著者
石原 俊時
出版者
東京大学経済学会
雑誌
経済学論集 = The journal of economics (ISSN:00229768)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.50-73, 2015-07

論文/Article
著者
建部 雅子 石原 俊幸 松野 宏治 藤本 順子 米山 忠克
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.238-246, 1995-06-05
被引用文献数
33

Spinach and komatsuna were cultivated with 0,10,15 and 30g N m^<-2> applications in an Ando soil, and the changes of the contents of sugars, ascorbic acid, nitrate and oxalic acid which are the constituents related with the quality of the vegetables, and the relations between the growth (fresh weight), nitrogen status and the contents of these constituents were investigated. Ascorbic acid is contained both in spinach and komatsuna, but oxalic acid is contained at a high level in spinach and at trace levels in komatsuna. Nitrate nitrogen contents increased along with the increase of applied nitrogen, and reached 1.14g (kg FW)^<-1> in spinach leaf petiole and 1.26g (kg FW)^<-1> in komatsuna leaf petiole at harvest with the application of 30g N m^<-2>. In both crops, sucrose content was highest in the plot of 0g N m^<-2>, glucose content was highest in the plot of 10g N m^<-2>, and they were lowered with increased application of nitrogen. Total ascorbic acid (ASA+DHA) content was decreased by increasing the nitrogen application : from 0.74g (kg FW)^<-1> at the plot of 0g N m^<-2> to 0.51g (kg FW)^<-1> at the plot of 30g N m^<-2> in spinach and from 1.00g (kg FW)^<-1> at the plot of 0g N m^<-2> to 0.48g (kg FW)^<-1> at the plot of 30g N m^<-2> in komatsuna. In spinach, the total (water-soluble plus-insoluble) oxalic acid content was increased in the leaf blades and decreased in the leaf petioles along with the increase of nitrogen application, and there was no difference in the whole leaves with the treatments. The contents of sucrose and ascorbic acid were high in the plants in which yield and nitrogen content were low and dry matter content was high. In view of the quality of spinach and komatsuna, the low nitrogen application is better, but the amount of nitrogen application must be determined considering the maintenance of growth and yield.
著者
野津 巧 足立 経一 石村 典久 岸 加奈子 三代 知子 曽田 一也 沖本 英子 川島 耕作 石原 俊治 木下 芳一
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.183-187, 2021 (Released:2021-02-22)
参考文献数
13

症例は41歳女性.健診目的の上部消化管内視鏡検査にて下部食道に限局した白斑所見を認め,生検組織にて高倍率1視野あたり最大78個の好酸球浸潤があり好酸球性食道炎(EoE)と診断した.当センター受診の15日前から標準化スギ花粉エキスによる舌下免疫療法を受けており,EoE診断までは舌下後の薬液は飲み込んでいた.舌下後に薬液を吐き出すようにしたところ,治療継続3カ月後の内視鏡検査では,下部食道の白斑は消失し,生検所見でも改善を認めた.舌下療法を継続しているにもかかわらず,1年6カ月後の検査では,内視鏡所見,組織所見ともEoEの所見を認めなかった.また,スギ花粉症の症状も軽快傾向となっている.
著者
石原 俊時
出版者
東京大学大学院経済学研究科
雑誌
経済学論集 (ISSN:00229768)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.31-64, 2017-01-01 (Released:2022-01-25)
参考文献数
32

スウェーデン救貧連盟は,1918年の救貧法改革の実現に貢献した有力な圧力団体として注目されてきた.また,その児童福祉に関わる活動も,スウェーデンの児童福祉の発展に重要な役割を果たしたことが知られている.しかし,このように活動の一部に関心が集中する一方で,そもそもこの団体が如何なる課題をもち,どのような活動を展開したのかを検討する作業は十分行われてこなかった.そこで,本稿では,担った課題や活動の展開を万遍なく把握することを通じて,この団体の全体像を明らかにし,それによりこの団体がスウェーデン福祉国家の形成に果たした歴史的役割を解明することを試みることとする.この第2部では,救貧連盟の設立過程を扱い,この団体が如何なる課題をもって設立されたのかを見ていく.
著者
石原 俊時
出版者
東京大学大学院経済学研究科
雑誌
経済学論集 (ISSN:00229768)
巻号頁・発行日
vol.81, no.3, pp.20-51, 2017-02-01 (Released:2022-01-25)
参考文献数
9

