著者
池端 慶 田村 知也
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2013年年会
巻号頁・発行日
pp.167, 2013 (Released:2018-06-07)

小笠原・硫黄島の西部に位置する旧噴火口(ミリオンダラーホール)では2012年2月上旬以降,泥や噴石を火口周囲に噴出する小規模な爆発現象が繰り返し発生している(気象庁,2013).これらの爆発現象に伴い火口周辺に放出された泥を採取し,その試料の粒径250μm-500μm水洗残渣粒子を実体顕微鏡とSEMを使用して観察した.試料はいずれも灰色で,その構成物は,遊離鉱物,比較的新鮮な火山ガラス片,変質火山ガラス片,(変質)岩片,黄鉄鉱集合体からなる.SEM観察の結果,比較的新鮮な火山ガラスの表面には,変質によって生じたと思われる小孔がいくつか確認された.以上の結果,全試料はいずれも全体的に変質した粒子からなり,新鮮なマグマに直接由来する粒子は確認されない(池端・田村,2013).したがって,全試料とも火口周辺の既存の火山岩,火山砕屑物やそれらの変質物が水蒸気爆発により放出されたものと考えられる.
著者
奥山 康子 船津 貴弘 高本 尚彦
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2013年年会
巻号頁・発行日
pp.18, 2013 (Released:2018-06-07)

CO2地中貯留に伴う貯留システムの変形や破断、また貯留流体の漏洩という動的応答現象のナチュラル・アナログとして松代群発地震をとりあげ、現象の原因となった深部流体の地球化学的特性を検討した。原因流体は、松代地域での深部試錐でえられた地下水組成より高塩分濃度と推定される。原因流体の組成は、CO2地中貯留に伴う岩盤の動的応答を探る流体流動-岩石力学連成シミュレーションにて必須のものである。
著者
辻 崇宏 上野 禎一
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2009年年会
巻号頁・発行日
pp.84, 2009 (Released:2010-04-06)

福岡県福岡市西区長垂には日本でも有数のリチウムペグマタイトがある。 リチア雲母やリチア電気石をはじめ、様々な希元素鉱物・放射性鉱物を産する。 今回、生成環境を調べる一環として、改めて鉱物記載と希土類元素に着目した組成分析を行い、さらに、流体包有物の均質化温度と塩濃度を測定し生成条件などの考察を行った。 組成分析は本鉱床の特徴的な鉱物であるmanganocolumbite(Mn0.68,Fe0.22)Σ0.90(Nb1.75,Ta0.21)Σ1.96O6などの分析結果を得られた。 また、石英中の流体包有物の均質化温度は354-294℃と高温熱水系の値を示した。 今後は均質化温度と塩濃度の関係性等、本鉱床の石英の形成環境を詳しく検討し、生成条件等の考察を行う。
著者
佐藤 桂 皆川 鉄雄 加藤 丈典 平田 岳史 鈴木 和博
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2012年年会
巻号頁・発行日
pp.211, 2012 (Released:2014-06-10)

本研究では,西南日本内帯の山陽帯に属する後期白亜紀花崗岩体〔広島花崗岩(複合)体〕内部の鉱床の形成条件・年代を調べる事を目的として,研究を開始した。今回は予察的研究として,岩体の南端である瀬戸内海 芸予諸島東部の大三島の大三島鉱山の花崗岩質岩2試料の記載およびその内の1試料の薄片から見出したモナズ石のCHIME年代測定を行なった。その結果,山陽帯の広島花崗岩の既報の年代と調和的な83.4 +/- 6.6 Ma(N = 51,2 sigma誤差表記)の年代が得られた。
著者
江森 健太郎 北脇 裕士 岡野 誠
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

LA-ICP-MS分析法は宝石学の分野では、Be拡散加熱処理サファイアの鑑別や、コランダム、エメラルド、パライバトルマリンの産地鑑別等に応用されてきた。今回の報告では、近年鑑別が非常に難しくなってきている合成ルビーと天然ルビーの鑑別について、LA-ICP-MSを用いた微量元素の分析という観点から研究を行った。結果、合成ルビーと天然ルビーを分別することが可能であり、合成ルビーに関しては製造者を特定することも可能であることが判明した。
著者
松原 聰 宮脇 律郎 重岡 昌子 杉山 和正 毛利 孝明 中原 理栄 岡井 隆
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2010年年会
巻号頁・発行日
pp.76, 2010 (Released:2011-04-06)

