著者
庄司 裕子 堀 浩一
出版者
社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.3, pp.100-100, 2003

筆者らは,オンラインショッピングにおいて顧客の意思決定を効果的に促進できる対話的システムを実現するための取り組みを行なっている.特に,従来のオンラインショッピングシステムでは対象としてこなかった,欲しいもののイメージが曖昧なところからスタートして徐々にコンセプトを明確化するような「コンセプト精緻化としての購買」を対象としている.本稿では,筆者らの作成したシステムS-Conartについて紹介し,S-Conartを用いた評価実験を通してその有効性を検討する.
著者
柴田 博仁 堀 浩一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.1000-1012, 2003-03-15
参考文献数
39
被引用文献数
5

本研究の目的は,「書きながら考え」「考えながら書く」デザインプロセスとしての文章作成を支援する環境を構築することである.本稿では,試行錯誤的な文章作成の状態から文章の全体構造が明確になる段階までのプロセスを一貫して支援する新たな枠組みを提案する.枠組みの特徴は,表現の自由度が高い二次元空間と,全体構造の把握が容易な木構造表現とを,書き手の思考プロセスを阻害することなく統合する点にある.提案する枠組みの検証を目的とし,文章作成支援システム iWeaver を試作した.システムを利用した文章作成プロセスの分析から,提案する枠組みの有用性を確認する.The goal of this research is to support a considering-while-writing and writing-while-considering process as a design process. We propose a novel framework to support writing process from ill-formalized state to well-formalized state consistently. Its characteristic is to integrate a two-dimensional space, which has a flexibility in expression, and a tree, which is superior for over viewing a whole document structure, so as not to contradict writers' natural thinking. Based on this framework, we have built a system named iWeaver. In a user study, we show that our framework is an effective aid for constructing documents.
著者
柴田 博仁 堀 浩一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.1000-1012, 2003-03-15

本研究の目的は,「書きながら考え」「考えながら書く」デザインプロセスとしての文章作成を支援する環境を構築することである.本稿では,試行錯誤的な文章作成の状態から文章の全体構造が明確になる段階までのプロセスを一貫して支援する新たな枠組みを提案する.枠組みの特徴は,表現の自由度が高い二次元空間と,全体構造の把握が容易な木構造表現とを,書き手の思考プロセスを阻害することなく統合する点にある.提案する枠組みの検証を目的とし,文章作成支援システム iWeaver を試作した.システムを利用した文章作成プロセスの分析から,提案する枠組みの有用性を確認する.
著者
小方 孝 堀 浩一 大須賀 節雄
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1_72-1_109, 1996

Currently, we have developed a basic framework of general narrative generation system for the purpose of supporting human creative tasks. In this paper, we examine the narrative conceptual generation process by computer through analysing a short detective story. As a result of the analysis, we could devide narrative structure into three aspects; story, plot and construction. While the story is an events sequence that was arranged according to a temporal order in a narrative world, the plot is an events sequence that was reorganized by an order which each event is introduced into a narrative. The construction is the most detailed conceptual representation. A narrative generation process is performed by expanding or transforming a tree structure through these levels. In this paper, we introduce some kinds of relational knowledge that operates the narrative tree based on the analysis.
著者
堀 浩二
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.666-675, 1971-05-30

マキバメクラガメの腸インバーターゼの性質を研究し,今まで研究された昆虫インバーターゼのあるものと比較した。またそれを同じ昆虫の他の消化酵素と比較してその消化生理に関する役割を論じた。1.pH 5.5における24時間インキュベーションの場合,腸インバ'ーターゼの最適反応温度は約37℃であった。2.pH 5.5,37℃において,腸インバーターゼは48時間のインキュベーションの間中アクティブであり,その際生産される還元糖の量はインキュベーションの時間に伴って直線的に増加した。3.反応混合液中のシュークロース濃度が10%以上であった時,腸インバーターゼは最もアクティブであった。4.腸インバーターゼはpH 3.0と8.0の間でアクティブであり,4.0と6.5の間で,そのより高い活性が認められた。その最適pHは5.5であった。5.どのpHにおいても,NaClとKNO_3はインバーターゼの作用になんらの影響も与えなかった。6.腸のpHと腸インバーターゼの作用に対する最適pHとの一致は本カメムシのシュークロース消化にとって有利であろう。
著者
小方 孝 堀 浩一 大須賀 節雄
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.148-159, 1996-01-01
被引用文献数
30

