著者
天野 昌功
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学経済研究 (ISSN:09127216)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.511-528, 2005-12-14

This paper examines the causal directions between financial development and economic growth for prewar and postwar Japan, U.S.A., and U.K. The method used here is the one recently developed by S. Hall, M. Pesaran, and R. Wickens et al. and is what can be called a generalized (or extended) Granger causality test. The paper shows that in Japan and the U.K., the Patrick's hypothesis holds, where the hypothesis implies that in the early stage of development, financial factors typically lead and cause real-side development, while in the later stage, the reversal of causal directions occurs. In the U.S., however, the opposite causal patterns (i.e., in the prewar period, the realside causes the financial-side) are observed. The paper also compares the above results with those derived from traditional Granger causality tests.
著者
岡林 篤
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.73-80, 1974-04
著者
濱田 浩美 小林 静江 真砂 佳菜子
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.335-344, 2004-02-28

日光白根山五色沼は,栃木県日光市と群馬県片品村の県境付近の日光国立公園内に位置している。日光白根山の火成作用によって形成された日光火山群唯一の火口湖で,湖水面標高は2,170mである。冬季は完全結氷し,2001年11月下旬の調査において氷の厚さは13cm,2002年11月末では18cm,2003年4月初旬では100cmであった。五色沼は閉塞湖であり,水位を安定に保とうとする自己調節機能をもっているが,水温・水質の季節変化と同様に明らかにされていない。そこで本研究では,日光白根山五色沼において,水位変動および水温変化を観測し,湖水の主要イオン濃度の分析を行うとともに,光波測量を行い,正確な湖盆図を作成した。これらの観測結果から,五色沼における水温・水質の季節変化および水収支を明らかにした。
著者
大須賀 敏明
出版者
千葉大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

造血幹細胞の凍結保存には凍害を防ぐためにDMSOが添加されているが、副作用が生じる場合もあるため、新規凍結保存剤を開発した。新規凍結保存剤で凍結保存した造血幹細胞を培養して赤血球と白血球へ分化するコロニーの数はDMSOで凍結保存した場合と同等であり、凍結保存液に入れた細胞の生存率は高く、ラットの体内で有害な分子を生じなかったため、新規凍結保存剤はDMSOに劣らない凍結保存剤となることが判明した。
著者
斎藤 恭一 浅井 志保
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

研究代表者は、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の処理に適した吸着材の形態として繊維に着目した。市販のナイロン繊維を出発材料にして放射線グラフト重合法を適用し、極低濃度の放射性セシウムやストロンチウムを除去するために、無機化合物(それぞれ、フェロシアン化コバルトとチタン酸ナトリウム)を担持して繊維を開発してきた。この吸着繊維の性能が認められ、現時点で、サブドレンから汲み上げた汚染水や港湾内汚染水の処理の現場への適用や試験に至っている。
著者
倉田 達
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.91-104, 1966-07-09

