著者
森下 敏和 山口 博康 出花 幸之介 手塚 隆久
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.335-344, 2006-07-05
被引用文献数
2

ダックンソバの農業関連形質および子実成分等の特徴を明らかにするために,九州(熊本県)と関東(茨城県)でそれぞれ2カ年圃場試験を実施した.その結果,草丈,主茎長,主茎節数,一次分枝数などの形態的な形質,および全重,収量などの生育量に関する形質の年次変動の程度は異なるが,品種間差が認められ,品種の序列も各年次でほとんど変化が無く,これらの形質は品種の特性を表す指標になると考えられた.草丈などの形態的な形質の年次変動は小さいが,全重,収量などの生育量に関する形質の年次変動は大きかった.さらに個体サイズや生育量の大きい品種が多収を得るのに有利であることが示された.早播と標播を比較した結果,播種日の移動に対する反応は品種により異なることが示された.子実成分を調査した結果,ダックンソバ子実のルチン含量は普通ソバの100倍以上であったが抗酸化能は普通ソバの3〜4倍であったことから,ダックンソバと普通ソバでは抗酸化能に寄与する主な物質が異なると推測された.
著者
猪谷 富雄 加藤 恒雄 藤井 光彦 富永 保人
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会中国支部研究集録
巻号頁・発行日
no.25, pp.28-29, 1983-08-08

いわゆるデントライス構想として、超多収で作りやすく、しかも、食用米と識別可能な飼料専用米の育成が叫ばれている。その有望種として1978年現農業研究センターで育成、発表されたBG系統がある。この系統は、従来から知られていた大粒種であるイタリアのセシア、中国の長香稲ならびに日本のたいほうを母本として作出された。BG系統は粉質部の大きい超大粒種であり、荒砕きで自家用飼料として調整できるばかりでなく、食用米と玄米外観だけで明瞭に区別できる。一方、イタリアのアルボリオも各地で試作され、評価されている。演者らは、これら大粒系統の特性と利用面についての研究を行なっているが、今回、施肥量が生育、収量に及ぼす影響について実験を行ない若干の知見が得られたので、その概要を報告する。
著者
杉本 秀樹 佐藤 亨
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.39-44, 1999-03-05 (Released:2008-02-14)
参考文献数
16
被引用文献数
3 6

夏季における新ソバ供給と水田の高度利用を目的にした, 西南暖地における夏ソバ栽培技術の確立に関する研究の一環として, 播種期の違いが夏ソバの生育ならびに収量に及ぼす影響について調査した. 普通ソバ品種キタワセソバの種子を, 愛媛大学農学部内の雨よけビニルハウスに設置したポットに3月中旬から6月初旬まで10日ごとに播種した. 播種期が遅くなるほど開花数は増加したが, 結実率の著しい低下により粒数が減少し, さらに千粒重も低下して子実重は減少した. 特に, 開花始~成熟期における日最低気温の平均値が17.5℃を越えると結実率は顕著に低下した. したがって, 西南暖地における夏ソバの播種は, 遅霜の心配がなければできるだけ早く, かつ開花始~成熟期における日最低気温の平均値が17.5℃を越えない時期までに終える必要があることが明らかになった. さらに, 瀬戸内地域においては遅霜と梅雨入り時期ならびに上記臨界温度を考慮すると, 播種期は3月下旬から4月中旬に限定されること, 4月中旬までに播種すれば収穫は6月初旬となり, 初夏には新ソバの供給ができるばかりでなく, その後作に水稲はもちろんダイズ, 飼料作物などの栽培も可能となり, ソバを水田における輪作体系に組み込むことができることも明らかになった.
著者
江藤 慶一 伊藤 延久
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.17, pp.36-39, 1961-10-25

最近水稲早期米の精白歩合・食味など品質に関して批判の声が高まっている。しかし早期栽培は試験研究の日なお浅く,品質特に食味についての研究は比較的に少ないようである。そこで私達は早期米の品質改善対策の基礎資料を得るため,早期米7品種について玄米の藷特性・精白歩合・食味等予備的な調査を行なったので,その概要を報告する。
著者
紙屋 貢
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.20, pp.78-80, 1963-06-20

