著者
小林 牧人 頼経 知尚 鈴木 翔平 清水 彩美 小井土 美香 川口 優太郎 早川 洋一 江口 さやか 横田 弘文 山本 義和
出版者
日本水産學會
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.922-933, 2012 (Released:2013-10-08)

本邦の絶滅危惧種にも指定されているメダカを保全するためには,その生息環境だけでなく繁殖生態についても知見を得ることが重要である。本研究では屋外池で自然繁殖している野生メダカを対象に繁殖生態を調べた。メダカでは,雌が産卵後に卵をしばらく腹部に保持し,それらを基質に産み付ける。今回の観察で,野生下において「産み付け行動」の初の観察・記載に成功し,数種の基質を特定した。基質の特定および存在場所は,今後のメダカの保全において,繁殖場所の確保という点で重要な知見になると考えられた。
著者
藤本 修平 小向 佳奈子 光武 誠吾 杉田 翔 小林 資英
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.11332, (Released:2017-09-02)
参考文献数
37

【目的】リハビリテーション(以下,リハビリ)分野の自費診療を行っている病院・施設において,Web サイト上の質の評価を行うこととした。【方法】リハビリ分野において自費診療を行っている病院,施設を抽出するために,自費診療とリハビリに関する検索語を選定し,Web サイトの検索を行った(Database:Google)。対象のWeb サイトに対し,e ヘルス倫理コード2.0,医療広告ガイドライン,医療機関ホームページガイドラインを参考にWeb サイトの質の評価を行った。【結果】Web サイト内の治療の効果やリスクに関する情報について,引用を示して記載したものは45 件中1 件(2.2%)であり,その他の医療広告ガイドラインの項目についても遵守割合が低いものが認められた。【結論】リハビリ分野において自費診療を行っている病院・施設のWeb サイトは誇大に広告されている可能性があり,情報提供者は治療の利害情報の正確な提供が必要である。
著者
小林 準 名波 美代子 境 哲生 片山 英紀 松野 大樹 山口 崇 伊藤 修一 赤星 和人 永田 雅章 勝川 史憲 山崎 元
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.848-848, 2003

【はじめに】我々は日常の理学療法場面で、肥満、糖尿病、高脂血症、脳卒中の患者群に対して、自主トレーニングのプログラムとして音楽に合わせた運動を実施している。この音楽に合わせた運動内容については、紹介および健常者群におけるデータを本学術大会において名波より報告している。本編ではさらに患者群と健常者群との比較検討を行ったので報告する。【対象と方法】対象は脳卒中片麻痺患者の女性10名と健常女性10名の合計20名であった。健常者は主に患者の介護者であった。実験の前には趣旨を説明して同意を得て行った。年齢、体重、身長は健常者群はそれぞれ56.2±6.6歳、152.9±3.2 cm、と53.3±7.3 kg であった。一方患者群はそれぞれ 58.0±9.6歳、157.6±5.3 cm、と66.0±13.3 kgであった。測定にはコスメデ社製「テレメトリー式呼吸代謝計測装置K4システム」を用いて、呼気ガス中の酸素摂取量(VO<sub>2</sub>)、炭酸ガス排出量(VCO<sub>2</sub>)、呼吸商(RQ)、および心拍数(HR)を計測した。測定方法としては、3から4分間程のオルゴールによる安静時間と3から4分間程の132拍/分のワールドベストヒット曲を交互に録音した自主トレーニングの為に作成した音楽テープに合わせて、以下に挙げた3種類の体操を座位にて行った。(1)膝の交互伸展、(2)手を組んで体幹の回旋、(3)手を組んで体幹の前後屈。データの統計的検討にはt検定および一元配置分散分析を用いて有意水準を5%とした。【結果】1,体操(1)から(3)におけるVO<sub>2</sub>の健常者と患者群の比較;健常者と患者群ともに体操(1)から(3)でVO<sub>2</sub>が8.3±2.1から12.2±2.6 ml/min/kg の幅で逐次VO<sub>2</sub>の増加を認め、分散分析でも有意の差を認めた。尚それぞれの体操における健常者群と患者群の比較では、患者群が低い値を示したがt検定での有意差は認めなかった。2,体操(1)から(3)における脂質代謝の比較;健常者と患者群ともに体操(1)から(3)で逐次0.87±0.35から1.49±0.72 kcal/minの幅で脂質代謝の増加傾向はあったが、統計的には各体操間での有意差を認めなかった。尚、RQは0.87から0.89であった。【考察】一般的にVO<sub>2</sub>については、運動負荷時に若干患者群のほうが低い値を示す傾向が言われているが我々の結果も同様な傾向が伺われた。と同時に健常者群も患者群もほぼ同じように、漸増的な運動負荷がかかるものと考えられた。一方脂質代謝については個人差が大きく、さらに日頃理学療法として体を動かしている患者群と、対象群とした健常者群は主に介護者であり、普段運動で体を動かす機会が少なくなっているという生活習慣と食事内容や体型の違いなどが、今回の結果には影響していたものと思われた。我々が行ってきた音楽テープとその体操は、主に座位で行えて総消費エネルギーが40kcal程になる。すなわち自転車エルゴメーターで40wで15分程の運動量に匹敵する。従って安全で効果的しかも気軽に楽しめるので臨床的にも有効であると確信している。今後はさらに心理面も含め総合的に経時的な変化についても検討していきたい。
著者
小林 正直 山本 富士男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.32, pp.127-132, 2007-03-22

