著者
荒木 猛
出版者
佛教大学
雑誌
文学部論集 (ISSN:09189416)
巻号頁・発行日
vol.84, pp.69-87, 2000-03-01

明代に時行された「金瓶梅」には、うちに「水滸伝」の影響を色濃く残す「金瓶梅詞話」と、それにいろいろと手を加え作品としてより完成度の向上に務めた「新刻繍像批評金瓶梅」の両種の版本がある。この両種の版本にはさまざまな相違があるが、中でも、回目と標題詩の違いが顕著である。本稿は、この回目と標題詩にどのような違いがあるかを解明し、少なくとも、この両種の版本の編者は同一人物ではなかったであろうことを論じた。
著者
佐野 貴司 南 成敏 小谷 忠 荒木 博和 三田 正裕
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, 2004-04-01

高耐衝撃性腕時計(商品シリーズ名"The G")に、長波帯標準電波の時刻情報を受信し時刻を合わせる、いわゆる電波時計機能を付加する事を実現しました.電波受信用アンテナ鉄心材に従来のフェライトに替えて耐衝撃性に優れるアモルファス金属積層材を採用、アンテナケース構造にも耐衝撃を高める工夫を加え、アモルファス金属自体も特注材を使用し、金属のしなやかさによる耐衝撃性と、電波の受信特性の両立を図りました.日本国内及び米国での電波受信が可能です.
著者
矢野 純司 荒木 健治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.35, pp.21-28, 2007-03-28
参考文献数
11

本研究では自動要約の対象として、コールセンターにおける音声対話に着目し、営業日報を自動的に生成する手法を提案する。コールセンターにおいて電話内容を営業日報として簡潔に記載する作業は、時間と作業量のどちらの観点からも非常に大きなコストとなっている。そこで、本手法では音声データをテキスト化し重要箇所の抽出、そして文体変換を行うことで、営業日報をシステムによって自動生成することを目的とする。本稿では、過去の対話内容とその営業日報から帰納的学習により再帰的に規則獲得を行い、それらの規則を用いて未知の対話内容に対して重要箇所の決定、文体変換を行うシステムを提案し、その性能評価を行った。In this research, we propose a summarization method for generating business reports from call center speech dialogues. It is costly laborious and time-consuming to write a business report at call centers by hand. Therefore, we propose a method for generating business reports from speech dialogues using text conversion, extraction of important parts and paraphrasing. This method recursively acquires rules from previous dialogues and business reports by using Inductive Learning and applies them to new dialogues to determine important parts and paraphrase them. In this paper, we describe our system and introduce the evaluation of its performance.
著者
金井 遵 森 拓郎 荒木 健志 田邊 昇 中條拓伯 並木 美太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.68, pp.59-62, 2006-06-26
被引用文献数
1

本論文では,分散ファイルシステム(DFS)およびメモリマップトファイル機能を利用してOSに手を加えることなく分散共有メモリ(DSM)を実装し,カーネルに手を加えることができないコモディティOS上でクラスタシステムを実現する方法を提案する.大容量バッファを持った高速なネットワークインターフェースであるDIMMnetF2を用い,Windows上で複数のDIMMnet-2の大容量バッファをまとめて-つのDFSおよび,DSMとして利用するドライバとライブラリを設計,実装した.評価では実際に,DSMを用いていくつかの分散処理実験を行った.特に行列乗算による評価では,2ノードの分散処理において1.99倍の性能向上が予測できた.This paper describes implemention of Distributed Shared Memory(DSM)by using Distributed File System(DFS) and Memory Mapped File without changing souce code of OS in order to implement PC Cluster System for a non-open source commodity OS. We have designed and implemented a DFS device driver and a DSM library by plural high-speed network interface cards named DIMMnet-2 with mass buffer for Microsoft Windows. As a result of matrix multiplication evaluation,up to 1.99 times higher performance has been gained by 2-nodes distributed parallel execution.
著者
荒木 穂積
出版者
全国障害者問題研究会
雑誌
障害者問題研究 (ISSN:03884155)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.127-136, 2003-08

発達保障の思想の本質的特徴と関わらせて、子どもおよび障害者問題の国際的視点から論じた。障害者の人権保障、ノーマリゼーション、慈悲に基づくアプローチから権利に基づくアプローチへのパラダイム転換など発達保障の思想の根幹をなす考え方が、第2次世界大戦後の国連を中心とした平和と人権保障の国際的活動の所産であることを論じた。21世紀の入り口にある今日、あらためて「21世紀を発達保障の世紀」とするべき時代状況があることを論じた。
著者
有田 五次郎 荒木 啓二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.230-237, 1983-03-15
被引用文献数
2

オペレーションを点 制御の移動を枝とする非巡回定向グラフで表現される並列プログラムのあるクラスは 各プロセッサが先着順(FCFS)で各オペレーションを実行するとき 自然に同期がとれる.木構造グラフとなるこのような並列プログラムを待ちなし並列プログラム(SPP)と呼ぶ.FCFSはFIFOメモリを用いてハードウェアで容易に実現でき SPPはMIMD型高多重並列処理における同期問題を解決する一つの手段となる.本論文ではまず並列プログラムをグラフ表現し 確定性 同値性等の幾つかの性質について論じる.ここで用いる定義は並列プログラムの物理的性質 すなわちセグメンテーションやプロセッサ割当てを含んでいる.次に木構造グラフで表現されるSPPを定義してその性質について考察し 最後に一般の並列プログラムをそれと同値なSPPに変換する手順を与える.SPPはデータ依存関係に基づいて構成されており 一種のデータ駆動型プログラムとみなすことができるしかしこれらはオペレーションとその間のコントロールフローで表現されており FIFOキューをハードウェアでもったマルチプロセッサシステムによって効率よく実行できる.
著者
荒木 義明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.78, pp.37-42, 2000-09-07

キャラクタアニメーションの普及に伴い、キャラクタ単体の動作をモーションデータとして簡易に取り扱えるようになった。われわれは、キャラクタが他のオブジェクトと接触を伴うインタラクションを表現する場合にも、モーションデータとして一元的にキャラクタとオブジェクトを制御できる方法を提案する。われわれの方法ではモーションデータを利用することで、インタラクティブ環境における不意の事態に対処してインタラクションの継続や中断の制御を簡易に行うことができる。We propose an animation description method to easily control characters and objects in their interactions using motion data. Using our method, characters could succeed or terminate their interactions if the interactions were interrupted in various situations that could occur in interactive environments.