(1)全体として頻度の高い動詞はsing, tell, live, say,……を中心とした場合である。年代的には19世紀20世紀初期にかけて盛んに使用されたと云い得る。従って1930年前後から使用頻度は総体的に下降の傾向を示している。但しlive-lifeは20世紀に入ってから前世紀以上に良く使用され1930年以後の用例も多く,tell-taleは19世紀に良く使用されたが20世紀に入ってその用法はtell-storyに取って代られている。(2)同属目的語の前に形容詞を伴う場合形容詞と名詞との間には慣用性は見られない。(3)double object構文に用いられるcognate objectはsing-song, tell-storyの結合であるがこれらは動詞の性質に由来するものであろうし,又受身構文に用いられる結合にfight-battle, live-life, run-race, tell-tale等があるが此等両構文に用いられるcocrnate objectの種類は全体の極一部に限られていて頻度も低い。同属目的語を含む受動態構文に関しては次の如く三大別できる。i) fight-battle, run-raceの如く能動,受動両方に使用されるのもあるが,能動態構文に比し極めて低い頻度で受動態に使用されるlive-lifeの如きもの,ii) sing-song, say-wordを中心とするものは能動構文に多く使用されているが受動構文はない。又dream-dream其の他の如く能動構文の使用頻度の低いものはbreathe, dance etc.を中心とした場合の如く受身構文はない。iii) fight-fightは受動態構文のみで能動構文はない。以上の如く同属目的語を含む能動構文は受動構文を必ずしも形成できると限らないし又その逆も云い得る。(4)O. E. D.の定義或はH. Sweetの云うようにcoernate objectを取る動詞は'intransitive'である云いO. E. D.はdie-deathを示している。同様にlive-life, run-race, dream-dream, dance-dance……が同じ範疇に入る。同じintransitiveでも目的語を取る点で普通のSVと異なり,VとOの関係が意味上kindredという点で普通のSVOと異る。従ってSVとSVOとの中間的存在であるが構造はActor-Action-Goalと説明される。一部の結合であるが(3)の如くdouble objectや受身構文に用いられた場合は機能上からのみ見た場合は普通のtransitiveの動詞と異らない。唯普通のSVOOと異なるのは動詞と直接目的語とが意味上kindredであるという点だけである。(5)19世紀より20世紀初期にかけてcognate objectが盛んに使用された理由として,(i)市河博士の指摘するようにsing-song, tell-tale, live-life, dream-dream, breathe-breath, run-race, dance-danceの如くalliterationを踏むものが多いこと。又dream-dream, dance-dance等動詞と目的語とが完全反覆をする場合が或る程度多いことによるであろう。(ii) sing-song, tell-tale, dream-dream, dance-dance等,動詞と同属目的語がrhyme word となっているのも見逃せない。(iii)英語における名詞構文好みの傾向も理由の一つであろう。(iv)I型とII型との使用頻度を比較するとsing-song 6 : 15, tell-tale 4 : 4, tell-story 12 : 10, live-life 2 : 23, sav-word 9 : 6, fight-battle 1 : 4, dream-dream 1 : 5 ……となっていてJespersenの云うようにdream-dreamの場合及び同じ範疇に入ると思われるfight-battle, live-lifeに関してはI型は少いので'extremely rare'という表現はそのまま当るのであるが,tell-story, say-wordの結合の場合はI型の方が頻度は高い(tell-taleはI型とII型同じ)。此等3種のI型がII型と頻度が同一かそれ以上の同属目的語の場合には特に次の理由が考えられる。即ち同属目的語の前に不定冠詞や定冠詞が来た場合cognate objectをとる動詞も目的語も単音節語の場合が多いので----型の文章上rhythmicalなことも理由の一つであろう。此のrhythmicalなことはII型の場合も同様と考えられる。次にcognate objectの良く使用された文をC. Bronteから引用しておく。"Mr. Rochester, if ever I did a good deed in my life - if ever I thought a good thought - if ever I prayed a sincere and blameless prayer - if ever I wished a righteous wish, I am rewarded now. - C. Bronte, Jane Eyre (6)細江博士はcognate objectとadverbial accusativeは時に区別し難き場合のあることを述べているがその場合のcosrnate objectは類例と考えられるIII, IV及び,V型,VI型を指しているのであろう。以上usageを中心としてcognate objectを論じたのであるがusageや結語論の外に文体論・意味論よりの考察が行なわれなければならないがそれらは稿を改めることとする。
著者
山崎 良雄 坪田 幸政 垣内 信子
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.345-355, 2004-02-28

気象に関するアンケート調査により,児童・生徒・学生の意識・知識の実態調査を行い,学校教育と社会教育の効果を評価した。天気予報の利用の頻度は,全学年で高く,天気に対する関心の高さが確認できた。特に女子は全学年で男子より高かった。気象情報の入手先は,学年進行に伴いその多様化が認められた。十種雲級や天気図記号の理解では,学校教育の効果が確認できた。天気に関することわざは,学校教育では取り扱わない動物に関する天気のことわざも多く指摘されていたことから,毎日の生活の中でも気象に関する知識が獲得されていることが示唆された。季節の変化に対する設問から,学年が低いほど直感的な指標である気温から季節変化を感じ取り,学年と共に季節の感じ方がより高次元に(間接的に)なることが分かった。気象に関する知識の修得は,学校教育とテレビや新聞なども含めた社会教育からなされるために,学年による認知度が用語によって異なることが認められた。そこで,気象用語を成長段階に対応した認知度の変化に注目して6グループ(認知型)に分類した。
著者
新垣 公弥子
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学社会文化科学研究 (ISSN:13428403)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.33-43, 2001-02-01

