著者
柘植 あづみ 菅野 摂子 田中 慶子 白井 千晶 渡部 麻衣子 石黒 真里 井原 千琴 二階堂 祐子
出版者
明治学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

女性の妊娠と出生前検査をめぐる知識と経験を把握するために、妊娠と出生前検査の経験について自由記述を含めて詳細に尋ねた首都圏でのアンケート調査(2013年実施、有効回答数 378票、有効回収率39.5%)と、全国の妊娠経験のある女性を対象に妊娠と出生前検査の経験に焦点をあてたインターネット調査(2015年1月~2月実施、有効回答数 2,357、有効回収率26.9%)を実施し、結果を分析した。さらに出生前検査を受検した女性、医師、遺伝カウンセラー、助産師、当事者団体等にインタビュー調査を行い、出生前検査をめぐる情報提供、夫婦の意思決定の過程と要因、医師の検査を提供することの考えなどを分析した。
著者
小渕 千絵 原島 恒夫 田中 慶太 坂本 圭 小林 優子
出版者
国際医療福祉大学学会
雑誌
国際医療福祉大学学会誌 = Journal of the International University of Health and Welfare (ISSN:21863652)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.29-36, 2020-02-29

標準化された聴覚検査では,静寂下での単音節や単語の聴取検査が多く,雑音下での検査など聴取に負荷のかかる検査は少なく,日常生活での聞き取りの困難度を検査によって明らかにはしにくい.そこで本研究では,聴覚障害児者や聴覚情報処理障害が疑われる児者の抱える聞き取り困難を評価する臨床的な検査として,雑音下の単語聴取検査や両耳での分離聴検査,交互聴検査などの 7 つの聴覚情報処理検査を作成し,学齢児 60 名の適用について検討した.この結果,今回作成した検査については,就学後の学齢児で実施できない児はおらず,適用可能であった.検査ごとに比較すると,早口音声聴取検査および雑音下の単語聴取検査においてのみ,学年間で統計的に有意な差がみられたが,それ以外の検査では学年間差はなく,学齢児では同程度の得点を示した.今後は,幼児や成人例への適用,および聞き取り困難を抱える方への応用についても検討していく必要性が考えられた.
著者
平藤 雅之 世一 秀雄 三木 悠吾 木浦 卓治 深津 時広 田中 慶 松本 恵子 星 典宏 根角 博久 澁谷 幸憲 伊藤 淳士 二宮 正士 Adinarayana J. Sudharsan D. 斉藤 保典 小林 一樹 鈴木 剛伸
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.60-70, 2013
被引用文献数
3

フィールドサーバは,野外における情報収集,灌水等の制御,センサ等新デバイスの実験を行うためのセンサネットワーク用プラットフォームである.そのためには多機能かつ十分な拡張性を備えると同時に,機械作業や栽培ステージに応じて手軽に移設でき作業者等の安全性にも配慮したオールインワン化及びワンユニット化が必要とされる.また,半導体技術の進歩やCPU等LSIの世代交代にあわせてハードウェア及びファームウェアの更新と機能向上を迅速に行う必要がある.ところが,大量生産ができない段階では低コスト化と高機能化を両立させることは困難であり,しかもそのような初期段階においては低コストで高機能な試用機がないとアプリケーション開発ができず市場が拡大しないというジレンマがある.これらの問題を解決するための制作手法としてオープンソース・ハードウェアを用いる方法を考案し,オープンソースのフィールドサーバ(Open-FS)を開発した.さらに,Open-FSを用いて測定したデータを低コストに収集・閲覧・共有するための方法として,既存のクラウドサービス(Twitter等)とHTML5で記述した閲覧用ソフトウェアからなる"センサクラウド・システム"を提案し,試作及びインドと日本における長期現地実験によってその有効性を評価した.<br>
著者
田中 慶悟 藤本 典幸
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.6, pp.76-83, 2011-10-28

