著者
荒木 千佳子 市川 朝子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.207-215, 1992-08-20
被引用文献数
3

全粒粉を用いることにより、組成中にかなり多量のバターを含むケーキ生地も、オールインミックス法という簡単な方法で調整することが可能となった。この際、下層部に形成される"ういろう様"の層は、組成中の全粒粉の配合割合、乳化剤添加量および攪拌時間によって顕著に影響された。粉と同量のバターを用いた組成の場合、全粒粉の配合割合は50%以上、乳化剤は3%、攪拌時間は4分間が良い性状を示し、官能検査においても、全粉粒の配合割合が50%前後のものが好まれた。全粉粒中、30メッシュ上の粗い組成部分は、ケーキの性状を良好に仕上げるのに最も有効な区分であるが、嗜好的には60から100メッシュ上の組成のものが総合的に好まれた。
著者
後藤 忠徳 笠谷 貴史 荒木 英一郎 浅川 賢一 佐柳 敬造
出版者
独立行政法人海洋研究開発機構
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

H17年度には海底付近で人工電流を発生させた場合の地下構造探査の可能性を数値計算により確認した。2度の調査航海において深海曳航体へ搭載した人工電流源を用いて海底電気探査を実施した。またスマトラ地震の余震活動データなどを解析して海底地震観測の精度の議論を行った。これらの結果に基づき、豊橋沖海底ケーブル先端へ接続可能な海底磁力計や海底地震計などの開発や改良を行った。H18年度にはこれらの海底観測機器の水中動作試験を行った。またケーブル敷設船へ乗船し、豊橋沖海底ケーブルの引き上げ・ケーブル先端への分岐装置取り付け・ケーブル再敷設作業を行った。H19年度には新規に開発・改良を行った海底観測機器を豊橋沖海底ケーブル先端の分岐装置へ接続した。深海での接続作業にはJAMSTEC調査船および無人探査機を用いた。この結果、東海地震想定震源域の海底に地震・地殻変動・地下水流動などの総合観測ステーションを構築することができた。また海底ケーブルに流れている人工電流を用いた人工電磁探査モニタリングも開始することができた。観測成果の一例として、平成19年6月には掛川で発生したM4.3の地震波動に伴って海底電場が変動することが明らかとなった。一方、豊橋沖海底ケーブルを用いた海底下モニタリングに先立って、同海域の地殻電気伝導度構造を知る目的で、H18年度からH19年度にかけて自己浮上式の海底電位差磁力計(OBEM)など、のべ12台を東海沖海域へ設置した。これによって沈み込むフィリピン海プレートやその上の島弧地殻の電気伝導度構造を明らかにすることができた。以上の海底ケーブル観測システムの紹介、海底電気探査の成果および間隙水圧変動に伴う電磁場変動現象に関して、複数の研究成果として報告した。
著者
岡村 耕二 縄田 毅史 平原 正樹 荒木 啓二郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.756-757, 1990-03-14

我々は並列プログラミング言語の処理系を分散環境上で実現する研究を行っている。本論文ではこの処理系の言語仕様で記述された並列プログラムの実行を支援するオペレーティングシステム(以下OS)、DaOSの概要を述べる。本論文では処理単位の呼び方を扱い方によってプロセスとタスクとに区別する。すなわち、処理単位をOSで管理する場合はプロセスと呼び、処理単位を言語のレベルで指定する時はタスクと呼ぶ。
著者
杉岡 裕子 荒木 英一郎 岡元 太郎 石原 靖 伊藤 亜妃
出版者
独立行政法人海洋研究開発機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

海溝近傍で発生する超低周波地震と呼ばれる破壊過程が異常に遅い地震は、古くから存在は指摘されていたものの(和達,1928)、陸上からの遠地観測では実態を把握するには限界があった。先行研究で実施した南海トラフでの広帯域海底地震観測では、超低周波地震を直近で捉え、観測地震波の近地項から地震に伴い生じた海底変動を初めて推定した(Sugioka et al., 2012)。本研究では、この上下変位を直接測定することを目的とし、高分解能水圧計である差圧計と広帯域地震計とを組み合わせた地動・水圧同時観測システムを開発した。本システムは固体・海洋の境界面である海底観測に有用な幅広い帯域をカバーするものである。
著者
山口 巧 堀尾 郁夫 青木 亮太 山下 登 田中 守 出石 文男 宮内 芳郎 荒木 博陽
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.133, no.11, pp.1249-1259, 2013 (Released:2013-11-01)
参考文献数
17
被引用文献数
1 7

