するには患者情報を詳細に収集し,リスクに配慮しなければならない。臨床研修歯科医師の医療面接時には肥大型心筋症と診断されていたことを申告されなかったが,歯科治療前に肥大型心筋症を発見し,リスクに配慮した歯科治療を行った症例を報告する。 患者は73歳の女性。近在の歯科医院より全顎的治療のため紹介された。長年,保存治療および固定性補綴治療を行い,メインテナンスを行ってきたが,義歯による治療が必要となり,大学病院歯科を紹介受診した。既往歴に肥大型心筋症があったが医療面接時には申告されず,高血圧症,脂質異常症のみ申告された。申告のあった既往は経過良好とのことであった。局所麻酔下での治療前に簡易モニタリングでバイタルサインと心電図を測定したところ,循環動態の異常が疑われた。処置を中止し,通院中の内科に対診したところ,肥大型心筋症が判明し,その後は当院循環器内科と連携し,観血的治療を含む包括的歯科治療を行った。 本症例では歯科治療前に全身状態をモニタリングすることで肥大型心筋症であることを認識し,リスクに配慮した歯科医療を提供した。重篤な合併症の予防だけでなく,患者と良好な信頼関係を構築し,義歯製作までの歯科治療が奏功したと考えられた。教育病院の老年歯科医療ではモニタリングによる全身状態情報の把握を徹底する重要性を再確認した。
著者
日比野 啓 神山 彰 井上 優 中野 正昭 大原 薫 川添 史子 鈴木 理映子 舘野 太朗 袴田 京二 和田 尚久
出版者
成蹊大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

主として商業演劇に携わった三十五人の演劇人・評論家・研究者に聞き書きを行った。一回の聞き書きに費やした時間は二時間から四時間で、聞き書きとして記録に残された文字数はそれぞれ二万字から五万字にのぼる。その後、研究協力者による編集・再構成を経て、研究代表者・研究分担者による歴史史料との付き合わせとイントロダクション執筆、最後に当事者チェックをしていただき、その一部はウェブサイト・日本近代演劇デジタル・オーラル・ヒストリー・アーカイブに公開された。こうした聞き書きを積み重ねてきた結果、商業演劇を中心に人間関係のネットワークが築かれていき、日本近代演劇全体に通底する美学が構築されたことを明らかにした。
著者
對馬 佑樹 三上 誠 飯田 圭一郎 和田 尚子 齋藤 百合子 漆舘 聡志
出版者
一般社団法人 日本熱傷学会
雑誌
熱傷 (ISSN:0285113X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.138-143, 2023-09-15 (Released:2023-09-15)
参考文献数
13

【背景】本邦におけるサウナ熱傷の症例集積研究の報告は, われわれが渉猟しえた限りはない. われわれが経験したサウナ熱傷の臨床的特徴について報告する. 【対象】2012年から2021年までの10年間で, 当科を受診した熱傷患者346例のうち, サウナ熱傷患者5例を対象とした. 年齢, 性別, 受傷から初診までの日数, 受傷機転, 受傷部位, 受傷原因, 熱傷面積, 初診時の熱傷深度, 手術の有無, 入院期間, 転帰について調査した. 【結果】対象者の年齢は64~76歳 (平均71±4歳) であり, 5例すべてが意識消失に伴う受傷であった. 死亡した1例以外は経時的に熱傷深度が深達化し, 手術を要した. 【考察】サウナ浴中は脱水と脳血流量の減少により意識消失をきたしやすい. サウナ熱傷にはcontact burnとhot air sauna burns (HASBs) があり, 手術を要する可能性が高い. そのため, サウナ利用者への注意喚起と適切な補水の励行を推奨すべきである.
著者
大和田 尚孝
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.714, pp.108-115, 2008-10-01

「数は力だ」。京都銀行の北山裕治執行役員システム部長はこう断言する。同行は13地銀が参加する最大陣営「地銀共同センター」の第1号ユーザー。複数の地銀が集まることでシステムの維持コストを下げられた。各行が知恵と開発費を出し合い豊富な機能を実現。ベンダーへの発言力も増した。
著者
田村 俊一 降旗 淳平 大和田 尚孝
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1138, pp.118-121, 2002-04-22

新生みずほが発足した4月1日、同行のATM(現金自動預け払い機)が出力したのは、紙幣や伝票ではなく、みずほフィナンシャルグループが経営不在であることの証明書だった。 経営の混乱は至る所で見られた。まず大規模なATM障害が発生した翌日の4月2日。同行は障害の範囲と原因が完全に究明されていないにもかかわらず、早くもATMの復旧宣言を出した。
著者
大和田 尚孝
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.939, pp.50-58, 2017-05-25

