著者
岡本 真
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.52-57, 2011
参考文献数
10

本特集の総論として, 主に日本における図書館・情報センター, 博物館・美術館, 文書館等におけるソーシャルサービス活用の歴史の回顧と展望を行う。同時にこれからのソーシャルサービス活用において超えるべき課題について, 1.ソーシャルサービス, ひいてはウェブのサービスを活用する意義の理解不足, 2.希薄な費用対効果の意識, 3.職員のスキル不足と組織の理解不足の3点を指摘し, 最後に今後のさらなる活用が望まれるソーシャルサービスを10点紹介している。
著者
Navneet S. MAJHAIL J. Douglas RIZZO Stephanie J. LEE Mahmoud ALJURF 熱田 由子 Carmem BONFIM Linda J. BURNS Naeem CHAUDHRI Stella DAVIES 岡本 真一郎 Adriana SEBER Gerard SOCIE Jeff SZER Maria Teresa VAN LINT John R. WINGARD Andre TICHELLI 国際造血細胞移植登録機構 米国造血細胞移植学会 欧州造血細胞移植グループ アジア太平洋造血細胞移植グループ オーストラリア・ニュージーランド血液骨髄移植学会 地中海東岸血液骨髄移植グループ ブラジル血液骨髄移植学会
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.607-632, 2014 (Released:2014-06-27)
参考文献数
77
被引用文献数
1

造血細胞移植(HCT)技術及び支持療法の進歩が,HCT後の長期生存の改善を来たした。移植の新たな適応,臍帯血などの新しい細胞ソースの導入,あるいは高齢の患者を対象とした強度を緩和した前処置を用いた移植の導入も,HCT後生存者数の増加に貢献してきた。しかし,移植後生存者は,移植前,移植時,移植後の暴露や危険因子により晩期合併症のリスクにさらされている。HCT生存者に対するスクリーニング及び予防診療のガイドラインが2006年に発表された。移植専門家からなる国際グループが2011年に召集され,移植実務の変化やこのガイドラインの国際的な適用性を考慮しながら,現在の文献を検討し,ガイドラインを更新した。本報告では,自家及び同種HCTの小児及び成人生存者に対するスクリーニング及び予防診療の推奨の最新ガイドラインである。
著者
北川 香 岡本 真
出版者
東南アジア学会
雑誌
東南アジア -歴史と文化- (ISSN:03869040)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.44, pp.120-141, 2015 (Released:2017-06-01)
参考文献数
18

This paper treats the letters which Cambodian court exchanged with the Edo-Shogunate in the early 17th century. Copies of six letters in Khmer and twelve letters in Chinese from Cambodia, and fourteen letters in Chinese from Japan, including the replies to the former, are contained in the compilations of diplomatic documents named“Gaikoku-Kankei-Shokan 外国関係書簡,” “Gaiban-Shokan 外蕃書翰” and “Gaiban-Tsusho 外蕃通書,” which were edited by Kondo Juzo 近藤重蔵 by the beginning of the 19th century, and in “Tsuko-Ichiran 通航一覧” which were edited by order of the Shogunate around 1853. Among the thirty-two letters, five in Khmer and twenty-three in Chinese are of the early 17th century, and the others are of the early 18th century. Unfortunately, the locations of their originals are unidentified. The Chinese letters are thought to have been hand-copied with considerable accuracy, but as for Khmer, the characters are corrupted remarkably and hard to make out. The only exception is a letter of 1742, written in beautiful Aksor Mul (round characters of Khmer) which Kondo Juzo sedulously hand-copied by himself from the original which a family of To-Tsuji 唐通事 (interpreter of Chinese language) had reserved in Nagasaki. In the Khmer letters, Cambodia is called Krong Kamvuchéa Thipadei and Japan is called Ñipon Kakacho (possibly Koku-Shu 国主). Expressions as Preah Reach Sar Pi Ñipon (royal letter from Japan) suggest that Cambodian court recognized Japanese Shogunate as something similar to the kingship of Cambodia. They assume an attitude of Metrei (friendship) between kings on even ground, in contrast to the Chinese letters which adopt humble expressions. The authors of the Khmer letters might be experts called Smien (clerk), because some marks of handsome script of Aksor Mul are recognized among deformed characters of the reproductions. As for the Chinese letters, probably some Chinese merchants were the authors and significant differences are recognized in the skill of rhetoric. Their contents are gratitude for presents, order of commodities, request of the limitation of the number of commercial ships, complaints about Japanese who committed robbery around Cambodia, and so on. The notable thing is that Cambodian court regarded the Chinese and Japanese merchants who carried the letters as their subjects, and required Japan to let them return to Cambodia as soon as the mission would be finished.
著者
岡本 真
出版者
公益財団法人 史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.124, no.4, pp.38-62, 2015 (Released:2017-05-16)

