著者
鈴木 郁 後藤 剛史 滝口 俊男 徳本 匠
出版者
日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.105-111, 2001-06-15
参考文献数
14
被引用文献数
4
著者
大川 雅司
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.36-44_1, 1967-03-01 (Released:2010-03-11)
参考文献数
15

Some important analytical disciplines of the reliability of man-machine-systems were reviewed. Methodological aspects of the prediction of error probability, determination of error criticality, appreciation of functional redundancy or safety engineering techniques were introduced.
著者
鈴木 哲 菅原 慶太郎 松井 岳巳 朝尾 隆文 小谷 賢太郎
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.25-31, 2013-02-15 (Released:2013-06-19)
参考文献数
32
被引用文献数
1

本研究では呼吸と覚醒度の関係性を調査し,その応用の可能性を検討した.実験は睡眠時間や食事を統制した環境下で,自動車の運転を想定しステアリング操作を40分間行わせた.その間の脳波のα波帯域変化と呼吸数の経時的変化や,TimingとDrivingといった呼吸に関する指標,さらに呼吸波形の振幅面積や吸気の速度変化が最大となる時間などを調査した.その結果,一般的に関係性が指摘されている呼吸数などの変化だけでなく,吸気の変曲点位置変動の間(r=0.65)にも関係性があることを確認した.一般的な覚醒度に関する調査において付随的な指標として扱われることの多い呼吸にも覚醒度変化の影響があることを示すとともに,覚醒度推定精度を向上させるために,呼吸は重要な情報となりうることを示した.
著者
小沼 正哉
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.247-250, 1979-10-15 (Released:2010-03-11)
著者
木下 良二
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.28-38, 1971-02-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
37

環境の一因子としての衝撃の意義は, ますます重要になってきているが, この衝撃に対する人体の応答特性についてはほとんど知られていない. 本研究では, 衝撃に対する人体の力学的応答特性を知る目的で, まず. ハンマで衝撃外力を加えるストライカと加速度測定装置とからなる衝撃装置を試作した. この装置を用いて健康男子65名を対象に衝撃速度0.077 [m/sec], 0.16 [m/sec], 0.24 [m/sec], 0.42 [m/sec] の衝撃を人体各部位に加えて応答特性を求めた.前額部での衝撃加速度は他の部位より最も大きかったが, 各部位の特性を検出するためには衝撃速度の小さい衝撃を加えるのが適当である. 衝撃時間は逆に殿部で最も長く, 衝撃速度0.077 [m/sec] の衝撃で0.09 [s] であった. 機械インピーダンスは軟部組織を主体とする部位では約5 [kg・sm-1] 以下, 骨が関係する部位になると約5 [kg・sm-1] 以上の値を示す. 殿部における動的スティフネスは0.5×103 [kg/m], 前額部では27.5×103[kg/m] の値であったが, 各部位のばねの状態をよく表わしている.

1 0 0 0 OA 2S4-2 海女と匠

著者
山下 真千代 竹内 千尋
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.52, no.Supplement, pp.S88-S89, 2016-06-25 (Released:2016-10-15)
著者
常定 和也 梶原 康博 大崎 紘一 宗澤 良臣
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.289-296, 2005-10-15 (Released:2010-03-15)
参考文献数
10

住宅内での人の行動を見守るために画像処理を用いて動作を分析する手法を提案する. 住宅内は時間帯, 天候による照明条件および家財道具の配置が変化することから, オプティカルフローを用いて移動物体の領域を検出する. そして, 検出された移動物体の領域から人物の領域を抽出する. 次に人物像の位置と姿勢を表す六つの特徴量を導入する. 種々の動作について特徴量を主成分分析し, 三次元固有空間に散布図で示す. 次に, 各動作の固有得点の範囲を円柱で近似して動作を認識するための判別基準とする. そして, 日常生活 (ADL: Activity of Daily Living) で現れる行動を固有空間における動作の時系列変化から判別する.
著者
堀江 良典
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.373-383, 1987-12-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
13
被引用文献数
8 10

