著者
井出 留美 伊藤 喜久治 平山 和宏 武藤 志真子
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.205-214, 2005 (Released:2006-08-04)
参考文献数
8
被引用文献数
3 2

穀物を加工して栄養素を強化したシリアルには様々な種類があり, 玄米シリアルのようにビタミン・ミネラルをバランスよく含むものや, 小麦ふすまシリアルのように食物繊維が豊富なものなどがある。過去の研究で, 全粒穀物シリアルを摂取することにより, 肌状態, 特に吹き出物や皮膚の赤みに良い影響を及ぼしたとするものがあるが, シリアルの成分の何が肌状態の改善に寄与しているかは, 明らかになっていない。また, 他の食品成分で肌状態が改善されたとする研究もあるが, タンパク質やカロテノイドに関するものなどであり, ビタミン・ミネラル全般や食物繊維に関する研究は少ない。今回は, シリアルの成分のうち, 2大特長とも言える, (1) ビタミン・ミネラルのバランス, (2) 食物繊維のどちらの要素がより皮膚の健康に寄与するかを検証するため, 朝食欠食の習慣がある22~35歳の女性21名について, それぞれ上記2つの特徴を持つ全粒穀物シリアルの, 皮膚に及ぼす影響について調べた。21名を3群に分け, 1群はコントロール群とし, その他は, ビタミン・ミネラルのバランスに優れた玄米シリアル群と, 食物繊維を豊富に含む小麦ふすまシリアル群とに二分した。実験期間は全部で6週間とした。最初の2週間は, どの群も普段通りの食生活とし, 食物繊維の効果を確認するため, 発酵食品全般や, 供試シリアル以外のシリアルは摂取しないように指導した。次の2週間は, コントロール群は普段通りの食事, それ以外の2群には, 全粒穀物シリアル (玄米シリアル, もしくは小麦ふすまシリアル) 40gを, 朝1回と, 昼か夜どちらかの1回, 計1日に2食のシリアルを毎日摂取させ, それまで摂っていた炭水化物をシリアルに置き換えるよう指導した。最後の2週間は, 3群とも, 発酵食品や食物繊維の多い食品を摂らずに, 普段通りの食生活とし, シリアルは摂取しないよう指導した。 (株) エフシージー総合研究所において, 2週間毎に測定した項目は次の通りである。体重, BMI, 体脂肪率, 皮膚水分量 (電気伝導度型SKICON-200), 皮膚弾力 (キュートメーター), 皮脂量 (透過光比率型セブメーター), 皮膚拡大写真撮影 (メディカルニッコール), 皮膚キメ写真, 排便回数, 美容専門家による視診触診, 皮膚状態・体調に関するアンケート。いずれの顔面皮膚計測も, 同研究室の23℃, 50% Room Humidityの恒温恒湿室にて15分間座位安静後実施した。また, 計42日間の食事記録 (シリアル摂取前14日, 摂取中14日, 摂取中止後14日)。食事記録は, 栄養計算ソフト「Basic4」で解析し集計した。なお, 本試験は, ヘルシンキ宣言に基づきその原則を遵守し, 被験者には試験目的を説明して同意が得られた上で実施した。その結果, 玄米シリアルグループ・小麦ふすまシリアルグループとも, 全期間を通して, 一日一回程度の定期的な排便回数を保った。この間の栄養素摂取状態は, 小麦ふすまシリアルグループは, 食物繊維とビタミンB1, B2と葉酸が非摂取期間に比べて有意に高い値を示した。玄米シリアルグループは, 主にカルシウムと鉄, ビタミンA・B1・B2, C, ナイアシン, ビタミンE, 食物繊維など, バランスよくビタミン・ミネラルと食物繊維の摂取量が有意に増加した。Fig.1と2は, それぞれ右目尻と右頬の水分量の変化を示しており, 玄米シリアル群で, 摂取期間の2-4週に, 水分量が増えていることがわかる。また, Fig.3は, 皮膚の弾力性の変化を示したもので, 有意差はないものの, やはり玄米シリアル群で, 摂取期間である2-4週に, 皮膚の弾力性が増えていることがわかる。Fig.4a~dは玄米シリアルを摂取した30代女性の皮膚のキメ写真である (キメとは, 皮膚の表面に広がる網目のような凹凸のこと。高い部分の “皮丘”, 皮丘の間を溝のように走る “皮溝”, “毛孔” で形づくられる。均一に整った格子状の美しい起伏が続く状態が, キメの細かい皮膚と言うことができる)。Fig.4aはウォッシュアウト前, Fig.4bはシリアル摂取前, Fig.4cはシリアル2週間摂取後, Fig.4dはシリアル摂取中止後2週間で, 摂取2週間後に皮膚のキメ, すなわち皮溝と皮丘の織り成す起伏が整ってきている。以下にシリアルによる今回の試験成績をまとめる。ビタミン・ミネラルと食物繊維のバランスに優れた玄米シリアルは, 肌に問題のある若年女性の肌状態を改善させた。食物繊維の豊富な小麦ふすまシリアルは, 肌状態の改善に寄与しなかった。シリアルは, 若年女性の栄養素摂取状態を良くするのに寄与した。特にカルシウムや鉄, ビタミンA・B1・B2, C, ナイアシン, ビタミンE, 食物繊維など, 皮膚の健康にとって大切な栄養素の摂取増加に寄与した。
著者
下橋 淳子 西山 一朗
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.247-250, 2008-12-31 (Released:2009-05-01)
参考文献数
11
被引用文献数
4 1

