著者
山田 大隆 高田 誠二
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究 (ISSN:21887535)
巻号頁・発行日
vol.28, no.169, pp.5-13, 1989 (Released:2021-09-01)

Reported here are the results of analytical comparison of books on physics compiled in the Catalogue of Sapporo Agricultural College (1888) in Hokkaido with those of Tokyo University (1881),Gakushuin (1902), Keiogijuku (1906) and Waseda University (1903). Books found to be common to all these are: Quackenbos, Natural Philosophy, Stewart's Physics, Deschanel's Natural Philosophy, Ganot's Elementary Treatise on Physics (tr. by Atkinson) and Todhunter's Mechanics for Beginners etc., amounting to 48 copies in total. Analysis had revealed that physics education performed on the basis of the book collection in Sapporo, a northern city of Japan, was essentially on the same level as that of Tokyo University, which acted as one of the most prominent educational institution in the metropolis of Japan. As for the physics education in Sapporo, executed by such teachers as Wheeler and Peabody (1876-1881, American), Tachibana (1881-1886), Kodera (1886-1896), Hirano (1893-1903), Okazaki (1893-1896) and Aoba (1903-1906) of the College, the textbooks of high preference had shifted chronologically from that of Quackenbos, through that of Stewart, to that of Ganot (tr.)
著者
山田 大隆 高田 誠二
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究 (ISSN:21887535)
巻号頁・発行日
vol.27, no.167, pp.166-178, 1988 (Released:2021-09-06)

Sapporo Agricultural College (1876-1907), established by the Kaitakushi Branch of the Meiji Government and directed, in s early stage, by W. S Clark, the President of Massachusetts Agricultural College, had built a unique collection of foreign books of physics, significant not only in quantity but also in quality, through the Yedo and Meiji eras of Japan. A thorough investigation of the conserved books (113 copies) and a time-sequential analysis of introduction of them to the College library resulted in the following observations, where the year of publication and that of introduction were assumed to coincide and the whole sequence (1850-1907) were divided into each interval of five years; 1) As for the regional distribution of the original publication, three peaks are remarkable, the first at 1875 features American natural philosophy text books, the second at 1885 English natural philosophy ones and the third at 1895 German lecture series of physics, respectively. 2) More individually, the first peak is represented by Quackenbos * Natural Philosophy (1873), the second by Stewart's Lessons in Elementary Physics and the third by Violle's Lehrbuch der Physik (1892, tr.by Gumlich) as well as other German lecture series. Besides them, noticeable is the repeated introduction of Ganot's Elementary Treatise on Physics (tr. by Atkinson) over the whole period, particularly in 1890's.
著者
倉 昂輝有吉 正則山田 大豪
雑誌
第56回日本作業療法学会
巻号頁・発行日
2022-08-29

【はじめに】近年,わが国の発達障害児の支援において,家族支援が重要視されている.このような背景から作業療法(以下,OT)においても家族中心のケアに基づき保護者への支援が実践されている.OTで実践される家族支援の1つにホームプログラム(以下,HP)があり,発達障害領域の作業療法介入に関するシステマティックレビューにおいて,そのエビデンスが示されている(Novak I,2019).しかし,わが国のHPの研究は症例報告が主であり,HPを経験した当事者の視点を報告したものはない.さらに,母親らを対象としたこれまでの研究は,子育てに対する葛藤や困難さに焦点が当てられてきた.そのため家庭内という外部からみえにくい環境の中で母親らが子育てをどのように展開しているのかは不明な点も多く,それらの要因と関連する専門家のサポートも明らかにされていないのが現状である.【目的】本研究の目的は,発達障害児を養育する母親のHPを通じた子育てにおける思いや経験,行動にかかわる諸要因を当事者の視点から明らかにすることである.【方法】研究参加者は,個別の外来OTと並行して目標に基づくHPを実施した母親とした.外来OTは隔週の頻度で1回あたり40分間,全12回,約6ヶ月間,HPは外来OT3回目から10回目まで行った.HPは先行研究で提唱されている5フェーズを参考に実施した(Novak I,2006).データ収集は,母親らを対象に半構造化面接によるインタビューを実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した.サンプリング方法は便宜的サンプリングから理論的サンプリングに移行した.本研究は兵庫医療大学倫理審査委員会の承認(第19028号)を得て実施した.また,研究参加者には書面による同意を得ており,COI関係にある企業等はない.【結果】10人目のデータ分析において新たな概念が生成されなかったため,サンプリングを終了した.分析によって25個の概念,9個のサブカテゴリー,4個のカテゴリーを生成した.以下,概念を〈〉,サブカテゴリーを《》,カテゴリーを【】として示す.発達障害児を養育する母親らは,身体的負担の増加や心理的苦痛,強いストレス,社会的孤立を抱えて子育てを行なっていることが明らかにされた.このような子育て環境に対応するための重要な要因として《否定的感情との折り合い》,《忙殺される日々との折り合い》,《社会的通念との折り合い》の3つのサブカテゴリーから成るコアカテゴリーを生成した.これは母親自身が見つけた問題解消法であり《子育て視点の拡大》の変化<をもたらす働きがあると見出された.この変化は〈わが子と見つけた目標〉と〈できることからスタート〉する《実現可能な一歩》という具体的な支援手段を母親らにもたらし,友人や夫,祖父母などに対して,どのような子育ての支援を求めるかの判断を明確にしていた.【考察】《否定的感情との折り合い》,《忙殺される日々との折り合い》,《社会的通念との折り合い》という問題解消法は,【複雑な子育て環境に対する適応】を促す上で核となる概念であり,子育てにおける視点の拡大に発展する.この視点の拡大が現状に則した目標と活動に対する方略を子どもと見つけることにつながると考える.さらに母親らは友人や祖父母,夫との子育てにおける相互的な関わりのなかで,周囲の人々の役割特性を捉え,臨機応変に依頼するという方略を見つけていたと考える.OTにおける家庭への支援は,母親の子育ての状況や周囲との相互作用を評価し,個々の家庭の営みにかかわる文脈に適した子育て方略を母親自身によって見出せるようにサポートすることが重要である.
著者
山田 大介 村岸 裕治 久代 育生 中澤 正和 小泉 瑠理子 冨田 健仁 澤村 浩志
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.437-442, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
10
被引用文献数
1

