著者
松倉 隆一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.48, pp.1-8, 2014-03-06

ホームネットワークに接続される家電や蓄電池などの機器を制御する HEMS やスマートハウスが注目されている.ホームネットワークは,白物家電の通信規格である ECHONET Lite など分野毎に通信規格が存在し,通信媒体も様々であることから構成が複雑になっている.この複雑さはアプリケーション開発の障壁となるため,機器とアプリケーションとの間の共通機能を整理し,統一的なインタフェースを持つプラットフォームを実現した.また,実際に住宅,店舗,校舎を含む 24 施設での検証を行っている.本稿では,実現したサービスプラットフォームの構成とその評価についてのべる.The Smart House and HEMS have gained the public attention, after it became available to monitor and control the home devices such as the home appliances and storage batteries. However, the home network is much complex. There are some communication protocol for each field of the devices and some communication media such as Ethernet, WiFi, PLC, and 920MHz wireless in the home network. Since this situation makes barrier for the developers, we studied and implemented the service platform providing the unified application interface that hides the complex home network. In this paper, we describe the architecture of the platform and the application to 24 buildings such as houses, shops, and school houses.
著者
長田 伊織 吉野 孝
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2013-GN-86, no.34, pp.1-8, 2013-01-09

近年,情報技術の発展に伴い,ライフログに関する研究が活発に行なわれている,しかし,ライフログデータを用いて他人とコミュニケーションを行なうことに着目した研究は少ない.そこで我々は,ライフログデータをもとに自動的にブログ記事を生成するシステム “BlogWear” を開発した.これまでの実験の結果,大量のライフログデータから作られる記事は閲覧者にとって変化が少なく,比較的早い段階でブログ記事として,飽きられてしまう傾向が見られた.そこで本研究では,ライフログデータに対して漫画表現を用いることで,よりエンターテイメント性のあるコンテンツを閲覧者に提供することを目指した.本研究の貢献は,次の 3 点にまとめられる. (1) 漫画表現を用いてライフログデータを提示することは,閲覧者に面白さを提供することを示した. (2) ライフログデータの提示手法によって,発生するコミュニケーションに違いが見られる可能性があることを示した. (3) ライフログデータを用いた漫画表現は,ライフログデータの閲覧を促す可能性があることを示した.
著者
坂本 寛和 中村 優太 野村 駿 濱中 真太郎 山口 実靖 小林 亜樹
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.10, pp.1-8, 2015-01-19

Android 搭載端末をはじめとするスマートフォンの課題の一つに,消費電力の大きさがあり,ユーザの意識調査では最大の不満点となっている.本研究では,出力 RGB 値と消費電力・照度の関係の調査結果を示す.そして,その結果に基づいた RGB 値の制御により消費電力を削減する手法を提案する.通常手法 (端末の明るさ設定) で消費電力の低減を行った場合と提案手法を用いて消費電力の低減を行った場合の消費電力を比較した結果,通常手法,提案手法ともに同程度に消費電力を減少させることが可能であることが分かった.また,通常手法と提案手法においてほぼ同等の消費電力のときにどちらの手法による表示方法が見やすいかを主観評価により調査を行った.結果,メールやブラウザなどのテキスト表示において提案手法が有効であることが分かった.
著者
槇 俊孝 若原 俊彦
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2014-GN-92, no.16, pp.1-5, 2014-05-08

近年,Web上のデータをリンクしてデータ共有を効果的に行う LOD(Linked Open Data) が注目されている.LOD は構造化されたデータ同士をリンクさせ,セマンティック・ウェブを実現するために必要不可欠なものとなっている.本研究では,Wikipedia を用いた LOD を提案し,これを用いて論文にメタデータを自動付与し論文のクラスタリングを試みる.電子情報通信学会は,2013 年 4 月から論文誌や研究会などの論文を横断的に検索できる I-Scover を提供しているが,キーワードや技術分野などのメタデータが欠損などにより完全ではないという問題点がある.そこで我々は,I-Scover に登録されている論文データを対象にして Wikipedia による LOD を用いてメタデータの自動付与を行い,論文のクラスタリングによって検索効率の向上を図る.
著者
松浦 純樹 北澤 宏文 小林 孝典 市村 哲
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2009-GN-72, no.9, pp.1-6, 2009-05-14

