著者
于 楊 日永田 智絵 堀井 隆斗 長井 隆行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.4F2OS25a03, 2020

<p>近年,スマートフォンやタブレットなどデジタル端末の発展により,ユーザーが視聴できる動画は膨大な量に達している.こうした中で,消費者のニーズに対応するパーソナライズされたビデオコンテンツの分類,検索および配信は依然として解決すべき課題である.一般に,人間は情緒的特性に基づいて映画や音楽を選ぶ傾向がある.従って,感情喚起を分析することで,この課題に対して一つの指針が得られる可能性がある.動画によって喚起される感情は,オーディオとビデオの両方のモダリティに関係している.そこで本研究では,マルチモーダル情報の統合によって動画による感情喚起を推定する深層学習モデルを提案する.映画データベースを用いた実験により,マルチモーダル情報を統合したことによる推定性能の変化について検証し,従来手法に比べ推定精度が向上することを示す.また最近話題となっているAutonomous Sensory Meridian Response (ASMR) 動画を解析し,感情喚起と閲覧回数,高・低評価数など視聴者の行動との関係性を検証する.</p>
著者
谷田 恵子 楊箸 隆哉 本田 智子 柴田 真志
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.1_191-1_198, 2011-04-01 (Released:2016-03-05)
参考文献数
28

本研究では,睡眠時の心拍変動(HRV)データを1分と5分間区分でMemCalc法により周波数解析してHRV指標を求め,PSGで判定した各睡眠段階におけるHRV指標についてそれぞれ比較検討した。20~44歳の女性8名から得られた16夜分のPSGおよびHRVデータを解析した。HRV解析は,超低周波数高領域(0.016~0.04Hz:VLF-hi),低周波数(0.04~0.15Hz:LF),高周波数(0.15~0.4Hz:HF)の各帯域のパワースペクトル値を算出した。LF/HF,HF/(LF+HF),HF/(VLF-hi+LF+HF),VLF-hiの4つの指標において,1分と5分間区分解析共に,REM睡眠,浅睡眠,深睡眠の各睡眠段階間に有意な差が認められた。これまでHRV周波数解析指標の算出は5分間区分が主であったが,睡眠段階の推定にはPSGの1エポック20~30秒により近似する1分間区分解析結果を用いる方が有用である可能性が示唆された。
著者
楊 琬璐 宮谷 真人
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第13回大会
巻号頁・発行日
pp.155, 2015 (Released:2015-10-21)

音楽と色彩の構成要素を系統的に変化させ,それぞれ単独,あるいはその組み合わせが気分や印象に及ぼす影響や,組み合わせの相応しさを決定する要因について調べた。その結果,長調でテンポの速い曲とvivid toneは覚醒度を上げ,長調でテンポの遅い曲とdull toneは眠気を生じさせた。また,長調でテンポの遅い曲とvivid toneの暖色系,pale toneの全色はポジティブな心理的効果を促進させ,短調でテンポの遅い曲とdull tone全色はネガティブな気分を喚起した。音楽のみ条件と音楽に相応しい色の組み合わせに比べ,音楽に相応しくないと感じられる色を同時に呈示すると,ネガティブな気分が増強された。各音楽に相応しい色彩の組み合わせの結果から,音楽と色彩の組み合わせの相応しさを決める要因として,各音楽や色彩に対する好み,喚起される感情の共通性,および印象評価の共通性の3つが挙げられる。
著者
楊 耕 富岡 理知子 中野 求 金 東海
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.113, no.5, pp.579-586, 1993-05-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
11
被引用文献数
34 63

A permanent magnet synchronous motor can be controlled as a DC brushless motor, for which the position sensor is needed for detecting the rotor position. In this paper, the research on speed control system without position and speed sensors is reported, where the rotor position and speed of the motor are estimated by means of an adaptive observer. To make the state equations linear, two new state variables are introduced. Consequently, based on the Iinear control theory, an adaptive observer is designed by which the estimated speed and position are converged to real ones. The system is verified to be asymptotically stable. The operation of the system at zero speed and the effects of the mismatched parameters used in the observer are also discussed. Finally, the speed control of the system is implemented. The computer simulation and the experiments show that the system is valid.
著者
楊 冠穹 Guanqiong Yang
出版者
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
雑誌
研究論集 = Journal of Inquiry and Research (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
no.112, pp.61-74, 2020-09

中国文学は90年代に登場した「美女文学」と「八〇後」により、若い読者の興味を強く喚起した。そこで、「八〇後」の命名問題は80年代生まれの作家群の文学史的位置付けに関わっているが、その命名の暴力性には、時代区分による文学史理解の影響が大きい。さらに、80年代に生まれた世代を象徴する「八〇後」という言葉またはその歴史区分的な意味が、文学ないし文化の領域において広く概念化されていくことは、鄧小平政権の優越性を意識させる一種のプロパガンダとも考えられる。その結果、習近平政権の正式な登場とともに、「八〇後」世代の作家群を「八〇後」文学として統括するという歴史的役割が終結した。一方、「八〇後」を代表する韓寒(1982〜)はこれまでに多くの論争や議論を巻き起こしたが、彼の「公共知識人」性格も、習近平政権の台頭による「八〇後」という文学概念の退色と彼自身の作家から映画監督への転向によって、次第に薄くなる。
著者
楊 琴
出版者
奈良女子大学大学院人間文化研究科
雑誌
人間文化研究科年報 (ISSN:09132201)
巻号頁・発行日
no.35, pp.162(j1)-149(j14), 2020-03-31

本稿は、日本語「人間」の意味が平安時代末期から現代に至るまで、どのような意味で使用さ れてきたかを明らかにするための研究の一部を成すものである。本稿では中世に成立した漢詩、 日記、紀行文、物語、説話、歌論、能などの文芸作品と、親鸞、日蓮の著作から「人間」の用例 を収集した。そして、「人間」の意味とジャンルとの相関関係について概観した。This paper is part of a study to clarify the meaning of the meaning of Japanese "ningen(human)" from the end of the Heian period to the present.In this article, I collected examples of "ningen" from literary works such as "Kanshi", "Nikki", "kikohbun", "Monogatari", "Setsuwa", "Karon" ,"Noh", edited in the Middle Ages, and writings of Sinran and Nichiren. Then, an overview of the correlation between the meaning of "ningen" and the genre was given.
著者
宮川 祐輔 楊 夢龍 長尾 確
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.263-264, 2018-03-13

VRを用いることで災害等の様々なシミュレーションが可能となる。しかし、多くのVRコンテンツは単独での体験が多く、災害時の避難に関するシミュレーション等の複数人の動きが必要なものに関してシミュレーションを行うことは困難である。本研究では、Photonを用いた位置共有をすることにより、マルチユーザでのVRシミュレーションを可能にし、Viveトラッカーを使用した膝の位置のトラッキングを行うことで、より正確な下半身の動きを表現する。また、同一プレイエリア内でのマルチユーザーシミュレーションを想定するため、RGB-D画像を使用したディープラーニングによる回帰により姿勢推定を行い、プレイエリアの拡張を行う。