著者
清水 馨
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学経済研究 (ISSN:09127216)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.439-471, 2003-09-24
著者
河西 宏祐 松戸 武彦 三宅 明正
出版者
千葉大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1987

1 本研究は, 日本における産業別労働組織が,どのような構造的, 機能的特質をもっているかを, 歴史的, 実態的に解明することを目的とした.2 まず歴史的研究についてみれば, 戦後の主要労働争議に関して, 数多くの文書資料を収集した他, 当時の関係者から証言を収集した. これらを分析, 検討を加えた結果, 次の諸点が明らかとなった.(1)日本では戦後の約10年間, 企業別組合よりも産業別組合が運動思想における主流の位置を占め, 産業別労使関係が主たる労使関係制度を作りだしていた.(2)1955年前後, 主要な産業において大争議が瀕発し, それを契機として産業別組合の解体, そして企業別組合の時代へと推移している. したがって日本において企業別組合が制度として定着するのは, 1955年以降である.3 1955年以降の現在に至る「企業別組合主義」の時代について, 海運, 造船, 私鉄などの各産業の産業別組織について実態調査を行なった結果, 次のことが明らかとなった.(1)これら, 日本の産業構造の中軸を支えてきた各産業においては, 現在においても, 産業別労災組織の影響力がきわめて強い.(2)最近, 労働運動の停滞がいわれる中にあって, これらの産業では, むしろ逆に組合運動の活性化の傾向がみられる.(3)各産業における組合運動の活性化の条件は, 次のものである. <1>産業別組織が産業政策を作成し, 経営者側団体との交渉, 協議を通じて, その実現に成功している. <2>産業別組織が労働条件に関するモデル水準を設定しそのための到達闘争を指導する他, 強力な産業別機能を展開している. <3>産業別組織が労働管理制度を平等原理によって再構成し, その中の人事考課の余地を少なくしている.
著者
金子 亨
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学ユーラシア言語文化論集
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1-23, 2001-03-20
著者
岩澤 真理 中村 悠美
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

申請者らは新規C. albicans経表皮感染マウスモデルを確立し、感染初期における菌体排除に、Type3 innate lymphoisd cellsとγδT 細胞によるIL-17産生が重要であることを見いだした。一方、先天的な遺伝子異常により難治性・再発性の口腔・皮膚のカンジダ症を表現型とする、Chronic mucocutaneous candidiasis disease がヒト疾患として報告されている。この疾患のヒト末梢血細胞では、CD4+T細胞によるIL-17産生の障害が疾患の発症に重要であると報告され、我々のマウスの系で明らかにした細胞と異なる。この相違は、獲得免疫系でCD4+Th17細胞の役割が重要であることに依存していると考え、本研究ではすでに確立したC. albicans経表皮感染マウスモデルを発展させ獲得免疫系におけるIL-17産生細胞の解析を行い、C. albicansに対する獲得免疫系の役割を明らかにする。通常、抗原への初回暴露後αβT細胞の出現は、7日目位から3週間後をピークとする事が知られているので、マウスへのC. albicans 経表皮暴露後7日、14日、21日におけるIL-17産生CD3+, αβTCR+, CD4+細胞の誘導を感染局所および所属リンパ節の細胞を用いて観察した。なお、感染免疫においては、αβTCR+分画において、CD4+細胞以外にもCD8+陽性細胞もIL-17産生に関与することが知られているので同様にCD8+陽性細胞の分画も解析を行った。現時点までに、C. albicans経表皮暴露後の獲得免疫系の異差を検出できておらず、実験系の検討が必要であると考えられた。
著者
李 恩瑛
出版者
千葉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

食物からの脂肪の過剰摂取は糖尿病を惹起するが、そのメカニズムは多くが不明である。我々はインスリン抵抗性だが耐糖能は正常であるインスリン受容体変異マウスに、高脂肪食を負荷すると顕性の糖尿病を発症することを見いだし、そのメカニズムを解析した。解析の結果、このマウスでは脂肪組織での脂肪分解が亢進し、産生されたグリセロールが肝臓で糖新生に利用され、高血糖が誘発されることが明らかになった。
著者
伊藤 公一 吉村 博幸
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