最近鹿児島県の本土においても甘藤の栽培が行われるようになり,一部には製糖工場も設立せられて,栽培面積も急速に増加の傾向にある。鹿児島県本土の甘熊栽培の歴史は古く,相当の栽培面積をみた時代もあったので,この機会に鹿児島県本土の甘蕉隷培の消長を明らかにし,砂糖が一部地方では重要農産物であったことをのべて参考に供したい。なおこのことについては筆者が鹿児島県農試熊毛分場場在勤時代に調査したことがあったが,未発表のまま資料が逸散してしまったが,今度鹿児島県農事調査なる資料をみることが出来たので,これを中心にし手許にある資料で急いでとりまとめることにした。
著者
原田 光 HUAN Nguyen Van 山本 宗幸
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会四国支部会報 (ISSN:0915230X)
巻号頁・発行日
no.43, pp.1-11, 2006-12

四国山地全域および九州山地の一部の山村から収集したトウモロコシ地域品種のうち,四国山地の系統について聞き取り調査の結果を分析し,遺伝資源としての検討を行った.1.愛媛県23系統,高知県51系統,徳島県25系統および九州4系統(熊本県2系統,宮崎県1系統,大分県1系統)の合計103系統を収集した.2.トウモロコシの播種時期には地域的な差があり,徳島県と高知県では多くの系統が4月初旬から5月初旬にかけて播種されるのに対し,愛媛県では5月中旬から6月中旬にかけて播種される例が多かった.3.トウモロコシの栽培は100m^2以下の狭い面積で行われることが多く,これは必然的に近親交配をもたらすが,実のつきのよい健全な穂から次年度の種子を選ぶことが一般的に行われており,これによって近交弱勢が抑えられていると考えられた.4.聞き取りを行った農家の82%で種子は親から受け継がれたものと判断された.また約80%の農家が以前に焼畑を経験しており,このことからトウモロコシの地域品種は焼畑作物として農家単位で代々受け継がれてきたものと考えられた.5.聞き取りを行った農家の80%でスイートコーンなどの市販品種を栽培しており,交雑によるこれらの品種からの遺伝子浸透が危惧された.
著者
氏家 和広 笹川 亮 山下 あやか 磯部 勝孝 石井 龍一
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.59-64, 2007 (Released:2007-02-28)
参考文献数
17
被引用文献数
3 5

本研究は,我が国でキノアの経済栽培を行う際に必要な基礎データを集収するために行ったものである.一連の研究の最初に,我が国の気象条件下でのキノアの播種適期を検討した.実験1では,南米の高地で栽培されているValleyタイプの品種と,高緯度・低地で栽培されているSea-levelタイプの品種を人工気象室内で栽培し,日長,気温が子実肥大および収量に及ぼす影響を調べ,播種適期を予測しようとした.Valleyタイプは,長日条件によって子実肥大が著しく抑制された.このため,関東地方南部においてValleyタイプを栽培する場合には,子実肥大期が短日条件にあたる7月以降に播種する必要があると考えられた.一方,Sea-levelタイプでは,子実肥大に日長は影響しなかったが,高温条件下で多収となった.そのため,子実肥大期が高温期にあたる3月~5月が播種に適すると考えられた.実験2では,上記のことを実証するために,屋外で播種時期を変えてポット栽培した.その結果においても,Valleyタイプは7月播種が,Sea-levelタイプは3月あるいは5月播種が,他の播種期に比べて高い収量を示したので,これらが関東地方南部における各タイプの播種適期であることが確認された.また,二つのタイプ間で収量を比較すると,Sea-levelタイプの3月,5月播種区の方がValleyタイプの7月播種区よりも多収であったことから,関東地方南部ではValleyタイプよりもSea-levelタイプの品種の方が適していると考えられた.
著者
磯部 勝孝 氏家 和広 人見 晋輔 古屋 雄一 石井 龍一
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.167-172, 2012 (Released:2012-03-26)
参考文献数
15
被引用文献数
2 10