色調の異なる味噌の表面色と80%エタノール抽出液のDPPHラジカル消去能を測定し, 味噌の熟成中に生成したメラノイジンの生成量と抗酸化性の関係を調べた。さらに, 0.5M-L-リジンと0.5M-D-グルコースの等量混液によるアミノカルボニル反応液の着色度とDPPHラジカル消去能の関係からもメラノイジンの生成量と抗酸化性との関係を検討した。1) 味噌の表面色の明度とDPPHラジカル消去能の間には, 相関係数r=-0.755 (α‹0.05) で有意な負の相関が認められた。2) 味噌の熟成過程におけるアミノカルボニル反応で生成したメラノイジンが多く, 赤褐色化の進んだ味噌ほどDPPHラジカル消去能が高値を示した。3) 大豆の抗酸化成分を多く含む豆味噌の八丁味噌や赤だしは, 米味噌や麦味噌と比較してDPPHラジカル消去能がかなり高かった。4) 0.5MのL-リシンとD-グルコースの等量混合液によるアミノカルボニル反応液には, 着色度とDPPHラジカル消去能の間に相関係数r=0.961 (α‹0.01) で強い正の相関関係が認められた。
著者
香西 みどり
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.100-104, 2006 (Released:2006-11-14)
参考文献数
17
被引用文献数
1
著者
高垣 順子
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.13-20, 1998-12-31 (Released:2011-01-31)
参考文献数
9
被引用文献数
1
著者
山田 徳広
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.79-84, 2015 (Released:2015-10-30)
参考文献数
21

Milk gels were prepared by incubating a mixture of ginger juice (1.5 mL) and milk (50 g) obtained from Jersey dairy cattle (JM), Guernsey dairy cattle (GM) or Holstein dairy cattle (HM) at 60℃ for 60 min to determine the resulting effects on hardness, adhesiveness, and cohesiveness. The hardness and adhesiveness exhibited a positive correlation with the concentration of protein, lipid, and calcium present in milk. The values of hardness and adhesiveness of milk gels prepared using milk from HM, GM, and JM increased sequentially, whereas the values of cohesiveness increased in the opposite order. Compared to gelatin gels, gels prepared using a mixture of milk and ginger juice have promising applications as foods for elderly people or as swallowing training foods.
著者
三宅 義明
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.71-78, 2015 (Released:2015-10-30)
参考文献数
22
被引用文献数
4 4