山口県長門市川尻付近に産するアルカリ玄武岩中からオフレ沸石が産する。この沸石は、直径0.5 mm以下の短六角柱状あるいは板状結晶をしている。9個の平均化学組成は、SiO2 51.25, Al2O3 20.74, MgO 2.90, CaO 2.28, BaO 1.02, Na2O 2.74, K2O 3.77, 計 84.71 %である。
著者
福地 伸章 松枝 大治
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2009年年会
巻号頁・発行日
pp.115, 2009 (Released:2010-04-06)

ミャンマー, Mogok地域は,ルビー・サファイア,スピネル,トパズ,電気石などの宝石鉱物を産出する地域として知られる.上八洞石(Johachidolite; CaAl[B3O7])は,岩瀬,斎藤(1942)により北朝鮮吉州上八洞から発見された新鉱物で,最近になって本地域のペグマタイト中からもその産出が報告された.この上八洞石は淡黄緑色と橙黄色部からなり,少量のThを含むのが特徴である.今回は鏡下観察,EPMAによる化学組成,カソードルミネッセンス(SEM-CL)像の観察に加えび流体包有物測定等により本鉱物の生成環境に関して得られた知見を報告する.
著者
Satoshi MATSUBARA Ritsuro MIYAWAKI Kazumi YOKOYAMA Masaaki SHIMIZU Hiroyuki IMAI
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences (ISSN:13456296)
巻号頁・発行日
vol.99, no.6, pp.363-367, 2004 (Released:2005-01-07)
参考文献数
19
被引用文献数
3 9

Tokyoite, Ba2Mn3+(VO4)2(OH), the Mn3+-analogue of gamagarite, is found from the Shiromaru mine, Okutama, Tokyo, Japan. It is monoclinic, P21/m, a = 9.10(4), b = 6.13(2), c = 7.89(5) Å, β = 112.2(5)°, Z = 2. The strongest lines in the powder X-ray diffraction pattern are 3.73 (15) (111), 3.31 (100) (112), 3.08 (20) (020), 3.00 (16) (301, 212, 102), 2.90 (19) (120), 2.80 (62) (121, 300), 2.16 (18) (321), 1.963 (15) (204). Electron microprobe analysis gave V2O5 31.77, SiO2 0.15, Al2O3 0.07, Fe2O3 2.33, Mn2O3 11.27, CaO 0.07, BaO 51.91, SrO 0.22, Na2O 0.13, H2O (calc.) 1.59, total 99.51 wt. %, and lead to the empirical formula, (Ba1.92Na0.02Sr0.01Ca0.01)Σ1.96(Mn3+0.81Fe3+0.17Al0.01)Σ0.99[(V1.99Si0.01)O7.92](OH)1.00 on the basis of V + Si = 2 and (OH) = 1. It is translucent and black red in color with a vitreous luster. The streak is dark brownish red and cleavage is not observed. The Mohs' hardness is about 4 to 4.5. The calculated density is 4.62 g/cm3. It has distinct pleochroism, from reddish orange to dark brownish red in thin section and the calculated mean refractive index is 2.03. It occurs as irregular grains under 15 μm, and the aggregates are up to 250 μm wide in association with braunite, hyalophane and tamaite. The mineral is formed under the later stage activity of low grade metamorphism.
著者
石渡 明 市山 祐司
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2007年度年会
巻号頁・発行日
pp.58, 2007 (Released:2008-09-02)

かんらん石スピニフェックス組織は,長さ1メートルに達する薄板状のかんらん石の平行連晶組織であり,超苦鉄質のコマチアイト溶岩に特徴的とされる.露頭では一般にコマチアイト溶岩の上半部にスピニフェックスが発達するが,下半部は斑状組織のかんらん石沈積岩であり,岩床の場合も同様である.一方,かんらん石スピニフェックス組織は,北極海の海嶺玄武岩(顕微鏡サイズ)やコラ半島原生界の鉄ピクライト溶岩上部の玄武岩質部分などにも見られ,変成蛇紋岩や中世の製鉄遺跡の鉱滓などからも報告されている.最近,Ichiyama et al.は福井県小浜市南部の丹波帯緑色岩体から,長さ10 cm以上,間隔1~2 mmのかんらん石平行連晶(仮像)よりなるスピニフェックス組織を呈する玄武岩の転石を発見した.この転石は多数の鉄ピクライトの転石を伴うので,下部が鉄ピクライト,上部が玄武岩質岩石からなる分化した溶岩または岩床に由来すると考えられ,鏡下でも化学組成でも,コラ半島Pechenga地域原生界の同様の溶岩と酷似する.両者とも「石基」のチタン普通輝石が顕著な逆累帯構造を示す.Faure et al.(2006)によるスピニフェックス組織の再現実験は,結晶核密度が低く(事前にリキダス以上の温度に保ち除去),過冷却度が高く(リキダスより40~60℃下で結晶化開始),適度な温度勾配と冷却速度で結晶作用を行えば,スピニフェックスが成長することを示す.かんらん石スピニフェックス組織を示す丹波帯の玄武岩はノルムかんらん石をもち,かんらん石がリキダス相だったと考えられる.コマチアイト中だけでなく,玄武岩中にもスピニフェックス組織が形成されることは,化学組成を重視するIUGSの超苦鉄質火山岩分類案の妥当性を支持する.
著者
Hiroaki OHFUJI Masashi YAMAMOTO
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences (ISSN:13456296)
巻号頁・発行日
vol.110, no.4, pp.189-195, 2015 (Released:2015-08-29)
参考文献数
15
被引用文献数
1 15

