著者
入澤 千晶 鈴木 謙一 中川 晴夫 菅野 理 加藤 弘彰 阿部 寛 石郷岡 学 石井 延久
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.267-271, 1991-03

A 62-year-old male visited our department complaining of left flank pain and urinary retention on November 6, 1989. Intravenous pyelography showed small stone shadows in bilateral ureters and lower calyx of kidney and the left kidney was not visualized. Endoscopically, calculi were seen in bilateral ureteral orifice. An ureteral catheter could not be passed up from there bilaterally. On November 13, 1989, January 24 and 26, 1990, calculi were passed out spontaneously. Analysis of the stones revealed silica calculus. The patient had a past history of duodenal ulcers. He was administered magnesium silicate and magnesium alminometasilicate as an anti-acid drug for ten years. Sixteen cases of silica calculus in Japan are reviewed.
著者
鈴木 謙二
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.369-371, 1993-10-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
1

An eye controlled auto focus system was developed for SLR cameras, It detects where the photographer sees in the view-finder, then determines among 5 focus points provided in the view field, the nearest one to where he sees. The camera focuses the objective lens, using the focusing information obtained from the above determined focus point. The eye detection is achieved by an opto-electronical system, consisting of 2 IREDs, a small size area CCD image sensor, and a micro-computer. The capability and precision of the sight-line detection is enough to choose one of the arrayed focus points by the photographer's eye movement. It operates within a blink period, and even for those people with glasses. This paper discusses the concept and the structure of the eye controlled auto focus system built in our new SLR camera products.
著者
吉本 直人 鈴木 謙一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J106-C, no.6, pp.208-215, 2023-06-01

最後の「デジタル・デバイド領域」と言われている海中・水中環境をデジタル化・ネットワーク化することによって,広大な水中世界をIoTサービスが提供可能な領域とする「水中IoTサービスプラートフォーム」や「水中デジタルツイン」の構築を通じ,次世代の経済成長のエンジンとして水中環境を新たな経済圏として創出することが期待されている.近年,水中環境や構造物を3Dで高精度にデジタル化する手段の一つとして,水中LiDARが注目を集めている.本論文では,まず水中LiDARの基本的な構成技術の概要について述べた後,社会実装する上での水中LiDARへの要求条件を整理する.次に,開発を行った水中LiDARの水中環境下での測定対象物の3Dデータ計測実験結果を紹介し,今後の課題と技術開発の方向性について示す.
著者
飯島 亨 安部 浩 鈴木 謙一
出版者
Atomic Energy Society of Japan
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.99-111, 2008 (Released:2012-03-02)
参考文献数
9

The seismic probabilistic safety assessment (PSA) is an available method for evaluating the residual risk of nuclear plants, which are designed under definitive seismic design conditions. Our preliminary seismic PSA analysis has indicated that the malfunction of electric panels would have a significant influence on the core damage frequency (CDF). In recent years, there has been a growing desire to raise the reliability of the seismic PSA; thus, a higher seismic capacity of the electric panels is necessary. The Japan Nuclear Energy Safety Organization (JNES) tested eight kinds of main electric panels and thirty kinds of main electric parts at high acceleration, which considerably exceeds the design level. From the test results, JNES obtained precise seismic capacity data of the electric panels that have a significant effect on CDF. JNES also proposed a method of evaluating seismic capacity. The method can use the seismic capacity data of electric parts and the acceleration amplification ratios calculated from the FEM analysis. JNES expects that the seismic capacity data obtained from this study will increase the reliability of the seismic PSA.
著者
鈴木 謙介
出版者
The Japan Sociological Society
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.499-513, 2005-03-31 (Released:2009-10-19)
参考文献数
22
被引用文献数
2 2

