著者
青山 吉隆 松中 亮治 鈴木 彰一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.47-55, 2000-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

本研究では、歴史的文化財の有する総価値の計測を行う上で、CVMと選好顕示法を組み合わせて用いることにより、その信頼性の向上を測ることが可能であると考え、顕示選好による計測結果を利用できるような形で、CVMを実施した。すなわち、CVMにより歴史的文化財の総価値利用価値比を推計し、旅行費用法による計測結果と組み合わせることにより歴史的文化財の総価値を計測した。
著者
鈴木 彰人 辻 晶弘 田代 雄介 須田 真太郎 鈴木 徳馬 伊藤 諒
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022)
巻号頁・発行日
pp.3D4GS1004, 2022 (Released:2022-07-11)

世界では日々ニュースが発信され、金融市場や資産価格などに対して様々な影響を与えており、ニュースの情報量を把握することは非常に重要である。本研究の目的は、特定のイベントに対する各国の将来時点のニュースの量を予測することである。予測の際には自国のみならず他国からの情報波及の影響を考慮する必要があり、尚且つその波及に対して時系列構造を考慮する必要があると考えられる。本研究では、他国の情報を考慮したGAT(graph attention network)モデルを、時系列構造を考慮したLSTM-GATモデルに拡張することを試みている。実験の結果、LSTM-GATを用いて他国の情報を追加することで、自国ニュースの時系列情報のみを用いたLSTMや、他国情報は考慮するが時系列構造を考慮しないGATと比較して予測精度が向上することが分かり、本手法の有効性を確認することができた。
著者
鈴木 彰真 伊与田 健敏 宇佐美 信也 渡辺 一弘
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.357-364, 2010 (Released:2011-11-03)
参考文献数
20
被引用文献数
2 1

This paper describes a real-time processing of indoor positioning system using SS (spread spectrum) ultra sonic waves. For code acquisition, it is required to obtain correlation values between the received ultra sonic signals and replica signals. Moreover a real-time processor for correlation values is indispensable part to build a positioning system for practical use. In our case, the real-time processing means that 16000 data of received signals must be processed in only 6 micro seconds (one sampling cycle time). Under such limited conditions, even if a dedicated hardware is constructed on a FPGA, a real time processing to obtain correlation values is hard to be realized without new algorithm ideas. Therefore, a real-time processing hardware utilizing the new algorithm named Stored Partial Correlation Method was developed in this paper. The paper also conducts experiments of range measurements to compare results by Stored Partial Correlation Method and ordinary off-line processing. As a result, outputs with real-time correlator have almost the same values as those with ordinary off-line processing. Furthermore, the real-time processing of correlation calculation is achieved within 5.76 micro seconds .
著者
デュトゲ グンナー 海老澤 侑 鈴木 彰雄 谷井 悟司 鄭 翔 根津 洸希
出版者
日本比較法研究所
雑誌
比較法雑誌 (ISSN:00104116)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.47-73, 2018-12-30

本稿はProfessor Dr. Gunnar Duttge, Die „geschäftsmäßige Suizidassistenz“ (§217 StGB): Paradebeispiel für illegitimen Paternalismus!, in: ZStW 2017; 129(2), S. 448-466を筆者の許諾を得て翻訳したものである。 ドイツでは,近年,刑法217条「業としての自殺援助」の規定について,学問の枠を超えた議論が活発に行われている。本規定は,ドイツにおける自殺援助団体の活動が顕在化した際に成立したものであり,その点で,自殺の手助けが一種の「通常の健全なサービスの提供」になってしまうことや,「一定の(場合によってはたとえ無料でも)業務モデル」として定着してしまうことを防ごうとしたものといえる。しかし,近時下されたOLG Hamburg決定は,現実が真逆であることを物語っている。 本規定に自殺防止の目に見える効果が認められずまた,自殺を希望する者は,ドイツ以外の自殺援助サービスを用いるようになる。そのため,本規定は,自殺の予防につながるものではなく,結局のところ,自殺傾向というものは,個々人を具体的に分析してはじめて,治療的介入による緩和が可能となるのである。 刑法217条は,価値合理性の観点からは自由侵害性が高く,目的合理性の観点からは適切でないどころか,大きな害にすらなるとまとめざるを得ない。本来,刑罰を正当化するためには,問題となる行為に現実的な侵害リスクが内在していなければならない。また,自殺の意思決定を何らかの方法で容易にすることがただちに当罰的不法とされてはならない。加えて,「業務性」の著しい曖昧さを排除することも,今後同条を適用するにあたって重要となるであろう。
著者
松下 秀鶴 江角 凱夫 鈴木 彰 半田 隆
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.21, no.11, pp.1471-1478, 1972-11-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
22
被引用文献数
10 10

