著者
斉藤 和雄 瀬古 弘 川畑 拓矢 青梨 和正 小司 禎教 村山 泰啓 古本 淳一 岩崎 俊樹 大塚 道子 折口 征二 国井 勝 横田 祥 石元 裕史 鈴木 修 原 昌弘 荒木 健太郎 岩井 宏徳 佐藤 晋介 三好 建正 幾田 泰酵 小野 耕介
出版者
気象庁気象研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

局地豪雨による被害軽減につながる基盤技術開発のための研究として以下を行った。・観測データを高解像度の数値モデルの初期値に取り込む手法(データ同化手法)の開発と豪雨事例への適用を行なった。衛星で観測するマイクロ波データ、GPSデータ、ライダー観測による風のデータを用いた同化実験などを行うとともに、静止衛星の高頻度観測データの利用に向けた取り組みにも着手した。・局地豪雨の発生確率を半日以上前から定量的に予測することを目標に、メソアンサンブル予報のための初期値や境界値の摂動手法の開発と雲を解像する高分解能モデルへの応用と検証を行い、局地豪雨の確率的予測の可能性を示した。
著者
荒木田 岳
出版者
福島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2002

科学研究費の受給最終年である本年は、史料調査および文献調査を実施した。史料調査は、地方財政調整制度の構想者三好重夫の初めての任地である新潟県において、平成16年8月から9月にかけて調査を実施した。調査過程で、新潟県庁文書は新潟県立文書館の現物史料と、新潟県庁所蔵のマイクロフィルムの2つが存在することを知ったが、今回は専ら新潟県立文書館での簿冊分析を実施した。文献調査は、一橋大学付属図書館において、平成16年7月29日および同11月26日に実施した。一橋大学は各地の一次史料を多く所蔵し、地方財政や地方経済に関する多くの書籍を所蔵しているためである。史料調査、文献調査の終了後、それぞれについて、調査結果のとりまとめを実施した。平成16年中に史料のデジタル化およびその整理を終えて、前年度までに渉猟した史料と併せて読み込みを行った。その結果、今回の研究テーマに関しては次のような知見が得られた。つまり、さまざまな地域間格差を調整しようという合意が社会に形成されるにあたっては、地域間格差の存在という「事実」よりも、「格差感」が社会的に認知されていくことが重要であるということである。なお、この事実は、前年までの調査結果を裏付けるものでもあった。現在までに、まとめることができたライトモティーフに相当する部分は、雑誌『地方自治職員研修』に発表した(詳細については、裏面参照)。現在は、上記の調査結果に基づいて研究の総括を行い、雑誌報告を発展させた学術論文を鋭意作成中である。内容としては、対象時期を日露戦後から1940年地方財政制度改革までの約40年間とし、制度確立までの過程を概略し、日本近代における「再配分」と行政の安定化の意味について再考することが目標である。その結果、財政調整制度確立の意味のみならず、戦時体制の歴史的な意味、さらには「平等化」への流れがもたらした「意図せざる結果」の意味について考える手がかりが得られるであろう。なお、現在とりまとめている研究の内容は、平成17年度中に学術雑誌に発表し、公刊される予定である。
著者
荒木 宏
出版者
作新学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究は、1980年代以降の年金と医療の制度改革を事例に、「公―私」の政策変容におけるアカウンタビリティの範囲や有効性について分析を行った。年金制度改革では、年金の私有化政策が行われ、規制改革と税控除政策等により、公的年金を縮小し私的年金を拡充する政策が実施された。一方、医療制度改革では、NHSに市場原理が導入された。GPや規制機関に権限が委譲され、またNHS体制内に曖昧で複雑なネットワークが形成された。これらの事例研究から、アカウンタビリティの特徴や範囲の変化について明らかにした。
著者
事崎 由佳 竹内 光 関口 敦 品田 貴光 山本 悠貴 高橋 慶 荒木 剛 瀧 靖之 荻野 武 木口 雅史 川島 隆太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

デイリーハッスルズは日常生活上の小さな苛立ちであり、健康に悪い影響を与えることが知られている。我々は、脳血流と心拍数の生体情報を1chNIRSで視覚的にフィードバックし、自身の生理的状態を制御する訓練によってストレス反応が軽減されるか否か検討した。その結果、統制群と比べ介入群において右眼窩前頭前野と左海馬の灰白質量の増加、陰性気分、抑うつ傾向、職業ストレス、唾液中コルチゾール濃度の低下が見られた。
著者
樋口 幸治 中野 和司 荒木 邦彌 茅野 文穂
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.122, no.2, pp.96-103, 2002-02-01
被引用文献数
3