「セキュリティの強化」と「監視」を巡る問題が近年になって特に注目されるようになった.ここでいうセキュリティの強化とは, 単なる監視カメラの設置による監視の氾濫を指すのではなく, 予防的措置の極大化によって, あるシステムにとってふさわしくない人間をあらかじめ排除するという動きの全体を指している.こうした監視の強化と排除に対して批判を加えることは一見容易に見えるが実はそうではない.その理由は, 監視を批判しようとすることが監視によって実現される価値への批判へとすり替えられていくからである.例えば監視による排除が階層格差を前提にしている場合, それは格差批判にはなっても監視そのものを批判することはできないのだ.本稿ではこうした監視批判の困難を乗り越えるために, どのようなシステム作動によってセキュリティの強化が行われているのかを分析した.その結果明らかになったのは, 監視を行うことそれ自体がマシンによるデータ管理の自動化によって監視対象を外部から不可視化する作用を持つこと, そして, そのような外部に対する不可視化がさらに内部に対して過剰な可視化を呼び出し, 内部のロジックが一種の道徳律として機能するということだ.監視批判が困難なのは, この2方向の力の作動が存在するからだと考えられる.
著者
水野 史暁 鈴木 謙太 小林 玲羽
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.426-429, 2019-09-13

本研究はバーテンダーのカクテルシェイク動作を遠隔地に伝えられるシステム:VRShakerを開発し,実際にバーへ赴くことなく3D空間内でアバターを介して他の人と飲用体験を共にできるコンテンツの開発を行った.メタバースにおいて,バーテンダーのカクテルシェイカーのシェイク動作をトラッキングしVRShakerが動きに追従することで,自宅にいながら,遠く離れたバーに来ているような体験を提示すると共に,他の人に作ってもらったカクテルも味わう事ができる.
著者
鈴木 謙介
出版者
観光学術学会
雑誌
観光学評論 (ISSN:21876649)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.3-12, 2019 (Released:2021-03-31)
被引用文献数
1

本稿では、「インスタ映え」という新しい現象を対象に、ソーシャルメディア時代における観光がどのような特徴を持つのかについて、主として社会学の立場から検討した。 インスタ映えは、メディアを経由して流入する情報が空間の意味を上書きするという〈多孔化〉の議論によって一部説明できる。しかしながらそこではインスタ映えについては検討されていない。そこで本稿ではインスタ映えについて(1)消費者研究における「関与」の程度の違いがもたらす効果、(2)経営学における「ほんもの」に関する議論を参照しながら理論的分析を行った。 その結果、以下のような知見を得た。すなわち、(1)インスタ映えは、低関与な消費者が自らの需要を満たすために、シンボリック属性に関する情報探を行う際に適合的である。(2)インスタ映えする観光地のオーセンティシティは、ソーシャルメディア上のコミュニケーションが生み出すコードと、観光地のマテリアリティの相互作用が生み出している、というものである。
著者
大野 敏明 土井 善晴 鈴木 謙介 河村 明子
出版者
NHK放送文化研究所
雑誌
放送研究と調査 (ISSN:02880008)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.72-89, 2018

60年続く料理番組の老舗『きょうの料理』。しかし今やレシピはスマートフォンで手軽に手に入り、さらには、料理はわざわざ手作りしなくても買えばすむ時代。番組は、そのあり方が問われているとも言える。NHK放送文化研究所は2018年3月、「NHK文研フォーラム2018」内でシンポジウム「きょうの料理60年の歴史とこれから」を開催した。料理研究家の土井善晴氏、関西学院大学社会学部准教授の鈴木謙介氏、『きょうの料理』の制作に40年間携わるフリーディレクターの河村明子氏が登壇。番組の歴史を振り返りながら、手作りの家庭料理を伝える意味、番組が果たしてきた役割、この先のあり方などを考えた。土井氏は番組の役割を「手作りの家庭料理を通し、自分たちの暮らしを自分たちで作る力を発見させてあげること」だと語った。鈴木氏は番組が近年力を入れるレシピのネット展開ついて「お金にはならなくとも公共性の高いコンテンツを提供できることに強みがある」と述べた。河村氏は番組の今後に向け「伝え手の顔が見え、温もりが伝わり、いつも同じ時間に見られる安心感が『きょうの料理』にはある。60年続けてきたスタンスは、そのまま変えずに続けるが勝ちという気がする」と語った。変わる時代の中で"老舗"料理番組は、この先どこへ向かうべきなのか。本稿ではシンポジウムの内容を再構成し、未来に向けた示唆を、番組60年の歴史や登壇者の言葉の中に見出す。
著者
八木 優英 鈴木 謙太郎 阿南 雅也 新小田 幸一
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.213-216, 2012 (Released:2012-06-13)
参考文献数
12
被引用文献数
3

