28 0 0 0 OA 武蔵百景

著者
小林清親 画
出版者
小林鉄次郎
巻号頁・発行日
1884
著者
林 奉権 楠 洋一郎 京泉 誠之
出版者
(財)放射線影響研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

慢性炎症はがん、心筋梗塞などの発生に大きく関わっていると考えられる。原爆被爆者では、被爆後50年以上経過した現在においても、がん・心疾患・糖尿病など「加齢病」のリスクがいまだに高い。我々は、被爆者では炎症状態の亢進が起きており、様々な疾患のリスクを高めているのではないかと考え、原爆被爆対象者について血液試料を用いて、炎症性サイトカインIL-6、TNF-α及びIFN-γ、炎症性指標であるC-反応性蛋白(CRP)、抗炎症性サイトカインIL-10の血漿中レベルを測定し、被曝線量との関係を検討した。また、血清中活性酸素測定のためのマルチプレート法による実用的システムを確立し、放射線被ばくの影響についても調べた。その結果、炎症性マーカー(IL-6,TNF-α,IFN-γ,IL-10,CRPが放射線被曝線量に依存して有意に増加していること、および、被曝線量の増加に伴い、活性酸素産生量が統計学的に有意に上昇することを見出した。この活性酸素産生量の増加は炎症性指標であるIL-6およびCRPの増加に比例していた。さらに、マウスを用いて放射線照射後のリンパ球の割合と炎症指標レベルの変化についても調べた。その結果、照射マウスの血中および胸腺、脾臓、リンパ節中のリンパ球数は減少していたが、照射マウスと未照射マウスの血漿中の炎症関連サイトカイン、胸腺、脾臓、リンパ節細胞中のサイトカイン量において有意な差は認められなかった。このことは、被爆者に認められている持続的炎症状態は被爆による免疫担当細胞の減少とともに、感染などの炎症の誘起が重要な役割を果たしているのかもしれない。
著者
田口 翔太 島田 湧志 神尾 三徳 大塚 彩加 元永 康誠 小林 万里 Shota Taguchi Yushi Shimada Mitsunori Kamio Ayaka Otsuka Kosei Motonaga Mari Kobayashi
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.83-86, 2020-12-18

コミミズクは冬鳥として北海道を含む日本各地に飛来するが,国内での繁殖記録はない。2019年5月13日~6月4日,著者らは北海道厚岸町の無人島,大黒島で,地上の巣と卵,雛,親鳥を観察し,写真撮影を行った。これは,本種の繁殖記録としては国内で初の報告である。
著者
小林 雄一郎 天笠 美咲 鈴木 崇史
雑誌
じんもんこん2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.23-30, 2015-12-12

本研究の目的は,計量文体論の技法を用いて,日本の流行歌の時系列変化を明らかにすることであ る。具体的には,1977 年から 2012 年までに発表された 773 曲の歌詞における 26 種類の語彙指標(品 詞,語種,文字種,語彙レベル)を比較した。その結果,1990 年頃を境に,語種と文字種の頻度が大 きく変化していることが分かった。特に,外来語とカタカナの頻度が著しく減少し,漢語と漢字の頻 度が増加した。本研究は,計量文献学に新たな知見をもたらし,日本の現代文化を対象とする社会学 研究に客観的な資料を与えるものである。
著者
藤本 修平 小向 佳奈子 杉田 翔 小林 資英
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.669-674, 2018 (Released:2018-08-21)
参考文献数
26
被引用文献数
3

