著者
大月 龍 前田 新一 石井 信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.500, pp.275-280, 2014-03-17

近年、囲碁をプレイする人工知能エージェントにおいてUCT探索に基づく先読みアルゴリズムの有効性が示され、注目を集めている。本研究では、ぷよぷよの大連鎖を目的として、UCT探索に基づく新しい先読みアルゴリズムを提案する。ぷよぷよは、落下型パズルゲームの一種であり、落下してくるピースを操作して大連鎖を構築するが、将来どんなピースが落下してくるかを事前に知ることがで.きない。このような場に晒されていない情報が存在する不完全情報ゲームでは、その隠れた情報のために多くの可能性を考慮する必要が生じ、先読みを困難にする。提案するアルゴリズムでは、自分が選択可能な手と場から確率的に与えられる手を区別し、その区別をもとにした探索と評価値の更新を行う。これにより、ぷよぷよのような不完全情報ゲームにおいても、限られた計算時間内に、大連鎖を実現するような効率的な先読みが可能であることを示す。
著者
三枝 文夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.202, pp.1-6, 2005-07-16
参考文献数
5

最初の電子楽器をケーヒルのテルハーモニウムとすると、電子楽器誕生から100年になります。またRCAのミュージック・シンセサイザーMKIIの出現からも、はや50年経ちました。その間無数の電気・電子楽器が生まれては消えてゆきました。市民権を得た楽器はほんの一握りで、ほとんどの楽器は忘れ去られました。今も電子楽器は他の電気製品と同じように淘汰のただなかにあります。本稿は電子楽器の特質をふまえ、特にリアルタイムの演奏を目的とした電子楽器は何をめざしどこへ行こうとしているのか考えてみたいと思います。
著者
相場 徹 山根 信二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.47, pp.1-6, 2001-05-10

暗号の歴史は軍事や外交といった国家レベルの文脈において語られることが多い。しかし、そのような議論は、個人的なしベルでの暗号利用の歴史についての視点を欠落させてしまう。本発表では、インド古典のカーマスートラ、およびヤショーダラによる注釈文献を取り上げ、そこで述べているとされる暗号の内容および用途についての検討をおこなう。この検討の結果、ヤショーダラ注における暗号は軍事・外交といった国家レベルの用途ばかりを想定していたものではなかったことを示す。そして、前近代において民間レベルでの秘密通信が存在しえたことが、現代においてどのような意義を持つかについて論じる。
著者
河谷 大和 柏崎 礼生 高井 昌彰 高井 那美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.415, pp.113-118, 2010-02-08

近年,日本を代表するデジタルコンテンツとしてアニメ作品が注目され,特に,萌えアニメ作品と呼ばれる作品群が著しく増加している.また,アニメ人物キャラクターの魅力=萌えという概念が社会的にも広く認知されつつあり,萌えをコンセプトとする様々なビジネスの市場展開が活発である.そのような中,多種多様なアニメコンテンツ群から好みのものを自身の萌え基準で容易に検索分類したいというニーズが高まっている.そこで本稿では,萌えアニメキャラクターの顔画像に特化した萌え因子特徴抽出と評価法について述べ,これを応用したアニメキャラクター画像検索・分類システムの開発・実装及び実行結果について述べる.本システムを用いることで,アニメキャラクター画像データの萌え因子を自動分析し,ユーザの萌え基準に基づいた画像データの分類や検索が可能である.
著者
高橋 夕佳 藤川 真樹 古澤 健治 西垣 正勝 吉沢 昌純
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.534, pp.53-56, 2008-02-29
被引用文献数
3

近年、盗難された制服による犯罪が発生している。そこで我々は、その様な犯罪を防止するセキュリティシステムを開発してきた。本論文では、人体通信法による制服の脱衣の検出について考察した。この手法では、人体に対面した形で2つの電極が制服に付けられている。人体を通して流れる電流により、制服の着衣を検出できる。基礎実験として、我々は生体を通った電流の特性を計測した。その結果、制服の脱衣を検知できることを確認した。さらに、人体を通った電流は入力電流に対して位相差が生じ、その位相差が時間的に変動する事が分かった。
著者
青木 直史 棚橋 真 岸本 英一 桑野 晃希 安田 星季 岩越 睦郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.747, pp.67-70, 2005-03-18
参考文献数
8
被引用文献数
1

