著者
加藤 博一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.652, pp.79-86, 2002-02-14
被引用文献数
58

本報告では,ARToolKitについて紹介し,その構成と動作原理について述べる.ARToolKitは,画像処理に基づく拡張現実感構築ツールで,オープンソースのライブラリとして公開されている.内部に識別用のパターンが描かれた黒色の正方形マーカを使用し,そのカメラ座標系における位置姿勢をリアルタイムに計測する.マーカ座標系を使用した3次元仮想物体描画を行うことで,ユーザの視点位置によらず,仮想物体とマーカの間で幾何学的整合性を維持できる.ARToolKitを用いることで,容易に拡張現実感システムを構築することができ,特にデスクトップ環境における拡張現実感システムの構築に有効である.
著者
櫻庭 京子 丸山 和孝 峯松 信明 広瀬 啓吉 田山 二朗 今泉 敏 山内 俊雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.686, pp.29-34, 2006-03-21
被引用文献数
1

著者らは男性から女性へ性別の移行を希望する性同一性障害者(Male-to-Female transgendered/transsexual=MtF)に対して、声を女性化させるためのtranssexual voice therapyを行っており、今回の発表では話者認識技術を用いて知覚的女性度を推定するシステムの臨床応用について検討する。このシステムは、声道特性と音源特性それぞれについて、男声モデル・女声モデルを持ち、各特性別に入力音声の女声度を推定、聴取実験により女性と判定される率(知覚的女声度)の予測値を算出する。上記のシステムを実際の臨床で用いた結果、声道形状を変えながらピッチをあげて女声をつくる方略の完成度を知ることはできるが、発話スタイルの動的制御に基づく女声の生成方略には対応できておらず、今後の検討の課題であることがわかった。
著者
揖斐 拓人 中川 匡弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.222, pp.119-124, 2013-09-24

咀嚼という行為には脳を活性化する働きがあるとされている.本研究では,ガムを咀嚼することがヒトの集中力にどのような効果があるのかについて実験,検討を行った.実験タスクとして,集中力が関係するであろう4つのタスクを行った.『集中』の評価には,脳波のフラクタル性を用いた感性解析を用い,また,独立成分分析によって測定した脳波に含まれる咀嚼による筋電の除去を試みた.結果として,咀嚼していない状態を基準とした場合,ガム咀嚼時には『集中』が約38%程度上昇することが示された.
著者
春原 政浩 丸山 美恵 降旗 建治 柳沢 武三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.395, pp.9-16, 1999-10-29
被引用文献数
2

本論文では,最初に,175個(直径7.5cmから120cmまで)の木魚音に関する周波数分析を行った。その結果,大多数の木魚音は,顕著な最低共振周波数成分と第2共振周波数成分を持つことがわかった。それらの中心周波数に対するうなり周波数の比(RBC)を求めると,0.1から0.2までの範囲に90%以上の木魚音が含まれることを明らかにした。これは,木魚に共通した物理特性であるといえる。次に,木魚の集中定数モデルに基づく理論値を検証するために,木魚製作時における最終調整段階の各場所での削り屑と集中定数の関係を実験的に検討し,また点音源モデルを検証するためにインテンシティ計測を行った。この結果から,木魚の等価回路モデルの有効性が検証できた。最後に,うなり周波数の変化が音質評価に与える影響を,直径の異なる4種類の木魚音を基に調べている。その結果,木魚音は寸法・形状によらずRBC値が0.1前後のときに心理的に良い評価を得ることがわかり,一般的に望ましい音質の木魚を製作する上での1つの指標を得ることができた。
著者
福安 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.173, pp.79-84, 2008-07-24
参考文献数
10

ウェブサイトにおいてHTMLの各要素をどのように表示するかを指定する記述としてCSSが広く利用されているが,一般的なプログラミング言語と同様に,変更の繰返しが保守性の低下を招くおそれがある.本稿では,一つのルールセット内で宣言されているプロパティの種類や複数のルールセット間で宣言されているプロパティの類似性に着目して,CSS記述における不吉な匂い(役割の重すぎるルールセット,重複したルールセット)を検出する手法を提案する.また,検出された不吉な匂いに対する三つのリファクタリング手法を提案する.実際に,役割の重すぎるルールセットや重複したルールセットが多く含まれるサイトのCSS記述についてリファクタリングを実施した結果を報告する.
著者
前田 和甫 大西 佳太郎 小森 政嗣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.412, pp.113-118, 2013-01-17

