著者
石崎 達 牧野 荘平 荒木 英斉 根本 順吉
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.23, no.11, pp.753-759,778, 1974
被引用文献数
4

気管支喘息者に与えて記録させた喘息日記を集計して, 満3年間にわたり毎日の喘息発作出現率をもとめ, この出現率の日変動, 気象要因との相関関係を追跡した.気象要因は気象庁のデータからえた.統計処理の基準には移動15日平均値からの偏差をもとめ, 1SD 以上の差を増加または減少と規定した.気象要因曲線と喘息発作曲線の一致度(上昇, 平, 下降)から, 高気圧下で喘息発作数の増加傾向がみとめられた.喘息発作に関連する天候要因としては晴, 曇, 天候不定(前線通過), 雨と分類するのが重要で, 後2者の場合発作が多発する.その理由を追跡したところ, 寒冷刺激とくにその変化(前日との湿度低下)が重要で, 湿度は補助要因と思われた.これは年間の発作多発月が9月であることと一致する現象である.痰は湿度が高く天候不定, 雨の日, および乾燥日(湿度40%以下)に多発しやすいことがわかった.
著者
青木 和麻呂 太田 和夫 荒木 志帆 松井 充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.94, no.56, pp.47-60, 1994-05-20
被引用文献数
2

線形解読法をFEAL-8に適用した場合の安全性評価の実験結果を報告する。線形解読法では1)偏差率の大きい線形表現を見つれること、2)解読の計算量と記憶容量を計算機実験可能な範囲におさまるように実効ビット数を押えること、が重要である。従来知られているBihamの線形表現(偏差率は2^-11>)より大きい偏差率(1.149×2^-8>)の7段線形表現を発現し、線形表現における鍵ビット、テキストビットの影響を注意深く観測することで実効ビット数を削減して、FEAL-8に対する線形攻撃法をワークステーションで実装可能にした。計算機実験(SPARCstation 10 Model 30)を行なったところ、既知平文数2^25>個では1時間程度で70%以上、2^26>個では1時間強でほぼ100%の成功率ですべての拡大鍵を導けることを確認した。
著者
山本 瑞秋 米倉 達広 岡本 秀輔 鎌田 賢 荒木 俊郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.89, no.10, pp.2246-2250, 2006-10-01
被引用文献数
2

本論文では,状態遷移図の編集とその自動変換によるWebブラウザ自動生成ツールを提案する.具体的には,カスタマイズ可能なWebブラウザ「Mozilla Firefox」の拡張機能を利用した上記プロトタイプシステムを試作したので報告する.
著者
細見 輝政 荒木 俊郎 萩原 兼一 本田 直人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.16, no.11, pp.974-981, 1975-11-15

AS-11 (Associative System-11) has been developed, which is a general purpose data structure processing system with the associative function, the accessing of data through a partial specification of its content. AS-11 has two data types; "associative pair" and "associative triple" introduced by J.A. Feldman et al, which provide the user not only a strong and efficient retrieval ability but also a ability for expressing n-ary relations. The remarkable features of this system are as follows; (1) the asymmetric entry is possible; (2) the user can introduce the ordered relation into the set of associative triples or pairs; (3) the table is able to be made handy in size. This system runs on a mini-computer PDP-11/20 equipped with 24K core memory, 1.2 M disk-pack, teletypewriter, and etc. This paper gives the outline of AS-11.
著者
荒木 秀明
雑誌
理学療法 = Journal of physical therapy (ISSN:09100059)
巻号頁・発行日
vol.18, no.7, pp.664-669, 2001-07-15
被引用文献数
4
著者
九津見 洋 内藤 榮一 荒木 昭一 江村 里志 新居 薫治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.1149-1157, 2001-06-01
被引用文献数
17

インターネット利用初心者をメインターゲットとしたホームページ情報を簡単に入手するためのツールとして, ホームページの閲覧履歴からユーザの嗜好を学習し, その嗜好にあった新たなホームページを推薦するソフトウェア"ウェブナビゲーター"を開発したので報告する.ユーザ嗜好の学習では, 興味の変化に対する即応性と, 観測データに含まれるノイズに左右されない頑健性が重要である.本ソフトにおいては, 過去のユーザプロファイルと現在閲覧したホームページの特徴ベクトルを合成するパラメータを設定しており, よりユーザの興味の推移に合ったパラメータ値の決定が課題である.ここでは, ユーザが「興味がある」または「興味がない」と判定した複数のホームページを用いて, この割合のパラメータを学習により求める.このパラメータの時間的変化を観察することにより, ユーザの興味の推移を調べることができる.本論文では, 様々なユーザの興味の推移を実験的に調べることにより, 本ソフトによるホームページ推薦の妥当性を検証した結果について述べる.
著者
渡部 康弘 吉武 敏幸 駒崎 弘 荒木 久勝 森岡 清訓 姜 黎 劉 佩林 李 信行 中山 寛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.82, pp.43-48, 2002-05-16
被引用文献数
1

