著者
棚瀬 孝雄
出版者
中央大学
雑誌
中央ロー・ジャーナル (ISSN:13496239)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.3-38, 2014-12

本稿は、著者が退職にあたり40年あまり法社会学研究に従事した、その研究の総体を自らふり返ったものである。当初、川島武宜の問題意識を受け継ぎ、法が理念的な形で機能する社会実現のために、法の機能化を妨げる日本人の法意識や、裁判・弁護士等の法制度の問題点を実証的に明らかにする仕事を行ったが、比較のために、法がより大きな役割を果たしているアメリカ社会を分析する中で、個々の法や制度を、背後の法秩序の中に位置づけて理解する視点を身につけていった。弁護士論や、裁判手続、司法制度、裁判外紛争処理などの制度分析がこの時期の研究である。 その後、社会科学全般の大きなパラダイム転換があり、解釈主義、批判理論、ポストモダン、共同体論などの理論を著者も積極的に摂取し、法のより深い分析を行った。法社会学は、これらの現代社会理論を援用することで、法を所与のものとして、その実現のみを対象とする研究と一線を画し、また、社会を法に対して受動的な、一義的な記述が可能なものでなく、重層的な意味の体系に覆われているものとして見ることで、社会に埋め込まれたものとしての法の現実の姿により肉薄することができる。 著者は、その研究生活の後半を、こうした視点で、法の理論だけでなく、その応用としての法解釈理論の分析を行い、憲法から民法まで法律学者との学問的対話も行ってきた。 最後に、今、弁護士として法実務を行っている著者が、この法社会学の研究をどう実務に活かしているのかを述べている。After 40 years of academic career, the author reflected upon his socio-legal studies. First, he started as a modernist, in the sense that to modernize Japan by establishing the rule of law and to get rid of the feudalistic elements in Japanese society was an urgent task. So, the author analyzed the Japanese legal consciousness which hindered the people to access to law, and the legal institutions which were not well attuned to promote the rule of law. Alternative dispute resolutions were also studied.Then, in social sciences the big paradigm change occured, so-called ""interpretive turn"". The human society is made up of the thick layers of meanings, and the people interact, and build institutions and organizations by interpreting the actions of each other to make sense and react to what he understands to be the other's intention. The author incorporated this new social science paradigm into the studies of law, and analayzed the legal institutions in much deep level as immersed and entrenched in society.The postmodernism, communitarianism, and critical legal studies were the perspectives that the author was guided in these in-depth analysis of the institutions. Legal rules and precedents of various laws, such as constitution, contract and tort were also analyzed by positing the interpretation of laws itself was a part of, and in consequence of such human interactions, and thus amenable to interpretive social science analysis.Finally, as the author is now engaged in legal practice as a lawyer, he reflected upon how his socio-legal studies were made relevant to the practice.
著者
高橋 直哉
出版者
中央大学
雑誌
法學新報 (ISSN:00096296)
巻号頁・発行日
vol.121, no.11, pp.1-27, 2015-03

本稿は、犯罪化の正当化条件の総体を体系的に示す「犯罪化論」の構築を試みるものである。犯罪化は、国家が刑罰という峻厳な制裁を用いてある行為を規制するものであるから、それが正当化されるためには、そのような行為を規制することが国家の果たすべき役割に含まれるといえ、かつ、そのように強制的に規制するだけの特別な理由がなければならない、という認識を出発点として、犯罪化の正当化条件を、「国家の介入の正当性」「犯罪化の必要性」「全体的な利益衡量」「刑罰法規施行後の検証」の四段階に分けて、それぞれの意義・内容、および、それらの相互関係について考察を加えている。従来、わが国ではあまり理論的分析が加えられていなかった刑事立法のあり方について、道徳哲学・政治哲学の知見も交えながら一試論を展開するものである。
著者
岩田 重則
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01 (Released:2016-04-21)

2016年度の本研究は、本研究のために主に3地域でフィールドワークを行ない、また、研究成果を発信するための単著の執筆を行なった。フィールドワークについて。三重県における「両墓制」と火葬墓制、また、三重県に隣接する「両墓制」地域の滋賀県、また、滋賀県に隣接して、「両墓制」と火葬墓制が顕著な福井県まで拡大して、墓制研究のためのフィールドワークを行なった。三重県では、その東部で火葬墓制が、中部・西南部で「両墓制」が顕著であるために、その比較的研究を、滋賀県では、湖西地域で火葬墓制から「両墓制」への転換が見られるため、それをフィールドワークのなかから明らかにするための研究を、福井県では東部の越前地域では火葬墓制が、西部の若狭地域で「両墓制」が顕著であるために、その比較的研究を行なった。本研究課題の「両墓制」と火葬墓制の比較研究は、これら2016年度のフィールドワークにより、仏教民俗としての質的同質性が仮定でき、設定した課題の適合性について、自信を強めた。2017年度についても、これらの地域を中心に、フィールドワークによるいっそうの資料収集につとめたいと考えている。単著の執筆について。2016年度は、フィールドワークと並行して、本研究の成果について、2017年5月刊行予定『天皇墓の政治民俗史』(有志舎)の執筆を行なった。本書は、天皇墓についての議論が中心であるが、それと質的に関係する民間の墓制として、「両墓制」と火葬墓制があると考え、特に、その第2章「中世――天皇の「西方極楽」往生」のなかで、2016年度の火葬墓制と「両墓制」についてのフィールドワークの成果を展開した。
著者
森 光
出版者
中央大学
雑誌
中央大学史紀要 (ISSN:09162119)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.1-41, 2013-03
著者
梅村 坦 庄垣内 正弘 三友 健容 吉田 豊 松井 太 鈴木 健太郎 李 肖 DESMOND Durkin-Meisterernst
出版者
中央大学
巻号頁・発行日
2007 (Released:2007-04-01)

研究対象は、ベゼクリク千仏洞から1980~1981年に出土した非漢字の古文献約600点であり、その大部分は未公開の断片類である。使用される文字はウイグル文字、ソグド文字、ブラーフミー文字を中心とし、言語は古ウイグル語、ソグド語、サンスクリット語、トカラ語、漢語などにおよび、形式には写本、印刷があり、内容は仏教文献を中心として契約や公文書、詩、手紙などの俗文献に至り、10~13世紀頃のトゥルファンの複合文化を浮き彫りにする第一級の資料群であることが判明した。

1 0 0 0 IR 丁謂と茶

著者
池澤 滋子
出版者
中央大学
雑誌
中央大学論集 (ISSN:03889033)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.27-33, 2015-02
著者
江口 英一
出版者
中央大学
巻号頁・発行日
1983

博士論文
著者
斯波 照雄
出版者
中央大学
雑誌
商學論纂 (ISSN:02867702)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.327-338, 2014-11
著者
杉浦 宣彦
出版者
中央大学
巻号頁・発行日
2004

博士論文

1 0 0 0 OA 物権法

著者
馬場愿治 述
出版者
中央大学
巻号頁・発行日
vol.第2部, 1910