舞踊における動作を、幾何学的形態測定学、および拡張主成分分析の一種である3相PARAFAC(Parallel Factor Analysls)を組み合わせることで解析することを試みた。幾何学的形態測定学は標識点座標を統計解析が容易な正規分布する値に変換する手法である。この手法を用いて、3名の動作者が同じダンスを踊っている際の3次元標識点座標の時系列データを規格化した。規格化されたデータは3相データと見なすことが出来る(すなわち、時系列、標識点、動作者の3相)。この3相データから舞踊動作の因子を抽出するためPARAFACによる分析を行った結果、舞踊の個人特徴に関わる因子が見いだされた。
著者
ダンスワン スヤダー 岡 祐記
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.340, pp.1-7, 1997-10-24

課題をタイ語構文の句構造規則化、確定節文法を利用してのタイ語文の解析、意味解析のための格構造、意味素性の構造化に設定し、タイ語構文規則の設計とそのコンピュータ処理について研究を行った。実験ではProlog-Kabaを利用した。タイ語はまだ句構造規則として表されたものが一般に公開されていないので、単文を句構造規則化することを試みた。確定節文法に動詞の格情報を入力することによって、Prologの単一化 (unification) 機能と結びつけて意味解析を行った。今後、簡単な質問応答システムの作成と本システムへの組み込みを検討し、本格的なタイ語学習支援システムの構築を計るべきと思われる。
著者
櫻庭 京子 今泉 敏 筧 一彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.393, pp.1-8, 1999-10-28
被引用文献数
3

本研究では音声による感情表現の発達的変化を解折した。3 ∼ 10歳の幼児・児童46名から、喜び、悲しみ、怒り、驚き、平静の5感情を「ピカチュウ」という単語音声で表現した音声を録音した。それらの内から、10名の成人聴取者による感情同定結果と話者の意図した感情が100%一致した132発話を選択して、基本周波数や時間構造を分析した。その結果、感情の主効果は多くのパラメータで有意であったものの、年齢の主効果は基本周波数と少数の時間的特性においてのみ有意であった。成人話者による感情表現と共通の音響的特性も多い反面、「怒り」などでは成人と異なる傾向も観測された。これらの結果は音声による感情表現の多くの特性がこの年代にすでに完成しているものの、感情によってはなお発達・変化していることを示唆している。
著者
金田 重郎 世古 龍郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.396, pp.61-66, 2012-01-16

要求分析では,母語を用いて仕様を記述する.Object指向分析は要求分析の代表的な手法の一つであるが,ここでも,クラス名等には母語が使われる.本稿では,英語圏で生まれたObject指向を利用するとき,日本語と英語の違いを考慮するべきことを問題提起する.具体的には,認知言語学の立場から,クラス図の構造は英語の5つの基本文型そのものであることを示す.例えば,クラスとは可算名詞,メソッドは動作動詞,関連は状態動詞,Has-s関係は第4文型(S+V+O+O),Is-a関係は第5文型(S+V+O+C),である.これによって,GOFのデザインパタンの理解も容易になる.一方,日本語と英語の構造は大きく異なっている.日本語仕様からクラス図を描くことは,日英翻訳に等しい.上記の問題意識から,本稿では,日英翻訳のプラクティスを取り入れた日本語仕様からのクラス図作成手法を提案する.具体的には,英語のS+V+Oに相当するエネルギーの伝搬を見つけだすため,格助詞「が」「を」「で」「に」を用いて日本語仕様を単文にリライトする.この際,日英翻訳のプラクティスを準用する.提案手法は,初心者がクラス図を学ぶ際の,ひとつの「指南」となる.
著者
伊庭 幸人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.279, pp.61-66, 2006-10-04

ベイズ統計の現代的意味について「生成的なモデル化」という視点から論じ,階層モデルによって個体差,空間的不均一性,非定常性などのモデル化が可能になったことが,生態学,マーケティング,自然言語処理など,さまざまな分野に影響を与えていることを指摘する.さらに,生成モデルに対して判別モデルを対比させ,前者の可能性を探る.
著者
保田 淑子 川本 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.487, pp.1-6, 2005-12-09

