著者
古沢 常雄 池田 賢市 板倉 裕治 岩崎 久美子 岩橋 恵子 上原 秀一 小林 純子 園山 大祐 高津 芳則 高橋 洋行 夏目 達也 藤井 穂高 堀内 達夫 小野田 正利 藤井 佐知子
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、学業失敗や無資格離学、失業など我が国と共通の様々な教育問題を抱えるフランスにおいて、社会統合と公教育の再構築に向けたキャリア教育の取り組みがどのように行われているかを、全教育段階を対象に総合的に明らかにした。フランスでは、我が国のキャリア教育(英語のCareerEducation)に相当する概念はほとんど用いられていないが、先進諸国においてキャリア教育が必要とされる社会的背景を共有しており、フランスにおいてキャリア教育と呼びうる様々な教育活動が義務教育、後期中等教育及び社会教育・継続教育の分野でどのように実際に展開されているのかを総合的に明らかにした。

1 0 0 0 OA IR組織の動向

著者
岩崎 保道 鈴木 弘道
出版者
関西大学教育開発支援センター
雑誌
関西大学高等教育研究 (ISSN:21856389)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.93-101, 2017-03-01

本稿は、大学におけるIR組織の状況について取りまとめるものである。その検討方法として、IRの呼称を付けた組織を設置する大学に対するアンケート調査を実施し、その状況を分析する。その結果、我が国におけるIR組織の現状について、どのような形態により、その機能を果たそうとしているのか明らかにする。
著者
森 恵子 岩崎 靖 伊藤 益美 三室 マヤ 吉田 眞理
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.405-410, 2012 (Released:2012-06-26)
参考文献数
15
被引用文献数
2 7

症例は死亡時86歳の男性である.進行性の歩行障害,筋強剛,認知症を呈した.静止時振戦,L-dopaの反応性,自律神経障害はなかったが,MIBG心筋シンチグラフィーの集積低下をみとめ,Lewy小体型認知症と臨床診断された.死亡後の病理診断は大脳皮質基底核変性症であった.全身病理では心臓交感神経終末が高度に脱落しており,MIBGの集積低下を反映していた.さらに中枢神経,消化管,副腎等にはみられなかったLewy小体が交感神経節に限局してみとめられた.MIBGの集積低下はLewy小体の存在を示唆するが,その広がりまでは予見できず,また偶発的にLewy小体が合併する事を臨床診断の際には考慮する必要がある.
著者
秋津 克哉 木下 利雄 岩崎 義弘 若倉 慎吾 野口 晃司 木内 俊介 坪田 貴也 池田 隆徳
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.S1_158-S1_158, 2015

<p> 症例は47歳女性. 糖尿病性腎症で近医にて維持透析されている. 以前よりQT延長を指摘されたことがあるが経過観察とされていた. 母と妹が遺伝性QT延長症候群の診断にて植込み型除細動器を挿入されている. 2014年9月上旬, 透析中に心室細動を認め, 電気的除細動 (DC) にて洞調律へ復帰した. 当院救急搬送後, 胸痛の訴えあり, 心電図でST変化, 陰性T波認めたため虚血性心疾患を疑い, 冠動脈造影検査を行うも有意狭窄は認めなかった. QTc 500msecと著明な延長を認め, 入院経過中Torsade de Pointes (TdP) を起こしDCを施行した. また経過中一過性にwide QRSへの心電図変化を認め, 単形性心室頻拍が発生し, 遺伝性QT延長症候群以外による心室頻拍発作の可能性が否定できなかった.</p><p> 壮年女性で初発の心室細動発作および多形性・単形性心室頻拍といった多彩な心室性不整脈を呈し診断に苦慮した遺伝性QT延長症候群を経験したので報告する.</p>
著者
神田 勤 岩崎 誠 和田 正彦 黒飛 万里子 志水 洋二 上松 一郎
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.429-435, 1992

