著者
鈴木 智晴 藤井 雅文 村上 光平 中本 浩揮 前田 明
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
2019

One of the important roles of a baseball catcher is to check whether an opponent is trying to steal a base. This checking action must occur as part of other events: a quick throwing action (short operation time), a high ball speed (short duration of ball flight), and accurate tagging (the time from the fielder catching the ball to touching the opponent runner is short). In other words, in order for the catcher to check whether an opponent is trying to steal a base, it is necessary to shorten the time between catching the ball and when the fielder touches the opponent runner. However, the relationship between the time and the possibility of checking for an attempt to steal a base and the influence of each phase on the steal check rate have not been examined. The present study investigated the relationship between the time required to prevent a steal and the steal check rate of a baseball catcher using video recordings. The video recordings used for our analysis were videos of steal check successes and failures in exhibition and official university and amateur baseball games, with a focus on runners attempting to steal second base. We classified Motion Time as the period from catching the initial pitch to ball release, Ball Time as the period from ball release to ball arrival at second base, and Touch Time as the period from ball arrival at second base to the fielder touching the runner; the sum of these 3 phases was defined as All Time, and the sum of Motion Time and Ball Time was defined as Pop Time. We constructed 3 models in which the success or failure of the steal check was set as a target variable and each phase time as an explanatory variable, and performed logistic regression analysis on each model. As a result, we clarified that the baseball catcher could check for a steal if the All Time was less than 2.429 s, and there was a significant negative correlation between the steal check rate and All Time. In addition, among the three phases, Touch Time had the greatest effect on the steal check rate. Therefore, it was suggested that accurate throwing is the most important factor in preventing a steal to second base.
著者
柴田 裕実 武智 誠次 大西 俊之 藤原 顕 矢野 創 グリュン エバハルト スラマ ラルフ 野上 謙一 宮地 孝 蔵座 元英 大橋 英雄 藤井 雅之 佐々木 晶 岩井 岳夫 南 繁行
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会秋季講演会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.83, 2006

現在、BepiColombo国際日欧水星探査計画が進められており、2013年に水星へ向けて打ち上げられる。惑星空間及び水星周辺のダスト計測を行うために、MMO探査機にピエゾ圧電素子を用いたダスト検出器を搭載する予定で開発を行っている。計測対象として、速度 2~60 km/s, 粒子質量 1 fg ~ 1 ngのダストを想定している。検出器はダストの計数のみでなく、ダストの飛来方向、質量、速度を計測する。加速器を用いた超高速ダスト模擬衝突実験を東大とMPI-K(ドイツ)で行い、衝突の出力波形の解析から運動量や速度を求める方式を模索している。
著者
安楽 朋旦 藤井 雅留太 中村 正行
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
設計工学・システム部門講演会講演論文集 (ISSN:13480286)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.25, pp."2106-1"-"2106-4", 2015-09-23

In this study, we developed a finite element simulation program for a three-dimensional stress analysis of the rim of a road bike wheel. The cross-sectional model of the rim structure is created based on the boundary data of the rim and a three-dimensional model is created by extruding the cross-sectional model. Aluminum alloy, generally used for the rim of the road bike wheel, is assumed as the material of the rim because it is inexpensive and isotropic material.
著者
坂上 岩太 泉 圭輔 坂口 和志 藤井 雅文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.536, pp.7-12, 2004-12-13
被引用文献数
3

90度の奇数培の位相差をもつ2ブランチ、3ブランチ集中定数3dBコダイレクショナル(COD)・ガップラを扱う。均等負荷の集中定数2ブランチCOD・カップラに関しては4通りの構成法が知られている。ここでは分布定数3dBブランチライン・カップラを出発点として、極めて容易にこの4通りの回路を導出する。次に、段数を1段増やした3ブランチCOD・カップラを取り扱う。従来はC7個、L6個よりなる回路、及びこれらの交換回路が知られている。2ブランチの場合と同様の手法により、新しくC9個、L4個の回路を示す。これにより4通りの2ブランチに対応した3ブランチ回路が得られる。また、帯域福の検討も行う。
著者
三島 健 藤井 雅雄 藤原 靖宏 鬼塚 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DC, ディペンダブルコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.170, pp.9-14, 2013-07-25

ビジネスで使われる代表的なDBMSにおいてトランザクションログをディスクに強制書き込みする事でrecoverabilityを保証するというアーキテクチャは今までほとんど変わっていない.しかし,コンピュータとネットワークはこの数十年で大きく進歩したため,ディスク書き込みオーバヘッドは深刻なボトルネックになってしまった.本論文では, Daigoと呼ぶ新しいDBMSクラスタを提案しその有効性をベンチマークで評価する. Daigoはトランザクションログをディスクに強制書き込みすることをやめて,代わりに複数ノードにデータベースを冗長に配置することでrecoverabilityを保証する. TPC-Wベンチマークを使った性能評価では, Daigoは他の代表的な既存クラスタに比べて高い性能を実現できただけでなく,オーバロード環境下でもサービスにほとんど影響を与えること無く構成変更できることが分かった.
著者
植田 毅 藤井 雅留太 森本 元 宮本 潔 小作 明則
出版者
東京慈恵会医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