〔目的〕本研究の目的は足関節機能的不安定性(FAI)を有する者の片脚立位時の下肢の筋電図学的特徴の解明である.〔対象〕片側足関節にFAIを有する若年成人11人を対象にし,患側と健側で比較した.〔方法〕課題動作は側方一歩移動後の片脚立位とし,筋電情報を筋電図モニタリングプログラムで,床反力情報を床反力計で計測・解析した.〔結果〕長腓骨筋,前脛骨筋の平均周波数は,患側が健側に比べ有意に高域化し,中殿筋の筋活動量は健側に比べ患側が有意に増加し,中殿筋の最大筋力は患側が健側より有意に低値を示した.また動作時間は患側が有意に長かった.〔結語〕FAIを有する人の患側で,足関節機能低下に対し足関節周囲の筋収縮を増強,中殿筋の活動量増大という筋活動様式の変化で対応することが示唆されたが,動作時間は延長した.
著者
星 宣次 折笠 精一 吉川 和行 鈴木 謙一 石戸谷 滋人 伊藤 明宏 近藤 丘 今井 克忠 木崎 徳 鈴木 康義 加藤 正和
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.46-52, 1997-01-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
20

(背景と目的) 腎癌肺転移切除例を検討し, その有用性と手術適応を明らかにする.(対象と方法) 1981年より1994年末までに腎癌肺転移の切除術を行った17例 (男性14例, 女性3例) を対象とした. 肺転移手術時の年齢は, 45歳から73歳で平均年齢61歳. 原発巣術後に肺転移が出現したのが11例, 6例は腎癌診断時肺転移があり, 3例は肺手術を, 3例は腎摘を先行した. 他臓器転移が4例に見られ, 脳転移摘出, 対側腎転移に対する腎部分切除, 胸壁と肋骨転移部切除, 対側副腎転移の切除がそれぞれ行われた. 肺の片側手術例14例, 両側手術例が3例であり, 12例に肺部分切除が行われ, 5例に肺葉切除術が行われた.(結果) 肺手術後生存期間は10ヵ月から10年9ヵ月で, 肺手術による合併症は認められなかった. 疾患特異的生存率, 無病生存率はそれぞれ5年で55, 48%, 10年で27, 14%であった. 癌なし生存例はすべて10個未満の肺転移例であった.(結論) 腎癌の肺転移切除により長期生存例が得られ, 症例によっては大変有用であった. 肺転移数が10個未満の症例に予後良好例が認められた.
著者
鈴木 謙二
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.35-39, 1995-01-05 (Released:2009-07-23)
参考文献数
3
著者
鈴木 謙一 高橋 成五
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.307-313, 2022 (Released:2022-03-01)
参考文献数
17

日本を取り巻く広大な海洋及びその資源の有効活用,老朽化する水中インフラや新たな水中インフラの増加に伴う効率的な水中構造物点検,スマート漁業の進展など,今後水中へのICT/IoT 技術の積極的な導入が期待されている.そのため,我々は地上並みの高速ネットワークを水中に実現し,水中の3D データを取得するため,水中ライダの検討を行ってきた.本論文では,特に水中の測距データを取得する水中ライダの開発に向けた取組みについて紹介する.まずライダについて紹介するとともに,可視光ライダ化が水中の物体の測距が可能であることを示す.次に可視光ライダを耐圧容器に収容することにより開発した水中ライダを用いて,実際に水中で物体の3D スキャンを行った結果を示す.今後,実験で明らかになった問題点への対策及び再実験による評価を重ね水中ライダの完成度を向上させる予定である.
著者
鈴木 謙太 阿部 洸也
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.359-361, 2019-09-13

現実空間では,後ろに人が立っている時などに,「人が居る」とわかることがある.それは電界の1つである準静電界が体毛を刺激する事により認識できている. しかし,HMDを用いたコンテンツでは視覚 / 聴覚のみを使い他者を認識するので、気配の知覚をすることが出来ない. そこで,我々が提案するのは3D空間内の状況により,準静電界を発生させることで気配の知覚を促すシステムである.