Hypotonia, hypomentia, hypogonadism, obesityを主徴とするPrader-Willi症候群において, 高浸透圧非ケトン性糖尿病性昏睡 (HNKC) およびrhabdomyolysisを合併した本邦第1例を経験した.<BR>症例は21歳, 女性. 1986年5月II型糖尿病と診断され, 食事療法にて治療されていた. 1989年11月頃より鶴歯のためジュースを多飲.同12月6日糖尿病性昏睡を発症し, 某院入院. 治療を受けるも改善せず, 翌日当院へ転院となった. 転院時に筋脱力, 尿路感染症を認め, 血糖値736mg/d<I>l</I>, 血漿pH7.449, 血漿浸透圧485mOsm/<I>l</I>, LDH1682IU/<I>l</I>, CPK981IU/<I>l</I> (MM型98%), 血清ミオグロビン (MG) 1370ng/m<I>l</I>, 血清Na188mEq/<I>l</I>を示しHNKCと診断した. 治療開始半日後に意識清明となり, 4日後に筋脱力回復し, 10日後にはLDH, CPK, MGは正常値に復した. 以上より本症例ではII型糖尿病に過食と感染症を契機としてHNKCが発症し, 高Na血症, 脱水, インスリン不足が持続・進行したため, rhadbomyolysisが併発したものと思われる.
著者
山田 泰之 吉浜 舜 岩崎 祥大 芦垣 恭太 松本 幸太郎 羽生 宏人 中村 太郎
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.850, pp.16-00576-16-00576, 2017 (Released:2017-06-25)
参考文献数
13
被引用文献数
1

In recent years, the demand for rocket launching has increased due to the development of space technology. However, using inexpensive rockets is not always possible. Although the cost of solid-propellant rockets is relatively reasonable, safely manufacturing a large amount of solid propellant is difficult, and the manufacturing process is disjointed. Therefore, safe and continues manufacturing of solid propellant is necessary. On the basis of the movements of the intestinal tract, we proposed that the movements required for transport and mixing of solid propellants are possible to achieve without the application of a large shear force. The peristaltic motion enables not only the mixing but also conveying even high viscosity slurry. By mimicking these intestinal movements, we have considered and developed the peristaltic pumping by driven artificial muscle as one of the candidates for the continuous and safety mixer. In this research, the mixing completeness of the composite solid propellant slurry by the peristaltic pumping mixer was estimated. The result showed that the mixer we proposed could mix the propellant slurry. In the propellant samples, these variances were sufficiently small. An appropriate combustion state as a solid propellant was confirmed.
著者
大澤 剛士 神保 宇嗣 岩崎 亘典
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.153-162, 2014-07-30

科学において、論文で使ったデータをはじめ、基礎的なデータをデータベース等に集約して公開することは日常的に行われている。それらの情報は、ただ閲覧するだけではなく、条件に従って再利用することもできる。生物分野の著名な例としては、国際的な塩基配列データベースがあげられる(International Nucleotide Sequence Database: コラム1)。これら塩基配列データベースには、多くの研究者が、自身が決定した塩基配列を登録するとともに、登録されている遺伝子情報を利用して研究を進めている。このような「データ公開」と、その「再利用」は、科学だけでなく、様々な分野で実施されている。
著者
岩崎 奨吾 工藤 赳夫 齋藤 歩美 小池 星多
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第64回春季研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.438, 2017 (Released:2017-06-29)

本研究では、ソーシャルロボットをコミュニティの中に投入することで、ロボットと人間の共存する環境をデザインし、ロボットとコミュニティの関係性を明らかにする。ロボットを製作するワークショップの開催や、ロボット関係のイベントにて展示を行った。また高校の教育現場にロボットを導入し、これらの様々な環境においてロボットと人間の関係がどのように変化していくか、またロボットがどのように使用されていくかをフィールドワークにより調査した。
著者
山中 あずみ 関口 麻衣子 紺野 克彦 桃井 康行 岩崎 利郎
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.42-47, 2002 (Released:2007-02-15)
参考文献数
2
被引用文献数
1

犬の鼻部には様々な疾患が発症するが,それら疾患の臨床所見は類似していることが多く,臨床所見あるいは病歴からのみでは確定診断が困難な事がある。しかし,疾患により治療法,予後が大きく異なるために,正確な診断が求められる。本研究では,鼻部に発症した皮膚疾患5例について生検を行い,病理組織学的に1)好酸球性毛包炎,2)日光性皮膚炎,3)落葉状天疱瘡,4)尋常性天疱瘡,5)DLE(円板状エリテマトーデス),と診断した。
著者
岩崎 真樹 神 一敬 加藤 量広 大沢 伸一郎 下田 由輝 中里 信和 冨永 悌二
出版者
The Japanese Congress of Neurological Surgeons
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.9, pp.744-749, 2014