国内地域特産である10種類の香酸カンキツ果実のレモン,新姫,ゲンコウ,ユウコウ,カボス,スダチ,ユコウ,ユズ,長門ユズキチ,ヘベスに含まれるフラボノイドの特徴を調べた。各果実の全果と果汁について,11種類のフラボノイドのエリオシトリン,ネオエリオシトリン,ナリルチン,ナリンジン,へスぺリジン,ネオへスぺリジン,ジオスミン,ジジミン,ポンシリン,ノビレチン,タンジェレチンをHPLCにて定量した。香酸カンキツの全果フラボノイド量は多変量解析の主成分分析を行い,各カンキツのフラボノイド組成の特徴を調べた。その結果,主成分分析によりレモンと新姫のそれぞれは他のカンキツとは異なるフラボノイド組成を有していることが示された。HPLC分析により,他のカンキツと比較してレモンはエリオシトリンとジオスミンを,新姫はヘスペリジン,ジジミン,ノビレチンを多く含有していた。主成分分析により,これら成分はそれぞれカンキツの特徴的なフラボノイドであることが示された。さらに香酸カンキツの全果フラボノイド画分の抗酸化性をDPPHラジカル捕捉活性測定より調べた。新姫,レモン,スダチに高い活性が認められた。各香酸カンキツ果実の10種のフラボノイド総量と各香酸カンキツの抗酸化活性には正の相関関係(R=0.772)がみられた。さらに,各香酸カンキツのエリオシトリン,ネオエリオシトリン,ヘスペリジン,ネオヘスペリジンの合計量と各香酸カンキツの抗酸化活性には高い相関(R=0.899)がみられた。
著者
田中 智子 森下 敏子 茶山 健二
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.342-347, 2007 (Released:2007-05-02)
参考文献数
15

手作り豆腐では, 調製条件によって豆腐中のミネラル含有量が異なるが, 絹ごし豆腐と木綿豆腐を調製し, スーパーマーケットで購入した市販品と比較して次のような結果を得た。  1) 手作りの絹ごし豆腐と木綿豆腐のミネラル含有量を比較するとZn, Fe, Mn, Ca, Mg含有量が木綿のほうが高くなった。  2) 豆腐100g中のミネラル含有量の調製グループによる差は, 市販品と比較して少なかった。しかし, 凝固剤として加えられたミネラルの変動は大きく, これは市販品も同じ傾向を示した。  3) 手作り品と市販品を比較すると,手作りの木綿豆腐のミネラル含有量が高い傾向にあった。  4) Ca/Mg比は五訂食品成分表に比べ, 手作りは高く, 市販品は低かった。また, 市販品でもカルシウム塩を凝固剤として使用している製品のCa/Mg比は高かった。
著者
栗盛 寿美子
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.99-106, 2008-09-30 (Released:2008-11-11)
被引用文献数
3 1

Conventionally, Akita has been a prefecture with the highest mortality rate due to cerebrovascular diseases in Japan, nearly twice the rate of the national average for both men and women. This is because Akita prefecture has positioned stroke as a disease specific to Akita people and implemented a comprehensive stroke prevention project that aims to reduce the mortality rate due to stroke by half. Specifically a campaign was conducted, jointly by public and private sectors, to remedy dietary tendencies characteristic of Akita people, a high intake of salt and nutritional bias.
著者
山王丸 靖子 秋山 隆 沼尻 幸彦 寺尾 哲 和田 政裕
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.197-204, 2016 (Released:2016-04-27)
参考文献数
26
被引用文献数
3

Nowadays, in Japan, there is a high ratio of women who complain of chilliness. In this study, the effects of lifestyle and frequency of certain types of food intake on chilliness among female college students were studied using a questionnaire (n=215). According to the diagnostic criteria for chilliness, 42% of all responders routinely experienced chilliness. The influence of food and lifestyle habits on chilliness was ana lyzed using logistic regression analysis. First, exploratory factor analysis was per formed on 41 items about food and life habits. These items combined into 4 factors with a few items forming their own one-item factor. Using logistic regression analysis, these factors, together with BMI (Body Mass Index), were examined to see whether they predicted the relative risk of respondents for chilliness. The factors “Eating more vegetables”, “Eating more noodles” and “Feeling stress” were shown by the regression analysis to be positively related to experiencing chilli ness (p<0.05). An increase in the consumption of noodles by one level of intensity on a Likert scale of one to five is associated with a 4.75 relative risk of chilliness (given average levels of BMI); an increase in stress by one level (on a one to five Likert scale) is associated with a 3.07 relative risk; an increase in the consumption of vegeta bles by one level (one to five Likert scale) is associated with a 5.56 relative risk. BMI was negatively related to chilliness (p<0.05). These results suggest that to prevent chilliness women should avoid primarily eat ing vegetables and foods like noodles (which are typically eaten by themselves, unlike rice, which is usually part of a balanced meal). Eating a variety of nutritionally-bal anced foods will help with chilliness as well as maintaining a proper weight. The ne cessity of reducing stress is also clear.
著者
加藤 みわ子 伊藤 康宏 永 忍夫 清水 遵
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.44-48, 2006 (Released:2006-07-28)
参考文献数
21
被引用文献数
3 2