フラグメンテーションの発生によるファイルアクセス性能の低下が問題となっている大容量ファイルサーバにおいて, 既存ファイルシステムの変更なしにオンラインで自律的にフラグメンテーションを解消可能なIPストレージ接続型ファイルサーバ向け自律デフラグ機能を提案する. 自律デフラグ機能の有効性を検証するため, フラグメンテーション発生時のディスクアクセスパタンを解析し, ユーザとファイルシステムのアクセスの混在とアクセス単位の細粒化により, ディスクの連続領域へのアクセスが全ディスクアクセス数の5%にまで落ち込むことを明らかにした. ユーザとファイルシステムのアクセスを分類してからデータを再配置するマルチステップデフラグ方式を提案し, SCSIコマンドトレースを用いた提案方式の効果見積もりにより, ディスクの連続領域へのアクセスを全アクセスの17%にまで増加させ, ディスクアクセス性能を向上できる見通しを得た.
著者
柏木 隆宏 黄瀬 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.193, pp.133-138, 2011-08-29
被引用文献数
1

莫大な数の部分空間を用いて3次元物体を高速に認識する手法を提案する.通常,データベース中の部分空間とクエリとなる特徴量の類似度は,その部分空間へ射影した際の射影長を計算することで求められる.そのため,データベース中の部分空間の数が莫大になると,全ての部分空間との類似度を計算し,物体を認識するために,莫大な処理時間が必要となる.そこで我々は,莫大な数の部分空間のデータベースに対して,近似的に探索を行い,高速に物体を認識する手法を提案する.また,近似探索を行った場合でも認識率を維持するため,近似を用いて高速に部分空間の絞り込みを行い,絞り込んだ部分空間において正確な類似度の比較を行う手法も提案する(2段階処理).更に,この手法を相互部分空間法にも適用し,3次元物体の高速で高精度な認識を実現する.実験を行った結果,近似を用いて類似度の高い部分空間を求めて物体を認識した場合,近似を用いない場合に比べて処理時間を300分の1にすることができた.また,近似を用いて相互部分空間法を行うことで,近似を用いた部分空間法と比べて,認識率が60%以上向上した.
著者
西村 公伸 藤原 昴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.306, pp.11-16, 2008-11-13
参考文献数
7
被引用文献数
1

音楽の演奏で幅広く使用されている楽器にエレキギターがある.エレキギターは弦の振動を磁気変化としてピックアップコイルにより電気信号に変換し,アンプで増幅してスピーカーから音として放射する楽器である,したがって,各構成要素の振動が相互に関係しあって弦の振動にフィードバックされるとともに,ピックアップコイルにも影響しながら電気信号出力として取り出される.本研究は,この振動ピックアップコイル支持部の材質を取り替えることで振動の影響を制御し,ギターの音色を変化させることができないかの実験的試みである.具体的には支持部材を種々作成し,撥弦後における音の立ち上がり部分と,伸び部分のスペクトルエンベロープを比較して特性の変化を把握し,聴取実験の結果を対応させて材質による音質の変化の傾向を調査する.
著者
本田 達矢 廣瀬 信之 森 周司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.60, pp.127-132, 2011-05-16
被引用文献数
4

日本語文字の色とフォントの組合せにより受ける印象を明らかにするために,4つの色と3つのフォントの組合せ12種類で呈示した仮名文字と数字の印象をSD法で検討した.そのデータを因子分析したところ,優美因子,快活因子,重厚因子,整然因子の4因子が抽出された.優美因子は文字色よりもフォントの影響を受けやすい因子であることなど,因子により色とフォントの影響が異なることが分かった.以上の結果は欧文書体の印象評価の研究や色と形の組合せの印象に関する先行研究の結果と一部が異なる.この相違について先行研究と併せて考察を行なった.
著者
上野 大樹 安村 通晃
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.384, pp.1-6, 2011-01-15
参考文献数
6

近年,Twitterをはじめとした手軽でリアルタイム性やコミュニケーション性を重視したSNSが非常に流行してきている.また,こういったサービスは,ケータイ端末,特にスマートフォンからの利用と相性が良く,スマートフォン利用者の増加と共に,スマートフォンからTwitterを利用するユーザが増加してきている.この傾向を受けて,視覚障害者の中でもスマートフォンからTwitterを利用するユーザが出てきており,今後そういったユーザが増加していく可能性が高いと考えられる.だが,一般のユーザにとってもそうであるが,特に視覚障害者にとってスマートフォンからのTwitterの利用は,未だ不便な点が多い.そこで本研究では,スマートフォンのジェスチャー操作と音声入出力を利用して,誰でも簡単かつ手軽に利用できるTwitterシステムVoiTwiの提案,試作を行った.
著者
河村 洋子 横田 康成 亀谷 謙 竹田 寛 松村 要
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.493, pp.45-52, 1999-12-11