〔目的〕リハビリ分野のRCT論文において,研究結果を印象付けるために本来目的とした結果以外を強調するSPINについて検証することとした.〔対象と方法〕対象文献の検索は MEDLINEなどを用いた.本文中に主要アウトカムが明記されておらず,かつ主要アウトカムの結果が統計的に有意差を認めるものは除外した.SPINは,抄録と本文の内容を比較し,主要アウトカムが有意でないものの介入の利益を強調するように記載しているか評価した.〔結果〕SPINであった抄録は32/42件(76.2%)で,本文の結果では20/42件(47.6%)であった.〔結語〕リハビリ分野のRCT論文の内容は,抄録の内容や本文の結果,考察からのみから判断することの危険性が示唆された.
著者
山藤 和男 小林 剛 河村 隆
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.10, no.5, pp.648-654, 1992-09-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
10
被引用文献数
4 11

Postural control of a falling cat was investigated analytically and experimentally. The authors intended to develop such a robot as a cat that could restore her attitude at free fall by twisting and controlling the body. There are still contradictory and ambiguous explanations among the text books of physics or dynamics which deal twisting motion of a cat. Firstly, the principle of the twisting motion of a robot cat was analysed using a jointed double column model. And it was made clear analytically that a cat could restore her attitude by bending and twisting the body in the air. Then, the authors developed the robot cat which had vertebrate-type backbones and twisting mechanisms. It was confirmed experimentally that the robot cat could control its attitude by 180 degrees' rotation within 0.6 second when it was released upside-down at about 1.8m height in the air.
著者
永田 浩一 田尻 久雄 光島 徹 歌野 健一 高林 健 渡辺 直輝 赤羽 麻奈 加藤 貴司 平山 眞章
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.435-444, 2013-03-20
参考文献数
33

【目的】大腸3D-CTを用いて日本人とアメリカ人の大腸の長さを比較した.<BR>【対象】50歳以上の日本人とアメリカ人650名ずつ,合計1,300名を対象とした.<BR>【結果】全対象における全大腸の長さの平均は日本人とアメリカ人でそれぞれ154.7cm,158.2cm,(<I>p</I>値:0.003,効果量:0.17),S状結腸と直腸を合計した長さの平均はそれぞれ63.3cm,62.5cm,(<I>p</I>値:0.23,効果量:0.07)であった.世代別では,50歳代で全大腸の長さの平均は日本人とアメリカ人でそれぞれ153.2cm,155.6cm,60歳代で155.2cm,159.3cm,70歳代で161.8cm,165.2cmで,日米ともに世代が上がるにつれて有意に長くなった.<BR>【結論】日本人とアメリカ人の大腸の長さの差に実質的効果はみられずほぼ同等である.一方,日米ともに世代が上がるにつれて全大腸の長さは長くなる.
著者
小林 茂雄 津田 智史
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.72, no.615, pp.65-71, 2007
被引用文献数
1

This research examined the interpersonal distances from others desired by couples sitting on a hill by the sea. An investigation to observe the behavior of actual couples, and an experiment to assess their feelings were carried out in the early evening and the nighttime. In the results, the following points were demonstrated. 1) The closest distance the couples could allow others to approach was 2 to 3 meters in all directions, and the distance at which couples were not annoyed by others was about 5 meters in all directions, 2) When the distances with others were within about 5 meters, the time a couple stayed in their spot was affected by others. The effects were stronger when the others were in front of a couple or behind them in the nighttime. 3) When the distances from others were within 5 to 6 meters, the couple's intimate contact was affected by others. The distances were a little larger in the early evening than in the nighttime, and women preferred larger distances than men.
著者
河村 隆 山藤 和男 小林 剛
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.57, no.544, pp.3895-3900, 1991-12-25
被引用文献数
4

The authors developed a 3D moving robot 'ROBOT CAT' which could control its posture in the air and could perform soft landing. This paper describes the control method of the ROBOT CAT and the experimental results. An animal cat can control its body by turning motion when released upside down from a high place. In order to realize this turning motion, the ROBOT CAT was consisted in two parts (anterior and posterior body) connected with a flexible backbone which has two degrees of freedom of motion. The backbone proposed in this paper operates on two pairs of artificial rubber muscles driven by compressed air. It is possible that this motion is applied to the posture control of astronauts and space structures.