著者
堀 浩一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.250-258, 2015-07-01 (Released:2015-07-01)
参考文献数
15

人工知能の研究が再び注目を集めるようになっている。人工知能の能力が人間を完全に超えてしまう技術的特異点に関する議論も盛んになってきている。人々が人工知能に対して抱く不安も高まってきているように見受けられる。本稿では,人工知能がどのように進歩する可能性があるかではなく,人工知能をどのように進歩させたいかという問題について議論する。抽象的な不安に対して抽象的な回答を返すのではなく,人工知能を今後どのように作っていくかという設計の指針をいくつか提示することを試みる。
著者
1. 松尾 豊 2. 西田 豊明 3. 堀 浩一 4. 武田 英明 5. 長谷 敏司 6. 塩野 誠 7. 服部 宏充
雑誌
人工知能
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.358-364, 2015-05-01

訂正:p.364 長谷敏司氏の著者紹介における受賞作は正しくは「My Humanity」です.
著者
堀 浩一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.250-258, 2015

人工知能の研究が再び注目を集めるようになっている。人工知能の能力が人間を完全に超えてしまう技術的特異点に関する議論も盛んになってきている。人々が人工知能に対して抱く不安も高まってきているように見受けられる。本稿では,人工知能がどのように進歩する可能性があるかではなく,人工知能をどのように進歩させたいかという問題について議論する。抽象的な不安に対して抽象的な回答を返すのではなく,人工知能を今後どのように作っていくかという設計の指針をいくつか提示することを試みる。
著者
小方 孝 堀 浩一 大須賀 節雄
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1_72-1_109, 1996 (Released:2008-10-03)
参考文献数
27

Currently, we have developed a basic framework of general narrative generation system for the purpose of supporting human creative tasks. In this paper, we examine the narrative conceptual generation process by computer through analysing a short detective story. As a result of the analysis, we could devide narrative structure into three aspects; story, plot and construction. While the story is an events sequence that was arranged according to a temporal order in a narrative world, the plot is an events sequence that was reorganized by an order which each event is introduced into a narrative. The construction is the most detailed conceptual representation. A narrative generation process is performed by expanding or transforming a tree structure through these levels. In this paper, we introduce some kinds of relational knowledge that operates the narrative tree based on the analysis.
著者
酒井 研斗 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では、小型無人航空機(UAV)を用いて、マニュアル操作なしに未知環境の探索を行う『自律型SLAM』の実現を目指す。 特徴点マッチによるSLAMシステムにその制約に合わせた行動則を適用し、実機実験を行った。結果、広い屋内ではロバストな自律探索を実現したが、未踏領域をくまなく調べるような高度な探索には至らなかった。従って本研究は、小型UAVを用いた自律型SLAMが実現可能なことを明らかにした。
著者
佐藤 真 田中 克明 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.159, pp.19-23, 2007-07-17

蓄積された電子文書を活用するために,物語構造モデルに基づき,複数の文書にまたがる話題の連鎖を抽出し,情報にアクセスする手法を提案する.ある話題を含有する場面を表す特徴量として共起依存度行列と吸引力ベクトルを定義する.これに基づき場面間の類似度を求め,これに場面の連鎖関係を抽出する.検索語間の場面連鎖関係を探すことで,場面連鎖の組み合わせを検索結果の候補として提示する.
著者
庄司裕子 堀 浩一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.1387-1400, 2001-06-15
被引用文献数
9

実購買行動で生じる消費者と店員との対話を分析した結果,購買時の意思決定プロセスにおいては,適切なタイミングで適切な情報が付与されることによって注目点が変化し,結果として意思決定がなされる場合が少なくないことが見い出された.このような「思考のジャンプ」ともいえる現象は,設計などの創造的活動や概念形成において観察される現象と共通するものである.したがって,創造性支援システムにおいて得られる効果は,オンラインショッピングシステムのインタフェースでも同様な役割を果たすと期待できる.欲しいもののイメージが曖昧なユーザの購買時の意思決定を支援する機能を付加することによって,このような(曖昧な要求しか持たない)消費者層に対して効果的なオンラインショッピングシステムのインタフェースを実現できるのではないか.本稿では,これらの仮説と,それを検証するための実験の試みについて述べる.Analyzing protocol of communication between customers and salesclerks in actual purchase activities, we have found that appropriate information given by the clerk in a timely manner often causes the customer's focus to be changed to lead him/her to make a decision on what to buy.This, so to speak, ``leap in thought'' phenomenon is similar to one often observed in creative activities such as designing or concept formation.Therefore, the effect provided by the creativity support systems can be expected to play a similar role also in online-shopping system interfaces.Features for assisting customers' decision making may enable the construction of online-shopping system interfaces which are useful for customers without clear image of what they want.This paper will describe these hypotheses and an attempt of experiment to verify them.
著者
黒田 長久 柿澤 亮三 堀 浩 大阪 豊 臼田 奈々子 内田 清一郎
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1-15, 1982-03-31 (Released:2008-11-10)
参考文献数
26
被引用文献数
3 4