札幌の「YOSAKOIソーラン祭り」で用いられる鳴子を具体的なターゲットとして, 踊り手のパフォーマンスをアシストするIT楽器「サイバー鳴子」を開発した. サイバー鳴子には衝撃センサが組み込まれており, バチの動きに合わせてフルカラーLEDを発光させることで, 踊り手のパフォーマンスに同期したイルミネーションを演出できるようになっている. 本発表では, サイバー鳴子の開発過程について述べた後, YOSAKOIソーラン祭り2004におけるモニター試験について報告する.
著者
河野 憲之 柳井 啓司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.230, pp.59-64, 2013-10-03

多くの人々がTwitter を利用するようになり,大量に投稿されたツイートを通して人々の行動や考えを分析することが可能となった.ツイートには画像が付与されたものも多く,特に昼食時,夕食時には,食事の画像が大量にツイートされる.そこで,本稿では2011年5月から2013年8月の2年4ヶ月の間に収集した約10億件の画像付きツイートに対して,食事キーワード検索と高速食事画像認識エンジンを用いて,100種類の食事画像を抽出する実験を行った結果を報告する.実験では,食事画像ランキング,一部の食事カテゴリについてサンプリングによる抽出精度評価,また位置情報食事画像ツイートを用いた「ラーメン」と「カレー」に関する地域分布の分析を行った.またさらに,我々が構築した100種類の食事画像データセットを自動的に拡張するためのフレームワークについても述べる.100 類食事画像データを利用して構築した食事画像判定エンジンと,Amazon Mechanical Turk を利用したクラウドソーシングを用いて,キーワードを与えるのみで,自動的に新しい食事カテゴリのバウンディングBOX付きの画像データセットを構築する.実験では,手動で作成した既存の食事画像データセットのサブセットとの認識精度の比較を行う.
著者
山川 恵子 伊藤 憲治 湯本 真人 宇野 彰 狩野 章太郎 加我 君孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.658, pp.19-24, 2004-02-12
参考文献数
9

縦書き・横書きの表記形式の単語、シンボル、ラインを中心視野に提示し、視覚誘発脳磁場の比較を行った。全頭および左右側頭部の被験者全員分のRMS (Root Mean Square) を算出し、およそ5ms毎に縦・横×刺激の種類(2×3)の分散分析を行い、条件ごとの反応に有意差がみられるかを検討した。単語の処理においてのみ出現する反応として、(1)180-200ms、(2)250msあたり、(3)370msあたりをピークとする三つの成分(N180、RP、P300)が共通して確認された。どの成分においても単語刺激では縦書きの反応が横書きよりも一貫して強く、縦書き文字の処理は横書きに比べ何かしらの高度あるいは困難な過程が含まれることが示唆された。縦書き・横書き文字の脳内の認知処理における本質的な違いが示唆され、これまでの研究で議論されてきたような読みにおける縦書きの効率の悪さは、サッケードや眼球運動によってのみ起因するものではない可能性が示された。
著者
寺本 渉 松浦 雄斗 浅井 暢子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.112, pp.1-5, 2012-06-23

本研究では,社会的サイモン効果を指標として,バーチャル・リアリティ(VR)空間に提示される他者を身近に感じる程度を計測した。被験者は,別室にいる実験協力者とともに,ヘッドマウントディスプレイを通じて共通のVR空間を観察した。被験者の課題は,決められた色の球が画面の左手前または右奥に呈示された瞬間にできるだけ速く,反応キーを押すことであった。この課題中には画面右奥に他者(実験協力者)の頭部位置が反映されたアバターを表示した。実験では課題前にVR空間内で他者とコミュニケーションを取らせる条件と,コミュニケーションをさせない条件を設けた。その結果,他者の存在が十分に認識できたと考えられる,前者の条件でのみ,社会的サイモン効果が生じた。これは,VR空間内においてコミュニケーションを行うことを通じて,他者があたかも隣にいるように感じられていたことを示す。
著者
水谷 浩明 結縁 祥治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.481, pp.43-48, 2012-03-06