近年,汎用計算ができるようになったGPU上でCUDAを用いて,Somersの高速なN-Queens問題求解アルゴリズムをさらに高速化する手法を提案する.提案手法はN-Queens問題をSomersのアルゴリズムで計算可能かつ独立な部分問題の集合にCPU上で分割し,生成した部分問題をGPUのVRAM上へと転送し,各スレッドへ動的に割り当て,効率よく並列計算を行う.評価実験を行ったところ,NVIDIA GeForce GTX480と2.93 GHz Intel Core i3 CPUを用いた場合,提案手法はSomersのアルゴリズムと比べN=19で24.5倍高速であった.また,GPUを用いたFeinbubeらの既存手法に比べ,提案手法は2倍高速であった.
著者
田中 慶一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.501-508, 2009-04-05 (Released:2011-02-07)
参考文献数
7
被引用文献数
1 2

At first, I explain some key points and difficulty of lithography tool design, issues that should be overcome during the development and requirements for stages in lithography tool in this paper. Then, I have ascertained a limit of static-pressure air bearing with differential pumping mechanism for vacuum application, for instance EUVL(Extreme Ultra Violet Lithography tool) by manufacturing so-called the “vacuum compatible” 1-axis air bearing and verifying the performance by comparing with equivalent model simulation. Finally, one of MAGLEV(MAGnetic LEVitated) stage concepts is proposed instead of common AIRLEV(AIR LEVitated) stage by seriously considering a high throughput for mass production. I simultaneously contribute 2nd paper, “Development of 6DOF Magnetic Levitation Stage for Lithography Tool -Proof Of Concept (Second Report)-“ which is a sequel to this paper.
著者
向井 章悟 中川 泰彰 田中 慶尚
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.1037-1040, 2012

The symptoms of cartilage injury of humeral head are not well known. We experienced two cases of traumatic cartilage injury of humeral head in American football players.<BR>Both cases were young(21 and 20 years old), male college American football players and they were both running backs. The first case complained of motion pain for 1 year since he had fallen on his left shoulder after a tackle. This case showed osteoarthritic change and impression fracture of humeral head. The second case complained of pain and felt a click in abduction-external rotation after a blunt hit on his right shoulder by tackle one week before. The MRI showed Bankart lesion and cartilage injury of humeral head.<BR>In both cases, full thickness cartilage defects of humeral head were observed and these lesions were engaged to the anteroinferior edge of glenoids when the shoulders were abducted and externally rotated. They were treated by arthroscopic Bankart repair and returned to the sports after standard rehabilitation. Now they are relieved of their symptoms.<BR>There are few reports of cartilage injury of humeral head because the diagnosis is difficult without arthroscopy. These two lesions are located in the posterior portion of humeral head, which is different from typical Hill-Sachs lesions. There are cartilage lesions in anterior glenoid in both cases, which may induce the symptoms such as subluxation or click in abducted-external rotated position. These cases reveal that cartilage injury of humeral head is not rare in high-energy injury, especially in collision sports.
著者
田中 慶一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.10, no.9, pp.129-131, 2011-06-07

「地元の素材を使った串揚げで、他府県の方にも大阪の魅力を感じていただきたい」と、店主の畑島亮さんが昨年12月に開店。コース中心の串揚げメニューには、河内レンコンや水ナスなど近年注目を集める「なにわ伝統野菜」や、泉州の犬鳴ポークといった、地の食材が名を連ねる。
著者
田中 慶 木浦 卓治 杉村 昌彦 二宮 正士 溝口 勝
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.1-12, 2011
被引用文献数
4