運転者が舵を入れ,切り込んでいく際の操舵反力の知覚量は,操舵トルク,操舵トルクの操舵角に対する勾配の,2つの物理量の組み合わせにより表現できることを明らかにした.さらに,その2つの物理量を用い,操舵反力から知覚量変化を推定する手法を導出した.これにより,運転者の感覚に近い定量的評価が可能となった.
著者
井村 治 山田 大吾
出版者
農業技術研究機構畜産草地研究所
雑誌
畜産草地研究所研究報告 (ISSN:13470825)
巻号頁・発行日
no.11, pp.1-9, 2011-03

畜産草地研究所御代田研究拠点(長野県北佐久郡御代田町)の放牧草地において,2002年5月から11月まで標高1,000m,1,100mおよび1,200m の3地点に牛糞トラップ(糞1kg使用)を設置し,放牧草地での牛糞の分解に係わる糞虫相とその季節的変動を調査した。またその糞虫相の特徴と放牧草地での糞分解への寄与について考察した。3調査地点で合計2,320個体が捕獲され,ダイコクコガネ亜科(Scarabaeinae)5種およびマグソコガネ亜科(Aphodiinae)8種,合計13種が記録された。この内6種が糞を土中に埋め込んで利用するタイプの穴掘り屋(tunnelers)で,7種が地上の糞の中に産卵し幼虫が成育するタイプの住込み屋(dwellers)であった。標高によって種ごとの捕獲数は異なったが,各標高で出現した種数と総個体数に大きな違いはなかった。住込み屋と穴掘り屋の個体数比は標高が高いほど小さくなり穴掘り屋が優占した。3地点の合計で最も個体数が多かったのはシナノエンマコガネで,次いでマエカドコエンマコガネ,オオマグソコガネ,コマグソコガネ,ツノコガネの順で,スズキコエンマコガネ,クロマルエンマコガネ,マキバマグソコガネ,ヌバタママグソコガネおよびヨツボシマグソコガネの個体数は少なかった。種豊度(species richness)は13.2±0.7(S.E.),また種多様度(Shannon-Wienerの情報量指数H')は1.640±0.017(S.E.)で糞虫相の多様性は低かった。穴掘り屋の糞虫の種数は7月と8月の夏季に最も多くなり11月末には出現しなくなった。住込み屋の糞虫は春により多くの種が出現した。住込み屋の個体数は5月にはトラップ当たり30.2個体であったがその後減少し,7月以後は低い密度であった。穴掘り屋のトラップ当たり個体数は5月22日には55.7で,その後6月まで減少したが夏季の7月と8月は100個体を越え,9月には大きく減少し11月はゼロとなった。穴掘り屋の性比はやや雌に偏っていたが,雄と雌の行動の違いを反映していると推察された。御代田研究拠点の糞虫相には保全上重要な種が含まれ,当放牧草地は糞虫を保全するという観点からも重要な草地であることが示された。糞虫個体数は9月下旬以後を除いておおむね糞分解に十分な密度が生息しており,放牧草地の糞の円滑な分解に貢献していると推察された。
著者
山田 大 多和田 悟 益野 健平
出版者
日本身体障害者補助犬学会
雑誌
日本補助犬科学研究 (ISSN:18818978)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.31-37, 2009 (Released:2011-02-10)

