著者
横田 隆徳 仁科 一隆 桑原 宏哉
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.303-306, 2016 (Released:2016-11-10)
参考文献数
22

Two major types of oligonucleotide drugs for gene silencing, short interfering RNA (siRNA) and RNase H active antisense oligonucleotides (ASOs), microRNA (miRNA) and Aptamer are being developed as therapeutic platforms orthogonal to small molecule and protein therapeutic. We outlined these oligonucleotide drugs. Despite progress in the design of new oligonucleotide chemical modifications, methods which improve potency of oligonucleotide drugs in animals are highly desirable. The insufficient delivery, poor cellular uptake and their inefficient access to target RNA during intracellular trafficking are major impediments to in vivo silencing by conventional oligonucleotide drugs. Here we developed a short DNA/RNA heteroduplex oligonucleotide (HDO) with a structure different from siRNA of double–stranded RNA and ASO of single–stranded DNA. When the DNA strand was used as 13–mer locked nucleotide acid (LNA) gapmer ASO and RNA strand was conjugated with vitamin E (α–tocopherol) (Toc–HDO), it achieved the most efficacious gene silencing in yet reported ASOs.
著者
岡本 一晃 松岡 浩司 廣野 英雄 横田 隆史 坂井 修一
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.80(1995-ARC-113), pp.201-208, 1995-08-23

我々は、スレッド制御を自然に行える実行モデルとして、コンティニュエーション駆動実行モデルを考案し、それに基づいてマルチスレッド処理を最適化する並列処理アーキテクチャRICA(educed Interprocessor?Communication Architectur)を提案している。現在開発を進めているRWC?1のプロセッサは、RICAに基づくマルチスレッド処理機構を有しており、通信や同期のオーバヘッドを削減することで大域的な並列処理性能の向上を図っている。本稿ではRWC?1プロセッサのマルチスレッド処理機構について述べ、RWC?1におけるスレッドレベル並列処理の基本動作を示す。
著者
瀬尾 和男 横田 隆史
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.4(1987-ARC-048), pp.81-88, 1988-01-21

我々の研究所において開発を進めているRISC方弐μプロセッサ"Pegasus"は、カスタムVLSI技術に基づくProlog処理の高速化を目指したものであり、Prologの実行形態に即したスタック操作、タグ操作、Backtrackに伴う状態の退避・復旧等を効率良く実行できる命令セットを備えている。特に、Backtrackに伴う状態の退避・復旧に関しては、互いにコピー可能なレジスタ対によって構成されるレジスタ・ファイルをカスタムVLSI設計によって実現し、高速化を図っている。本報告では、Pegasusアーキテクチャを検証する目的で行ったプロトタイプ・チップの開発について述べる。このチップは、プロトタイプ開発に要する時間の短縮化を目標にフルカスタム/スタンダード・セル方式によって設計されている。テスト・ボードに組み込んだ試験の結果、マシンサイクル200nsで動作可能であり、Append:239KLIPS、Quicksort:149KLIPSの推論性能を達成している。
著者
大野 拓也 柏原 士郎 吉村 英祐 横田 隆司 阪田 弘一 木多 彩子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.65, no.536, pp.149-156, 2000-10-30 (Released:2017-02-03)
参考文献数
19
被引用文献数
2 2

This study aims at finding problems of facility planning for aged society, using questionnaire survey with an inter-generational comparison of evaluation on development of a residential area under the land readjustment enterprise project. Under a rapid increase in population, this area has enough commercial facilities to satisfy the residents, but it lacks in public ones. The aged residents' usage rate of facilities in the residential area is generally higher than that of the other residents'. And the aged go to those facilities on foot more often. Therefore, the result shows the importance of further improvement on facilities within the residents' walking distance, in order to provide residents easy access to stores, clinic and other public places that are essential for their daily life.
著者
太田 成男 上村 尚美 ウォルフ アレクサンダー 西槙 貴代美 一宮 治美 横田 隆
出版者
日本医科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

放射線によって ヒドロキシルラジカルが生じ、それがトリッガーとなってラジカル連鎖反応を生じさせ、主に細胞膜において細胞障害をあたえることが知られている。低濃度の水素は、ラジカル反応誘発剤による細胞障害も抑制したので、水素は少量でも脂質ラジカルを抑制することにより連鎖反応を抑制して細胞を保護することを明らかにした。さらに、低い水素濃度でも、細胞膜の脂質過酸化を抑制することを明らかにした。本研究では、放射線障害を水素が抑制する可能性を示唆し、その分子機構の一端を明らかにしたが、それをそのまま社会に適用するためには不十分である。
著者
西田 陽一郎 横田 隆徳
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.258-261, 2017 (Released:2017-10-14)
参考文献数
9