起源地が異なるキノア2品種を人工気象室で栽培し,昼夜の気温が子実肥大に及ぼす影響を明らかにした.供試した品種はValleyタイプのAmarilla de Marangani(以下,AM)とSea levelタイプのNL-6である.両品種とも播種から開花始めまでは昼温25℃,夜温10℃,日長13時間で栽培し,開花始めに昼温を25℃,夜温を10℃(25/10℃区),15℃(25/15℃区),20℃(25/20℃区)の3段階に設定する区,および夜温を17℃,昼温を20℃(20/17℃区),25℃(25/17℃区),30℃(30/17℃区)の3段階に設定する区の合計6区を設けた.全ての区において,開花始め以降の日長は11時間とした.キノアの子実肥大に対して10℃から20℃の範囲では夜温の影響はなかったが,昼温が20℃から30℃の範囲では両品種とも低いほど子実肥大が促進された.その結果,昼温が20℃の時の1000粒重が最も大きくなったが,これは粒径に対する影響であり,粒厚に対しては影響が小さかった.昼温を20℃にするとValleyタイプのAMは1000粒重と粒数が増加し,昼温が20℃から30℃の範囲では昼温が20℃の時に子実重が最も大きかった.一方,Sea-levelのNL-6は昼温が低くなるほど粒数が減少し,子実重は昼温が30℃の時が最も大きかった.このことからAMとNL-6では子実肥大の機構に及ぼす昼温の影響は異なると考えられた.
著者
磯部 勝孝 石原 雅代 西海 陽介 宮川 尚之 肥後 昌男 鳥越 洋一
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.17-21, 2015 (Released:2015-02-23)
参考文献数
10
被引用文献数
1

播種時期の違いによる出芽率が異なる原因を明らかにするため,播種時の土壌の水ポテンシャル,気温並びに播種深度違いがキノアの出芽に及ぼす影響を明らかにした.圃場実験では6月,8月および10月にキノアの種子を播種したところ,8月播種区は他の区に比べ出芽率が低かった.8月播種区では他の区に比べ播種後の土壌の水ポテンシャルと温度が高く推移した.しかし,人工気象室のポット試験では20℃から34℃の範囲では最終的な出芽率には大きな違いはなかった.また,出芽に対しては播種時の土壌の水ポテンシャルが−5 kPaから−20 kPaの範囲では出芽率に大きな違いはなかったが,−40 kPaになるとほとんど出芽しなかった.このことから,播種期の違いによるキノアの出芽率の変動には播種時やその後の土壌の乾燥状況が影響していると考えられる.また,同じ水ポテンシャル間で播種深度がキノアの出芽率に与える影響をみると,播種時の水ポテンシャルが−20 kPaの時では播種深度が1.0 cmの時に最も出芽率が高くなり,それより播種深度が浅くなっても,深くなっても出芽率は低下した.同様の傾向は水ポテンシャルが−5 kPaや−10 kPaの時でもほぼ同様であった.従って,土壌の水ポテンシャルの変化を考慮した場合,最も適するキノアの播種深度は1.0 cmであると考えられた
著者
Mouritala Sikirou Kazuki Saito Enoch G. Achigan-Dako Khady Nani Dramé Adam Ahanchédé Ramaiah Venuprasad
出版者
日本作物学会
雑誌
Plant Production Science (ISSN:1343943X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.423-434, 2015 (Released:2015-09-19)
参考文献数
89
被引用文献数
39

In sub-Saharan Africa, the demand for higher rice production continues to grow rapidly. Although there is a huge potential for increasing rice production through expansion of the rice cultivation area in wetlands, iron (Fe) toxicity tends to occur and consequently results in low rice yield. Development and deployment of varieties tolerant to Fe toxicity is one of the practical options to overcome this constraint. Several tolerant varieties have been developed through conventional breeding but progress in breeding has been generally slow mainly due to large genotype × environment interaction and field heterogeneity, which make rice selection ineffective. In addition, there are no valid managed-stress screening protocols which are highly efficient and that can predict rice performance in the diverse target environments of West Africa. Many O. glaberrima accessions have superior tolerance, but only a few of them have been utilized in breeding programs. The known quantitative trait loci (QTLs) related to Fe toxicity, have not been used for marker-assisted selection (MAS), as they gave small effects with a large confidence interval. Accelerating rice breeding efficiency for tolerance to Fe toxicity requires establishment of reliable screening protocols, use of O. glaberrima accessions as donors, identification of large-effect QTLs and MAS using such QTLs. This paper reviews the past and current efforts in West Africa to develop new varieties with superior tolerance to Fe toxicity.
著者
山内 稔
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.148-159, 2012 (Released:2012-03-26)
参考文献数
116
被引用文献数
3 5