現在,ワープロソフトを使用しての文章作成が主流である.しかし,従来技術による文字入力は入力内容をそのまま日本語変換するだけである.これでは表現の仕方が自分任せであるため,語彙が豊富な人でないと偏った言い回しになってしまう.そのため表現が偏り単調な文章になってしまう.そこで,本研究では日本語入力システム (IME) を利用して変換単語に使用されることの多い修飾語を Web 上の文章から取得,また単語の類語を表示することで表現の偏りの解消や発想支援を行うシステムを作成した.評価実験によりシステムの有用性と課題を知ることができた.
著者
玉井 祐輔 高田 秀志
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.17, pp.1-8, 2010-03-11

携帯端末の自律的な近接無線通信により情報交換を行うアドホックコミュニケーションでは,ユーザ同士がつながりを認識できないため,他のユーザとの間でグループを形成することが難しい.本稿では,アドホックコミュニケーションにおける遭遇履歴を用いて,ユーザをグループ化することを可能にするクラスタリング手法を提案する.本手法では,遭遇履歴によるユーザ間のつながり 「遭遇率」 として表し,クラスタリングの指標とする.また,時間帯ごとにクラスタを作成することで,人々が様々なグループに属している状況を表現できるようにする.これにより,アドホックコミュニケーションにおいてユーザ同士のつながりを反映した情報交換を行うことが可能となる.In the ad-hoc communication where the information is exchanged autonomously between mobile terminals with short range wireless network, it is difficult for users to create groups with other users because users can not recognize the connection between users. In this paper, a user clustering method based on users' encounter history in the ad-hoc communication is proposed. This method creates clusters with the measure called "encounter probability" that represents users relations based on users' encounter history. This method can also represent the situation where people belong to several groups by creating clusters based on time window. This clustering of users enables the information exchange considering the user connections in the ad-hoc communication.
著者
田中 秀和 下沖 光浩 Gustavo Dore 竹居 直哉 小林 茂 奥出 直人
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2010-GN-77, no.16, pp.1-6, 2010-11-18

近年ではコンピュータの小型高性能化によりユビキタス環境が可能になりつつある。家庭内においては、家具を新しいメディアにすることで、生活者は今までにない暮らしを経験することになる。本提案では、クロックに顔認識機能を持たせることにより、クロックと生活者の新しい関係性を提案する。
著者
堀口 悟史 井垣 宏 井上 亮文 星 徹 岡田 謙一
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.17, pp.1-6, 2013-01-09

本研究では,プログラミング講義中の受講生の状態を講義後に詳しく見直すことで,講義各回や全体の改善支援を目的とする.この目的を達成するため,著者らが開発したシステムで記録した受講生の講義時間中の状態ログを,講義後にさまざまな観点から見直すことができるリフレクション支援ビューを提供する.提供されるビューはウェブ上で動作するブラウザベースのシステムである.本稿では,実際の講義で取得したログからどのような改善点が見つかるかを議論する.評価実験として,受講生 12 名によるプログラミング講義において講義時間中の状態ログを収集し,分析を行った.結果として講義資料の内容が十分であるか,遅れている学生へのフォローが効果があったのか等の議論をすることができた.
著者
山中 啓祐 大西 雅宏 高田 秀志
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.18, pp.1-8, 2010-05-13
参考文献数
9

システム開発に導入されている知識共有のためのシステムは,開発作業以外に行わなければならない作業が多いために,継続して利用されないことが問題として指摘されている.本稿では,このようなシステムが継続して利用されるようにするために,開発者にとって負担の少ない知識共有環境について述べ,また,開発者の行動から,開発者の作業内容に関連のある知識を自動的に抽出する手法を提案する.本手法では,開発者の作業状況を考慮した協調フィルタリングを行うことによって,開発者の作業内容に関連のある知識を抽出する.また,提案する環境を用いることによって,仕様や設計の変更に対して迅速な対応が必要となるアジャイル開発においても,効率的な知識共有が可能になる.Knowledge sharing systems that have been introduced into system development can not be utilized continuously because such systems require developers to perform other tasks besides development work. This paper describes a knowledge sharing environment that requires a few developer's task and proposes a knowledge extraction method that can extract knowledge related to developer's tasks by utilizing the information from developer's activities. This method enables knowledge extraction related to developer's task by applying collaborative filtering in consideration with the developer's context. Furthermore, this environment enables developers to effectively share knowledge on Agile Development where the developers need to work on specification changes or design changes quickly.
著者
趙 新博 由井薗 隆也 宗森 純
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.6, pp.1-6, 2015-03-05