22目57科185種の鳥類の血球(一部胸筋)を試料として,澱粉ゲル竜気泳動法(pH7)により,ミトコンドリア内リンゴ酸脱水素酵素(M-MDH)の陰極側への移動度を測定した。移動度の表現は,マガモ血球のM-MDH移動度を100と定めたときのこれに対する相対値である。鳥類M-MDHの移動度は各種組織間に差がなく,またこれまで種内,属内での変異は見られなかった。さらに科内,目内での変異も比較的少なく,他の酵素(アイソザイム)にくらべて極めて均一性の高い酵素である。ダチョウ目,ミズナギドリ目,ペンギン目,カイツブリ目,ペリカン目(ウ科),コウノトリ目(トキ科),フラミンゴ目,ガンカモ目,キジ日(ツカツクリ科•キジ科),ツル目,チドリ目(チドリ科•カモメ科)に属する鳥類は何れも移動度100を示した。これらの目は比較的に原始的とされる地上•水生鳥類の大部分を含んでいる。しかし,ペリカン目のペリカン科(130),コウノトリ目のコウノトリ科(130)•サギ科(150),キジ目のホウカンチョウ科(140),チドリ目のシギ科(250)•ウミスズメ科(190)では100以上の移動度が見られた。また,地上性のシギダチョウ目は例外的に160の,コウノトリ目に比較的近いとされるワシタカ目(ワシタカ科)は140の値を示した。一方,いわゆる樹上性の鳥類では140から360までの移動値が得られ,ハト目からスズメ目へと次第に高い値を示す傾向が見られた。すなわちハト目(140,190),ホトトギス目(200),フクロウ目(200),ヨタカ目(200),アマツバメ目(220),ブッポウソウ目(220,250),キツツキ目(230,300),スズメ目(360)である。ハト目に近いとされるオウム目では,300から360のスズメ目に近い値が得られた。以上の結果から,電気泳動法によるM-MDHの移動度は,科•目を含む高いレベルでの進化を反映しているように思われる。
著者
網谷 重紀 堀 浩一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.89-102, 2005-01-15
被引用文献数
6

本研究では知識創造過程を支援するための方法「知識の液状化と結晶化(Knowledge Liquidization & Crystallization)および,知識創造過程を支援するためのシステム「Knowledge Nebula Crystallizer(KNC)」を提案・構築し,ユーザスタディを通して評価を行った.従来知識創造に関していくつかの理論が提唱され,それらは多くの企業の知識管理に対する考え方に影響を与えてその重要性が理解されるに至ったが,現実にはその理論を具体的に実務に適用する方法が提示されておらず,実際に知識創造のためには何をすればよいのかが分からないという問題が生じている.そこで本研究では,知の共有から協創への実際的な道筋を示すべく,実際に広告会社との共同研究を通してイベント設計過程を題材として知識創造過程の支援という問題に取り組んだ.本稿では提案・構築した方法とシステムおよびユーザスタディの分析結果を述べる.The aim of this research is to develop a method and a system to apply the theories for knowledge creation to human practices. Though a number of theoretical and practical studies on knowledge creation have been conducted both by researchers and by business-practitioners, practical methods for knowledge creation, i.e., for connecting the theoretical frameworks with the real world knowledge creation are still required. In this paper, the developed method named "Knowledge Liquidization & Crystallization", and a system named "Knowledge Nebula Crystallizer (KNC)" are described. They were applied to the actual exhibition design processes as an exemplar of knowledge creation, in co-operation with a Japanese advertising company. The effectiveness of the method and system has been examined through user studies and discussions with the professional designers.
著者
沼 晃介 田中 克明 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
社団法人 人工知能学会
巻号頁・発行日
pp.49-49, 2008 (Released:2009-07-31)

本研究は市民の表現活動を持続的に豊かにすることを目指す.表現の液状化と結晶化のサイクルモデルを示し,これをまわすことが市民の表現の成長につながると考え,表現候補の自動生成とインタラクションに基づき循環を促進する手法を提案,実装する.
著者
堀 浩一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.10, pp.1998-2008, 1994-10-15
被引用文献数
26

本諭文は、発想支援システムの効果を議論するための一仮説を与える。これまでに、創造的な概念形成を支援するための発想支援システムが作成されてきた。しかし、それらのシステムがどのような原理でどのような側面の支援を行うことができるかを説明する理論は存在しなかった。本論文は、そのような理諭を作成するための出発点としてひとつの仮説を与える。この仮説は、発想支援の原理の一部を説明しようとするものであるが、この仮説により、将来の発想支援システム構築のための示唆が得られる。
著者
相原 健郎 堀 浩一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.1377-1386, 2001-06-15
被引用文献数
1

