著者
副島 勝則 樋口 剛 阿部 貴志 平山 斉 河野 勝一
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.130, no.2, pp.181-188, 2010-02-01
被引用文献数
2

We have developed a low-speed and low-capacity wind power generator. In this paper, we introduce the outline of the 5kW multi-polar synchronous generator that generates the electric power efficiently from 50rpm to 180rpm. The generator is produced by a magnetic powder core for cost reduction. We also express the outline and field test results of the low-capacity power plant constructed in Ohmura City, Nagasaki.
著者
清田 公保 江崎 修央 柳井 貴志 山本 眞司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.310-317, 1996-02-25
被引用文献数
17

本論文では, 視覚障害者, 特に中途失明者を対象としたオンライン日本語入力インタフェースを新たに提案する. 本方式は, キーボードや点字キーの位置を黙視確認できない中途失明者にとって修練なしに利用可能な情報入力手段を提供するものである. 最初に, 視覚障害者に適した操作性の良い入力手段に関する基本的考え方を整理し, 次いでそれに基づく基本設計の概要を述べた. 次に, これらの設計思想に基づいたプロトタイプの試作を行い, 最後に被験者評価実験を通して従来の仮名漢字変換による入力方式との比較を行った. 実験の結果, 情報機器の操作経験のない視覚障害者でも本方式は容易に利用できることを確認し, また入力時間についても, 認識精度の向上による候補文字の読み上げ回数の削減により, 従来の仮名漢字方式に習熟した人の2倍まではかからない見通しが得られた.
著者
橋口 博樹 西村 拓一 赤坂 貴志 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.443, pp.79-86, 2000-11-10
被引用文献数
3

近年, 多量の音楽ディジタルデータを個人が所有するようになり, 楽曲の検索ニーズが高まっている.これに伴い, 著者らは鼻歌をクエリーとして, 主旋律に基づいて楽曲信号から直接検索するシステムを開発した.この検索は, mp-CDPと呼ばれるマッチング手法により実現されている.本稿では, 歌詞のある鼻歌を想定し, 音素認識に基づく歌詞検索機能も導入する.このとき, 通常行なわれている音声認識の技術では, 楽曲のように激しく音程が変化するという状況を想定していないため, 歌詞の検索は困難であると考えられる.そこで, mp-CDPがたどった主旋律情報を利用して, 歌詞検索に向いた音素認識法を考え, 両者の統合システムを提案する.
著者
大友 貴志
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学医学雑誌 (ISSN:03858367)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.215-223, 1997-12-25

モルモットの肝臓からRNAを調整し, 既知の他動物のcDNA相同部位よりプライマーを作製し, RT-PCR(Reverse Transcription Polymerase Chain Reaction)法・5'RACE(Rapid Amplification of cDNA End)・3'RACE法, ジデオキシ法によってビクニンおよびカウンタートリピンのcDNA塩基配列を決定した.ビクニンはα1-ミクログロブリンの3'側につながって合成され, 1157塩基から成り352残基のアミノ酸をコードしており, カウンタートリピンは1481塩基から成り358残基のアミノ酸をコードしていた.そして得られたアミノ酸配列を既知の他動物の配列と比較検討したところモルモットではトリプシン阻害活性中心部に特色ある変化が見られた.さらにこの二つの蛋白質の分子系統樹を同義置換率に基づいて作成したところ, モルモットは齧歯類よりヒト, ブタに近い種族であることがわかった.このことは, モルモットが齧歯目には属さず, モルモットを含む天竺鼠目を齧歯目と対等な分類にするべきと提案したLiの仮説を支持するものであった.
著者
井口 貴志 高藤 大介 田岡 智志 渡邉 敏正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.387, pp.41-46, 2005-11-03

辺重み付き有向グラフをネットワークと呼び, 辺重みの増減という辺操作を考える.なお辺重みを無限から有限に減少(それぞれ, 有限から無限に増加)させることは, 辺の追加(辺の削除)に対応する.動的最短経路問題(DSPPと略記)は次のように定義される: "任意のネットワーク, ソースと呼ばれる指定頂点s, 任意の辺操作系列が与えられたとき, 各辺操作の実行後のネットワークにおける最短経路木を再構成せよ".DSPPの応用として, OSPFやIS-ISのようなリンクステート・アルゴリズムに基づいたルーティングプロトコルにおいて, DSPPを効率良く解くことが必要となる.大規模なネットワークと非常に長い辺操作系列に対する実験結果では, Narvaez(2000年)らがで提案したNST(BF)が, 我々が試した現在の10種類の解法の中で最も高速に解を求めることを示した.また, DSPPを解くには, 静的な解法を繰り返して解くよりも, 動的な解法の方が高速に解を求めることも示した.