著者
武田 和也 河島 信樹 矢部 恭一
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
宇宙技術 (ISSN:13473832)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.27-32, 2008 (Released:2008-03-28)
参考文献数
6
被引用文献数
4 5

我々は半導体レーザーを用いた飛翔体へのエネルギー伝送システムを構築した.これはレーザーでエネルギーを受けている間飛行し続けることができるシステムである.これを用いた飛行実験を大阪ドームにおいて行った.その結果,高度50mを旋回飛行する無人飛翔体へ,自動追尾によってエネルギー伝送を行い,長時間飛行に成功した.
著者
武田 和也 河島 信樹
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
宇宙技術 (ISSN:13473832)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.45-48, 2004 (Released:2004-08-07)
参考文献数
5
被引用文献数
4 5

我々は月にある氷を確認するため月の極地域にローバーを送り込み氷の直接探査を考えているが,ここで問題となってくるのがローバーのエネルギー源である.そこで半導体レーザーを光源として利用してローバーにエネルギーを伝送することを考え,実証実験を行うため月氷探査ローバーのモデルを作製し,およそ1kmの距離でエネルギー伝送可能な半導体レーザーシステムを開発した.受光素子としてGaAs太陽電池を用いて太陽電池パネルを作製し(半導体レーザーに対して実験室レベルで20%の変換効率)ローバーモデルに搭載した.実験はローバーと半導体レーザーの距離1.2kmで行われ,ローバーモデルの駆動(無線LANを用いてパソコンによる1.2km遠隔操作)を確認した.
著者
武田 祐樹 坂口 嘉之 田中 弘美
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.132-143, 2008 (Released:2009-01-14)
参考文献数
18
被引用文献数
2 1

織物の異方性反射特性を表現するためには,任意の入射方向の入射光に対する任意の視方向への反射光の比率を表す双方向反射分布関数(BRDF) が必要である.本論文では,光沢のあるシルクライク織物を対象とし,繊維の断面形状と織構造の違いにより織物の光沢感に相違が現れることに着眼し,入射方向を固定し反射光の分布を多視点観測した,少数視点画像に基づいた効率的なBRDF の自動生成法を提案する.まず,無彩色(黒色)の織物表面に対し入射方向を鉛直方向に固定し,織構造の直交二軸性に基づいて選択された1/8 球の視点範囲内で,少数の多視点画像を獲得し鏡面反射光の分布を観測する.獲得した観測画像データを用いて基準異方性反射分布と呼ぶ基準鏡面反射モデルを生成する.次に,入射方向を変化させた場合の基準異方性反射分布の変化を多視点から観測し,獲得した多視点画像から,光の反射と屈折を表すフレネル効果を考慮した反射光解析により,直交二軸性の異方性反射特性を抽出する.得られた特性に基づき,基準異方性反射分布から高精度のBRDF を生成する.生成したBRDF を用いて異方性反射レンダリングを実現し,同素材の任意に彩色されたドレス着装シミュレーション実験結果から提案手法の有効性を確認する.
著者
河本 啓助 森本 茂雄 武田 洋次
出版者
パワーエレクトロニクス学会
雑誌
パワーエレクトロニクス研究会論文誌 (ISSN:09167269)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.168-174, 2001-03-01 (Released:2010-03-16)
参考文献数
7

This paper presents a sensorless control of IPMSM using an estimated axis error on the basis of an extended emf. In the sensorless control method using a rotational axis model, the approximated model is generally used, thus some problems exist in the sensorless control at IPMSM with a large saliency ratio. In this paper the use of a rotational axis model using an extended emf can accomplish a sensorless control on the basis of an IPMSM model without any approximation. Moreover to confirm the effectiveness of the proposed method this paper shows simulation results of some kinds of drive situations and IPMSMs with various saliency ratios.
著者
武田 至
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.71, no.603, pp.45-50, 2006-05-30 (Released:2017-02-17)
参考文献数
7

A crematory does not have an institution standard, but a test calculation example of a floor space is exemplified. I was aimed at clarifying the test calculation correction of errors in question and the present conditions of a building plan. As for the result, estrangement was thought to be a test calculation example. There were many institutions in a small institution with a few floor spaces, and, in the large-scale institution, there were many institutions, which grew bigger than a test calculation example. When there was a ceremonial hall, there were many institutions than a test calculation example with many floor spaces.
著者
小島 悟 武田 秀勝
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.85-88, 1998 (Released:2007-03-29)
参考文献数
9
被引用文献数
21 12

本研究は,健常若年者11名と高齢者19名を対象に,椅子からの立ち上がり動作について運動学的分析を行った。また高齢者は,その動作能力に基づいて動作自立群11名と動作低下群8名に分けて比較した。その結果,動作低下群で1)動作時間の延長と第1相の比率の増加,2)離殿時期における支持基底面と身体重心との間の距離の減少,3)身体重心の最大水平速度の低下,4)離殿時期における体幹屈曲角度の増加が認められた。このことから,動作能力の低下した高齢者は力学的に安定した姿勢調節を行って立ち上がることが示唆された。
著者
北嶋 諒 森田 剛文 古橋 暁 木内 亮太 武田 真 菊池 寛利 渡邊 文利 杉本 健 坂口 孝宣 竹内 裕也
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.116, no.7, pp.583-591, 2019-07-10 (Released:2019-07-10)
参考文献数
27

症例は60歳女性,貧血精査内視鏡検査でVater乳頭部腫瘍とその肛門側に粘膜下腫瘍を認めた.皮膚筋肉に多発する腫瘤やcafé au lait斑および乳頭部腫瘍生検より,神経線維腫症1型(NF1)に随伴する神経内分泌腫瘍(NET)と診断した.膵頭十二指腸切除術施行時,近位空腸漿膜に突出する結節が散在していた.病理上,乳頭部腫瘍はNET G2,乳頭肛門側腫瘍を含め他の腫瘍はいずれもGISTであった.本症例のような報告はまれである.