VDT作業時における作業者の適正な一連続作業時間と休憩時間の配分についての指標を得るため, 一位数検索・加算作業を負荷作業として実験的にVDT作業を設定し, 作業者の心身諸反応および作業能率の関係より考察した.VDT作業といわれるものの作業内容は千差万別であるが, 今回の実験結果では一連続作業時間60分に休憩時間10分の組み合わせが作業者にとって最もよい結果となった. また, 1日に2時間以上VDT作業をする察には, 作業60分ごとに15分以上の休憩をとることが望ましいことも明らかとなった.
著者
岩宮 眞一郎 関 学 吉川 景子 高田 正幸
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.292-299, 2003-12-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

テレビ番組や映画などで, ある映像シーンから別の映像シーンへ場面を転換するとき, 様々な切り替えパターンが用いられる. 本研究では, 効果音が各種の切り替えパターンの印象に与える影響を, 印象評定実験によって明らかにした. 一般に,「明るい」印象の連続的なスケール状の効果音が, 各種の切り替えパターンと調和する. とりわけ, 上昇系列の音列と拡大系の切り替えパターン, 下降系列の音列と縮小系の切り替えパターンの調和度が高い. 本研究で認められた音と映像の調和感は, 音と映像の変化パターンの一致に基づく構造的調和によるものと考えられる. さらに, 音と映像の調和度が高い視聴覚刺激は映像作品としての評価も高い. これは, 音と映像が一体となって互いの効果を高め合う協合現象によるものと考えられる. 音と映像の構造的な変化パターンの一致が調和感をもたらし, 視聴覚情報が一体のものとして理解されることで, 評価が高まるのであろう.
著者
川田 章弘 福本 一朗
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.261-272, 2000-10-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
13
被引用文献数
1

若年者, 高齢者がともに聞き取りやすい報知音の特徴を調査するため, 以下に示す4種類の報知音: (1) 2kHz純音, (2) 2kHzと2.5kHzの正弦波信号を乗算処理したAM音, (3) 3kHzから0.5kHzへと変化する周波数掃引音, (4) 0.2kHzから2.7kHzへと変化する周波数掃引音を試作し, 単純反応時間によって聞き取りやすさの検討をした. また, これらの報知音に対する切迫性についての聴取印象も評価した. 結果, (3), (4) の報知音においては, 高齢者-若年者間や男女間に聴取印象の相違があることを示した. 単純反応時間と聴取印象の総合的評価の結果, (2) の報知音がもっとも優れていると考えられる. これらの結果から, 高齢者と若年者が共に聞き取りやすい報知音を作成する方法として, 複合音の使用や経時的に周波数の変化する音の使用を提案する.
著者
竹本 雅憲 樋口 和則
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.7-16, 2012-02-15 (Released:2012-07-11)
参考文献数
8
被引用文献数
1

本論文は,駐車車両死角から道路を横断する歩行者との事故防止に向けて,駐車車両側方通過時における不安全運転行動の特徴を解明することを目的とした.規範運転に関する教習所指導員へのヒヤリングに基づき,駐車車両奥側通過時の側方間隔と車速,および駐車車両付近の確認を切り上げるタイミングを評価指標とした.指導員が助手席に同乗して不安全であると診断した一般ドライバの実車運転データを,指導員の運転行動と比較して分析した.その結果,自然な流れで安全に走行できない側方間隔をとる,減速して対応する必要がある側方間隔でも十分に減速しない,死角が見え始める手前で確認を切り上げるという特徴を明らかにした.これらの不安全運転行動は,歩行者の飛び出しを正しく想定していないことや,衝突を安全に回避できる車速や側方間隔を正しく理解していないことに起因すると考えられ,これらの要因が不安全運転行動全体に占める割合について考察した.