著者
岡田 陽介
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.17-25, 2017 (Released:2017-12-01)
参考文献数
37
被引用文献数
1

This study sheds light on the effect of non-verbal information on impression for politician, and tested whether voice pitch influenced perceptions of politicians. In the experiment, we manipulated voice pitch of recordings of the debate by nine political party leaders and asked participants their impressions (favorableness and trustworthiness). We found that while lower-pitched voices increase favorableness and trustworthiness in politicians' image, higher-pitched voices negatively effect on these images, particularly on trustworthiness.
著者
岡田 陽介
出版者
拓殖大学地方政治行政研究所
雑誌
拓殖大学政治行政研究 = The journal of politics and administration (ISSN:24239232)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.81-94, 2018

期日前投票制度は,近年,期日前投票所の増設や制度の認知が進み,国政・地方選挙問わず,その利用者が増加してきた。本稿の目的は,期日前投票の利用者,ひいては,積極的に利用する有権者がどのような要因によって規定されているのかを探ることにある。本稿では,2017 年2 月から3 月にかけて福島県内の有権者1,200 人を対象に実施した郵送調査の分析を行った。分析の結果,期日前投票に対しては,教育程度の一貫した正の効果と党派的な動員の正の効果が認められた。日本の投票参加にまつわる既存研究では,教育程度は年齢との相関が高く,投票参加に対して必ずしも直接的な効果を持たないとされてきた。しかしながら,本稿の分析結果は,相対的に認知コストや意思決定コストを必要とする期日前投票では,教育程度が主要な要因となることが確認された。
著者
荒田 直 鋤崎 俊二 傳田 篤 粟島 裕治 岡田 陽
出版者
石油技術協会
雑誌
石油技術協会誌 (ISSN:03709868)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.350-359, 2009 (Released:2011-02-22)
参考文献数
26
被引用文献数
1 4

Japan relies on imports for the greater part of its energy needs, so that securing reliable future energy resources have become even more significant due to the recent violent fluctuation in the price of oil. In addition, as global environmental problems, such as global warming, become more serious, the need to shift to cleaner energy sources, such as natural gas, becomes more pressing. In this social context, methane hydrate, a new natural gas resource that has been confirmed to exist in the sea surrounding Japan, is expected to become a cleaner source of domestic energy in the future. “Methane Hydrate Exploitation Program in Japan” was published in July 2001 and the Research Consortium for Methane Hydrate Resources in Japan (official abbreviated title: MH21 Research Consortium) was established to oversee the completion of phase-1 of this plan. In this consortium, Engineering Advancement Association of Japan (official abbreviated title : ENAA), which is the group responsible for conducting Environmental Impact Assessment, EIA, has conducted a number of research and developed activities to establish basic technologies associated with EIA and completed almost all of aims during phase-1. In this paper, we introduce overview of our R&D about EIA which should be necessary to implement on methane hydrate production.
著者
高木 佐恵子 岡田 陽介 岩崎 慶 吉本 富士市
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.135-144, 2005 (Released:2008-07-30)
参考文献数
22

魅力的な外見は一般に好まれる傾向にあるため,通常,人々は自分をよりよく見せようとする傾向がある.我々は,顔の個人的特徴をできるだけ残しつつ,その美しさを向上させるために,顔データを変形する手法を提案する.顔の魅力に関する既存研究を調査した結果,小さい,かつ/または,アンバランスな目と,突出した口を変形対象とする.変形は,3 次元の顔データに対して適用される.用いる顔データには,顔の部分(目や唇など)に分類された特徴点が含まれている.変形は,特徴点の移動により実現し,その移動は特徴点を囲む計測サンプル点の座標にも反映される.提案手法を適用して変形した8 人分の顔データを用いて,アンケート調査を行った.その結果,提案手法が個人的特徴を残しつつ美男美女化することに有効であることが確認された.
著者
高木 佐恵子 岡田 陽介 岩崎 慶 吉本 富士市
出版者
The Society for Art and Science
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.135-144, 2005