米スプリントが2017年5月3日に発表した2016年度(2017年3月期)決算の通期営業利益(米国会計基準)は黒字幅が増加。通信網を改善したことから、通信回線のデータ通信速度が向上して回線契約数が伸びた結果だ。 スプリントは長く不振が続いていたが2015年度に9年ぶ…
著者
和田 尚樹 ベリシェフ ミハイル
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.237, 2009

密度不均質な弦を辺とする有限グラフを考え,そこにおけるサイクルの存在の特徴づけに関する逆問題を論じる.本研究では,グラフ上でのLaplacinの固有値と固有関数の境界における値を既知とし,BC法に基づき波動方程式の解の性質を用いた手法を提案する.
著者
長田 耕一郎 湯川 綾美 山添 淳一 和田 尚久
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.61-69, 2020-06-30 (Released:2020-07-23)
参考文献数
25

脊髄小脳変性症(Spinocerebellar degeneration:SCD)は進行性かつ不可逆的な疾患で,体の平衡性や協調運動,構音機能を低下させる。一般的に,日常生活動作(Activity of Daily Living:ADL)が低下したSCD患者はリハビリを行っても,ADLが改善する可能性は低いと考えられている。われわれは,不適合の義歯を長期間不使用であり,歯科的対応が困難なSCD患者の義歯を調整し,義歯使用が可能とした後,急速にADLが改善し始めた症例を経験した。歯科的対応困難な患者への義歯調整法とともに,本症例について報告する。 症例は81歳の男性で,SCDと診断されている寝たきり状態の患者であった。無歯顎であったが義歯は不適合であったため装着しておらず,全介助によりペースト食を経口摂取していた。口腔内での操作を可及的に減じた半調節性咬合器に再付着する方法で義歯調整を行い,義歯を安定化させ,リハビリを継続したところADLが急速に改善し始めた。 本症例では,フレイル状態の高齢者のADLは口腔機能の影響を受けることが示唆された。義歯を調整することで患者の口腔機能が改善し,リハビリのモチベーションアップにもつながった。義歯調整はSCDのような進行性疾患にも効果的である可能性がある。また,今回のリマウント調整法は,従来のチェアサイドでの義歯調整法では対応困難な症例にも適応していた。
著者
大和田 尚孝
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.721, pp.52-67, 2009-01-15

2009年1月1日、日本IBMのトップが9年1カ月ぶりに交代した。大歳卓麻社長兼会長(60)は代表権のない会長に退き、代わって橋本孝之取締役専務執行役員(54)が社長に就いた。 「日本の顧客のニーズにしっかり応えていきたい」。大納会も終わった2008年12月30日午後4時半から開かれた緊急会見で、新社長の橋本氏は顧客志向を繰り返し強調した。
著者
和田 尚久
出版者
東洋大学現代社会総合研究所
雑誌
現代社会研究 (ISSN:1348740X)
巻号頁・発行日
no.13, pp.83-90, 2015
著者
戸川 尚樹 大和田 尚孝 星野 友彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.582, pp.44-85, 2003-09-08
被引用文献数
3

「経営とITのかい離」、「個別最適の横行」、「システムの柔軟性の欠如」——。日本の情報化を阻む諸問題を解決する手段として、一部の企業・組織の注目を集めている手法がある。 その名も「エンタープライズ・アーキテクチャ(EA)」。EAは果たして企業情報システムの救世主になり得るのか、それとも単なる流行語の一つに過ぎないのか。
著者
和田 尚子 鈴木 雅和 横張 真
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.689-694, 2007-03-30
参考文献数
14
被引用文献数
1 7

This study aims to discuss issues and future directions in the conservation of the landscape of Gokayama Ainokura Village by identifying physical and human resources needed to maintain thatched roofs, which characterize the landscape of the village. Both bio-physical and socio-cultural data have been collected by conducting photo-interpretation of aero-photographs and interview surveys to local residents. The study identified that the lack of materials and labor, as well as alternation in the groups responsible for the maintenance, have inevitably resulted in (a) deterioration in the quality of thatched roofs, and (b) wider gaps between concerned groups in their consciousness to maintain the quality of the roofs. It has also been identified that the legislative measures taken by the local government were insufficient to reinforce deteriorating maintenance schemes. The study concludes that the value of the landscape characterized by thatched roofs should be shared by stakeholders including residents, concerned groups and the local government, and that sound environment which all stakeholders may fully perform their roles should be maintained.

1 0 0 0 OA 珠洲郡志

著者
和田尚軒 著
出版者
珠洲郡
巻号頁・発行日
1915