携帯電話やPHSなど,人体近傍で使用される携帯無線機器の普及に伴い,機器の設計開発という観点から,人体によるアンテナ特性への影響を定量的に評価する必要性が高まってきている.一方,これら機器より発生する電磁界が人体へ及ぼす影響を定量的に評価する必要性がより高まってきている.しかしながら,実際に人体を用いてこれら評価を実験的に行うことは困難である.このため,人体の電気的および形状的特性を考慮した数値解析用および実験用人体モデルを構築するとともに,これらモデル用いたシミュレーションによる検討方法およひ実験的検討方法の確立が必要不可欠である.このような背景を踏まえ,電磁波の人体に関する影響評価のための標準人体ファントムの開発に関する研究を行った.平成10年度は,マイクロ波帯用生体等価固体ファントムを開発し,これを利用した人体と高周波近傍電磁界との相互影響評価システムを考案した.また,人体頭部リアルモデルファントムを開発し,実際にSAR評価を行った.平成11年度は,前年度開発したファントムの保存性を高めるべく,グリセリンを主成分としたマイクロ波帯用生体等価固体ファントムを開発した.また,警察,消防,放送分野等で用いられる150MHz帯アンテナと人体との相互影響評価について検討を行った.以上の成果により,人体と高周波近傍電磁界との相互影響評価するための簡便なシステムを構築できた.また,保存性に優れたマイクロ波帯用生体等価固体ファントムを開発できた.携帯無線機器の設計開発,およびこれら機器より発生する電磁界が人体に及ぼす影響を定量的に評価する際,本成果が活用されることを期待したい.今後の課題として,本評価システムの高精度化およびファントムのさらなる改良を目指す.
著者
大岡 小霧
出版者
千葉大学
雑誌
語文論叢 (ISSN:03857980)
巻号頁・発行日
no.14, pp.p20-35, 1986
著者
矢口 博久 溝上 陽子
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

現在,産業界では広くCIEが1931年に制定したXYZ表色系が用いられているが,この等色関数は短波長域で実際の観測者より低い感度を持っているという問題がある。そこで,CIEは2006年に錐体分光感度である錐体基本関数(CIE2006LMS)を,さらに2015年に錐体基本関数に基づくXYZ型の表色系(CIE2015XYZ)を発表した。本研究では,この新しい表色系を観測者条件等色の問題解決と個人差,特に異常3色覚の色の見えのシミュレーションに応用した。
著者
広保 正 石井 弘 高柳 和江 玉田 孝人
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1-5, 1984-03-30

千葉県農業大学校果樹園,(株)マザー牧場農園で1982年8月に収穫したラビットアイ・ブルーベリーの3品種(ホームベル,ウッダード,ティフブルー)の糖,有機酸,遊離アミノ酸の組成および成熟に伴う変化を調べた.ラビットアイ・ブルーベリーの主な糖はフルクトースとグルコースで,熟果のフルクトース/グルコースの比は1.31〜1.51であった.熟度が進むに従いフルクトースとグルコースはともに増加し,フルクトース/グルコースの比は熟度による変化はほとんどみられなかった.有機酸はほとんどがクエン酸で,少量のリンゴ酸とキナ酸を含み,熟度が進むといずれも減少した.遊離アミノ酸はアルギニン,アスパラギン,グルタミン酸,ホスホセリン,γ-アミノ酪酸の含有量が高く,ホームベル,ウッダードがティフブルーより高い傾向がみられた.また熟度によって,遊離アミノ酸の含有量はほとんど差がなかった.
著者
児玉谷 朗
出版者
千葉大学
雑誌
語文論叢 (ISSN:03857980)
巻号頁・発行日
no.7, pp.p53-73, 1979-09
著者
石井 徹哉 渡邊 卓也 矢野 恵美
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

情報通信技術の進展は,めぐるましく,クラウドコンピューティングがその主流となりつつある。また,今後「モノ」のインターネットが情報通信技術の中心へとなることが予想される。こうした状況にあっては,現在の情報の保護に関して,情報の化体した媒体を財物として解釈し,その保護を図っていくという保護のあり方は,弥縫策としての限界を露呈している。こうした状況を打破するには,情報の化体する媒体という財物概念を放棄し,情報それ自体の管理・支配の侵害を直接処罰する刑事立法が必要といえる。また,児童ポルノの刑事規制は,その保護法益の理解に問題があり,児童の権利・自由を直接保護するものに改められるべきである。
著者
戸井田 敏彦
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

コンドロイチン硫酸(以下CS)は,グリコサミノグリカンに属する酸性多糖類である。構造的にはGalNAcにGlcAがβ1-3結合した二糖を構成単位とした繰り返し構造をもつ直鎖状多糖鎖で、GalNAcのC4位またはC6位,あるいは,GlcAのC2位に硫酸がエステル結合した化合物である。今回CSの経口的摂取における生体調節機能を明らかにするために,賦与が予想される抗炎症活性および抗アレルギー活性について,腸管免疫系に焦点を絞り,全身性免疫系への影響を分子レベルで定量的に解析した。その結果、以下のことが明らかになった。1.ウシ気管軟骨由来CS(分子量分布8〜22kDa、平均分子量15kDa)のマウス腸管からの吸収は、投与量の0.01%以下であること。2.上記CSを分子量により分画しても各画分のCSの硫酸化度、硫酸化の位置に違いがないこと。3.分子量12kDa以上のCSはほとんど経口吸収されないこと。4.腸管上皮間リンパ球(IEL)膜表面上のL-セレクチンにCSが結合し、サイトカイン産生を介して全身性免疫系を刺激すること。5.腸管吸収されたCS(分子量7〜5kDa)は脾臓細胞のヘルパーT細胞のI型、II型への分化誘導に機能すること。以上経口投与したCSはその分子量により代謝的運命が異なるものの腸管免疫系を介して全身性免疫に対しても作用する可能性が明らかになった。
著者
呂 建明
出版者
千葉大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007