コールタール中の多環芳香族炭化水素に対する分析法について研究した.その結果,コールタール中の多環芳香族炭化水素の液相分配法による抽出→抽出物の二層二次元薄層クロマトグラフィーによる分離→各分離スポット抽出物の分光けい光分析の手続きからなる分析法を見いだした.本分析法をコールタールに適用した結果,93種の多環芳香族炭化水素類の存在を薄層クロマトグラフィーにより認め,そのうち,24種を分光けい光分析法により同定した.また,同定物質の中に,発がん性物質が10種含まれていることがわかった.このほか,コールタール中に含まれる13種の多環芳香族炭化水素の定量を行なった.その結果,たとえば発がん性を有するベンゾ(a)ピレンは7400ppm,ジベンゾ(a, h)ピレンは120ppm,ジベンゾ(a, i)ピレンは270ppmときわめて多量存在することがわかった.
著者
オットー ハロー 鈴木 彰雄
出版者
日本比較法研究所
雑誌
比較法雑誌 (ISSN:00104116)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.117-141, 2016-06-30

「人間の尊厳」(基本法1条1項)は人(Person)の本質的メルクマールであるから,自律的な死の決断を尊厳ある死の決断と同視することはできない。尊厳ある死を問題にする場合に考慮すべきことは,適切な死の看取りである[以上Ⅰ]。 自殺幇助の不可罰性が生命保護の保障人にも当てはまるか否かについて議論がある。その保障人的地位は自殺者の自己答責的な決意にその限界を見出す。保障人的地位といえども,保護されるべき者に対する「後見人としての地位」を基礎づけるものではないからである[以上Ⅱ]。 自殺関与と要求による殺人の区別について,判例と一部の文献は,部分的に修正された行為支配説を拠り所とする。たしかに,自分自身を殺すことと自分を殺させることは同じでないが,オランダやベルギーで積極的な臨死介助が拡大的に認められている現状には問題がある[以上Ⅲ]。 自殺を決意した者の自由答責性について,「免責による解決」と「同意による解決」が主張されているが,前者の見解には問題がある。法的な意味では答責的に行為するが,判断力ないし理解力が損なわれている者の自殺は,法共同体の連帯的な救助によって阻止されるべき事故である。自由答責的になされたとはいえない自殺を事故(刑法323a条)と解釈し,救助行為の必要性と期待可能性によってその可罰性を限定するべきである。そのために,自殺は刑法323c条の意味で事故であるということを法文で明確にすることが望ましい[以上Ⅳ]。 近年の議論は,組織化された自殺幇助の問題に集中しているが,営利的な自殺幇助を刑法によって禁止することは必ずしも得策ではない。自殺の介助は「生への介助」と「死にぎわの介助」を意味するべきもので,「死への介助」であってはならない。医師らは今日,合法的な臨死介助の可能性を手にしているので,緩和医療とホスピス医療を拡張するという方向を目指すべきである[以上Ⅴ]。
著者
霜野 慧亮 中野 公彦 鈴木 彰一 岩崎 克康 須田 義大
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.85-89, 2022-02-01 (Released:2022-02-25)
参考文献数
11

自動運転の社会実装には,実際の交通環境下で自動運転車両がどのように走行しているのかを,社会に対して適切に伝えることが望ましい.実交通環境下での自動運転車両の走行データ収集は,そのようなコミュニケーションの際に有用な情報をもたらすだけでなく,より高度な自動運転車両の機能開発や運用上の工夫等の観点からも,有益な情報をもたらすと期待される.柏市柏の葉地区では,2019 年11 月から長期間実証実験として自動運転バスが営業走行している.この取り組みは,長期間にわたり自動運転車両が走行していることから,将来的に自動運転車両が実装された際の状況に比較的近い状態にあると考えられる.この自動運転バスにドライビングレコーダを搭載し,運転手による手動介入時の映像データ取得を行い,介入時の周辺交通や道路環境の要因について分析を行う取り組みを開始している.本稿では,この取り組みの概要を紹介する.
著者
小田 祐一郎 日髙 宗明 鈴木 彰人 おだ ゆういちろう Yuichiro Oda
出版者
九州保健福祉大学
雑誌
九州保健福祉大学研究紀要 = Journal of Kyushu University of Health and Welfare (ISSN:13455451)
巻号頁・発行日
no.18, pp.73-77, 2017-03