本稿では,Ruby on Railsアプリケーションのソースコードをモデル規範形式仕様記述言語Alloyによる記述に変換して検証することで,不具合の効率的な検出を支援する手法を提案する.Alloyではスコープを指定することにより,短時間で限られた探索範囲を自動的に解析することが可能である.ソースコードをAlloyによる記述に変換するツールを作成し,Alloyを用いてRuby on Railsアプリケーションの開発を支援する.
著者
櫻庭 京子 丸山 和孝 峯松 信明 広瀬 啓吉 田山 二朗 今泉 敏 山内 俊雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.613, pp.1-5, 2007-03-19
参考文献数
7

著者らは男性から女性へ性別の移行を希望する性同一性障害者(Male-to-Female transgenderd/transsexual=MtF)に対して、声を女性化させるためのtranssexual voice therapy(TVT)を行っている。今回の発表では、MtFの発話音声の分類を試みたので、その分類結果について報告する。今回の分類では、その一試案として発話者MtFの性的指向、男性から女性へ性別を移行したいと考える理由、現在の生活の実態など、音声の音響的な側面のみでなく、発話者の生き様も考慮した。このような分類法は、MtFの生き方の多様性と声の関係を把握するのに有効と考えられ、この研究の本来の目的であるTVTの方法論の確立のためにも必要であると考える。
著者
黄瀬 浩一 大町 真一郎 内田 誠一 岩村 雅一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.742, pp.85-90, 2005-03-11
参考文献数
49
被引用文献数
16

デジタルカメラの小型化, 高解像度化, 一般化に伴い, これを入力手段として用いた文字認識・文書画像解析への期待が高まりつつある.本稿では, デジタルカメラを用いた文字認識・文書画像解析について現在の代表的な技術を俯瞰するとともに, バーコードなどの関連技術との比較によって, 文字認識, 文書画像解析の立場や将来への課題を浮き彫りにする.また, 将来に向けた試みの一つとして, 著者らが「バーコードリーダ並みに手軽で高精度な文字認識」を目指して行っている研究「複比を用いた文字への情報埋め込み」の一端についても紹介する.
著者
峯松 信明 西村 多寿子 櫻庭 京子 朝川 智 齋藤 大輔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.165, pp.37-42, 2007-07-19
被引用文献数
3

発達心理学では幼児の言語獲得を「音声模倣」という言葉で表現するが,通常,声(音)を模倣しようとする幼児はいない。一方,九官鳥の「音声模倣」では彼等は声(音)を模倣する。何故,幼児は声(音)を模倣しようとしないのか?音の音色は共鳴特性に支配されるため,音を模倣する場合,親が持つ声道と同様の形状を有する声道が必要となり,結局,親と同じ体格が要求される。よって,物理的に声模倣は不可能である。では,何故,模倣しようと努力しないのか。そもそも,物理的に異なる二つの音ストリーム(例えば,父・母の「おはよう」)を何故「同一である」と感覚するのだろうか?「聞こえた音を音韻(仮名)表象に変換し,音韻列としての同一性を認知する」との仮説も可能であるが,発達心理学はこれを否定する。何故なら,分節音及び音韻意識は「後天的に学習されるもの」だからである。本研究は,上記問いを数学及び物理の問題として捉え,「音色の相対音感」という新概念を提案することで解く。提案する枠組みは,一つの帰結として「孤立音を音韻として同定する能力は音声言語運用の必要条件ではない」という命題を主張するが,欧米圏に数多く存在する発達性ディスレクシアが該当する症状を呈している。
著者
沢田 洋平 江渡 浩一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.208, pp.27-32, 2008-09-09
被引用文献数
1

様々なWebページの構造情報を,不特定多数のユーザの集合知によって収集・利用する手法(SITEINFO方式)を提案する.これにより,多種多様なWeb上の膨大な情報を,外部のアプリケーションから柔軟に利用できるようになる.インターネット上の誰でも編集可能なデータベース(wedata)の構築・運用を行い,SITEINFOを利用するアプリケーション(Auto Pagerize)を開発し,1年7ヶ月で821件の構造情報を収集することができた.本論文では,SITEINFO方式の基本思想,システムの実装,運用によって得られた知見について述べる.
著者
岡崎 辰彦 寺田 努 塚本 昌彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.38, pp.93-98, 2011-05-06
参考文献数
4