Nucleic acid medicine treatment is a promising technology and improving the efficacy of therapeutic oligonucleotides is still needed for its broad use. Although antisense oligonucleotides (ASOs) and short interfering RNA (siRNA) have been well known as nucleic acid medicine, pharmaceutical developments by using them are not completely free to be done due to patent protection. Therefore, we developed a new technology, third generation oligonucleotide. We named it heteroduplex oligonucleotide (HDO). In addition, our original drug delivery system (DDS) using glucose trasporter–1 (GLUT1) made great enhancement on delivery of oligonucleotides into the brain through blood–brain barrier (BBB). In this symposium, we show above two new technologies we have developed, and outline the nucleic acid medicine treatment for amyotrophic lateral sclerosis (ALS).
著者
重信 晃太 大津 金光 大川 猛 横田 隆史
雑誌
研究報告システム・アーキテクチャ(ARC) (ISSN:21888574)
巻号頁・発行日
vol.2017-ARC-227, no.39, pp.1-6, 2017-07-19

近年,モバイル機器や組込み機器はマルチコアプロセッサや GPU などの処理装置を備えたものが普及している.これらの機器を最大限活用するためには,プログラムを実行機器の環境に合わせて最適化する必要がある.そこで我々は LLVM をベースとして実行機器上で ARM バイナリコードを実行機器の環境に合わせて自動で最適化するシステムを開発している.LLVM の最適化処理は LLVM の中間表現 (IR) に対して行われるため,ARM 機械語をLLVM IR に変換する ARM 機械語フロントエンドが重要となる.後の最適化の為に,生成される LLVM IR は最適化がしやすい表現である必要があるが,その表現は自明なものではない.本稿では変換の第一段階としてソースコードから生成される IR と同等の IR を生成する変換手法について検討し,その手法を適用した結果について述べる.
著者
大川 猛 菅田 悠平 木戸 剛正 若槻 泰迪 大津 金光 横田 隆史
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB) (ISSN:2188868X)
巻号頁・発行日
vol.2018-EMB-48, no.3, pp.1-2, 2018-06-22

ROS2 (Robot Operating System version 2) は,知的ロボットの分散ソフトウェア開発プラットフォームとして普及が期待されている.ROS2 における通信レイヤとして用いられる DDS (Data Distribution Service) は,分散ソフトウェアにおいて,通信するトピックごとに細かな QoS (Quality of Service) ポリシーが設定可能であることが特徴である.一方,FPGA (Field Programmable Gate Array) は,知的ロボットの実現に必要な画像認識処理を,高い電力効率での並列処理が可能であるが,高性能な回路の設計が難しいという課題がある.本稿では,FPGA を用いて DDS に準拠した Publish / Subscribe 通信を行うための調査および初期検討結果について報告する.
著者
石合 純夫 横田 隆徳 古1川 哲雄 塚越 廣 杉下 守弘
出版者
日本失語症学会 (現 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)
雑誌
失語症研究 (ISSN:02859513)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.259-264, 1990 (Released:2006-07-06)
参考文献数
16
被引用文献数
4 3

側頭葉後下部の出血性脳梗塞により,漢字の失書をきたした症例を対象とし,書取り不可能な漢字の視覚認知と書字動作に障害がないかを明らかにするため,写字過程の詳細な分析を行った。書取り可能な漢字と不可能な漢字から,字画数が一致するように選んだ28字の写字過程をアイカメラで記録した。手本の平均注視時間と平均注視回数は,書取り可能な漢字と不可能な漢字の間で差がなかった。また,平均書字時間も差がなく,写字過程における筆順の誤りは,書取り可能・不可能な漢字とも1文字ずつであった。以上より,書取り不可能な漢字であっても,手本を見て書くべき漢字がわかった場合には,ただちに自分の字体で正しく書き下すことができることが明らかとなった。このことは字画数が多いほど,また,習得学年が高いほど漢字の失書が重度となる点とともに,側頭葉後下部損傷による漢字の失書が,漢字の想起障害による可能性を示唆するものと考えられた。
著者
辻祐喜 十鳥弘泰 大津金光 大川猛 横田隆史 馬場敬信
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.373-374, 2013-03-06