近年、RSS は天気予報の配信、CD・書籍の発売情報の配信など様々な情報の配信に使われるようになった。今後、RSS リーダーには多様化した RSS 情報を整理し保存できるような機能が必要である。本研究では WEB 型の RSS リーダーを拡張して、スクラップブックのように RSS を保存し、整理することが出来るシステムの開発を行った。システムは AJAX で実装し、RSS の各アイテムを付箋紙状のウインドウとして扱えるようにした。また、コメントを加えたり、複数の RSS アイテムのウインドウを組み分けることが行えるようにした。これにより、技術ポータルからある技術に関する記事だけを収集するなど、利用者が RSS を自由に整理・保存することが可能になった。In late years, the RSS is used for the delivery of various information such as a weather forecast, release information of CDs and books. For future RSS Reader, several functions of rearranging and the save of various RSS information will be demanded. In this study, the RSS reader of WEB type is expanded so that we can store and rearrange RSS information. The system is implemented in AJAX and is able to manage each item of the RSS as a tag-shaped window. Addition of comments and the use of multiple windows for plural RSS are also available. One may use this system effectively in the case of collecting one's interesting articles about a specific theme from many portal sites.
著者
前田 浩人 曽川 一幸 林 加織 石毛 崇之 阿部 抄織 砂川 知宏 谷川 滋子 金岩 篤司 三品 美夏 渡辺 俊文 古畑 勝則
出版者
日本獣医腎泌尿器学会
雑誌
日本獣医腎泌尿器学会誌 (ISSN:18832652)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.50-54, 2018 (Released:2018-05-11)
参考文献数
14

ネコの下部尿路疾患の2-10%の症例において細菌感染が認められる。MALDI-BioTyper Systemを応用し、ネコの尿における直接菌種同定を試み、時間の短縮について検討を行った。2015年8月10日から2016年3月31日の間に前田獣医科医院に受診し、細菌性膀胱炎と診されたネコ43匹の尿を検体とした。MALDI-BioTyper Systemによる細菌の同定は、グラム陰性菌で92.0%、グラム陽性球菌で37.5%であり、検体採取後30分で同定可能であった。本法は、尿中細菌同定分析を短時間で同定が可能な方法である。
著者
柳 悦州 安田 克也 平林 潔
出版者
日本シルク学会
雑誌
日本シルク学会誌 (ISSN:18808204)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.30-33, 1994-12-02 (Released:2013-02-16)
参考文献数
8

絹の強度はタンニン酸処理により増加する。これは絹の非晶領域に吸着したタンニン酸が分子間結合を促進するためである。しかし、鉄媒染を施した絹の強度は処理液による分子鎖切断のため低下する。
著者
中村 浩 小林 和彦 山田 英一
出版者
農林省野菜試験場
雑誌
野菜試験場報告 A (ISSN:03875407)
巻号頁・発行日
no.8, pp.p33-51, 1981-11
被引用文献数
1
著者
大野 雅二 藤田 かがり 中井 久雄 小林 進 井上 圭三 野島 庄七
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.572-582, 1985-02-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
21
被引用文献数
41 49

Acetyl glyceryl ether phosphorylcholines (platelet-activating factors ; PAFs), their enantiomers, and their analogues were efficiently synthesized in a stereochemically unambiguous manner starting from D-and L-tartaric acids as chiral synthons. The enantiomer of C16-PAF (S-comfiguration) showed far less activity than the natural PAF (R-configuration), and the N-methylpiperidine and N-methylpyrrolidine analogues were found to possess much higher activity than natural C16-PAF.
著者
中井 眞人 角田 善彦 孫 財東 村越 英樹 林 久志 網代 剛
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

昨年夏にCVPR2017 で発表されたOpenPoseは,簡単なWeb カメラを使ってリアルタイムで多人数の同時姿勢認識ができる.OpenPose の応用研究としてバスケットボールの投入予測と脳梗塞初期診断判定(FAST)システムを構築した.その結果、投入予測モデルでは先行研究と比較してかなり優位であることが分った.従来は全体の姿勢データを時系列で取得するにはモーションキャプチャーの様なセンサーが必要で、サンプリングが極めて少なく回帰分析等の統計モデルを使った分析ができなかった.OpenPoseでは容易に多くの姿勢データが取得でき統計モデルを使った分析が可能になった.さらにOpenPoseを使った投入予測モデルでは有意な精度が得られたので、OpenPose の認識するリアルタイムの姿勢データは統計モデルに耐え得る精度を持つことも判明した.もう一つのFASTシステムの成果については今後報告する予定である.
著者
河原林 晶子
雑誌
中京大学文学部紀要 = JOURNAL of FACULTY of LETTERS
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.435-458, 2016-12-20

2 0 0 0 OA 蟹工船

著者
小林多喜二 著
出版者
戦旗社
巻号頁・発行日
1929