本論文は,人間の創造的な思考を支援するための手法と,それに基づく支援システムを提案する.まず,創造性についての認知科学研究に基づいた思考過程のモデルを提示し,思考の制約となっているものを変更することで創造的な思考が進むことを述べる.そして,思考の制約のうち,記憶の想起の障害となっている時間的な制約に着目し,それをシステムによってユーザに変更を促すことで創造的な思考を支援することを提案している.提案手法では,時間的な制約を空間的な制約に変換してユーザに提示することで,ユーザの想起を促し,それによって思考を支援することを行う.支援システムEn Passant 2は,思考活動で最もよく用いられる紙に書かれたメモを利用し,それをシステムに入力することで,ユーザの記憶の想起のきっかけを与えるのに利用している.ユーザは,システム上でメモのマークをつけることでメモを特徴づける.それを用いてシステムはメモ間の関連度を算出し,メモを2次元空間上にマップしてユーザに提示する.システムを用いた長期実験を行い,システムの有用性を示している.In this paper,we propose a method and its implementation to aid the process of creative thought.The objective of this research is to enhance the human creativity with computers.This paper deals with a scientific creativity.In order to aid the process of creative thought,we have implemented a system named En Passant 2,which stores the user's research notes.The user can put his/her own mark as an index onto his/her notes in the system.The unique feature of En Passant 2 lies in the function to deal with indices and a time attribute of the user's thought explicitly.Using indices and time information,the system shows the user's notepads related to his/her awareness of the issues.The recall of his/her memories in present context makes a collision of two contexts,and that triggers the user's creativity.We have carried out several experiments and show the results.
著者
加藤 義清 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

大規模な文書集合を俯瞰的に理解すると共に,個別の情報を様々な文脈で捉 え,その解釈および再解釈を促すための技術は,情報編纂を実現する上で重要な ものである.本発表では,文書集合中の文脈を可視化するための時間軸を考慮し たバネモデルを提案し,提案手法を実装したプロトタイプシステムを通して,そ の有効について議論する.
著者
堀 浩二 倉持 勝久 中林 成広
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.239-246, 1985-11-20
被引用文献数
1

エゾアオカメムシの幼虫生育にとって,インゲンマメの種子莢,エンドウマメの種子莢,小麦の穂,オオハナウドの種実およびライラックの種実が好適な食餌植物であった。アスパラガスとナナカマドの実はすくなくとも比較的若い幼虫(野外では多分幼虫の全生育期間に対して)にとって,非常に良い食物であった。若い多汁なナタネの種子莢はまた幼虫生育にとって適した食物であろう。種実をつけていないアブラナ科植物,馬鈴薯,アルファルファおよびてん菜茎葉で幼虫を成虫まで生育せしめることはできなかった。
著者
庄司 裕子 堀 浩一
出版者
社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.3, pp.100-100, 2003

筆者らは,オンラインショッピングにおいて顧客の意思決定を効果的に促進できる対話的システムを実現するための取り組みを行なっている.特に,従来のオンラインショッピングシステムでは対象としてこなかった,欲しいもののイメージが曖昧なところからスタートして徐々にコンセプトを明確化するような「コンセプト精緻化としての購買」を対象としている.本稿では,筆者らの作成したシステムS-Conartについて紹介し,S-Conartを用いた評価実験を通してその有効性を検討する.
著者
柴田 博仁 堀 浩一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.1000-1012, 2003-03-15
参考文献数
39
被引用文献数
5

本研究の目的は,「書きながら考え」「考えながら書く」デザインプロセスとしての文章作成を支援する環境を構築することである.本稿では,試行錯誤的な文章作成の状態から文章の全体構造が明確になる段階までのプロセスを一貫して支援する新たな枠組みを提案する.枠組みの特徴は,表現の自由度が高い二次元空間と,全体構造の把握が容易な木構造表現とを,書き手の思考プロセスを阻害することなく統合する点にある.提案する枠組みの検証を目的とし,文章作成支援システム iWeaver を試作した.システムを利用した文章作成プロセスの分析から,提案する枠組みの有用性を確認する.The goal of this research is to support a considering-while-writing and writing-while-considering process as a design process. We propose a novel framework to support writing process from ill-formalized state to well-formalized state consistently. Its characteristic is to integrate a two-dimensional space, which has a flexibility in expression, and a tree, which is superior for over viewing a whole document structure, so as not to contradict writers' natural thinking. Based on this framework, we have built a system named iWeaver. In a user study, we show that our framework is an effective aid for constructing documents.