著者
日野 愛郎 西川 賢 MCELWAIN KENNETH FAHEY ROBERT・ANDREW 劉 凌
出版者
早稲田大学
雑誌
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
巻号頁・発行日
2020-10-27

本研究は、ポピュリズムの国際比較研究プロジェクトにおいて空白国となっている日本の基礎データを構築して広く公共財として提供すると同時に、他国と比較してなぜ日本においてポピュリズムが不在(と言われる)かという問いに一定の答えを提示することを試みるものである。ポピュリズム研究の第一人者であるCas Mudde氏と協働しながら、日本型ポピュリズムの独自の視点を提起するとともに、政治家・政党のメッセージの内容分析やソーシャル・メディアのテキスト分析の統合データを国際基準に準拠・発展させて整備することを目指す。
著者
岡田 正則
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

第一に、civil概念について、それが近代国民国家の形成に理念的な基礎を提供する一方で、国家の構成員の法関係を非政治化・私化するという機能および隣国に対する国民国家形成を阻害する機能を果たしていたことを解明した。第二に、法継受について、translation studiesの視点を用いて、法関係のグローバル化という脈絡の中で法継受を分析する際の方法論的な課題を示した。第三に、日本の行政救済制度について、裁判所の機能不全の歴史的原因を行政権の出先機関というその出自および戦後改革の歪みにあることを示し、今後の改革の課題を考察した。
著者
石井 滋
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.1-202, 2015

早大学位記番号:新7108
著者
澤田 秀之 Thanh Vo Nhu
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

申請者らがこれまでに研究を進めてきた、人間と同等の発声器官を全て機械的に構成した発話ロボットを再設計し、より柔軟に発話動作を獲得できる機構を実装した。聴覚フィードバック学習によって、ロボットが聴取音声を基に自律的に発話動作を獲得し、任意の音声を生成することができる学習機構を実装するため、人間の脳機能を再現した学習モデルを構築した。更にFPGAによって、音声獲得の高速オンライン学習を実現した。これら発話器官を再現した機械モデルと、脳の音声学習機能に着目したオンライン学習モデルを統合した新しい発話ロボットを構築し、脳内モデルの学習過程、獲得される発話動作および、ロボットの生成音声の解析を行った。
著者
嶋本 薫
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

本研究では、非常災害への対応として、キャリアにHF帯(短波)を用い、マルチホップ無線ネットワークを適用した「広域マルチホップネットワーク」を提案しその可能性を評価した。HFは低電力で簡易かつ低コストのシステムで長距離の伝搬が可能であり、マルチホップ無線ネットワークは、通信の際にインフラを必要とせず、ノードを持ち寄れば即座にネットワークを構築できる特性がある。本研究において近隣にある局間の通信に、インフラを必要としないマルチホップ無線ネットワークを用い、長距離端末間の通信は、HF帯の電離層反射波を用いてネットワークを構築する新たな通信システムを検討した。実現性を高めるため、受信電力レベルに応じてパケットの送信タイミングを変化させるタイミング選択式アクセス方式の提案や、HFの特性であるスキップゾーンへの対応として新たなスキップゾーン解消方式、更には打ち上げ仰角を制御可能な位相差を用いたアレイアンテナを構築し、スキップゾーンの解消や到達距離の制御などを行いその効果を評価した。研究の成果によりHFを用いたマルチホップネットワークが実現可能であり、その有効利用を行うための各種制御方式が確立できた。
著者
志々田 文明
出版者
早稲田大学
雑誌
早稲田大学人間科学研究 (ISSN:09160396)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.161-171, 1990-03-25

This study has two aims. One is to clarify the process by which Japanese colleges have established departments of Budo; in the other words, how Budo Science came into existence. In particular, I studied two preeminent schools, the Nippon College of Physical Education and the Tokyo University of Education. The second aim is to clarify questions about Budo Theory, which is the foundation of Budo Science. Budo Science is an Interdisciplinary Study. There is some discussion in the Interdisciplinary Sciences about how subdisciplines should be integrated, and about the question of what the foundation of an Interdisciplinary Science is. Budo Theory has a natural role as the foundation of an Interdisciplinary Science, but this is not yet recognized because there has not been enough research in the area of Budo Science. So we can not yet say that it is truly an Interdisciplinary Science. For the present we must work to establish the foundation of Budo Science. That task will be accomplished by the History of Science and Philosophy, which are both main elements of Budo Science. Budo Theory as such a science must study the following questions: I. The scope of Budo Theory A. Before Meiji Era 1. History and philosophy of martial arts techniques 2. History of Budo weapons and armor 3. History of the Budo mind B. After Meiji Era 1. History of Budo in the educational system and the police force 2. History of Budo organizations II. Philosophical viewpoints A. Culture B. Human-movement C. Education D. Relationship between traditional and modern values Concerning A, B and C, comparative research between Japanese Budo and foreign martial arts and among individual Budos will be important as a methodology after we have sufficiently studied Budo itself. We must examine the relationship between traditional and modern values in the context of Budo.
著者
赤松 秀亮
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.1-222, 2018

早大学位記番号:新8081
著者
髙橋 傑
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.1-283, 2018

早大学位記番号:新8079
著者
谷澤 毅
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
2010

制度:新 ; 報告番号:乙2290号 ; 学位の種類:博士(経済学) ; 授与年月日:2010/7/21 ; 早大学位記番号:新5460
著者
宮 信明 飯島 満
出版者
早稲田大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

現在、正本芝居噺のほぼ唯一の継承者である林家正雀師による正本芝居噺映像記録会を、東京文化財研究所において開催した。正本芝居噺を継承・研究する上での需要な基礎資料を作成しえたことは、本研究の大きな成果である。記録会が一般に公開されたことは、芸能を記録するという側面からも、成果を広く発信するという観点からも、非常に意義深い試みであったといえよう。また、速記や点取り(覚書)、草双紙、キッカケ帖などの文字テクストを比較考察することで、正本芝居噺の特徴(話法や演出、様式など)を正確に把握した。さらに、三遊亭円朝以降の正本芝居噺の系譜についてオーラル・ヒストリーを収集し、文字資料の空白を埋めた。
著者
尾方 壮行
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.1-156, 2017

早大学位記番号:新7811
著者
豊田 秀樹
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では、ベイズ的アプローチによる心理学に特化した教授学習系列を作成する。ベイズ的アプローチが心理学研究の一翼を担うためには入門的教材と研究実践例をつなぐ教材が是非とも必要である。本研究では、それに相当する最初の2単位を終えた直後の2単位に相当する教授学習系列を作成する。本教授学習系列の完成により、学術的には無意味でも統計的には有意な論文はいくらでも公刊されてしまう現状を改善することが可能である。
著者
馬場 靖人
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.4-249, 2017

早大学位記番号:新7586
著者
Chao Lu
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.1-188, 2019

早大学位記番号:新8236
著者
渡会 勝義 新村 聡 小峯 敦 石井 穣 江里口 拓
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

経済学の歴史において、人口は国民の貧困や福祉に重大な影響を与える要因として、常に注目されていた。本研究ではこの視点を各国比較の参照枠として捉え、フランス、イタリア、インドなどを具体的に取りあげた。その結果、現在の経済学では所与と捉えがちな人口という条件が、人々の生活(つまり貧困や福祉)にいかに影響を与え続けてきたか、という歴史的な教訓を再確認することができた。科研費メンバーはそれぞれ、リヨン(フランス)、サレント(イタリア)など各地に赴き、現地の研究者と交流することで、今後、この論題を発展する手がかりをつかむこともできた。