スウェーデン救貧連盟は,1918年の救貧法改革の実現に貢献した有力な圧力団体として注目されてきた.また,その児童福祉に関わる活動も,スウェーデンの児童福祉の発展に重要な役割を果たしたことが知られている.しかし,このように活動の一部に関心が集中する一方で,そもそもこの団体が如何なる課題をもち,どのような活動を展開したのかを検討する作業は十分行われてこなかった.そこで,本稿では,担った課題や活動の展開を万遍なく把握することを通じて,この団体の全体像を明らかにし,それによりこの団体がスウェーデン福祉国家の形成に果たした歴史的役割を解明することを試みることとする.この第3部では,主に1918年の救貧法改正以前までを対象として,この団体が如何なる活動をどのように展開してきたかを検討した.
著者
太田 出 神長 英輔 赤松 紀彦 河原 典史 土屋 由香 川島 真 奈良岡 聰智 下平 拓哉 石原 俊 浅野 亮 太田 淳 楊 名豪
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では、従来の歴史学ではほとんど検討されることのなかった「海洋」問題を正面から取り上げ、新たな学問領域を構築することを目的とする。これまでも「海域アジア史」「海の帝国史」など「海(海洋)」を標榜した研究は少なくなく、興味深い歴史像が提出されてきたが、「海」それ自体、すなわち国家権力が「海洋」を囲い込む「領海主権」、そこで確保・利用される「海洋権益」、そこに形成される「海洋社会」を意識的に中心に据えたものはほとんどなかった。従って本研究では、歴史学・国際政治・海洋法・軍事・社会学・文化史などの諸方面から学問横断的に分析し、近代から現代までをも視野に入れた総合的な「海洋の歴史」研究を切り開く。
著者
石原 俊一
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
日本心理学会大会発表論文集 日本心理学会第85回大会 (ISSN:24337609)
巻号頁・発行日
pp.PR-001, 2021 (Released:2022-03-30)

本研究は,心身の健康にポジティブな影響があるアニマル・セラピーについて,実際に動物とのふれあう条件を設定し,自律神経系反応へのリラクセーション効果を実験的に検討した。犬愛着尺度が高得点の文教大学生28名を対象とし,犬とのふれあう犬条件14名と犬介在がない統制条件14名にランダムに割り当てた。生理指標として心拍数,低周波成分(LF成分),高周波成分(LF成分),パワー比であるLF/HF成分,収縮期血圧,拡張期血圧,心理指標として日本語版PANASをそれぞれ測定した。犬条件では,犬とのふれあいによって,LF成分およびLF/HF成分,が実験期で有意に上昇を示し,その後の回復期で有意な低下を示した。また,PANASのポジティブ感情尺度では実験期に上昇した。すなわち,生理指標では,実験期に交感神経が活性化し,そこから回復期にかけて低下することでリラクセーション効果が生じ,心理指標では,犬介在がポジティブ感情を有意にすることが認められた。犬条件において,犬介在によるリラクセーション効果・ポジティブ効果が認められた。
著者
石原 俊時
出版者
東京大学大学院経済学研究科
雑誌
経済学論集 (ISSN:00229768)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.2-54, 2020

<p>スウェーデン救貧連盟は,1918年の救貧法改革の実現に貢献した有力な圧力団体として注目されてきた.また,その児童福祉に関わる活動も,スウェーデンの児童福祉の発展に重要な役割を果たしたことが知られている.しかし,このように活動の一部に関心が集中する一方で,そもそもこの団体が如何なる課題をもち,どのような活動を展開したのかを検討する作業は十分行われてこなかった.そこで,本稿では,担った課題や活動の展開を万遍なく把握することを通じて,この団体の全体像を明らかにし,それによりこの団体がスウェーデン福祉国家の形成に果たした歴史的役割を解明することを試みることとする.この第5部では,児童福祉をめぐる諸活動の展開を,24年の社会的児童福祉法成立に至る児童福祉諸立法の制定に関らせながら見ていくこととする.また,最後に論文の締めくくりとして,この団体の歴史的意義について検討することとする.</p>
著者
三島 義之 石原 俊治
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.116, no.7, pp.560-569, 2019-07-10 (Released:2019-07-10)
参考文献数
86

過敏性腸症候群(IBS)患者の一部には,腸管粘膜局所に顕微鏡的な微弱炎症を有し,腸管免疫の持続的な賦活化を認める.その粘膜持続炎症がIBSの病態に密接に関与していると考えられるが,そこに存在する詳細なメカニズムに不明な点が多い.そこで今回,IBSで腸管粘膜の微弱炎症の持続がなぜおこるのか,粘膜炎症がどのようにして腸管知覚過敏/機能異常を生じるのか,粘膜炎症に対する抗炎症治療がPI-IBS治療となり得るのかに着目し,文献的考察を行った.今後は,新たな粘膜炎症に焦点を当てた検査法,治療法の確立を目指して,現行治療に難渋しているIBS患者へのbreakthroughとなることを期待したい.
著者
石原 俊時
出版者
東京大学大学院経済学研究科
雑誌
経済学論集 (ISSN:00229768)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.23-62, 2018-04-01 (Released:2019-12-30)
参考文献数
14