本稿は、従来大内氏の独占時代とされてきた寧波の乱後の遣明船派遣の実像を明らかにするため、史料上に「堺渡唐船」と記される遣明船について、関係諸勢力の立場、搭乗者と派遣目的、歴史的位置づけの三点を究明した。その結果明らかになった事柄は以下の通りである。 まず、関係諸勢力については、『天文日記』やその他の古文書等に見られる遣明船が、いずれも「堺渡唐船」を指すことを確認したうえで、同船の派遣を中心となって推進したのは、細川晴元と堺商人だった点を論証した。また、本願寺や土佐一条氏は協力者に過ぎず、大内義隆や畠山稙長は同船の派遣を阻止しようとしていた点を指摘した。 次に、搭乗者と派遣目的については、その解明に先立ち、新史料である『活套』所収外交文書二通を紹介し、同書の収録内容や文書末尾の年月日をもとに、これらが「堺渡唐船」関連文書であることを明証した。そして、これを根拠に、従来の遣明船と同様に朝貢使節としての形態を整えたうえでの派遣が図られており、正使は忠叔昌恕という禅僧で、ほかに医師半井明英も乗り組むことになっていたことを指摘した。また、派遣目的は、寧波の乱の際に明側に留められていた前回使節の朝貢品の献上、同使節の遺留品の返却、収監されていた宋素卿の送還、新勘合および新金印の下賜、半井明英の明医学伝習の許可などを要請することだった点を解明した。 それから、歴史的位置づけについては、寧波の乱後に足利義晴・細川高国が明側とおこなった交渉の延長上に「堺渡唐船」があることを明らかにし、従来の研究では存在が確認されていなかった嘉靖准勘合に関する考察をもとに、状況の推移を論じた。また、大内義隆の経営した天文八年度船と同船を比較すると、寧波の乱の際の遺留品の返却や新勘合の獲得などが、両者に共通する派遣目的だった点を指摘した。 そして、以上を踏まえて、これまで大内氏の独占時代とされてきた寧波の乱後においても、それ以前と同様、遣明船をめぐる同氏と細川氏の抗争が継続していた点を明らかにした。
著者
伊藤 君男 岡本 真一郎
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学論叢. 心身科学部紀要 (ISSN:18805655)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.29-32, 2007-03-10

悪徳商法における強制的な説得・承諾のプロセスを,より詳細に検討するために,本研究では,被害者に対するインタビュー調査をおこなった.そして,説得の開始から承諾にいたるプロセスを,TEMを用いることで,詳細に記述・分析を行った.調査対象者は20代女性3名であり,彼女らはエステ・補正下着の強制的な勧誘を受けていた.TEMの分析によって,エステ・補正下着の勧誘のプロセスは,「来店」「勧誘」という必須通過点(OPP)を経て,「契約する」という等至点(EFP)に至ることが示された.そこでは,「友人の勧め」「無料体験」「脅し・強い勧誘」などの圧力が働いていることも示された.
著者
岩渕 仁 中原 徳弥 岡本 真智子 浅野 学 小口 健一 黒川 清 山西 八郎 舘田 一博 山口 惠三
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.617-622, 2011-07-28 (Released:2011-08-26)
参考文献数
19
被引用文献数
4 2

感染症は本邦における透析患者の死因として第2位にあげられる.なかでも敗血症は直接生命を脅かすものとして最も警戒すべき感染症である.最近9年間に自施設で経験した敗血症症例を集積し解析を行った.延べ205名の患者に計465回の血液培養検査を試み,陽性率は23.7%であった.この結果73例が臨床的に敗血症と診断された.患者背景として糖尿病合併は46例,カテーテル留置ありは47例であった.菌種については球菌:桿菌の比率は約4:1であり,最も頻度の高い菌種はブドウ球菌であった.メチシリン耐性ブドウ球菌の検出頻度は増加していた.転帰については過半数の38例が経過中に死亡した.メチシリン耐性菌がそのうちの24例を占め,致死率の高さが再認識された.また多変量解析の結果,危険因子としてCRPならびに血小板数の減少が死亡リスクを高めることが判明した.
著者
岡本 真
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.306-311, 2014-08-01
被引用文献数
1

インターネットを利用した新しい資金調達の仕組みであるクラウドファンディングの動向について,代表的サービスの一つであるREADYFOR?の運営経験に基づいて解説する。特に日本におけるクラウドファンディングの仕組みやREADYFOR?における事例に基づく資金調達に成功する秘訣を説く。
著者
岡本 真希子
出版者
同志社大学
雑誌
社会科学 (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.89, pp.95-131, 2010-11

本稿では,日本の植民地統治下におかれた台湾在住者の政治参加要求をめぐる,植民地社会および本国における相剋の過程を検討する。対象は,1914〜1915年の間に台湾人の権利獲得を目的とした「台湾同化会」成立から壊滅までで,台湾人・内地人双方の動向を視野に入れ,とりわけ在台湾内地人(総督府および民間内地人)の動向を明らかにしながら,政治参加と民族問題,植民地統治体制の相関関係について考察する。
著者
高久雅生 江草由佳 岡本真 大向一輝
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2012-IFAT-108, no.4, pp.1-6, 2012-09-18

東日本大震災を契機として,博物館,図書館,文書館,公民館の被災・救援情報を集約するウィキサイトを構築した saveMLAK ウィキにおける編集がどのように行われたかを定量的に分析する.サイト設立から 1 年以上にわたる有志のボランティアによるウィキ編集行為の内容を明らかにすることを試みる.
著者
岡本 真
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.502-508, 2006-11-01
被引用文献数
1

図書館関係者向けに行った講演をベースに,図書館がWeb2.0に対応するためにとるべき方策を論じる。前半部ではWeb2.0とは何か,という問いをBlogやRSS, SNSの具体例を紹介しながら論じ,Web2.0における重要概念であるCGMの意義を述べる。後半部では,図書館は依然としてWeb2.0以前の段階にあり,Web2.0に対応していくには,利用者を巻き込んだサービス像の転換が必要であることを指摘する。その上で一例として貸出記録を活用することで,オンライン書店Amazonに比肩する図書館サービスの実現可能性を示唆し,そのために図書館が乗り越えるべき課題を指摘する。