魅力的な外見は一般に好まれる傾向にあるため,通常,人々は自分をよりよく見せようとする傾向がある.我々は,顔の個人的特徴をできるだけ残しつつ,その美しさを向上させるために,顔データを変形する手法を提案する.顔の魅力に関する既存研究を調査した結果,小さい,かつ/または,アンバランスな目と,突出した口を変形対象とする.変形は,3 次元の顔データに対して適用される.用いる顔データには,顔の部分(目や唇など)に分類された特徴点が含まれている.変形は,特徴点の移動により実現し,その移動は特徴点を囲む計測サンプル点の座標にも反映される.提案手法を適用して変形した8 人分の顔データを用いて,アンケート調査を行った.その結果,提案手法が個人的特徴を残しつつ美男美女化することに有効であることが確認された.
著者
岡田 陽介 高木 佐恵子 岩崎 慶 吉本 富士市
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.13, pp.103-108, 2007-02-20

本稿では、人間の顔の3次元形状データを、一般に美しいとされる顔がもつ特徴を有するように変形するシステムについて報告する。変形対象は、眉、目、鼻、口、輪郭とし、形状と配置の美化を行う。美化の程度は、入力パラメータによって制御可能であり、ユーザの好みに合わせた美化モデルを作成できる。提案システムおよび生成された顔モデルについて実験を行った結果、提案システムの有用性を確認した。We introduce a new system that transforms 3D facial data into beautified ones which have the features as beautiful faces in general. The targets of beautification are eyebrows, eyes, nose, mouth, and face contour. The operations for beautification are modifications of shapes and arrangement of the targets. The levels of the beautification can be controlled according to the parameter values input by a user, and the system can make beautified facial models matched to the user's favor. The effectiveness of the proposed system was confirmed from the experimental result on the proposed system and beautified facial models.
著者
岡田 陽平
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012-04-01

本年度は、国際機構の活動と国際責任の法理に関する研究(以下、本研究)の最終年度であった。三年間を通じて、とりわけ責任の発生段階に着目し、国連平和活動に適用される行為帰属規則について分析を行ってきた。今年度は、昨年度までの研究から得られた成果について、これを新しい法的問題へと応用する作業に取り組んだ。新しい法的問題とは、具体的にいえば、二重帰属の是非およびあり方、そして、国連以外の国際機構(とりわけNATO)への行為帰属である。第一の点について、二重帰属をめぐっては、先例の欠如ゆえに、学説上ようやく議論され始めた状況にある。国連平和活動に適用される行為帰属規則は、国際責任法と国際機構法のインターフェースに位置づけられるものであり、双方の法的必要性に基づいて成立・発展してきたものである。そこで、これまでの展開の延長線上に二重帰属の問題を位置づけ、いかに二つの法の要請を均衡させることが可能かについて分析を行い、適切と考えられる二重帰属のモデルを提示した。それによれば、たとえ二重帰属が認められうるとしても、被害者は、まずは国連の責任を追及するように求められる。さもなければ、すなわち、最初から国の責任を追及することができるとすれば、平和活動の自律性および実効性の確保という、これまでの実行を導いてきた法的必要性(これは現在も妥当している)を無視することになってしまう。第二に、NATOへの行為帰属に関しては、資料の入手困難性や先例の稀少性ゆえに、これまで本格的には研究されてこなかった。しかしながら、冷戦終結後の国連平和活動ではNATOが主要な役割を果たすことが少なくない。したがって、現行法の問題として論じることができる部分はきわめて限定的であるということは認識しつつ、現時点で可能な範囲で分析を加えた。以上をもとに、本研究の成果を博士論文としてまとめ、京都大学に提出した。
著者
河村 和徳 三船 毅 篠澤 和久 堤 英敬 小川 芳樹 窪 俊一 善教 将大 湯淺 墾道 菊地 朗 和田 裕一 坂田 邦子 長野 明子 岡田 陽介 小林 哲郎
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