盲導犬として多く活躍するラブラドール・レトリーバーは、食べる事が好きな犬種である。視覚障害者と生活する盲導犬は、スーパーやレストランなどの食べ物を扱う公共の施設に出入りする機会がある。そのような場所で、盲導犬は人の食べ物に反応してはならない。訓練の段階で、食べ物に反応する犬がどの程度いるか調査をした。その中でも特に食べ物に対する反応が強い犬に対して、拒食訓練を行った。そして拒食訓練終了後にスーパーやレストランを利用して、模擬試験的にその犬の食べ物に対しての反応の変化を検証した。特定の食べ物や状況で勝手に人の食べ物を食べない事を教える事は可能であると考えられた。しかし一度人の食べ物の味を知り、興味を持ってしまった犬に対して、食べ物に全くの興味を持たない事を教える事は難しいと考えられた。盲導犬の候補となる子犬の頃から、人の食べ物に対して反応しない事を教えておく必要性がある事が示唆される。
著者
山田 大輝 武市 昇
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.38-46, 2020 (Released:2020-02-06)
参考文献数
18

In this study, a model of uncertainty of estimated time of arrival on a cruise route is derived, and its effectiveness for ground-based 4D trajectory management is demonstrated. Uncertainty of estimated time of arrival inevitably increases because of fluctuations in meteorological conditions, even though the Mach number, flight altitude and direction are controlled constant. Actual flight data and numerical weather forecasts are processed to obtain a large collection of flight and meteorological conditions and flight time error. Through the law of uncertainty propagation, an uncertainty model of estimated time of arrival is derived as a function of the Mach number, flight distance, wind, and temperature. The coefficients of the model are determined through cluster analysis and linear regression analysis. It is clearly demonstrated that the proposed model can estimate the uncertainty of estimated time of arrival without underestimation or overestimation at an arbitrary flight distance, even under moderate or severe weather conditions. Through numerical analysis of a 4D trajectory management using actual track data, it has been clearly demonstrated that the proposed model is able to improve both safety and efficiency of 4D trajectory management simultaneously.
著者
山田 大樹 伊勢木 智行 井上 俊逸 吉野 信次 坪井 一将 村山 大樹 デニス· サンチャゴ 小疇 浩 山内 宏昭
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.547-554, 2015-11-15 (Released:2015-12-31)
参考文献数
22
被引用文献数
4 6

湯種製法で製パンしたパンにおける湯種製造中に糊化した小麦澱粉の製パン性に及ぼす影響について,凍結乾燥グルテンと小麦澱粉で調製した疑似湯種を用いて検討を行った.その結果,疑似湯種中の糊化した小麦澱粉は,GP,GRD,SLVをコントロールに比べて有意に低下させ,擬似湯種中の小麦澱粉の糊化度とGRD,SLVとの間には非常に高い負の相関があることが判った.これより,湯種中の糊化小麦澱粉は生地の製パン性を低下させる主要因であり,湯種パンの外観,色相の特徴であるクラストのL*の低下とケービングに対しても,大きく影響していることが明らかになった.さらに,糊化した小麦澱粉を製パンに用いることによって,得られたパンの水分含量と保水性が増加し,それによりパン中の澱粉の老化が抑制され,保存中のパンクラムの老化を抑制できることが明らかになった.
著者
山田 大介 久代 育生 村岸 裕治
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.459-465, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
10
被引用文献数
2

操舵系の減衰や摩擦,さらにタイヤのコーナリングパワーは,車両運動を介して操舵トルクの静特性および動特性に影響を与える.シミュレータを用い,操舵トルクの特性が人間-自動車系に与える影響を検討した結果,定常旋回やコーナリング時等の操縦安定性や操舵動作の再現性に違いが現れることが明らかになった.
著者
福永 寛 櫻木 悟 藤原 敬士 藤田 慎平 山田 大介 鈴木 秀行 宮地 剛 川本 健治 山本 和彦 堀崎 孝松 田中屋 真智子 片山 祐介
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.S2_154-S2_158, 2011

