著者
山口 二郎 宮本 太郎 遠藤 乾 空井 護 高橋 伸彰 村上 信一郎 齋藤 純一 杉田 敦 中北 浩爾 小川 有美 小原 隆治 遠藤 誠治 野田 昌吾 宇野 重規 田村 哲樹 宇野 重規 田村 哲樹
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2007 (Released:2007-04-01)

本研究はグローバル化した金融資本主義の矛盾が明らかになる一方、民主政治による政策決定が円滑に進まないという困難な状況において、民主政治をどう再生させるかという問いに取り組んだ。基礎的な再分配政策に加えて、雇用、生活支援などのサービスを市民社会の自発性を引き出す形で展開することで、新たな福祉国家モデルを追求するというのが21世紀的な危機に対する処方箋となることを明らかにした。
著者
田中 愛治 川出 良枝 古城 佳子 西澤 由隆 齋藤 純一
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2013-05-31 (Released:2013-06-20)

平成27年度は、CASI世論調査を実施するとともに、MP(ミニパブリックス,市民討論会)を実施するための準備を開始する年度であった。年度当初に議論を重ねた結果、CASI調査・MPのテーマ、即ち市民に熟慮もしくは熟議を促すテーマを、「外国人労働者受け入れ政策」とすることにした。また、全国を対象とするよりも1つの県を対象とする方がより効果的な調査が可能になると判断し、静岡県を研究の対象地域とすることにした。熟慮/熟議の効果を検証するにあたり、全国の有権者を対象とすると、対象者の社会経済的属性や外国人労働者に対する既存の態度に関するばらつきが大きくなるため、効果の測定が困難になることが想定される。その点、都市規模や産業構造のバランスも取れていることから、「日本の縮図」として市場調査の対象となることも多い静岡県に対象を絞れば、過度なばらつきを抑制でき、熟慮/熟議の効果をより厳密に測定できると考えられるためである。熟慮・熟議を促すために提示する「外国人労働者受け入れ政策」に関する客観的情報を作成し、CASI調査に向けたパイロット調査として平成27年8月と11月に2度Web調査を実施した。これらの準備を経て、静岡県の全有権者から無作為抽出した2,000名を対象に平成28年1月9日から3月13日にかけてCASI調査を実施した。有効回答が得られた870名の意見分布を、「公共圏における市民の意見」として、平成28年6月に実施するMPで参加者に提示し、それが熟議に及ぼす影響を検証する予定である。MPの準備として、静岡県の全有権者より無作為抽出した10,000名に郵送調査を実施し、MPの参加者の募集の過程に入った。この郵送調査への有効回答者4,279名を対象に、次年度(平成28年度)にMPの案内を送る計画である。これにより代表性を備えた参加者をMPに集めるための準備が整えることが出来た。
著者
佐藤 敦子 幸 瞳 渡邉 千鶴 齋藤 純一 小長谷 明彦 本間 光貴
出版者
情報計算化学生物学会
雑誌
Chem-Bio Informatics Journal (ISSN:13476297)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.38-52, 2017-05-31 (Released:2017-05-31)
参考文献数
36

CYP群により薬物が代謝されることによる薬効の減弱、薬物間相互作用は創薬研究における重要な課題であり、中でもCYP3A4は医薬品代謝への寄与が最も大きい。代謝不安定性の改善に対しては、一般的に脂溶性の低減や代謝部位の変換などが行われるが、求める薬効との両立が難しく、また代謝部位や結合様式を実験的に決定するには大きな労力が必要となる。そのため創薬現場では、薬効を維持しながら代謝を回避し得る効率的な薬物設計と、予測による低コスト化が求められている。CYP3A4は様々な化学構造をもつ化合物を代謝することから、結合ポケットは非常に大きく、その形状も柔軟に変化し、化合物との結合様式予測は非常に難しい。我々はカルバマゼピン (CBZ) を題材とした先行研究において、ドッキング計算から得た複数の結合ポーズを初期構造とした分子動力学 (MD) 計算を組み合わせた代謝部位予測方法を検討した。本手法では、化合物とCYP3A4との結合自由エネルギー値と、化合物の各炭素原子のヘム鉄への近づきやすさから、代謝部位を予測している。さらに、この手法がより柔軟な構造を有する化合物にも適用可能か確かめることを目的とし、トルテロジンを題材とした代謝部位予測を試みた。この研究では、化合物ドッキングポーズからのMD初期構造選択の際にProtein Ligand Interaction Fingerprint (PLIF) とRMSDの2種類のクラスタリング手法を用い、効率的な初期構造選択方法と予測結合様式からの代謝安定化デザインについて議論する。