In this paper, we describe a basic framework of the narrative generation system for supporting human creative tasks. The narrative generation process by computer is divided into the conceptual representation level and the surface language generation level, and we deal with only the former level here. The conceptual representation is divided into three aspects; story, plot, and construction. While the story is an events sequence that was arranged according to a temporal order, the plot is an events sequence that was reorganized by an order which each event is introduced into a narrative. These three levels in a narrative are constructed as tree structures. Terminal nodes in the tree structures are events and all nodes other than them are relations that connect subordinate nodes. Narrative generation is performed by expanding or transforming a tree structure. In the story and construction generation, the system enlarges each tree by expanding events or partial trees using appropriate relations, and in the plot generation, a story tree is transformed into a plot tree through the connection relations among nodes in it are rearranged. We call narrative techniques the procedures to expand a tree through applying relations to nodes or to transform a tree using actors" viewpoints or plot patterns. On the other hand, we call narrative strategies the rules to decide a current executable narrative technique and the node to which it is applyed according to narrative parameters that define the features of a narrative to be generated through narrative generation process. The system generates a narrative by executing appropriate narrative techniques under the control of narrative strategies based on a set of events and narrative parameters were given by user. This narrative generation mechanism has some remarkable characteristics. First, the system can flexibly generate a variety of narratives from one input. Next, the system has an ability that integrates a variety of theories or knowledge representations and that extends the system itself. These advantages are relate to clear separation among narrative techniques, narrative strategies, and knowledge base. Lastly, by above reason, the system has potentiality that can use for various purposes. We can change or add each modules in it to apply to specific areas.
著者
杉山 敦 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

無人航空機(UAV)は近年様々な環境下における運用法が考案されている。また安全性の要求から衝突回避に関する研究も行われている。しかし衝突回避が難しい状況への対応や大きな力を与えたいといった要求にこたえるには、衝突動作を実際に行った場合のUAVの挙動についての知見が重要となる。本研究ではクアッドローター型UAVが衝突により壁面スイッチを押すという動作について、制御法を提唱しシミュレーションを行う。
著者
吉本 英樹 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

飛行船は古くから空中メディアとして利用されてきたが、それらは情報を発信するだけの一方通行のコミュニケーションであった。我々はインタラクティブな飛行船を、新しいパフォーマンスやマルチメディアのための表現媒体として提案し、より多様な表現活動を可能にする。またそのプラットフォームをオープンソースとして公開することで、誰もが簡単に飛行船を用いた表現活動を実装することができる環境を提供する。
著者
杉山 智子 松井 典子 深堀 浩樹 須貝 佑一
出版者
順天堂大学
雑誌
医療看護研究 (ISSN:13498630)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-9, 2008-03