Cisplatin (CDDP) is a platinum complex and is used for treatment of solid tumors. CDDP administeredintravenously is ingested into the cells by copper transporter 1 (CTR1). Silver sulfadiazine (AgSD) is atopical antibiotic that prevent wound infection. Ag is reported to inhibit the mechanism of CTR1. Weexamined transporter-mediated drug-drug interaction using CDDP and AgSD in rats. The serumconcentrations of platinum in blood and in kidney and liver tissues were measured. A blood test wasperformed to observe the interactive effects of CDDP and AgSD. AgSD pretreatment significantlydecreased the concentrations of platinum in blood and in kidney tissue compared to the control. AgSD alsodiminished the CDDP-induced abnormalities of serum creatinine level but did not affect CTR1 expression.In contrast, no significant change was observed in platinum concentration in liver tissue after AgSDpretreatment. However, the level of alanine aminotransferase increased after administration of CDDPwith or without AgSD. These results suggest that CDDP administered intravenously interacts with AgSDapplied to region of wound, in association with changing the platinum concentrations in blood and tissuedistribution. The interactive effects of CDDP may relate to modulate the function of platinum transferringvia CTR1 in the presence of Ag.
著者
重永 明義 山本 直弘 吉沢 雄二 鈴木 彰
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.23, pp.1-6, 1991

In the special TV program "A GALACTIC ODYSSEY", which presents resent results of solving mysteries of the universe, We made enormuos amount of special effect pictures which heve excellent quality and reality. We introduce the techniques of making SFX pictures using a motion control system, the Ultimatte system and component digital (D-1) video editing system.
著者
渡辺 智子 土橋 昇 高居 百合子 大政 謙次 田中 浄 鈴木 彰
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.7-16, 1993
被引用文献数
1

ナメコ栽培におけるO<SUB>3</SUB>暴露(対照区およびO<SUB>3</SUB>試験区:0.03ppm区,0.1ppm区,0.3ppm区)の影響を化学成分面から検討した. <BR>O<SUB>3</SUB>暴露により有意に増加した成分は,傘では水分,脂質,炭水化物,V.B1およびV.C,柄では水分およびV.C,全子実体では水分,脂質およびV.Cであった.O<SUB>3</SUB>暴露により有意に減少した成分は,傘では重量,タンパク質,灰分,Fe, Na, KおよびZn,柄では重量,灰分,KおよびZn,全子実体では重量,灰分,Na, KおよびZnであった. <BR>O<SUB>3</SUB>暴露濃度との間に有意な正の相関を示したものとして,傘では水分および脂質,柄では水分,タンパク質およびV.C,子実体では水分と脂質およびV.B<SUB>2</SUB>であった.O<SUB>3</SUB>暴露濃度との間に有意な負の相関を示したものとして,傘では重量,タンパク質,灰分,NaおよびZn,柄では重量,炭水化物および灰分,全子実体では重量,灰分,NaおよびZnであった. <BR>通常環境(対照区)の栽培において,ナメコの傘は柄に比較して,炭水化物以外のすべての一般成分,Fe, Na, K, Zn, V.B<SUB>1</SUB>, V.B<SUB>2</SUB>およびV.Cを多く含有していた.
著者
重永 明義 山本 直弘 吉沢 雄二 鈴木 彰
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.23, pp.1-6, 1991-03-28 (Released:2017-10-06)

In the special TV program "A GALACTIC ODYSSEY", which presents resent results of solving mysteries of the universe, We made enormuos amount of special effect pictures which heve excellent quality and reality. We introduce the techniques of making SFX pictures using a motion control system, the Ultimatte system and component digital (D-1) video editing system.
著者
広岡 佑三郎 鈴木 彰 浅沼 信治 黒沢 和雄 阿部 栄四郎 佐々木 喜一郎 桜井 賢彦 河西 朗 松島 松翠
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.198-202, 1984

sallmonella typhimuruin TA98, TA100, TA 1535, TA1537で有機リン系殺菌剤, ジフェニルエーテル系除草剤およびPCNBについて変異原性試験を行なった。<BR>有機リン系殺菌剤ではエスセブン, デス, シュアサイドにそれぞれ変異原性が認められた。また, ジフェニルエーテル系除草剤, MOニップ, X-52およびPCNBにも同様に変異原性が認められた。
著者
鈴木彰著
出版者
汲古書院
巻号頁・発行日
2006
著者
佐藤 永欣 梅木 紀之 鈴木 彰真 村田 嘉利
雑誌
第24回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.102-108, 2016-10-12