Kounis症候群とはアレルギー反応に伴い急性冠症候群をきたす症候群であり, 冠攣縮に合併したタイプ1とプラーク破裂に伴う血栓形成に起因するタイプ2に分類される. 今回, われわれはKounis症候群により心肺停止をきたした2症例を経験したので報告する.<BR>症例1: 76歳, 男性. 腰部脊中柱管狭窄症の術中にセフォペラゾンを投与したところ, アナフィラキシーショックを発症した. 下壁誘導にてST上昇を認めたため急性冠症候群と診断, 緊急冠動脈造影にて右冠動脈#1に血栓および#4AVに完全閉塞を認めた. 血栓吸引療法のみで再疎通が得られた.<BR>症例2: 61歳, 男性. 起床時より四肢・体幹に蕁麻疹を認め, その後, 心肺停止となり, 当院へ搬送された. 心肺蘇生術にて心拍再開したが, その後, 心室頻拍が頻発, 急性冠症候群を疑い緊急冠動脈造影を施行した. 冠動脈に有意狭窄は認めなかったが, 心電図上胸部誘導で一時的にST上昇を認めたため, 左前下行枝の冠攣縮と診断した.
著者
松野 隆幸 西田 祐也 米森 健太 李 想 向田 直樹 加藤 直輝 Myo MYINT 山田 大喜 Nwe Lwin KHIN 見浪 護
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.858, pp.17-00242-17-00242, 2018 (Released:2018-02-25)
参考文献数
24

A variety of robots has been studied and developed for undersea exploration. One of the applications for undersea exploration is mining of undersea resources such as methane hydrate and rare metal by Autonomous Underwater Vehicle (AUV). To extend active duration time of the robot in the sea, a system through which the AUVs recharge autonomously batteries is a key technology. Our reseach group has confirmed in a pool environment the dual-eye visual servoing system made a pole attached to the vehicle dock into a hole. This experiment simulates situation where the vehicle approaches recharging station under deep sea. But previous studies were conducted with ROV (Remotely Operated Vehicle) that is controlled by remote computer instead of human operator. In those experiments, power cables affected performance of control accuracy. Therefore the performance of visual feedback with AUV named Tuna-Sand2 that is compeletely indepent from cables or wires and has a general structure of modernized AUV system, has been verified to confirm the practicability of dual-eye dockig system.
著者
中山 政行 小山田 大和
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会研究発表大会予稿集 2016 春季 (ISSN:24320382)
巻号頁・発行日
pp.102-114, 2016 (Released:2017-07-01)

地域社会は少子高齢化や人口減少など多種多様な問題を抱えている。財政縮減の中、すべての課題を解決することは難しい状況にある。地域社会にとって地域課題解決プロジェクトの選択は投資そのものであり、投資以上の価値を生むプロジェクトの選択が重要となる。プロジェクトの選択には、地域社会の価値創造の方向性を示したビジョンと、それを実現するための具体的な戦略が示されなくてはならない。本研究では、実行プログラムの起点となる「全体使命」において、3Sモデルに準じた「価値の発見」、「価値の実現」、「価値の獲得」の価値創造プロセスを導入し、ビジョンの設定と戦略を示した。この結果、複合的な地域課題の解決に有効な事例を得ることができたため報告する。
著者
山田 大翔
巻号頁・発行日
2016-03-24

Hokkaido University(北海道大学). 博士(医学)
著者
飯島 崇士 毛利 圭宏 提箸 正義 山田 大士 服部 恭尚 濱渦 康範 加茂 綱嗣 廣田 満 清田 洋正 真壁 秀文
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.51, pp.289-294, 2009-09-01

1. Synthesis of procyanidin B1-B4(1-4). Stereoselective synthesis of catechin and epocatechin under intermolecular condensation of equimolar amount of catechin derivatives catalyzed by Yb(OTf)_3. The coupled products were successfully converted to procyanidin B1 (1), B2 (2), B3 (3), and B4 (4), respectively. 2. synthetic of (-)-epicatechin 3-(3"-O-methylgallate) (13) and (+)-catechin 3-(3"-O-methylgallate) (14) A concise synthesis of (-)-epicatechin 3-(3"-O-methylgallate)(13, ECG3"Me), which is a minor constituent of tea, and (+)-catechin 3-(3"-O-methylgallate)(14, CG3"Me) via condensation of equimolar amount of catechin and gallate derivatives has been achieved. The anti-inflammatory effect of the synthetic compounds on TPA-induced inflammation of mouse ears was examined. Compounds 13 and 14 suppressed the TPA-induced inflammation of mouse ears by 50% and 43%, respectively, at a dose of 200μg. 3. Short step synthesis of resveratrol derivative. An efficient synthesis of trimethoxylated resveratrol (20) is presented using advanced Heck reaction promoted by Pd(dba)_2 in the presence of P(t-Bu)_3.
著者
久木 幸男 山田 大平
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学教育紀要 (ISSN:05135656)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.1-27, 1989-10-31