新規アーキテクチャの開発では,評価条件を変えながら繰り返しシミュレーションを行う必要があり,プログラムの種類や規模によってシミュレーションが長時間に及ぶことがある.中にはシミュレーションが長時間経過した後,初めて発現するバグがあり,このバグの原因場所を特定する方法の1つに,シミュレーションを最初からやり直し,バグが発現した場所付近で変数等の値を調べる方法があるが,実行が長時間に及ぶプログラムにおいてこの方法は非効率といえる.そこで,本稿では任意の場所で実行中のプロセス状態を保存し,保存した状態から実行再開することでバグの原因場所を見つけるまでの時間を短縮する方法を提案する.
著者
片岡 一則 横田 隆徳 位髙 啓史 津本 浩平 長田 健介 石井 武彦 西山 伸宏 宮田 完二郎 安楽 泰孝 松本 有 内田 智士
出版者
公益財団法人川崎市産業振興財団(ナノ医療イノベーションセンター)
雑誌
特別推進研究
巻号頁・発行日
2013

脳は高度に発達した生体バリアに守られているため薬剤の送達が極めて困難な部位である。本研究では、この生体バリアを克服して核酸医薬を脳内に送達して機能させるウイルス・サイズの薬剤送達システムを、高分子材料の自己組織化(高分子ミセル化)に基づいて構築した。すなわち、(1)血管内腔側内皮に局在するグルコース輸送タンパク質を標的とするグルコース結合型高分子ミセルを創製し、血管内腔からの脳内薬物移行を制限する内皮細胞バリア(血液脳関門)を突破して核酸医薬を脳内送達する事によって、アルツハイマー病(AD)の発症に関わる酵素の産生を抑制する事に成功した。(2)生体内で速やかに酵素分解を受けるmRNAのミセル内包安定化を達成し、脳室内局所投与による単鎖抗体のその場産生を実現する事によって、AD発症に関わるタンパク質であるアミロイドβ量を有意に低下出来る事を実証した。
著者
梅 林 柏原 士郎 吉村 英祐 横田 隆司 阪田 弘一
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.62, no.491, pp.109-115, 1997-01-30 (Released:2017-02-02)
参考文献数
6

In this research, actual data of shopping behavior were collected through questionnaire survey at Seishin, Suma, Senboku and Sayama New Town to clarify the adaptability of the competing destinations model proposed to improve the Huf model which has been used for forecasting shopping behavior, and for analyzing characteristics of this model at ordinary built-up areas to compare the both areas. As a result, it is clarified that the adaptability of competing destinations model to shopping behavior is better than that of Huff model and that the grocery store in New Town are not so attractive as those in ordinary built-up areas for their scales.
著者
阪田 弘一 柏原 士郎 吉村 英祐 横田 隆司
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.66, no.541, pp.123-130, 2001-03-30 (Released:2017-02-04)
参考文献数
12
被引用文献数
1 2

This paper aims to clarify the actual state and the spatial characteristics of street performances in Osaka. Some results show as follows. 1. Street performances can be classified under four main contents: play, creation, feat, and dance. 2. A flow of people, the closing time of shops, the brightness, and the distance between other performances have relation to the distribution .of street performances. 3. The shapes of those spaces can be classified into 4 groups: the linear street, the street composed of a variety of elements, the small-scale space on which people can pause, and the monotonous open space. And the spatial preference varies greatly depending on the type of performance.
著者
木戸 剛生 大川 猛 大津 金光 横田 隆史
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.53-54, 2019-02-28

Publish/Subscribe通信プロトコルであるDDS(Data Distribution Service)の暗号処理のハードウェア化について検討を行った。Publish/Subscribe通信における暗号処理をハードウェアで高速化し、低消費電力かつセキュアで、応答性の高い通信機能のずつ元を提案する。Raspberry PiとノートPCを用いて、DDS実装であるFast RTPSの暗号処理時間について計測を行った。本研究においては通信フレームワークの暗号処理をハードウェア化することで、セキュアな通信機能を容易にシステムに追加することを可能とすることを目的とする
著者
荒井裕介 大津金光 大川猛 横田隆史 馬場敬信
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.219-220, 2013-03-06

Androidは,スマートフォン用OSとしては日本およびアメリカでトップシェアを誇っており,1人が1台のAndroid端末を所持していると言っても過言ではない.またAndroid端末は,Wi-FiやBluetoothといった無線通信手段を持っており,これらの通信手段を利用することで複数の端末間での相互通信が可能である.このような端末間での相互通信を利用することでクラスタ計算機としてのシステムを実現することができ,多くの端末が集まるような機会を利用して大規模な演算を行うことが可能となる.本稿では,ネットワークによって相互に接続された複数のAndroid端末を使用したクラスタ計算機システムの概要とその構築について述べる.