著者
川端 克彦
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.286-290, 1995
参考文献数
5

パソコンやワープロの普及により筆記具の需要が減るのではと危惧されたが, 顔料の微分散化技術が進み耐水性や耐光性の強い顔料インキが水性ボールペンにも使えるようになり, またカラフルな外観を持つボールペンやラインマーカーが開発され新しい需要層が増え, 逆に販売量も増えている。パソコンやワープロでは味わえない書くことの楽しさをユーザーがこれらの筆記具に感じているのではないか。またどこでも手軽にコピーできることから, ちょっと間違った箇所を簡単に修正できる修正液が大ヒットしている。これらのインキについて, 材料, 分散技術中心に紹介する。
著者
安田 久美子 村松 大吾 松井 淳 松本 隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.384, pp.53-58, 2007-12-06
参考文献数
3
被引用文献数
1

ユーザが筆記する動作をウェブカメラで撮影し,その映像からオンライン署名の特徴を抽出し,認証に用いる手法を提案する.本システムの特長の一つは,汎用のウェブカメラを入力デバイスとして用いることにより,タブレットのような特殊な装置を必要としない点である.Sequential Monte Carloを用いて動画像データにおけるペン先位置を追跡することで,ペン先の軌跡情報(x,y座標データ)を取得する.取得した各データ間の距離を計算することで認証に用いる.本稿では,7名の被験者から収集した画像データによりオンライン署名認証初期実験を行い,認証に用いる真筆と偽筆の判別が可能であることを確認した.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.46-49, 2012-03

ボールペン、万年筆、シャープペンシル…。多様な筆記具が存在するのには理由がある。仕事で使う紙に合った道具を使うことで、効率を上げよう。筆記具の書き味を研究してきた和田哲哉さんが指南する。筆記具が違うと何が変わる? いつも会社支給のボールペンを使っているというビジネスパーソンは珍しくないが、それはもったいない。
出版者
日経BP
雑誌
日経ビジネス = Nikkei business (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.2058, pp.50-54, 2020-09-21

市場の成熟化が進む中、油性ボールペンなどで新たなヒット商品を生み出している。背景にあるのは、長年分散していた商品開発部門と、研究部門の集約だ。技術起点でなく、需要変化への対応を優先するモノづくりへの転換が奏功し始めた。
出版者
日本貿易振興会
巻号頁・発行日
1970
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.645, pp.36-40, 2008-06

具は成熟した製品群であるため,部品構成や各部品の持つ機能が決まっており,新しい機能を加えにくい。特に,ボールペンやシャープペンシルといった筆記具は,新しいものが出てこないアイテムといわれる。 ところが最近,機構を改良して新しい機能を持たせた文具が次々と発表されている(図1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1290, pp.90-92, 2005-05-09

筆記具の老舗の三菱鉛筆と業界トップのパイロットコーポレーション。両社は超極細ボールペンで世界一の座を競い合っている。 今年1月27日、三菱鉛筆が世界一の記録を更新。同社は主力商品である水性ゲルインクボールペン「ユニボールシグノ」シリーズに、世界最小となる直径0.18mmのボールを採用した「シグノ ビット」を新たに追加した。
著者
後居 洋介
出版者
ホソカワミクロン株式会社
雑誌
粉砕 (ISSN:04299051)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.39-43, 2018

<p>近年,セルロースの新たな利用方法として,セルロースナノファイバー(CNF)が注目を集めている。CNFはパルプなどのセルロース原料をナノサイズまで細かく解きほぐしたもので,高強度,高弾性率,低線熱膨張係数,高透明性,大比表面積など,多くの特徴を有している。第一工業製薬ではこのCNFを水系の添加剤として研究開発を進めている。CNFは水中でネットワーク構造を形成する。このネットワーク構造に起因して,非常に高い擬塑性流動性などのユニークなレオロジー特性を発現する。さらに,油滴や微粒子などの安定化といった効果も得られる。また,CNFは乾燥させることで高透明性かつ高強度なフィルムを調製することも可能である。当社のCNFは上述のようなレオロジー特性を生かして,水性ゲルインクボールペンインク用増粘剤として採用されている。このボールペンは筆記具として世界初のCNF実用化案件として,各所から注目を集めている。</p>
著者
西川 嘉廣
出版者
紙の博物館
雑誌
百万塔 (ISSN:04399862)
巻号頁・発行日
no.116, pp.68-73, 2003-10
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.10, no.6, pp.44-48, 2011-04-05

書いた部分をこすると字が消えるパイロットの「フリクション」。2007年の発売以来、ビジネスパーソンにとって目の離せない筆記具となっている。ボールペンはノック式が当たり前という今の時代に「フリクションボール」をはじめ、従来の全商品がキャップ式で、それゆえ買うのをためらう人もいたようだが、2010年7月に満を持してノック式の「フリクションボール ノック」が登場。
著者
岩波書店 編
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
vol.第11, 1932

1 0 0 0 OA 我が水彩

著者
石井柏亭 著
出版者
日本美術学院
巻号頁・発行日
1913
著者
福井 祐子 田中 良和 久住 高章 岩下 孝 益田 勝吉 野本 享資
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.55-60, 2000
被引用文献数
1

Rose breeders have failed to make blue roses. This has been attributed to the lack of blue pigment in the petals. We revealed that mauve rose such as "M'me.Violet" and "Lavande" contain a small amount of blue pigment other than a red anthocyanin, cyanidin 3,5-diglucoside. The major blue pigment of the rose named Rosacyanin A and the minor red one was named Rosacyanin B. The structures of these pigments were elucidated. A high-resolution mass spectrometry showed that Rosacyanin B had the molecular weight of 419.0409 and molecular formula of C_<22>H_<11>O_9. The NMR data showed that Rosacyanin B had an extremely unique structure whose C-1 position of gallic acid is bound to the C-4 position of cyanidin by C-C bond formation. (Fig.2) Rosacyanin A has λ max 590nm (MeOH) of the ultraviolet and visible absorption spectrum, and a molecular formula of C_<56>H_<37>O_<31> which is calculated from the molecular weight of 1205.1319 obtained from high-resolution mass spectrometry. As a result of the observation of the isotope shift by the DH exchange of the solvent using a coaxial sample tube in ^<13>C NMR, it was found that the 3-position of flavylium of Rosacyanin B is bonded to the hexahydroxydiphenoyl part of Tellimagrandin II which is a kind of ellagitannin with ether linkage. (Fig.4) To our knowledge, this is the first report of the compound whose gallic acid binds to C-4 position of polyhydroxyflavylium. The only similar compound which binds gallic acid to catechin was obtained from Burkea africana and Peltophorum africanum. The dream of blue roses will come true if we can accumulate Rosacyanin A in rose petals.