スキージャンプ競技の練習のうち,練習メニューの仕上げがジャンプ台で行われる.スキージャンプ競技においては踏切が飛距離の要因の 8 割を占めるといわれており,スキージャンプ競技の練習はよい踏切をするための練習である.ジャンプ台における練習では,踏切台付近にいるコーチが踏切前後の模様をビデオ撮影し,ビデオを選手と一緒に再生して踏切が理想に近いかどうかを確認している.しかし,選手は着地後,踏切台付近のコーチのところまで 100 メートルほどジャンプ台を登る必要があるため,確認するまでジャンプ後 5 分以上かかってしまう.本システムは,着地点付近と踏切台をネットワーク接続して双方に端末を置き,ビデオを共有することで着地後直ちに踏切のビデオを確認しコーチの指導を受けることを実現する.
著者
〓[「登」偏におおざと(「都」のつくり)] 志強 鈴木 彰 吹春 俊光 田中 千尋
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.42, 2007

<I>Hebeloma</I>属, <I>Porphyrospora</I>亜属のアンモニア菌の種同定を行なうため, 交配試験を行なった. 尿素区に発生した子実体の形質に基づき, <I>H. vinosophyllum</I> (日本産), <I>H. aminophilum</I> (オーストラリア産) ならびに<I>Hebeloma</I> sp. (ニュージーランド産) と同定された3菌種を供試した. まず, <I>H. vinosophyllum</I>の培養子実体から単胞子分離によって単核菌糸を得た. 同単核菌糸間の交配試験を行い, <I>H. vinosophyllum</I>は4極性の交配型をもつことを確認した. <I>H. aminophilum</I>と<I>Hebeloma</I> sp.については, 分離菌株が子実体形成能を消失しているため, スライド培養した複核菌糸先端部の検鏡下で切離あるいは振とう培養によって遊離した菌糸断片の選別によって, それぞれ単核菌糸を得た. <I>H. vinosophyllum</I>の単核菌糸をテスター株として, <I>H. aminophilum</I>と<I>Hebeloma</I> sp.の複核菌糸をダイ・モン交配したところ, いずれの組み合わせでも交雑は認められなかった. 次に, <I>H. vinosophyllum</I>, <I>H. aminophilum</I>, <I>Hebeloma</I> sp.の単核菌株を用いてモン・モン交配したところ, <I>H. aminophilum</I>と<I>Hebeloma</I> sp.の組み合わせでは交雑が認められたが, <I>H. vinosophyllum</I>と<I>H. aminophilum</I>, <I>H. vinosophyllum</I>と<I>Hebeloma</I>. sp.の組み合わせでは交雑が認められなかった. 以上の結果は, <I>Porphyrospora</I>のアンモニア菌に関する分子系統解析の結果(Deng <I>et al</I>. 2006) を支持するものであり, ニュージーランド産<I>Hebeloma</I> sp.は<I>H. aminophilum</I>と生殖レベルで同一種と取り扱うべきこと, 日本産<I>H. vinosophyllum</I>と<I>H. aminophilum</I>はそれぞれ独立種として取り扱うべきことが明らかになった. * 日本菌学会50周年大会講演要旨集, p. 50.
著者
寺嶋 芳江 Licyayo Dinah Corazon Matchoc 鈴木 彰
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.15-21, 2011
参考文献数
25

ナシ剪定枝から製造したおが粉のヒラタケ栽培への使用可能性を明らかにした.ナシおが粉から調製した培地からは,通常用いられているスギによる培地からと同量の子実体収量が得られた.化学分析結果によると,スギおが粉に比べてナシおが粉には菌糸体の成長に有用な遊離糖がより多く含まれていた.ナシおが粉を用いたヒラタケ栽培に適合する条件は,おが粉製造機で製造された粗い粒径のおが粉をそのまま用い,含水率65%(湿重/湿重)でふすま含有率40%(全乾重/全乾重)の培地を調製し,菌糸体のまん延後5日目に菌掻きを行うことであった.本研究成果は,資源再利用やリグノセルロースの生物的変換により,近年の全世界的な環境問題に対応できると考えられる.