プレゼンテーション能力は社会スキルとして重要であり,その表現はシナリオ表現,スライド表現,身体表現,音声表現,質疑表現にまとめられる.その中,実演に必要な身体表現や音声表現の理解を支援するプレゼンテーション支援システムの開発を行った.そのシステムは身体表現の検出・記録機能,音声表現の検出・記録機能,スライド操作の記録機能とから成り立つ.本報告では,その開発について述べるとともに,開発システムの評価計画や試用について考察する.Presentation skill becomes important as social skill, and its representation consists of scenario, slide, body, voice, and QA. We have developed a presentation support system to support understanding of body expression and voice expression in performance of presentation. The system has the function of body expression, the function of voice expression, the record function of slide control, and the real-time feedback function. And then, we described an evaluation plan of the system and discussed its preliminary usage.
著者
寺田 剛陽 鳥居 悟 安野 智子 瀧澤 弘和 新 真知
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2013-GN-88, no.9, pp.1-8, 2013-05-09

昨今,標的型攻撃が日常的な脅威となっている.攻撃の発端となる標的型メールを技術的に検知することは非常に難しいため,組織の IT 管理部門だけでなく従業員 1 人 1 人が受信メールに注意深く対処する必要がある.今回我々は,標的型メール対策を人間のリスク認知の観点から検討し,検証実験を行ったので,得られた知見を報告する.
著者
高津 良介 牧 宥作 権藤 聡志 井上 智雄 岡田 謙一
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2015-GN-93, no.42, pp.1-8, 2015-01-19

オーケストラをはじめとした大人数の演奏形態は身近な存在となり,アマチュアを中心としたオーケストラも多数見られるようになった.大人数による音楽演奏の場において,指揮者の存在は演奏をまとめる上で重要である.指揮者に求められる専門知識の敷居は高く,アマチュアオーケストラにおいては指揮者不足が問題として挙げられている.その状況に焦点を当てた,指揮者不在でも演奏を成立させるための仮想指揮者の研究が存在する.しかし,それらの仮想指揮者は人間の指揮ほど多種多様な表現を行えないため,演奏内容を豊かにするだけの指揮能力を持たせることは困難である.そこで我々は,演奏者一人一人に指揮を行う環境を提案する.本システムでは,演奏者全員の面前にタブレット端末を配置し,これに演奏者の役割に応じた個別の仮想指揮者を表示する.それぞれの仮想指揮者のタイミングは同期を取る.このシステムによって,高い指揮能力を持つ仮想指揮者を実現し,指揮者不在でも演奏しやすい環境を提供できることが期待できる.
著者
廣瀬 雅治 岩崎 花梨 野尻 梢 武田 港 杉浦 裕太 稲見 昌彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.71, pp.1-5, 2014-03-06

味わいは味覚だけでなく聴覚,視覚,触覚,あるいは個人の経験や文化的背景など,様々な情報に基づいて知覚される感覚である.我々は食事の動作の中から,食器を通じて知覚する食材の重みと,そこから引き起こされるクロスモーダルに着目し,フォークと調味料で構成されたエンターテイメントシステム 「おもみ調味料グラビトミン酸」 を制作した.この装置を使えば,体験者自らが "おもみ" という調味料を振りかけるインタラクションを行いながら,食品の重みを変化させることができる.この一連の動作により,触覚情報である食品の重みの変化から引き起こされる,味覚や歯応えの変化を知覚することで,普段と異なる食体験を楽しむことができる.The flavor of food is not just limited to the sense of taste, but it changes according to the perceived information from other perception such as from the auditory, visual, tactile sense or through individual experience or cultural background etc. Our proposed entertainment system "Gravity Spice" focuses on the cross modal of our perception, where we perceive the weight of food when we carry the utensil. This system consist of a fork and a seasoning called the "OMOMI". User can change the weight of the fork when flaking the seasoning onto it. Through this sequence of actions, user can enjoy a different eating experience, which may change the taste of their food or the feeling of the food when they are chewing it.
著者
邱 起仁 櫨山 淳雄
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2014-GN-91, no.57, pp.1-6, 2014-03-06