論考では沖縄県石垣市白保(しらほ)方言の動詞と形容詞について記述する。当地は明和8年(1771)の大津波で村が半壊したため琉球政府により波照間島からの入植政策が取られた。そのため現在でも石垣島市内の方言とは違いが見られると指摘されている。調査資料は宮良松氏(1903年生まれ)を話者とし1998年から1999年にかけて行なったものである。
著者
小野 智香子
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学ユーラシア言語文化論集
巻号頁・発行日
vol.9, pp.257-268, 2006-10-10
著者
城丸 章夫
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要. 第1部 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.113-122, 1974-12
著者
西田 一豊
出版者
千葉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究事業では福永武彦を文化史中で捉え直す作業を行った。結果として、福永武彦と戦後の雑誌を中心とするメディア史、または文化史との関連として以下のことが判明した。福永武彦は1956年に加田伶太郎として探偵小説を発表するが、そこには当時の探偵小ブームを背景とし、新たな週刊雑誌の創刊など活字メディアの隆盛の中で、新しい書き手として要望されたものであった。また小説の精読を通じて、福永武彦のロマン主義的要素を解明し、論文にまとめた。さらに未発表の資料調査や書簡の調査を通じて、小説が作り上げられる過程が明らかとなった。
著者
松尾 七重
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本研究の目的は,図形の概念形成を促進する学習指導の方法を確立することである。本研究では,図形の概念形成を促進する学習指導の方法を明らかにするために、既に理論的に抽出されている理解の状態向上を促す要因を考慮して授業を実施することにより、その要因の妥当性及び実行可能性を検証した。その結果に基づいて、小学校2年生、5年生及び中学校2年生における学習指導の方法を以下のように示した。小学校2年生においては、長方形を定義した後に,正方形以外の長方形をひし形や長方形以外の平行四辺形と比較する活動を行うことで,長方形の角が直角であることに気づくようにすること、紙を折って長方形をつくる活動や,三角定規を用いて長方形をかいたり,直角であることを確認したりする活動を行い,長方形の4つの角が直角であるという関係を理解できるようにすることが示された。小学校5年生においては、図形の面積を求める際に,その図形の概念の性質に着目できるようにすること,平行四辺形,ひし形や正方形の面積を求める際に既習図形の求積に関連づけることを促し,図形の概念及びそれらの関係を活用して求める方法を確認することが示された。中学校2年生においては,図形の概念の定義を的確に捉えていることにより,図形の概念間の包摂関係を理解できるようになり,概念形成が促進されるということから,概念形成を促進させるための定義の学習指導のあり方を考えることが重要であることが明らかになった。具体的には、定義の学習指導において否定的な表現をなくすようにすること、否定的な表現が含まれない理由について話し合うことという方法が示された。
著者
岡部 嘉幸
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究課題では、現代語でも近世後期江戸語でも用いられる複数の文法形式(助動詞など、文法機能を果たす形式、たとえば、ハズダやカモシレナイなど)について、当該形式の近世江戸語での意味・機能的な特徴を、近世後期江戸語と文法体系の似通っている現代語との比較・対照という手法を用いることで明らかにした。また、本研究課題における文法形式の分析の中心は、モダリティ形式であったが、この分析の過程で、先行研究において議論の錯綜している「モダリティ」という文法概念の再検討も行った。さらに、江戸語資料の資料ジャンルの多様性や言語量の確保のため、他の研究課題と連携しつつ、人情本・洒落本のコーパス化も行った。