東日本大震災では多くの被災者が生じ、彼らの多くは政治弱者となった。本研究は、彼らの視点から電子民主主義の可能性について検討を行った。とりわけ、彼らの投票参加を容易にする電子投票・インターネット投票について注目した。福島県民意識調査の結果から、回答者の多くは電子投票・インターネット投票に肯定的であることが明らかとなった。しかし、選管事務局職員は、こうしたICTを活用した取り組みに難色を示す傾向が見られた。ICTを利用した投票参加システムを整備するにあたっては、彼らが持つ懸念を払拭する必要があることが肝要であり、財源の担保に加えシステムの信頼を高める努力が必要であることが明らかになった。
著者
岡田 陽介
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.17-25, 2017
被引用文献数
1

<p>This study sheds light on the effect of non-verbal information on impression for politician, and tested whether voice pitch influenced perceptions of politicians. In the experiment, we manipulated voice pitch of recordings of the debate by nine political party leaders and asked participants their impressions (favorableness and trustworthiness). We found that while lower-pitched voices increase favorableness and trustworthiness in politicians' image, higher-pitched voices negatively effect on these images, particularly on trustworthiness. </p>
著者
國友 博史 小山 修司 東出 了 市川 勝弘 服部 真澄 岡田 陽子 林 則夫 澤田 道人
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.653-661, 2014 (Released:2014-07-23)
参考文献数
23

In the detective quantum efficiency (DQE) evaluation of detectors for digital radiography (DR) systems, physical image quality indices such as modulation transfer function (MTF) and normalized noise power spectrum (NNPS) need to be accurately measured to obtain highly accurate DQE evaluations. However, there is a risk of errors in these measurements. In this study, we focused on error factors that should be considered in measurements using clinical DR systems. We compared the incident photon numbers indicated in IEC 62220-1 with those estimated using a Monte Carlo simulation based on X-ray energy spectra measured employing four DR systems. For NNPS, influences of X-ray intensity non-uniformity, tube voltage and aluminum purity were investigated. The effects of geometric magnifications on MTF accuracy were also examined using a tungsten edge plate at distances of 50, 100 and 150 mm from the detector surface at a source-image receptor distance of 2000 mm. The photon numbers in IEC 62220-1 coincided with our estimates of values, with error rates below 2.5%. Tube voltage errors of approximately ±5 kV caused NNPS errors of within 1.0%. The X-ray intensity non-uniformity caused NNPS errors of up to 2.0% at the anode side. Aluminum purity did not affect the measurement accuracy. The maximum MTF reductions caused by geometric magnifications were 3.67% for 1.0-mm X-ray focus and 1.83% for 0.6-mm X-ray focus.
著者
寺本 昌弘 曽根 岳大 高田 耕平 小縣 開 齋藤 啓太 和泉 拓野 高野 昂佑 長尾 茂輝 岡田 陽介 田地 規朗 河村 俊邦 加藤 章一郎 前川 隆彰 小林 彩香 小林 真一 佐藤 謙 木村 文彦
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.598-604, 2020 (Released:2020-07-03)
参考文献数
18

2011年1月から2018年2月までに再発indolent B-cell lymphomaに対し,当科で施行したrituximab併用bendamustine(BR)療法の治療成績を後方視的に解析した。病型は濾胞性リンパ腫(follicular lymphoma, FL)42例(67%)が多く,FL症例で治療を完遂した群の無増悪生存期間(progression free survival, PFS)の中央値は未到達であった。また治療開始から5年間のCD4陽性T細胞数を解析したところ,長期にわたり200/µl前後を推移する症例が多かった。BR療法は再発indolent B-cell lymphomaに対し有用な治療であり,特にFLにおいてはBR療法を完遂することがPFSの改善に重要である。また治療後は細胞性免疫不全が顕在化するため,5年程度は感染症の発症に注意するべきかもしれない。
著者
岡田 陽介 高木 佐恵子 岩崎 慶 吉本 富士市
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.13(2007-CG-126), pp.103-108, 2007-02-20

本稿では、人間の顔の3次元形状データを、一般に美しいとされる顔がもつ特徴を有するように変形するシステムについて報告する。変形対象は、眉、目、鼻、口、輪郭とし、形状と配置の美化を行う。美化の程度は、入力パラメータによって制御可能であり、ユーザの好みに合わせた美化モデルを作成できる。提案システムおよび生成された顔モデルについて実験を行った結果、提案システムの有用性を確認した。