稲作の低コスト・省力化のため直播栽培の普及が求められている.本総説では最近開発された鉄コーティング種子を用いた湛水直播技術について,発案と開発の経緯を他の直播技術との関連性に基づいて論じ,技術の内容と評価を概説する.鉄コーティング種子は浸種または催芽した発芽準備期のイネ種子を還元鉄粉で造粒して酸化処理した後乾燥したものであり,手作業で,または機械化して大量に製造できる.鉄コーティング湛水直播は表面播種であることと,コーティング済みの種子を長期保存できそのまま播種できる点において,酸素発生剤を使う土中播種や欧米およびアジアで普及している催芽種子の湛水または落水表面播種とは異なる.鉄コーティング種子は浮かず,スズメによる食害を受けにくく,また種子伝染性病害虫が発生しにくい.本技術を普及させるためにはコーティング種子作製時の鉄の酸化発熱による種子の損傷問題の解決,出芽遅延の軽減,苗立ち期の水管理の改善および収量の向上が課題であり,発芽準備期の種子に関する生理学的解析,点播,条播および散播における収量向上に関する実証的研究および無代かき条件下での播種技術の開発が望まれる.
著者
山下 正隆 武弓 利雄 佐波 哲次
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.538-542, 1998-12-05

実生のチャの根は深くまで分布するが, 挿し木によるチャは浅根化の傾向が強い.このことから, 挿し木個体の根系を構成する基本的な根である不定根の伸長方向が, 根系分布と密接な関係を持つのではないかと考えられた.そこで, 我が国の品種, アッサム種, 中国種を用いて, 挿し木苗から生じた不定根(直径1mm以上)の伸長方向の変異について検討した.挿し木は1994年および1995年の6月に行い, いずれも翌年の3月に苗を掘り取って根を調査した.不定根の伸長方向は鉛直線に対してなす角度で表した.我が国の品種はいずれも不定根の伸長角度に変異の幅が小さく, そのほとんどが65〜75゜の比較的大きな角度を示すことが明らかとなった.アッサム種, 中国種は不定根の伸長角度に変異が大きく, さらに, 平均伸長角度は我が国の品種に比べて約15゜小さかった.また, 我が国の品種に比べて, アッサム種, 中国種の多くは不定根の発生が少なかった.以上の結果から, 我が国の品種, アッサム種, 中国種間での不定根伸長方向の多様性が明らかとなった.また, アッサム種, 中国種は, 我が国の品種に比べて深い根系分布を持つ可能性を示唆した.
著者
松崎 守夫 豊田 政一
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.183-188, 1997-06-05
被引用文献数
8

本報告では, コムギ品質形成過程についての基礎的知見を得るために, 登熟にともなうコムギ粉の物理的特性, タンパク特性, デンプン特性の推移を検討した. 1992年および1993年に秋播きコムギ2品種, 春播きコムギ2品種を開花後3日から3日毎に収穫し, その子実から調整された60%粉を用いて上記特性を測定した. 粉ぺーストの反射率から測定した粉の白さ, 明るさは一粒重の増加にともなって最大粒重到達期まで増加した. タンパク質に関係する特性と考えられる比表面積, 沈降価の推移には品種間差が観察された. 春播きコムギ品種のハルユタカ, ハルヒカリでは, 比表面積は登熟期間中ほとんど変化しなかったが, 沈降価は最大粒重到達期まで増加した. しかし, 秋播きコムギ品種のチホクコムギ, タクネコムギでは比表面積, 沈降価とも登熟にともない減少する傾向を示した. アミログラム最高粘度は品種, 年次によって異なった推移を示した. 今回の結果において, 子実含水率が約40%である最大粒重到達期以降, コムギ粉の品質特性が大きく向上することはなかった. 立毛コムギの品質特性から考えた場合, 子実含水率が40%以下の時期にはコムギは収穫可能であると考えられた.
著者
玉置 雅彦 吉松 敬祐 堀野 俊郎
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.677-681, 1995-12-05 (Released:2008-02-14)
参考文献数
11
被引用文献数
2 5

水稲有機農法(無化学肥料, 稲わら還元)実施後1年目から16年目までの米のアミログラム特性値と, 窒素およびミネラル含量を測定した. 米粉の最高粘度とブレークダウン値は, 有機農法実施年数の増加にともない増加した. 窒素およびミネラル含量は, 有機農法実施後1年目では慣行農法の結果と大差なかった. しかしながら, 実施年数の増加にともないN, P, K含量は減少しMg含量は微増した. これら成分含量の増減傾向は, 実施後5年目頃までの変化が大きかった. 食味指標としてふさわしいと考えられたMg/K比と最高粘度およびブレークダウン値との間には, 有意な相関が得られた. 以上のことから有機農法実施年数の増加にともない, 物性面ではデンプンの粘りの向上により, 成分面からみると, Mg含量の微増とK含量の減少とが関与するMg/K比の増加により, 食味は向上することが示唆された.