本研究では, 不安の特性が味覚に影響を与えるかを, 官能試験を行って検討したところ,   (1) 高不安の人は甘味の感受性が高かった。  (2) 高不安の人はストレス感が高く, 覚醒度も高かった。の結果を得た。味覚に影響を与える大きな要因のひとつが不安の特性であり, 不安状態やストレスを緩和することが, 若者の偏った食行動の改善に繋がることが示唆された。

3 0 0 0 OA 椎茸の歴史

著者
福原 寅夫
出版者
日本食生活学会
雑誌
食生活総合研究会誌 (ISSN:0917303X)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.19-22, 1993-03-30 (Released:2011-01-31)
著者
四十九院 仁子 四十九院 静子
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.159-165, 2010-09-30 (Released:2010-10-27)
参考文献数
18

In recent years the globalization of foods has advanced by progress of the media. A model for foods and health, which is called by Western countries the ‘Mediterranean style’ has been reported, and is also of interest in Japan. Most studies, however, have not focused relationship between the dietary habits of Greece and Greek annual events. Therefore we examined Easter of Greek Orthodox (Πáσχα), and the Greek food-culture, which is concerned with customs or events in a city and local provinces.  As a result, the following was clear—in the city it seemed that the following of such customs faded through the people' s senses of value being diversified by change in their life style, while people living far from their home return and celebrate Easter, and offered barbecue and a variety ram meats, and followed the old customs in the provinces.  Dietary habits are influenced by the climate and religion of each race. All the same, it was found that there were common points between the events of the Greek Orthodox Easter that was based on old agriculture rites and important Japanese events, such as Shogatsu or Bon.
著者
井筒 雅
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.303-308, 2008-03-30 (Released:2008-05-09)
参考文献数
8

String cheese has a characteristic structure that allows the cheese to be torn in one direction much like boiled crab or scallop meat. The manufacture of string cheese is similar to that of Mozzarella, except that the cheese is stretched (elongated) in hot water to form a rope.  Effect of stretching process on rheological properties and stringiness of String cheese was studied. Mozzarella cheese curd was kneaded in hot water at 55°C and stretched range from two to 25 times of its original length, then immersing the stretched curd in water at 5°C to harden.  Shear strength of parallel sample, Young's modulus and breaking strength were varied markedly with stretching operation, and tear strength was varied at low stretching times, while breaking strain was changed little. With an increase in stretching times, shear strength of parallel sample, Young's modulus, breaking strength and stringiness of String cheese rose. But too much stretching operation (such as 25 times) made the stringiness lower after two weeks keeping within a refrigerator. It was suggested there is a suitable condition in stretching times for keeping high stringiness.
著者
片井 加奈子 青木 洋輔 吉岡 瞳 桜井 ひろみ 濱田 和男 小野田 恵美子 今西 吉松 青木 康二 池見 明
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.157-166, 2018 (Released:2019-02-01)
参考文献数
48

We examined the effects of powdered Mekabu (sporophyll of Undaria pinnatifida) extract on bowel movement disorder among 15 elderly aged 65 years old or more and living in nursing homes. The participants were administered 1 g of powdered Mekabu extract (Mekabu group, n=10) or starch (control group, n=5) along with their meal once a day for 4 weeks. In the Mekabu group, the frequency of defecation, amount of stool per defecation and amount of stool per week significantly increased after ingestion for 4 weeks (p<0.05) . Moreover, fecal microbiota analysis of the Mekabu group showed that the occupancy rates of Lactobacilli (p<0.05) and Clostridium subcluster XIVa (p<0.01) significantly increased after ingestion for 4 weeks. Furthermore, the phenol concentration of the Mekabu group significantly decreased after ingestion for 4 weeks (p<0.01) . These results suggest that intake of powdered Mekabu extract improves the bowel movements of elderly people.
著者
中山 二郎
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.137-140, 2018 (Released:2019-02-01)
参考文献数
3
被引用文献数
1