両側頭蓋内電極留置によって術前精査と逆側の発作起始を捉えた側頭葉てんかんの1例を経験した. 症例は35歳右利き男性. 20歳のときに難治の複雑部分発作を発症した. 頭部MRIとFDG-PETは正常. 発作間欠時に両側側頭部のてんかん棘波を, 発作時に右側頭部に始まる脳波異常を認めた. 両側海馬と側頭葉に頭蓋内電極を留置して記録したところ, 左海馬に始まり対側海馬に伝播する発作が確認された. 左側頭葉前半部切除術を行い, 術後12カ月にわたり発作は完全消失している. 病理学的に皮質形成異常と海馬硬化が認められた. 側方診断に疑問がある側頭葉てんかんは, 両側電極留置によって発作起始を確認することが重要である.
著者
小野寺 博義 岩崎 隆雄 渋谷 大助 松井 昭義 小野 博美 町田 紀子 阿部 寿恵
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.157-161, 2001-08-31 (Released:2012-08-27)
参考文献数
7
被引用文献数
3

1996年度健診受診者2,396人中744人(31.1%)が超音波検査で脂肪肝と診断された。この744人全員が1999年度も脂肪肝と診断された。この中の12.0%の人でBMIが1.1以上減少しており,脂肪肝と診断されたことで肥満を改善しようという努力が感じられた。ALT,総コレステロール,中性脂肪でも異常値が改善・正常化している受診者が多くみられた。健康的行動変容の存在が示唆された。
著者
小野寺 博義 鵜飼 克明 岩崎 隆雄 渋谷 大助 松井 昭義 小野 博美 町田 紀子 阿部 寿恵
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.211-214, 2000-11-30 (Released:2012-08-27)
参考文献数
31
被引用文献数
6

1991年度から1998年度までの宮城県対がん協会の腹部超音波検査を併用した成人病健診(現在はがん・生活習慣病検診)受診者を対象として,脂肪肝の頻度およびBMIと血液生化学検査結果の変化を検討した。脂肪肝の頻度は16.6%から32.6%と7年間で2倍となった。総コレステロール,中性脂肪も有意に上昇しているのが確認された。生活習慣指導に役立つ事後指導システムの開発が急務である。

1 0 0 0 OA 本草図譜

著者
岩崎常正<岩崎潅園>//著
巻号頁・発行日
vol.第1冊 巻6山草之類1之下,
著者
屋敷(土肥) 圭子 木曽 昭典 周 艶陽 岩崎 大剛 神原 敏光 水谷 健二
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.274-280, 2009-12-20 (Released:2011-12-21)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

皮膚組織における皮下脂肪の増加は,リンパ管や血管を圧迫し皮膚のたるみやむくみなどのトラブルを引き起こすだけではなく,ボディラインを崩すセルライトなどを形成する。われわれは,植物抽出物のさらなる応用を化粧品に広げるために,皮下由来の脂肪細胞に対する分化誘導抑制作用および脂肪分解促進作用について検討した。本研究では,ヒト皮下由来の前駆脂肪細胞を用いて,分化誘導抑制作用について数種類の植物抽出物をスクリーニングした結果,オウレン抽出物とその主成分であるベルベリンに作用があることを見出した。さらに,前駆脂肪細胞から成熟脂肪細胞へ分化するさいに関与する遺伝子発現を解析した結果,オウレン抽出物およびベルベリンにこれらの遺伝子を抑制する作用が認められた。また,オウレン抽出物およびベルベリンには,成熟脂肪細胞に対して脂肪分解作用および熱産生関連遺伝子の発現促進作用を有することが明らかになった。本研究においてわれわれが検討したオウレン抽出物およびその主成分ベルベリンは,中性脂肪を増やさず,すでに蓄積した脂肪を分解することが期待され,ボディケア製品やスリミング化粧品などへの応用が示唆された。