鶏の効率的飼育のため、孵卵後のひよこの迅速な性別判定が必要である。鑑別方法には肛門鑑別法と羽毛(or翼羽)鑑別法がある。前者は肛門の微小な違いを識別し、わずか220名の有資格者の職人的技巧に頼っている。後者は羽形状の違いを識別する方法で、前者ほどの訓練は必要でないが、単調かつ神経を使うため人材確保が難しい。本研究では、羽毛鑑別法に画像処理技術を用いた雌雄鑑別システムを(株)ヤマモトと共同開発する。
著者
鷹野 敏明 大矢 浩代 中田 裕之
出版者
千葉大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2018-06-29

高層の淡い雲の構造・性質解明を主目的に、研究代表者らは高感度高分解能のミリ波レーダ FALCON-I (FMCW Radar for Cloud Observation-I)を開発・運用してきた。この装置は従来のレーダに較べて周波数が 95 GHzと高く、空間分解能や感度が優れており、またドップラー測定の精度も高いことが特徴である。 FALCON-I を用いて、過去 10 数年にわたって地上から高度 20km までの範囲で、陸および海洋で雲や雨の観測を実施してきた。これらの観測を通じて FALCON-I では大気中に浮遊する昆虫などが観測できることが示された。そこで、FALCON-I などの新しい手段を用いて、どこまで小さい浮遊物が検出できるか、その計数、サイズ分布、時間および高度分布、季節変化を探索・解明する手法を創設することが本研究の目的である。初年度の 2018年度は、9月末から 10月初めにかけて、空中浮遊物を採集する係留気球実験を実施し、FALCON-I で得られるエコーデータとの比較を行った。また、これまでに行った春・秋・冬の空中浮遊物採集実験の結果の解析・整理を行った。その結果、大きさが 0.5mm 程度以上の浮遊物体は、もれなく FALCON-I で検出できていること、これまでに行った春・秋・冬の季節と比べて、2018年度 9・10月の空中浮遊物の空間密度は 1.5倍高いこと、気温が低い冬期は浮遊物体の空間密度が 1/5 程度となること、などが明らかになった。2019年度はさらに解析を進めるとともに、地上から上空までの風速・風向と大気浮遊物体の空間密度の相関などについて調べた結果、風が弱い場合のほうが大気浮遊物体の空間密度が高いことが分かった。さらに風の様子のシミュレーションなどを行い、大気浮遊物体が受ける影響を評価し観測結果と比較検討を進めた。
著者
金子 大二郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学環境リモートセンシング研究センター年報
巻号頁・発行日
vol.9, pp.28-31, 2004-08

中国・インドの巨大な人口増問題と新たな水資源制約時代を背景に,現代における穀物需給の体制上の問題点と水資源不足の視点から,穀物生産量について新たな光合成型のモニタリング法が必要である。人口の巨大な両国における水制約の条件下では,従来からの有効積算気温や植生現存量ばかりでなく,日射と作物の水ストレスをも考慮した穀物生産指標を新たに開発することが重要となる。本研究は,世界気象データと衛星による植生指標を用い,日射・有効気温・植生現存量・気孔開度を考慮した光合成型の穀物生産指標をモデル化し,水資源不足時代における穀物生産量を早期に監視する方法を提案した。小麦・米・トウモロコシ等の穀物生産量の中で水稲を最も重視した。水稲は食糧問題の中で単位面積当たりの収穫量が小麦より高いことから人口扶養力が大きい。また,水資源を最も多く必要とし,水配分の視点から重要な作物となっているからである。
著者
石出 猛史
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.225-233, 1996-08-01

日本国内が尊皇攘夷運動で揺れる中,佐倉藩も真忠組の乱・水戸藩子年騒動などに際して頻繁に出兵を強いられた。元治元年(1864)前藩主堀田正睦が没した後,慶応年間に入っても医療制度改革は継続して行われた。この改革は藩の兵制改革の一環として行われた。その内容は,(1)藩の制式医学として西洋医学の採用と漢方医学の廃止,(2)藩医の職制の変更と軍医としての再編成,(3)養生所の開設が挙げられる。しかし明治新政府の成立に伴って明治3年(1870)種痘事業も医学所から在野の町医に移管され,同年11月には佐倉藩医学所も閉鎖された。その後も藩校において医学教育は行われたが,明治5年の学制発布に伴って藩校も閉鎖された。ここに39年間にわたる佐倉藩独自の医療制度も幕が下ろされた。
著者
高橋 信良
出版者
千葉大学
雑誌
言語文化論叢
巻号頁・発行日
vol.11, pp.A1-A14, 2002-12-31