スウェーデン救貧連盟は,1918年の救貧法改革の実現に貢献した有力な圧力団体として注目されてきた.また,その児童福祉に関わる活動も,スウェーデンの児童福祉の発展に重要な役割を果たしたことが知られている.しかし,このように活動の一部に関心が集中する一方で,そもそもこの団体が如何なる課題をもち,どのような活動を展開したのかを検討する作業は十分行われてこなかった.そこで,本稿では,担った課題や活動の展開を万遍なく把握することを通じて,この団体の全体像を明らかにし,それによりこの団体がスウェーデン福祉国家の形成に果たした歴史的役割を解明することを試みることとする.この第4部では,1913年の国民年金の成立と1918年の救貧法改正に至る過程に,この団体がどのように関与し,結果としてそれが組織展開にどのように影響を与えたのかを検討する.
著者
石原 俊時
出版者
東京大学大学院経済学研究科
雑誌
経済学論集 (ISSN:00229768)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.2-54, 2020-05-01 (Released:2020-09-01)
参考文献数
54

スウェーデン救貧連盟は,1918年の救貧法改革の実現に貢献した有力な圧力団体として注目されてきた.また,その児童福祉に関わる活動も,スウェーデンの児童福祉の発展に重要な役割を果たしたことが知られている.しかし,このように活動の一部に関心が集中する一方で,そもそもこの団体が如何なる課題をもち,どのような活動を展開したのかを検討する作業は十分行われてこなかった.そこで,本稿では,担った課題や活動の展開を万遍なく把握することを通じて,この団体の全体像を明らかにし,それによりこの団体がスウェーデン福祉国家の形成に果たした歴史的役割を解明することを試みることとする.この第5部では,児童福祉をめぐる諸活動の展開を,24年の社会的児童福祉法成立に至る児童福祉諸立法の制定に関らせながら見ていくこととする.また,最後に論文の締めくくりとして,この団体の歴史的意義について検討することとする.
著者
木下 芳一 石原 俊治 石村 典久
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.114, no.10, pp.1765-1773, 2017-10-05 (Released:2017-10-05)
参考文献数
58

GERDの病態と診療に関しては多くの研究が行われ,その病態がほぼ明らかとなり,治療法も確立されたと考えられてきた.ところが,実際には胸やけや呑酸が一般的な胃酸分泌抑制療法に反応せず,治療に困難を感じることは少なくない.最近,このようなGERD例には食道の知覚過敏が存在していることがあると考えられている.知覚過敏として,中枢性の知覚過敏とともに食道粘膜局所の炎症が末梢性の知覚過敏を引きおこしている可能性が指摘されている.食道粘膜の炎症が知覚神経系に及ぼす影響を詳細に検討するとともに,食道粘膜局所の知覚過敏をターゲットとした治療法の研究と開発が望まれる.
著者
石原俊一
出版者
文教大学
雑誌
人間科学研究 = Bulletin of Human Science (ISSN:03882152)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.51-59, 2007-12-01

Positive emotional activities such as mirthful laughter have recently been suggested as modifiers of neuroendocrine hormones involved in the classical stress response. In other words, spontaneous laughter is suggested to contribute to physiological and psychological health. \nFor example, Berk et al. (1989a,b) reported the relationship between natural killer cell activity and laughter. They also reported that the mirthful laughter experience appears to reduce serum levels of cortisol, dopac, epinephrine, and growth hormone. These biochemical changes have implications for the reversal of the neuroendocrine and classical stress hormone response. \nThis study investigated the effects of spontaneous laughter on autonomic nervous response to a humorous video. Thirty students were classified randomly divided into a laughing group who watched the DVD and laughed spontaneously(n = 15) or a control group who watched the blue screen of a monitor(n = 15).During all experimental sessions, electrodermal activity(EDA), heart rate(HR), and skin temperature(ST) were measured. \nResults revealed no changes in the autonomic nervous responses in the control group. In the laughing group, however, sympathetic reactivity accelerated significantly in the experimental session and then decreased significantly in the recovery session. Thus, spontaneous laughter indicated the effects of relaxation. \nResults of the Profile of Mood States(POMS) revealed no changes in emotions in the control group after the experimental session but did reveal a decrease in negative emotions and increase in positive emotion were recognized in the laughing group.\nDetailed studies of other autonomic nervous responses, and baroreflex sensitivity in particular, must be conducted in the future.