現在,着ぐるみは様々なイベントで数多く利用されている.しかし,多くの着ぐるみは体の大きさや形が人間と異なっており,着ぐるみ装着者が自分の姿勢を認識することが難しい.また,着ぐるみ装着者の視界は制限されており,周囲の人々の存在を感知しづらく,人々とスムーズにコミュニケーションを行うことが難しい.そのため,着ぐるみ装着者がそのキャラクタらしく振る舞うためには高度な技術や十分な修練が必要となる.そこで本研究では,着ぐるみ装着者がそのキャラクタらしく振る舞うための支援を行う着ぐるみ装着者支援システムを提案する.評価実験の結果から,提案システムを用いることでスムーズなコミュニケーションが行えることを確認した.
著者
角野 正高 西本 一志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.742, pp.77-82, 2004-03-18
参考文献数
6

本研究の目的は,無意識に表現された身振りやしぐさなどの身体動作に注目し,感情を表出したくても表出しにくい状況での情動表現を検討することである.そこで本研究では,対面場面の中で頻繁に観察される飲み物を飲むという行為に注目し,"コップを置いたり,持ち上げたりする際の圧力"と"コップの軌跡","動作速度"が感情によって変化するという仮説を立てた.これらの仮説を検証するために,被験者9名を対象として,自分の抱いている感情を直接表現できない"やりきれない場"における行動を記録するとともに事後プロトコル分析を行い,被験者が抱いていた感情を評価し,飲む動作と感情との相関を求めた.分析の結果,置く時の圧力の変化,コップを持ち上げてから口に付けるまでの時間は,感情によって有意に異なるという結果が得られた.
著者
平田 栄次 塩澤 成弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.482, pp.95-100, 2012-03-07

武道・武術においては、その文化的価値、精神性や芸術性に焦点が当てられ研究対象とされることが多いが、本研究においてはわずか数秒に完結する武術の「型」の短時間動作を主にエネルギー効率面から評価する。研究対象は居合術と呼ばれる日本刀を用いた武術の型における"抜刀"の動作であり、様々な熟練度の被験者に対し、モーションキャプチャシステム、ボディラインスキャナを用いて刀と身体を含む剛体リンクモデルを被験者固有のパラメータを用いて構築し、速度、動作時間、力学的エネルギー等により定量的な値を用いて比較した。
著者
谷岡 広樹 丸山 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.670, pp.25-30, 2005-02-18
被引用文献数
2

近年, インターネット技術を基盤とした電子メールやWWWの普及に伴って, 文章を構成する文字列パターンには, 言語的な意味を持つ単語以外に, 顔文字や絵文字といったアスキーアートを用いたものが多く見られるようになってきた.アスキーアートは通常, 言語的な意味を持たず, 文字の配置と組み合わせによって, 視覚的な情報として読み手に意味を伝える.このため, 従来の形態素解析に代表される自然言語処理技術では, 正確な意味理解ができない.本研究では, 文章からアスキーアートを正しく抽出するために, Support Vector Machineを用いて高精度にアスキーアートを識別する方法を提案する.
著者
山崎 陽介 大倉 典子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.109, pp.19-22, 2013-06-18

21世紀に入り,人工物の感性価値の重要性が認識されている.しかし「かわいい」という感性価値についての研究はあまり多くない.そこで我々は,人工物の物理的属性について「かわいい」という感性価値の研究として、これまでにかわいい形や色、大きさ、質感などについて実験を行ってきた。本稿では再度大きさに着目し、拡張現実と仮想現実を用いた表示による「かわいい」大きさの評価の違いを調べる実験を行ったので、それについて報告する。
著者
佐野 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.707, pp.39-44, 2004-03-05
参考文献数
3

PC環境とネットワークの普及によって知的生産物の創造のハードルは下がったが,一方で原理原則知識の習得や蓄積型ナレッジの活用が軽視されている.ビジネスインテリジェンスのナレッジへの適用によって,生産性の効率向上だけでなく,知の共有化によるより高度な知的生産活動が行える.