著者
及川 一摩 物部 浩達 中山 健一 木許 崇寿 土屋 和彦 ハインリッヒ べノア ギヨン ダニエル 清水 洋 横山 正明
出版者
THE JAPANESE LIQUID CRYSTAL SOCIETY
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.223-223, 2006

液晶相、あるいはその異方的な高次の秩序構造を反映した固体結晶相を含有する液晶性半導体は、電子材料として有望と期待される。我々は、カラミティック液晶の液晶相、およびその固体結晶相に着目し、チオフェンをベースとした高移動度液晶系の構築を行っている。今回高いドリフト移動度を示す8-TNAT-8の結晶性薄膜を用いて電界効果トランジスタの試作と測定、そして薄膜の分析を行い、FET特性と薄膜の秩序構造について考察した。
著者
柳 健 笹島 耕二 宮本 昌之 横山 正 丸山 弘 田尻 孝
出版者
日本内視鏡外科学会
巻号頁・発行日
pp.775-779, 2008-12-15

◆要旨:患者は56歳,男性.肛門よりロウソクを挿入し,腹痛にて受診し入院となった.腹部CTにて直径65mm×長さ150mmの直腸内異物を確認した.大腸内視鏡検査にて直腸Raに異物の肛門側端を認めたが除去不可能であり,経肛門イレウス管を異物の口側に挿入して減圧した.腰椎麻酔下での経肛門的摘出を試みたが不可能であった.経肛門イレウス管の挿入により内服による腸管洗浄が可能であった.3日後,腹腔鏡下に小切開を置き,術者の右手を腹腔内に挿入し,用手的圧迫により経肛門的に異物を除去し得た.腹腔鏡補助下手術は腸管を詳細に観察でき,かつ最小の創で的確な手術が可能であり,非観血的に除去不可能な巨大直腸内異物に対しても非常に有用であった.
著者
横山 正俊 中尾 佳史 橋口 真理子
出版者
佐賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、子宮頸癌およびその前癌状態である子宮頸部異形成における緑茶ポリフェノールEGCG(エピガロカテキンガレート)とPDE5阻害剤(vardenafil)を併用による治療の可能性を検討した。今回、HPV 16/18陽性の子宮頸部発癌モデルにおいて、PDE5阻害剤5μMを併用することでEGCG 10μMという低濃度でも90%程度の強い増殖抑制効果が認められた。また、子宮頸癌症例においてHPVタイピングにて40歳未満の若年者の子宮頸癌は、91.7%がHPV16あるいはHPV18陽性であることを確認した。この新規治療法はHPV16/18 陽性の若年子宮頸癌効果が期待できることが示唆された。
著者
赤尾 勝一郎 横山 正 米山 忠克
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.89, no.5, pp.341-348, 1994-05-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
40

微生物と植物は互いに言葉 (シグナル) の交換によって対話 (コミニュケーション) しているらしいということが以前から予想されていた。最近, 窒素固定微生物 (根粒菌) とマメ科植物との共生関係の成立過程で行われている対話の内容が解明されつつあり, この対話を通じてイネ, ムギなどの非マメ科植物にも窒素固定能を賦与させることの可能性について議論されるようになったので, これらについて解説していただいた。
著者
河野 崇 横山 正尚
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.177-181, 2013-08-30 (Released:2013-10-03)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

Some validated methods for assessing pain in laboratory animals are currently available. However, it remains to be determined whether these methods are also applicable for aged animals. Recently, grimace scale (GS) was developed for pain assessment based on facial expressions, and can effective­ly evaluate animal spontaneous pain. In the present study, we investigat­ed that accuracy and reliability of the rat grimace scale (RGS) in aged rats. Six coders were trained with the RGS training manual. Unlabeled 80 facial images of which half were with no pain (baseline), the other half were with pain (2 - 4 h after laparotomy) were randomly assigned and then scored by the coders. A high degree of the reliability was found with an overall intra-class correlation coefficient value of 0.92. The average ac­curacy of pain detection assessed by coders’ dichotomous judgment of “global pain” or “no pain” was sufficiently high with a correct classification rate of 84.6%. Furthermore, a single subcutaneous administration with morphine (1.0 mg/kg) resulted in decrease of RGS at 4 h after laparotomy. These results suggested that RGS is a useful method for assessing spontaneous pain after laparotomy in aged rats.