Twitter には,ニュース記事の話題に対する意見や感想を含む投稿が多数存在している.そこで本研究では,それらの意見や感想を抽出するため,ニュース記事に関連するツイートを収集する手法を提案する.ツイートはリンク付きツイート,リンクなしツイートに分類できる.提案手法では,まずリンク先のテキストを利用し,リンク付きツイートとニュース記事を関連づける.次に,リンク付きツイートがニュース記事を言及する際に,ニュース記事から引用した語を重要語とし,それらの語の重要度を考慮し,リンクなしツイートとニュース記事の関連づけを行う.また,ニュース記事の作成時刻とツイートの投稿時刻が近ければ近いほど,同じ話題に関連する可能性が高いと考えられる.そこで本研究では,ニュース記事とツイートの内容的類似性のみではなく,時間的類似性を合わせて考慮することで,関連づけの精度を向上させる.評価実験により,提案手法は 88.1%の適合率を保ちながら 98.1%の再現率でニュース記事に関連するリンク付きツイートを抽出することができ,65.2%の適合率を保ちながら 93.8%の再現率でニュース記事に関連するリンクなしツイートを抽出することができた.
著者
荻野 裕也 杉本 直也 片桐 滋 大崎 美穂
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.13, pp.1-8, 2014-01-16

遠隔地間の利用者同士に同室感を与え共同作業を支援することを目的とした 「t-Room」 では,Windows 特有のメディア処理遅延の大きさを軽減させるために新たに Linux を OS とするミドルウェアの開発が進められている.新ミドルウェアによって制御される Linux 版 t-Room では,先行研究により開発済みの映像伝送システムと音響サーバをカメラなどのデバイスを制御するデバイスサーバとして使用するが,現状ではそれぞれ独立しており t-Room として機能させることはできない.t-Room として動作させるために,これらのデバイスサーバを制御するデバイス制御システムが必要であり,本研究にてその設計と実装を行った.本稿では,デバイス制御システムの設計と実装,3 地点間通信などの実際に想定される状況における動作確認の結果について報告する.To alleviate the processing delay of a remote collaboration support system called "t-Room" on Windows, we develop a new middleware on the Linux operating system. In previous research, video transmission system and acoustic server are developed on Linux and these work as device servers for video and sound transmission within the new middleware framework. To control these device servers as t-Room, we develop a device control system. In this paper, report its design and implementation result, and show its validation in various environment, like 3 points connection.
著者
佐々木 孝輔 林 勇吾 井上 智雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.53, pp.1-8, 2014-03-06

プログラミング学習手法の 1 つに,コーディングを行う Driver と,Driver に対してアドバイス等を行う Navigator の役割に分かれて作業を進めるペアプログラミングがある.このペアプログラミングにおける学習者の行動および会話と,学習の成否については関係性があることが報告されている.本研究では分散同期環境を想定した,テキストチャットを用いるペアプログラミング支援システムを開発するため,音声対話における行動および会話と学習の成否についての関係性がテキスト対話においても認められるかを検証する実験を行った.その結果,Driver が課題において発生するエラーを解決するために要する時間が長くなるほど,2 者のテキスト対話後における Driver のコーディング動作の頻度,および両者によるチャットの頻度が減少することが判明した.また本研究では,この結果を生かしたシステム開発の指針についても言及する.
著者
吉開 範章 栗野 俊一 飯塚 信夫 神田 大彰 高橋 俊雄
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2011-GN-79, no.7, pp.1-6, 2011-03-10