Asia differs substantially among and within its regions populated by diverse ethnic groups with different cultures and unique diets. Asian Microbiome Project, which is a consortium research project participated by ten Asian countries, is investigating on the gut microbiome diversity which may link with these diverse diets. Thus far, we found country-specific features as well as enterotype-like global variations in the Asian microbiomes. Notably, Japanese have unique features such as less alpha- and beta-diversities, low abundance of potentially pathogenic bacteria groups and high abundance of Bifidobacterium. This may reflect unique Japanese life and dietary styles. Regarding enterotypes, majority of southeast Asian populations carry the Prevotella-type (P-type) in reflection of high consumption of rice. However, a cross-sectional study on the gut microbiota of school-age children on Leyte island in Philippines showed the enterotype-shift from P-type to Bacteroides/Bifidobacterium-type (BB-type), which associated with dietary Westernization. Another cross-sectional study on Thai children further indicated decrease of short chain fatty acid concentration in the feces of children in urban city, who consumed much less vegetables compared with children in rural city. Altogether, although Asian people have evolved their gut microbiomes in association with their unique diets, current urbanization hampers their structure and function. It warrants further studies on the impact of altered gut microbiomes on the health of Asian people.
著者
横山 千鶴子 前田 雪恵 石川 幸枝 鈴木 司 小林 謙一 辻井 良政 髙野 克己 中川 徹 山本 祐司
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.89-95, 2017 (Released:2017-10-31)
参考文献数
24

Serum cholesterol level reduction is an important factor for preventing lifestyle-related disease. Together, search for food materials which reduces serum cholesterol level have come to people' s attention. In this study, we carried out a large-scale and a long-term study to evaluate the effect of brown rice on serum cholesterol level. In brief, we conducted this study using a cross-over design with 90 days of consuming pregelatinized brown rice against non-brown rice. The following results were obtained.1) There was a low drop-out rate: 2.5% (3 of 120 subjects), and many participants replied that this program was easy to join, because the preparing of brown rice was very easy and the contents of the program were very simple.2) Brown rice intake increased bowel movement and improved the participant' s physical condition.3) Serum cholesterol levels were significantly decreased in the subjects starting with abnormal value of serum cholesterol (over 221 mg/dL) by brown rice intake.4) Brown rice intake decreased serum LDL cholesterol in the subjects with initial level of high serum LDL cholesterol (over 140 mg/dL).5) However, serum HDL cholesterol level of brown rice intake group did not change in the subjects of low serum HDL cholesterol levels (under 40 mg/dL). These large-scale studies suggested brown rice has serum cholesterol decreasing effect in people with high cholesterol level.
著者
肥後 温子
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.191-200, 2020 (Released:2020-05-01)
参考文献数
7

Many of the improvements in cooking appliance performance were achieved in Showa era. The changes and improvements history of typical cooking appliances in the Heisei era were as follows. Refrigerator-freezer: Revolutionary energy-saving effect was achieved by covering the outer wall with a vacuum insulating material that has a high heat-insulating effect. Gas stove (cooktop) : Standard equipped with Si (Safety and Intelligent) sensor that promises safety. IH cooking heater: Released all-metal cooking heater that can use aluminum and copper pots. Microwave oven: Released flat type without turntable, and water oven that bake foods with heated steam. Bread maker: Released bread maker that makes bread from rice grains. Dishwasher: Released compact, low-priced tabletop type. Hot water supply: Released high-efficiency water heater that produces hot water with a small amount of electricity or gas. As of 2015, cooking appliances with penetration rate of 90% or more were refrigerators, microwave ovens, steam rice cookers, 60% or more were toaster ovens, electric griddles, electric kettles, and 30% or more were juicers, coffee makers, dishwashers.