本研究は,アルツハイマー型中期認知症患者にADLケアを行うときに生じる抵抗に際した望ましい認知症ケアのあり方を検討することを目的とした。老人病院認知症病棟に入院中の自立歩行可能なアルツハイマー型中期認知症患者7名とケアスタッフ20名を対象に患者1人あたり各40時間の参加観察法を実施した。ケア開始時に抵抗がみられた場面のうちケアの完了時に患者の笑顔が伴った場面のケアを「満足できたケア」,伴わなかった場面のケアを「満足できなかったケア」,ケアが完了できなかった場面のケアを「中断したケア」とし,声かけ,ケア所要人数ならびに時間について,統計学的分析を行い,それぞれのケアの特徴を検討した。各ケアとケア所要時間との関連では,排泄,身支度,食事で「満足できたケア」は「満足できなかったケア」よりもケア達成までの時間が有意に長かった。また声かけとの関連では,「満足できたケア」の方が「満足できなかったケア」よりも,ケア中の日常会話が有意に多く観察された。ケア抵抗時におけるかかわりにおいて,時間をかけ,日常会話を取り入れてケアを行うことで患者が満足できる,すなわち望ましいケアの実現に結びつくと考えられた。
著者
杉本 雅則 堀 浩一 大須賀 節雄
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.8, no.5, pp.575-582, 1993-09-01
被引用文献数
35

In this paper, we present a system to support design work which is one of the human creative activities. We have applied the system to the domain of automobile design. Conceptual design work of automobile has two phases. In the first phase, each designer builds a new design concept. In the second phase, designers decide a target design concept among their concepts. The system first analyzes existing automobile data statistically and visualize the result in a metric space. In conventional statistical analysis, we give some interpretation to the result. But in our system, the statistical method is used for the different purpose. The system shows its user the space to trigger his/her concept building. The user builds a new design concept by reconfiguring the space. The concept is saved in the database, and when designer group decide their target concept, the system analyzes the database and assists their decision making. Through the experiments, we have got a clue to consider the phenomenon of concept formation process. Based on it, we propose a model of concept formation process. We have confirmed that the system is useful for conceptual design work. The designer of an automobile company said that it is interesting and is effective to promote conceptual design work.
著者
伊藤 友貴 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究ではマルチエージェントシステム(MAS)の機能を向上させる手法として、実時間タスクプランニングに着目している。実時間タスクプランニングとは時々刻々と変化する環境に適応するように必要なタスク列を導出する推論技術であり、時間制約があるミッションを行うエージェントへの応用が期待される。我々は簡単なレスキュー問題についてシミュレーションを行い、MASにおける実時間タスクプランニングの有用性を示した。
著者
青木 翔平 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究では適正技術の設計および製作支援を目的としたUPCプラットフォームという枠組みを提案する。さらに、実際に適正技術の製作を進める上で重要となる非体系的な知識の取り扱いに焦点をおき、支援システムについて考察する。
著者
佐藤 真 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

ストーリー生成過程のさまざまなモデルを説明するフレームワークを提案する.さらに,そのフレームワークに基づき,カルマンフィルタを利用できる新たなストーリー生成のモデルを提案する.実験では,他の手法との比較を行い,提案手法の定性的な評価を行う.
著者
堀 浩一 戸田 誠之助 安永 尚志
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1209-1210, 1986-10-01

従来、論文検索システムをはじめとする情報検索システムのために、所望の情報にたどりつくためのキーワードの抽出法と使用法について、さまざまな研究がなされてきた。キーワードの構造化、キーワードの種類のコントロール、シソーラスの作成法と利用法などが考えられてきたが、結局のところ、大規模なシステムにおいては、単純な、構造のない、また、コントロールされないフリーキーワードが使われることが多かった。その理由は、システム製作者がどんなにがんばっても、構造や、キーワードの種類を把握しきれないためであると考えられる。これは、自然言語の意味処理全般に通じる問題であって、どんなに工夫しても、意味のあらゆる側面をカバーする表現体系をあらかじめ与えることは不可能である。そこで、筆者らは、ユーザ1人1人に合わせて、単語の意味を学習するシステムを考えた。単語の意味は、単語と概念からなる空間の構造として表現される。意味を空間的に表現しようというアイディアそのものは新しいものではないが、ユーザに合わせて空間を変形していくというメカニズムを与えることにより、あらかじめ把握できない意味も学習されるようになり、単純なキーワードでは検索不可能だった情報を、意味の空間的表現を介して、見付けることが論文検索システムにおいて可能になった。文学の論文検索システムに応用した例を以下に示す。