自己が認識している性,つまり心理学的な性が身体的な性,つまり生物学的な性と異なる症例を性同一性障害と言う.こうした障害の診断やその患者に対する性別再判定手術(性転換手術)の適用の可否の決定には,複数の精神科医による患者との診断面接が基本的手段として用いられているのが現状であり,診断の確実性を向上させるため,心理学的な性を客観的かつ定量的手段により同定する手法の確立が急務とされている.古くから左右大脳半球を連結する脳梁の形状に性差があるといわれ,それが心理学的な性の同定に利用できると期待されてきたが,脳梁形状に有意な生物学的性差があることもいまだ明確にされていない.本稿では,脳梁形状をフーリェ記述子,中心モーメントを用いて記述し,その生物学的性差を調査した.その結果,男性より女性の方が脳梁が有意に前傾している傾向にあることを見出し,脳梁の主軸方位を特徴量として用いる生物学的な性の推定法を提案した.主軸方位の情報を利用しない場合,性別同定における識別率は約60%であることに対し,提案法では約70%の識別率で性別を推定可能であることが示された.このことは,これまで指摘されてきた脳梁形状そのものの性差に加え,脳梁の頭蓋内における配置に大きな性差がある可能性を示唆しており,まったく新たな知見を与えている.
著者
山口 雄仁 鈴木 昌和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.65, pp.23-27, 2012-05-18
参考文献数
16

デジタル教科書の本格導入が近い将来予定されている中で,理数系デジタルコンテンツのアクセシビリティは積み残された大きな問題である。ここでは,近年アクセシブルな電子書籍の形式として世界的に広く普及しつつあるDAISY(Digital Accessible Information System)を取り上げ,テキストDAISY形式による日本語理数系教科書製作の問題点を議論する。テキストDAISYの日本語音声合成による読み上げでは,専門用語の読み間違い,息継ぎや抑揚のおかしな箇所などがしばしば見られる。さらに日本語固有ではない問題として,数式の読み間違いも発生する。しかし現行のDAISYにはそれらを適切に修正・制御する方法がないため,DAISY形式のデジタル教科書を製作する上で問題が大きい。さらに障害者自身がDAISYコンテンツを製作できないという問題もある。我々はDAISY形式の改良を提案するとともに,全盲者用の数学文書エディタを元に新たにテキストDAISY編集・閲覧ソフトウェアを開発した。これを用いれば,晴眼者・障害者両方が,非技術的内容から理数系文書までの,読み間違いのないDAISY書籍を製作できる。
著者
坂崎 俊介 若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.564, pp.85-90, 2005-01-13

近年, インターネットの普及により教育分野にもネットワークに接続されたコンピュータが大量に導入され, ネットワークを利用した教育の普及が進んでいる. 米国のADL(Advanced Distributed learning Initiative)が中心となって進められてきた国際標準化によって, SCORM(Sharable Content Object Reference Model)対応のシステム・コンテンツ市場が拡大している. また教材や素材のための学習オブジェクトメタデータ(LOM : Learning Object Metadata)も大きく進展してきており, 今後教育現場においてeラーニングの需要はますます高まると思われる. 本報告では, 学習教材を受講者の理解度や学習パターンに合わせた内容にカスタマイズさせることで, 学習効果を改善させることを狙いとした学習支援システムを提案し, 学習教材の作成手法および支援方法について具体的に述べる.
著者
山下 澄枝 川喜田 佑介 鈴木 悦子 今田 美幸 神山 和人 市川 晴久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.301, pp.7-11, 2010-11-12
参考文献数
9

Twitterは経営者や政治家も多く利用しており,趣味や挨拶,新製品の発表や政策への意見など公私様々なツイートを投稿している.しかし,大量のツイートにより利用者にとって有益なツイートが埋もれてしまうことがある.そのため,Twitterの情報収集ツールとしての利用には,有益なツイートのみを取得する機能が必要となる.本研究では,ツイートの参照数と単語の出現頻度から,対象とするツイートの有益度を推定する手法を提案する.