In 2009, the Japan Anti-Doping Agency (JADA) established Sports Pharmacist—a system for certified pharmacists. There are many over-the-counter drugs that contain prohibited substances in Japan, and they are easily available. In Japan, most doping violations are committed when athletes unintentionally take prohibited substances. Therefore, the Sports Pharmacist has a vital role in promoting the prevention of doping. In the present study, surveys involving a total of 350 athletes, (including 260 representatives of Ehime Prefecture in the National Athletic Meets and 90 college students who participated in the intercollegiate athletics Shikoku area meets), on awareness regarding doping and medical drugs were conducted. Using correspondence and logistic regression analyses, the results were examined to develop a model for the prediction of athletes' actions to cope with sickness based on changes in their awareness of anti-doping, and the relationship between them was also analyzed. The survey results suggested that attitudes towards doping were strongly influenced by gender, rather than the athletic ability and whether or not a doping test is scheduled. Their behavior and criteria for the selection of drugs to address sickness were strongly correlated with awareness of anti-doping. Therefore, athletes with an increased awareness of anti-doping are expected to consult a pharmacist prior to using medicine. The Sports Pharmacist should further promote environmental development, such as activities to improve awareness of doping among young athletes and the establishment of medical drug consultation services for athletes (female athletes in particular).
著者
山崎重一郎 井上 崇 川根 祐二 荒木 啓二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.26-31, 2000-01-15
被引用文献数
4

福岡市早良区の"シーサイドももち地区"に無線を利用した地域ネットワークを構築し,都市のインフラとしてのインターネットの利用の実証実験を行った.本稿では高層建築物を利用した都市部に適した無線LAN装置によるネットワークの構築方法,地域ネットワークのコンテンツとサービス,そして地域コミュニティによる地域ネットワーク利用について報告する.
著者
荒木 千里
出版者
医学書院
雑誌
脳と神経 (ISSN:00068969)
巻号頁・発行日
vol.14, no.9, 1962-09
著者
星川 喜江 萩 三男 荒木 仁子
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.643-643, 1975-07-25

東京女子医科大学学会第41回総会 昭和50年9月27日 東京女子医科大学本部講堂
著者
神庭 信幸 荒木 臣紀 土屋 裕子 和田 浩 塚田 全彦
出版者
独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2008

センサーサブシステム、データ管理サブシステム、分析サブシステム、意思決定サブシステム、最適化管理サブシステムを備えた臨床支援システムが完成し、合わせて既存のデータベースであるプロトDBとの接続も完了した。これによって、文化財の保全に向けた実空間での活動と、その結果をデータとして確認・分析・評価・判断する情報空間とが高度に統合された包括的保存システムが構築され、文化財に及ぶ様々なリスクの軽減に対して有効であることが確認された。
著者
ガルシア イアン 阪口 啓 荒木 純道
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.250, pp.119-125, 2008-10-15
参考文献数
9

本稿ではヌル拘束を用いたガウスMIMOブロードキャストチャネルにおける送信を,送信機最適化プログラミングとして定式化している.ただし,チャネル推定は完全に行われているものとしている.本アプローチは周波数共有や様々なマルチユーザMIMO,MIMOメッシュネットワーク,基地局連携など,送信ウェイトにヌル拘束が存在するようなシナリオに適用できる.合計通信容量拘束と達成可能範囲境界は合計電力とアンテナ毎の電力のケース,およびヌルされた素子における最大干渉レベルがコントロールされた完全ヌル(ヌル空間)拘束や部分ヌル拘束に対する行列のラグランジュ双対性を用いて導出できる.またプリコーディングへの方法が導入されている.ユーザプリコーディングはブロードキャストにおいて"ヌルブロードキャスト"として私たちが参照している修正されたチャネルを用いて実行される.合計電力拘束条件下では"SINRマッチング"双対性がヌルブロードキャストにおいて合計通信容量,完全ヌルおよび部分ヌル拘束のための合計通信容量プリコーディングを得るために使われている.
著者
荒木 健兒
出版者
東亞天文協會
雑誌
天界 = The heavens
巻号頁・発行日
vol.14, no.161, pp.419-419, 1934-08-25