ウイルスに感染した状況は、緊急 (パニック) 状態の一種と考えられ、心理学の対象となる領域であるが、これまでに報告された例はない。また、情報セキュリティ分野において、個人が対策する意思があっても、対策行動はとらない等の現象が知られており、個人の振る舞いや意思決定などに関する研究が始まっている。今回、感染 PC を有するユーザーの情報セキュリティに関する意識を、集合知をベースとする集団仮想ゲームを使って実験的に調査し、ウイルス対策への協調行動を誘発させる方策についてにアンケート結果も交えて検討したので、報告する。
著者
中野 裕介 豊嶋 克行 垂水 浩幸 土井 健司 高橋 恵一 林 敏浩
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.14, pp.1-7, 2010-05-13

商店街は,それぞれの店と顧客とのソーシャルグラフ上に形成されたリアルなネットワークである.しかし近年郊外型の大型店舗の出店や人口の空洞化により,全国的に商店街のネットワークが縮小している.本研究では都市におけるアフォーダンスに着目し,twitter や IC カードを用いた地域ネットワークの形成を促進する取組を行っている.The shopping district is a real network on the Social Graph which shows the relation between the shops and the customers. However, increasing of shopping mall in suburb and becoming hollow of population have created worry about reducing the network of any shopping districts. In this research, we have concentrated on "affordance" in urban development, and improved to build up the network of local as using "twitter" and IC cards.
著者
黒柳智士 山田泰宏 鈴木浩 服部哲 速水治夫
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.25, pp.1-4, 2013-01-09

Twitter [1] とは 2006 年に Twitter 社が始めた短文投稿型の Web サービスであるが,ユーザはつぶやくといった事を行う以外に,他のユーザをフォローすることで自分のタイムライン上にフォローしたユーザのツイーとが表示され,それによって会話のようなコミュニケーションを行うことができる.しかし,どのようなユーザをフォローすれよいか迷うことがある.そこで本研究では,フォロワーが多い著名なユーザに着目した.共通の著名人ユーザをフォローしているということは,その著名人ユーザのファン,或いは何かしらの興味,関心がある可能性が高いと考えることができる.著名人を共通にフォローしているユーザをフォロー推奨として提示するアルゴリズムの検討を行い,予備実験及び今後の展望を述べる.Overview: Twitter is a Web service type companies short Twitter posts began in 2006, In addition to carrying out such that the user herself, followed by other users Tween and of the user who own Follow on the timeline are displayed, thereby I can be carried out, such as communication conversation. However, you may wonder what should follow the user. In this study, we focused on the user many prominent followers there. Fan of celebrities that user, that user has to follow a common celebrity, or I can be considered likely that some kind of interest and concern. To the study of the algorithm is presented as follow recommended users you follow a common celebrity, Said the preliminary experiment and future prospects.
著者
高梨 智治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.21, pp.1-10, 2013-09-04

平成 25 (2013) 年 5 月 24 日,「社会保障・税に関わる番号制度」 (以下 「番号制度」 という.) を導入・実施するための法律である 「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」 (平成25年法律第27号.以下 「番号法」 という.) が成立し,同月 31 日公布された.番号制度の導入にあたって検討されてきたデータ保護の施策は,機密性や合目的性に関するものがほとんどであり,正確性についての議論は非常に少ない.情報システムにおいて,取り扱うデータが正確であることは非常に重要であり,それぞれの事業者は様々な取組みによりデータの正確性を確保すべく努力してきた.しかし,事業者の努力だけでは番号制度という情報連鎖全体としての正確性は確保できない.本稿では,データ保護の施策に正確性の観点を加えることの意義を確認し,複数の組織が連携する番号制度において,連携データの正確性をいかにして確保すべきか,情報品質に関する研究を足がかりに考察する.May 24, 2013, the "Law on the use of the number to identify a specific individual in administrative procedures," the law for introducing and implementing "the Social Security and Tax Number system" is established, it was issued May 31. As for the measure of the data security that has been considered in the introduction of the Number system, things about "Confidentiality" and "Suitability" are often found, and discussion of "Accuracy" is very low. In information system, it is very important that data to handle are correct. Therefore each company worked hard to ensure the accuracy of data by various actions. However, I cannot ensure the accuracy as the whole information chain called the Number System only by the effort of each company. In this report, I confirm the significance of giving a point of view of "the accuracy" to a measure of the data security, and I consider a study on information quality in a clue how I should ensure the accuracy of data in the Number System that plural organizations cooperate.