青い羽根を持つルリビタキの羽枝の断面TEM画像より、羽枝を多孔質誘電体円筒とした数理モデルを完成し、様々な入射角に対する反射特性を計算した。その結果、ルリビタキの羽の反射スペクトルはポーラス構造による反射で、また、エアーロッドがランダムに並んでいることが本質的であること、反射スペクトルが青色より長波長側に尾を引くのは光が斜めに入射した部分の寄与であることを示した。また、網目構造を持ち、より複雑なカワセミの羽枝の実測に基づく数理モデルを完成した。
著者
藤井 雅弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WBS, ワイドバンドシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.324, pp.19-22, 2009-12-01
参考文献数
5

2009年9月9日から11日の3日間にわたってカナダのバンクーバーのHyatt Regency VancouverホテルでICUWB2009(The 2009 IEEE International Conference on Ultra-Wideband)が開催された。本会議はUWB技術に特化した国際会議である。本稿では、ICUWB2009に関して報告し、本会議で議論されたUWBに関する最新のトピックスに関して述べる。
著者
廣田祐馬 藤井雅弘 渡辺裕
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.205-207, 2013-03-06

近年、位置情報を用いるサービスへの需要が増加している。現在、携帯端末での現在地測位を行う方法としてGPSが広く普及しているが、屋内や都市部で精度が低下するという問題点がある。この問題を解決するための方法の一つとして慣性航法による移動補正が挙げられる。慣性航法では、センサー系から得られる端末の移動に伴う加速度や角速度を積算することで、端末単体で相対移動量を推定することが可能である。しかしながら、センサー系で生じた誤差の累積による相対移動量の推定誤差が問題となる。本稿では、スマートフォンに搭載されたセンサー情報を用いて慣性航法を実現するために、この推定誤差に対抗する手法を提案する。提案手法を適用することで精度の高い相対移動推定が可能であることを示す。
著者
高橋 徳幸 藤井 雅治 有井 清益 吉野 勝美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.2, 1997-03-06

電解重合法を用いて導電性高分子を重合した時, 重合条件によって導電性高分子がフラクタル成長をする。このフラクタル成長は制御可能で, かつ2つの枝分かれ導電性高分子は接続もできることを見出した。多くの枝分かれ導電性高分子を接続し, ネットワークも作製可能であること, さらにパスに重みを付けることが可能であることも見出し, ニューロン型導電性高分子のデバイスを提唱した。パスの導電率を第3電極を用いてを制御してきたが, 流れる電流パルスに依存した導電率をパスの重みにすることがデバイス実現には必要である。今回パルス信号をネットワーク間に流すとともに第3電極にも印加するようにしてパスに学習効果を持たせることができたので報告する。
著者
藤井 雅寛
出版者
新潟大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)は成人T細胞白血病の原因ウイルスである。一方で、近縁ウイルスHTLV-2の白血病発症への関与を示す結果は得られていない。このHTLV-1とHTLV-2の病原性の違いに、それぞれのトランスフォーミング蛋白Tax1とTax2が深く関与していることを、我々は報告してきた。この違いの分子機構について以下の新たな成果を見出した。1、Tax1はマウスのT細胞株(CTLL-2)の細胞増殖をIL-2依存性から非依存性にトランスフォームするが、この活性はTax2よりも著名に亢進し、この活性の違いに、Tax1のみが持つPDZドメイン結合配列(PBM)が必須である。ヒトパピローマウイルス(HPV)も子宮頚がんに関与する悪性型と関与しない良性型サブタイプに分けられるが、悪性型HPVのトランスフォーミング蛋白E6のみがPBMを持つ。Tax1からPBMを欠損したTax1変異体のトランスフォーミング活性は、E6のPBMを付加することによって野生型Tax1と同程度まで回復した。Tax1はPDZドメインを持つがん抑制遺伝子Dlg1ならびにScribbleとPBMを介して結合したが、同程度の結合がHPV由来のPBMを付加したTax1変異体においても観察された。これらの結果はTax1によるがん抑制遺伝子Dlg1とScribbleの不活化がトランスフォメーションに関与することを示唆するとともに、これらのがん抑制遺伝子が複数の発がんウイルスの病原性に関与する共通な標的分子である可能性を示す。2、NF-kB2がTax1とTax2のトランスフォーミング活性の違いに関与することを報告している。この違いにJax1のアミノ酸225-243の領域が関与することを明らかにした。この領域はHTLV-1とSTLV-1(サルT細胞白血病ウイルス1型)のTax1では極めて高く保存されていたが、HTLV-2とSTLV-2のTax2においては保存されていなかった。これらの結果は、この領域が病原性に深く関与することを示唆する。