MPEG-4エンコード・デコード同時動作を行う携帯機器向けの低消費電力MPEG-4 CODECコアを開発した。本CODECコアでは、追跡型動き検出アルゴリズム、パイプラインサイクル数最適化、クロック供給自律制御などの技術を用い、QCIF 15fps CODEC動作時9mW、CIF30fpsエンコード動作時38mWという低消費電力動作を実現している。また、MPEG-4で特徴的なエラーコンシールメント処理機能を実装し、ノイズのある通信路でのエラー耐性強化にも対応した。本CODECコアを使用することにより、携帯TV電話、デジタルカメラ、PDAなど様々な携帯機器で、動画像送受信システムを構築することが可能である。
著者
沖永 希世 高橋 千太郎 津越 敬寿 工藤 善之 古谷 圭一 荒木 庸一
出版者
公益社団法人大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 = Journal of Japan Society for Atmospheric Environment (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.12-20, 2000-01-10

地下生活環境における空気質の特性に関する知見を得るために,東京都の営団地下鉄銀座線の駅構内における空気中浮遊粒子状物質の質量濃度,化学組成,並びに粒子径分布について検討した。ダストカウンターによって測定されたSPMの質量濃度の近似値は,おおむね0.06〜0.12mg/m^3であり,いずれの駅でもビル管理法の基準値を下回る結果であった。地下鉄駅構内SPMの大気質量濃度の近似値には各駅ごとに顕著な変動が見られたが,その変動パターンは測定日にかかわらず比較的一定であった。一方,地下鉄駅近傍の地上部分の質量濃度には駅間の変動が認められず,各駅間でみられた質量濃度の差は,換気状態や空調システムといった各駅固有の要因によるものと推察された。SPMの粒子径分布の特徴は粒径範囲0.3〜0.5μmの相対濃度が測定したすべての駅構内で近傍の地上より低い値を示した。一方,粒径範囲0.5〜1.0,1.0〜3.0μmのSPMの相対濃度は駅講内の方が近傍の地上より高い値を示した。すでに大規模な地下街においても,同様な傾向が見いだされており,一般的な地下空間におけるSPMの粒子径分布の特徴と考えられた。駅構内で捕集されたSPMは,SEM-EDXおよび蛍光X線分析により地上で採取されたSPMに比べて相対的に金属ヒューム状粒子が多く,その主成分として鉄が多く含まれていることが示された。
著者
越 雄一 上領一郎 荒木 俊輔 硴崎賢一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.121, pp.19-24, 2004-11-26

近年,プラント管理では,保全費用を節減するための保全員やベテラン保全員の定年による引退により,保全に関する知識の消失が急速に進み,保全の質の低下を招いている.また,プラント全体の管理を行う場合,日々増加してゆく保全作業報告書などの書類は,時間が経つにつれて膨大な量となり,有用な情報として管理できない状態を招いている.そこで我々は,少人数でも効果的かつ効率的な保全が行えるように,個別の保全員の知識として管理されていた大量の情報を体系的に管理し,三次元図面をベースとして視覚的に管理・表示する情報システムを提案する.This paper describes a plant maintenance support system using a three-dimensional computer graphics and database system. Our proposed system systematically manages facilities' information including drawings, monitoring data of remote sensors, procedures documents for accidents, and so on. In order for a maintenance engineer to get necessary information of a facility, the system assembles and visualizes information associated with the facility in the 3D model of a plant.
著者
渡邊 貴之 久保田 英正 荒木 健次 浅井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.648, pp.51-55, 2004-01-30
被引用文献数
1

本報告では,PWB(printed wiring board : プリント配線板)設計への応用を目的とした,フルウェーブEMI (electromagnetic interference : 電磁妨害)シミュレータBLESS(Board Layout Evaluation and Su eeestion System )について述べる.本シミュレータは並列分散型FDTD(Finite-Difference Time-Domain)法に基づき,PCクラスタ上で動作する.本稿では,まず, BLESSによる解析の妥当性をSパラメータの実測値との比較によって示す.そして,本シミュレータを用いた,市販デジタルスチルカメラ内の多層PWBの解析例を示す.what-if解析と組み合わせることにより,PWB設計の検証を行い,少ない試作回数での最適化を実現する.
著者
渡邊 貴之 久保田 英正 荒木 健次 浅井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.646, pp.51-55, 2004-01-30

本報告では,PWB(printed wiring board : プリント配線板)設計への応用を目的とした,フルウェーブEMI (electromagnetic interference : 電磁妨害)シミュレータBLESS(Board Layout Evaluation and Su eeestion System )について述べる.本シミュレータは並列分散型FDTD(Finite-Difference Time-Domain)法に基づき,PCクラスタ上で動作する.本稿では,まず, BLESSによる解析の妥当性をSパラメータの実測値との比較によって示す.そして,本シミュレータを用いた,市販デジタルスチルカメラ内の多層PWBの解析例を示す.what-if解析と組み合わせることにより,PWB設計の検証を行い,少ない試作回数での最適化を実現する.
著者
荒木 重治
出版者
金沢大学
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.87-115, 1998-10

歴史教科書をめぐる論争は,子供からの視点が抜け落ちている。子供に何を教えるかよりも,どんな子供になってほしいかの方が重要なのに,そのことが話題にされていない。歴史というのは,過去に学んで将来に活かすものであるはずなのに,歴史教科書をめぐる論争は,将来を見据えていない。最初に結論ありきの,当時の日本を正しく知ってこそ,新しい日本を作っていくことができるはずだ。しかし,最初に結論ありきの姿勢は,今にいたるも変わっていないのではないか。現在の教育改革が抱える問題点も,最初に結論ありきではないのか。歴史教科書問題や教育改革を,あえて現在の流れに逆行し,子供の視点から再点検してみた。