A method is proposed for designing a robust controller for PWM power amplifiers, which are widely used as amplifiers themselves and power supplies. The main technical requirements imposed on PWM power amplifiers are linerarity in wide frequency range and well-damped fast dynamic response against extensive load and d. c. power supply variations. Therefore, in order to satisfy the design specifications-linearity in wide frequency range and no overshoots during the transients, an approximate 2-degree-of-freedom integral type control structure is proposed as well as a design procedure for the robust controller is discussed. It is clarified from some simulations and experiments that the designed controller shows highlighted good dynamic performances and effective disturbance rejection properties against external disturbances, i. e. load and power-supply variations.
著者
荒木 勝
出版者
岡山大学
雑誌
岡山大學法學會雜誌 (ISSN:03863050)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.256-328, 2002-10
著者
荒木敏夫著
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
2013
著者
安東 郁男 荒木 均 清水 博之
出版者
北海道農業研究センター
雑誌
北海道農業研究センター研究報告 (ISSN:13478117)
巻号頁・発行日
no.186, pp.31-46, 2007-03
被引用文献数
2

「おぼろづき」は、「空育150号」(後のあきほ)/「北海287号」の交雑後代から育成された品種であり、2003年に水稲農林398号として命名登録され、併せて2006年に種苗法に基づく品種登録がなされた。また2005年に北海道の奨励品種に採用された。「おぼろづき」の特性は、主要品種の「ほしのゆめ」と比較して以下の通りである。1. 出穂期・成熟期はほぼ同程度の中生の早に属する。2. 稈長はやや短く、穂長はやや長く、穂数は少なく、穂数型の草型である。耐倒伏性はやや強で、やや優る。3. 収量性はやや低い。千粒重は同等で、粒厚も同等である。4. 障害型耐冷性は同ランクの強である。いもち病抵抗性は、葉いもちはやや弱、穂いもちは中で、ともやや優る。5. 玄米品質は同等の中上であり、検査等級は同等かやや優る。6. 白米のアミロース含有率は5%程度低く14%程度であり、「あやひめ」より4%程度高い。含有率の年次変動はやや大きいが、「あやひめ」より小さい。7. タンパク質含有率はやや高い。8. 食味は粘り、柔らかさ、つやが優り、食味総合値は優る。「あやひめ」と比べると、粘り、柔らかさは小さい。以上の特性から、極良食味米品種として、上川(士別以南)、留萌(中南部)、空知、石狩、後志、日高、胆振および檜山各支庁管内の稲作地帯に適応する。
著者
荒木 仲
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.80-81, 1964-02-25

東京女子医科大学々会第122回例会 昭和38年12月12日(木) 東京女子医科大学本部講堂
著者
荒木 健治 栃内 香次 永田 邦一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.412-421, 1987-04-15
被引用文献数
6

べた書き文のかな漢字変換方式においては 計算機で文を分割する際に一般に極めて多数の候補が出現し それを一つに決定することが大きな問題となる.本論文は この問題に対して 他の語と重なりあうことなく確実に分離できる部分(キーワード)から順次 段階的に単語のあてはめを行う手法を提案し さらに本方式の前提となるキーワードの存在とその有効性を確認し その上で本方式を用いた実験システムを開発し その性能評価実験を特定専門分野の学術文献を対象に行った結果について述べたものである.本方式では 最初にキーワードを用いてべた書き文を分割し ついでそのキーワードによるあてはめの拡張を行い 以後カタカナ語のあてはめ 文節端の助詞候補の検出 連接情報を用いた単語のあてはめ 助詞候補の評価 接辞の処理 最後に一字漢字語のあてはめを行う.実験により500語程度のキーワードで平均3?4文字程度にべた書き文が分割できることがわかり 本方式によるべた書き文のかな漢字変換システムを開発した.さらに 工学に関する3分野の学術文献を資料として 性能評価実験を行った結果 90%以上の変換精度が得られることがわかり 本方式の有効性を示すことができた.
著者
荒木 昭一 横矢 直和 岩佐 英彦 竹村 治雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.10, pp.1704-1711, 1996-10-25
被引用文献数
32

従来の動的輪郭モデル(Snakes)では,Snakes内部の複数対象物を独立して抽出できないため,対象物の数だけ初期輪郭を与える必要があった.本論文では,Snakesによる複数対象物の自動抽出を目的として,複数対象物を包含するように初期輪郭を一つ与えるだけで,それらを独立して抽出できるSnakesを実現するため,面積項による収縮型のSnakesが変形の際に自己交差を起こすという挙動に着目し,Snakesを自己交差部分で切り離して複数に分裂させる分裂型の輪郭モデルを提案する.提案手法は,分裂により生じた小さな輪郭モデルを消滅させることにより,画像中に散在するノイズや抽出対象外の小物体に捕獲されにくく,初期輪郭を対象物から離して与えても安定して対象物を抽出できるため,例えば,画像の枠を初期輪郭として,複数対象物を自動的に抽出することもできる.提案手法の有効性を示すため,まず人工画像を用いた動作確認実験を行い,次に実画像を用いた実験として,顕微鏡写真からの複数細胞の抽出および動画像を用いた複数移動物体の抽出・追跡への適用例を示す.