This study demonstrates the validity of a thin osmium coating for quantitative energy–dispersive spectroscopic (EDS) analysis, particularly for light elements such as O (and potentially C and N) in natural/synthetic minerals. An osmium coating prepared by chemical vapor deposition provides an extremely thin and uniform layer whose thickness can be controlled simply by coating time. Because of the high reproducibility and reliability of the osmium coating process, users have no difficulty in evaluating the actual coating thickness, which enables strict and precise absorption corrections (for the coating layer), even for low–energy characteristic X–rays, which are susceptible to attenuation by the coating layer itself. Our results show that oxygen concentrations in silicate and oxide minerals can be quantified correctly when using the osmium coating, whereas quantification using a carbon coating afforded values that were a few wt% lower than stoichiometry, probably due to the uncertainty of the actual coating thickness (i.e., the absorption correction was incorrect). The ability to accurately quantify oxygen may stimulate new analytical applications, such as the estimation of Fe2+/Fe3+ concentrations and water content in minerals. Furthermore, the Os–coated samples prepared for EDS analysis are also suitable for electron back–scattered diffraction (EBSD) analysis without re–polishing and re–coating, which are usually routine but time–consuming tasks in the case of carbon–coated samples.
著者
川崎 雅之
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2012年年会
巻号頁・発行日
pp.7, 2012 (Released:2014-06-10)

地球表層には大量のシリカ鉱物、特に水晶が存在しているが、地球外物質には極めて少ない。地球が他天体に比較して水が豊富であったこと、プレートテクトニクスにより水の循環が容易に行なわれたことが、地殻上部における水晶の形成に繋がった。地球の進化の過程で水の存在が鉱物の多様性を生み出した。水晶の普遍性はその結果の一つである。
著者
大西 政之 草地 功 小林 祥一
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2007年度年会
巻号頁・発行日
pp.204, 2007 (Released:2008-09-02)

大阪府箕面市温泉町に位置する平尾旧坑から産出したZn4SO4(OH)6・5H2Oの組成をもつ未知鉱物が,国際鉱物学連合の新鉱物・命名・分類委員会によって新鉱物・大阪石 (osakaite) として承認されたので,大阪石の産状,物理的・結晶学的性質,化学組成および成因について報告する.
著者
柴田 知之 三好 雅也
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2010年年会
巻号頁・発行日
pp.7, 2010 (Released:2011-04-06)

国東半島中心部に位置する両子山火山の主要元素・微量元素組成とSr・Nd・Pb同位体組成の分析を行った。その結果,両子山の初生的なマグマは,沈み込むスラブが部分溶融してできた珪長質なマグマであと考えることが可能であることが分かった。

1 0 0 0 OA Errata

出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences (ISSN:13456296)
巻号頁・発行日
vol.107, no.3, pp.155-155, 2012 (Released:2012-07-12)