水稲生育予測モデルSIMRIWを利用した水稲栽培可能性予測ツールを開発した.このツールは,SIMRIWを全球に適用して,栽培可能地域,最適移植日,最大収量を地図上に表示するWebアプリケーションである.研究者向けのモデルであったSIMRIWを,政策決定者や農家向けの意思決定支援ツールとして利用できるようにした.すでにSIMRIWは作物モデル開発フレームワークを利用して,Webアプリケーションとして実装されていた.全球を対象としたシミュレーションにおいて,条件を変えて大量にモデルの繰り返し実行を行うための,モデル実行エンジンの改良が行われた.また,モデルの気象データ取得元であるMetBrokerが全球の1度グリッドの気象データを新たに扱えるようにした.栽培可能性は水稲生育モデルの移植日を365日間すべてで計算し,収量を得られるかで判定される.同時に8品種(ジャポニカ米5品種,インディカ米3品種),気候変動に対応したCO<sub>2</sub>濃度2パターンと気温加算値3パターンで計算を行った.モデルの計算結果はXML形式のファイルで記録され,Flash版やGoogle Earth版のデータビューワで閲覧できる.<br>

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著者
田中慶太郎 著
出版者
文求堂書店
巻号頁・発行日
1937
著者
田中 慶太 川勝 真喜 根本 幾
出版者
社団法人日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 : 日本エム・イー学会誌 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.551-559, 2006-12-10

Magnetoencephalography (MEG) was recorded under attend and ignore conditions to detect auditory steady-state responses (ASSR) to stimuli regularly repeated 40 times/s for 2 s, and synchronization of its 40-Hz component was measured using phase coherence. The major finding of the experiment was that the increased ASSR obtained by averaging in the attend condition was due to the increased degree of synchronization as the result of stimulation during the 40-Hz activity rather than the increase in power. We made a simple differential equation model for phase dynamics and compared the change of phase coherence calculated from the model with that obtained from the measurement. The model predicted the behavior of experimental phase coherence quite well, and the estimated value of one of the two parameters in the model representing the effect of stimulus on the phase was significantly larger for the attend condition than for the ignore condition, suggesting the validity of the model.
著者
菅原 幸治 田中 慶 大塚 彰 南石 晃明
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.381-393, 2006
被引用文献数
1 1

農薬適正使用ナビゲーションシステム (農薬ナビ) の研究開発にもとづき, 農薬使用の事前判定・履歴記帳を携帯電話単独でインターネット接続せずに可能にするべく, NTTドコモの携帯電話FOMA端末上で作動するアプリケーション (iアプリ) として「農薬ナビ誤用防止君」 (以下, 誤用防止アプリ) を開発した. 全体的なアプリケーション構成はクライアント・サーバ型システムであり, クライアント側アプリケーションである誤用防止アプリと, 作物・品種, 農薬使用基準等のマスタデータと農薬使用履歴データを管理するサーバ側アプリケーション (以下, サーバアプリ) からなる. これにより, 個々の生産者が携帯電話上で使用する誤用防止アプリでは農薬使用の適正判定・履歴入力を行い, サーバアプリではマスタデータの送信および農薬使用履歴データの受信・表示を一括して行うことができる. 生産者が誤用防止アプリを利用するには, その栽培作物や使用農薬にあわせて, サーバアプリのデータベースにおけるマスタデータ, 特に農薬使用基準を事前に登録する必要がある.<br>長野県JA長野八ヶ岳野辺山営農センターとその管内の野菜生産者5名の協力により, 本アプリケーションによる農薬使用の適正判定・履歴入力および履歴データ収集の評価試験を2005年6~10月に実施した. 営農センター職員からは, サーバアプリの農薬使用履歴表示機能について, 生産者および圃場作付け区画ごとの収穫可能日が事前に確認できる点でプラスの評価が得られた. 一方, 誤用防止アプリを使用した生産者からは, 利点を感じない旨の意見もあったが, 農薬使用に慣れていない者には有用かもしれないとの評価が得られた. 誤用防止アプリについては, 操作がやや面倒であることのほか, 収穫予定日が変更になる際に随時その修正を行う必要がある点が指摘された. また, 改良要望として, 区画や農薬の選択入力の際にそれぞれの収穫予定日や収穫前日数を表示すること, 農薬使用履歴の表示をより見やすくすること, 生産者ごとに使用農薬をマスタデータに登録することなどが挙げられた.