著者
岩崎 邦彦
出版者
静岡県立大学
雑誌
経営と情報 : 静岡県立大学・経営情報学部/学報 (ISSN:09188215)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.19-30, 2010-03

今日、消費者のリーフ緑茶に対する需要が低迷し、多くの茶生産者、茶卸売業、茶小売業は停滞もしくは衰退の業況にある。とくに、全国一の茶産地である静岡の茶業界は、厳しい状況にある。茶産地静岡の活力維持のためには、従来の発想にとらわれない戦略的展開が不可欠になっている。そこで本研究では、従来の"静岡の緑茶を売る"という発想から、"緑茶のある静岡を売る"、すなわち、地域をマーケティングするという発想に転換し、緑茶とツーリズムとの融合による茶産地静岡のイノベーションの方向性を検討した。消費者に対する質問紙調査から得られたデータを用いて、緑茶とツーリズムを融合した茶産地マーケティングの方向性を分析した結果、"リラックス型の緑茶ツーリズム"の構築等の有効性が示唆された。緑茶にかかわるツーリズムが定着すれば、消費者の緑茶への愛着向上、茶産地のブランドイメージ向上等によって、緑茶の需要増加、茶産地の活性化が期待できる。

1 0 0 0 岩崎村史

著者
岩崎村史編集委員会編
出版者
岩崎村
巻号頁・発行日
1987
著者
岩崎 仁志 福沢 英明 佐橋 政司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.189, pp.1-7, 1999-07-16
被引用文献数
2

本報告では、フリー層の極薄化による再生出力向上に向けて、高導電層を積層した極薄CoFeフリ一層と積層フェリ型ピン層を用いた新方式の「スピンフィルタースピンバルブ(SFSV)」GMRヘッドを提案する。SFSVにより、極薄フリー層においても、フリー層へのセンス電流磁界低減による安定したバイアスポイントおよび高MR比が可能になるSFSVは3〜5mVpp/μm の高出力ポテンシャルを有し、20〜40Gbpsi に向けてのアドパンストGMRヘッドの有力候補である。

1 0 0 0 OA 本草図譜

著者
岩崎常正 著
出版者
本草図譜刊行会
巻号頁・発行日
vol.26, 1921
著者
岩崎 信治
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第56回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.E19, 2009 (Released:2009-06-16)

1930年代までの日本建築史では曖昧にしか語れなかった日本美について明確に提唱した二人の建築家がいた。岸田日出刀(1899-1966)とブルーノ・タウト(1880-1938)である。岸田は1929年に文と写真による日本美を「過去の構成」の出版で示した。タウトは1933年に来日し、日本美について書いたものを「ニッポン」の題名で1934年に出版した。両氏が取り上げた日本美は、伊勢神宮、桂離宮、京都御所、弧逢庵など殆どがお互いに共通しており、共に日本美の聖地として永遠性を認めていた。このことは岸田の動機によることが大きく、タウトよりいち早く日本美を発見した岸田日出刀を高く評価すべきと考える。

1 0 0 0 OA 武江産物志

著者
岩崎常正 著
巻号頁・発行日
vol.[2], 1824
著者
岩崎 保道
出版者
関西大学教育開発支援センター
雑誌
関西大学高等教育研究 (ISSN:21856389)
巻号頁・発行日
no.4, pp.19-27, 2013-03

本稿は、IR(Institutional Research)の実施状況と特徴を明らかにするものである。その方法として、IRに関する先行研究を踏まえ国立大学における取り組み事例を分析する。国立大学の法人化(2004年度)以降、事業成果を客観的に評価したり次期政策のエビテンスとなる科学的な分析データが重視されるようになった。特に、法人評価の結果は「第三者評価の結果を大学の資源配分に確実に反映される」ことから、大学データを戦略的に活用することが国立大学の課題となっている。国立大学が法人化の趣旨を真に活かした事業展開するためには、科学的な根拠に基づいた政策判断が重要になる。そのためにも優れた情報分析の手法や取り組みを導入することが大学機能の向上に必要になると考える。前述の目的を達成するため、以下の展開により検討を行う。第一に、国立大学におけるIRの必要性に関する先行研究を紹介する。第二に、IRに関するアンケート調査結果を紹介することにより、IRの実施状況を概観する。具体的には、日本生産性本部(2012)及び高田ほか(2012)による調査結果を紹介する。第三に、国立大学におけるIRの取り組みとして、三大学の取り組みを紹介する。教学データを中心にするものや大学全体に関わるデータを対象にして情報分析するものなど、各大学の趣旨に応じた体制が構築されている。第四に、まとめとして国立大学におけるIRの特徴を整理する。筆者は、勤務校においてIRや大学評価に関わる業務を行っている。これまでの評価業務を通じて、大学データの管理や情報分析は大きな役割を担う実感を持った。特にIRは大学改革に資する情報を提供する職責を持つ業務と考え、高等教育の質的向上につながることを期待して当該研究を行うものである。
著者
亀谷 由隆 佐藤 泰介 周 能法 泉 祐介 岩崎 達也
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.4_2-4_22, 2007 (Released:2007-12-31)

近年の人工知能分野においては,記号データ中に存在する不確実性をどう扱うかが大きな課題となっている.不確実性を扱うためには,まず確率モデルを構築し,その上で確率推論を行う方法が考えられる.更に近年では,記号列データや関係データベースなど,従来の単一の表データとしては表現できない,構造をもつデータの重要性が増しており,それらを扱うための一般的手法として,一階述語論理と確率の統合を目指す枠組みが数多く提案されている.その中の1つに確率論理プログラミング処理系PRISMがあるが,PRISMは宣言的な意味論,論理プログラムの高い記述力,効率的な組み込みの確率推論機構を備えており,確率モデリングに要する労力を大幅に省くことが期待される.本論文ではPRISM処理系のツールとしての側面に注目し,PRISMプログラムの記述例,処理系が提供する機能,処理速度に関するベンチマーク評価について述べる.