The following are errata for the original article entitled “Epidote-Sr, CaSrAl2Fe3+(Si2O7)(SiO4)(OH), a new mineral from the Ananai mine, Kochi Prefecture, Japan” by Tetsuo MINAKAWA, Hiroyuki FUKUSHIMA, Daisuke NISHIO-HAMANE and Hiroyuki MIURA (Vol. 103, no. 6, 400-406, 2008). O is missing before (OH) by the authors' mistake.Title: CaSrAl2Fe3+(Si2O7)(SiO4)(OH) should be changed to CaSrAl2Fe3+(Si2O7)(SiO4)O(OH).Abstract, line 1: CaSrAl2Fe3+(Si2O7)(SiO4)(OH) should be changed to CaSrAl2Fe3+(Si2O7)(SiO4)O(OH).INTRODUCTION, line 2: A2M3 (T2O7)(TO4)(OH) should be changed to A2M3(T2O7)(TO4)O(OH).INTRODUCTION, line 9: Ca2Al2Fe3+(Si2O7)(SiO4)(OH) should be changed to Ca2Al2Fe3+(Si2O7)(SiO4)O(OH).INTRODUCTION, line 29: CaSrAl2Fe3+(Si2O7)(SiO4)(OH) should be changed to CaSrAl2Fe3+(Si2O7)(SiO4)O(OH).CHEMICAL PROPERTIES, line 26-27: CaSrAl2Fe3+(Si2O7)(SiO4)(OH) should be changed to CaSrAl2Fe3+(Si2O7)(SiO4)O(OH).The pattern of Serpentinite of Figure 1 on page 100 entitled “Finding of prehnite-pumpellyite facies metabasites from the Kurosegawa belt in Yatsushiro area, Kyushu, Japan” by Kenichiro KAMIMURA, Takao HIRAJIMA and Yoshiyuki FUJIMOTO (vol. 107, no. 2, 99-104, 2012) is missing. Below is the corrected Figure 1. The Printer apologizes for the misprint.
著者
門馬 綱一 西久保 勝己 高田 雅介 高橋 直樹 本間 千舟 長瀬 敏郎 工藤 康弘 池田 卓史
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会2008年年会
巻号頁・発行日
pp.107, 2008 (Released:2009-04-07)

千葉県南房総市荒川から、メラノフロジャイトとは異なる骨格構造を持つシリカ包摂化合物を見出したので報告する。包摂化合物を産出したのは、新第三期前期中新世の保田層群中の砂岩・泥岩である。岩石の裂罅を一部、方解石脈や玉髄質の石英脈が充填しており、包摂化合物の結晶は石英脈中やその空隙中に見られる。結晶の大半は既に石英の仮晶に変化しているが、一部に新鮮な結晶が見られた。気体分子を除く組成は、主成分SiO2の他に、酸化物換算で約1wt%のAlと少量のNaを含む。何れの結晶もpseudo-merohedral双晶になっているため、粉末X線回折データのRietveld解析およびMEM解析を行った。結晶系は正方晶系で格子定数はa=13.7190(9), c=19.349(1)、骨格構造はMTN型に相当する。ラマン分光測定では、ケージ中に含まれるメタン分子のピークが確認された。
著者
Hidemichi HORI Toshinori Kobayashi Ritsuro MIYAWAKI Satoshi MATSUBARA Kazumi YOKOYAMA Masaaki SHIMIZU
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences (ISSN:13456296)
巻号頁・発行日
vol.101, no.4, pp.170-177, 2006 (Released:2006-08-08)
参考文献数
23
被引用文献数
4 8

Iwashiroite-(Y), YTaO4, was found from Suishoyama, Kawamata Town, Fukushima Prefecture, Japan. It is monoclinic, P2/a, a = 5.262(5) Å, b = 5.451(5) Å, c = 5.110(5) Å, β = 95.12(10)°, V = 146.0(2) Å3, Z = 2. The five strongest lines in the powder XRD pattern [d(Å), I/I0, hkl] are (3.13, 100, 111), (2.95, 94, 111), (2.73, 26, 020), (1.890, 29, 220) and (1.862, 29, 022). Electron microprobe analysis gave; Y2O3 29.10, Ce2O3 0.10, Nd2O3 0.10, Sm2O3 0.36, Gd2O3 1.06, Tb2O3 0.25, Dy2O3 2.38, Ho2O3 0.56, Er2O3 2.09, Tm2O3 0.37, Yb2O3 3.33, Lu2O3 0.85, ThO2 0.02, UO2 0.15, CaO 0.17, Ta2O5 40.64, Nb2O5 16.66, TiO2 0.41, total 98.60 wt%, and leads to the empirical formula, (Y0.81Yb0.05Dy0.04Er0.03Gd0.02Lu0.01Ho0.01Sm0.01Ca0.01Tm0.01)Σ1.00(Ta0.58Nb0.39Ti0.02)Σ0.99O4 on the basis of the 4 oxygen atoms per formula unit. Iwashiroite-(Y) is translucent and amber brown to brown in color with a glassy to subadamantine luster. The streak is pale brown and cleavage is {010} good, {001} poor. The Mohs' hardness is 6. The calculated density is 7.1 g/cm3. Iwashiroite-(Y) occurs as an aggregate of small euhedral platy crystals with a metamict substance in the main ore body of the granite pegmatite mine at the locality. Associated minerals are quartz, microcline and annite. The crystal structure was refined to R = 0.034 with single crystal XRD data. Although the structure consists of TaO6 octahedra and YO8 polyhedra, iwashiroite-(Y) is not isostructural with fergusonite-beta-(Y).