著者
小森谷 浩志
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18824544)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.69-75, 2011 (Released:2012-02-15)
参考文献数
13
被引用文献数
1

質の異なる変化が加速化し,社会・経済的状況の不確実性がますます増加している現在,企業にとってのよりどころとしての経営理念の重要性が,一層増しているように見受けられる。筆者は2005年から2009年にかけ,4社の経営理念に関する助言業務を行った。そのなかで特に主題となったのが,浸透に関することである。本稿では,経営理念の策定から浸透の取り組みにおいて何が要点になるのか検討した。結果,経営理念の策定,現場での実践,節目といったおのおの3段階での問いかけと振り返りによる,“再意味化”を組み込むことの重要性が確認できた。“再意味化”は問いかけと振り返りにより促進された。そして,“再意味化”することで,経営理念が磨かれ,エネルギーが吹き込まれた。経営理念自体が目的であるとともに,経営をより良くしていく有効な手段として生かされている状態になり,共有化に進み結果として浸透の道筋が見えた。
著者
繁宮 悠介
出版者
長崎総合科学大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

交尾器破壊が起こらず多回交尾が可能なゴミグモでは、オスはメスの交尾歴に基づくメスの選択を行わず、交尾器破壊が起こり1回交尾と考えられるミナミノシマゴミグモでは、春世代に限れば未交尾のメスが選ばれやすかった。オスが糸を弾いて送る振動信号(求愛歌)は、種間の違いはあるものの、ミナミノシマでメスの1回交尾の機会を獲得するためにオスが行動を進化させている証拠は見つからなかった。どちらの種でも、メスの網に2匹のオスが同時に侵入した場合にもオス間の闘争は見られず、メスはどちらのオスとも交尾するなど、メスによる選択も起こらないようだ。
著者
山田 康枝
出版者
近畿大学リエゾンセンター
雑誌
近畿大学研究成果シーズ = Seeds Kinki University
巻号頁・発行日
pp.1,

[概要]血管性認知症、アルツハイマー型認知症などは神経細胞が減少し、神経伝達物質も減少している。また、うつ病や統合失調症のような神経疾患は脳内受容体の不全が原因と考えられている。ヒトの記憶や学習に重要な働きを示し、認知症や精神疾患の発症にも関係しているNMDA 型グルタミン酸受容体に対しアンタゴニスト(拮抗作用)を与えることで認知症への効果、アゴニスト(作動作用)を与えることで神経疾患への効果が期待できる。天然に多く存在するジペプチドの中から新たにNMDA 型グルタミン酸受容体に対して生理活性のあるものを見つけ出し、医薬品として、あるいは保健機能性食品として食生活に応用することで、副作用のない穏やかな効果が期待できる。
著者
植村 善太郎 松岡 恵子
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第四分冊, 教職科編 = Bulletin of University of Teacher Education Fukuoka. Part IV, Education and psychology (ISSN:02863235)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.9-15, 2020-03-10

In recent years, there has been an increase in social interest in maltreatment for children, but there are not many studies on maltreatment in facilities such as kindergartens and nurseries. The purpose of this study was to explore organizational factors related to maltreatment in early childhood education and care facilities. We conducted an online survey of 200 kindergartens or nurseries workers (56 men, 144 women, average age 41.84 years) regarding “maltreatment”, “teamwork” that meant harmony in the organization, and “openness of the organization”. As a result of analysis of variance with “teamwork” and “openness” as independent variables, and “maltreatment” as a dependent variable, a significant main effect of “teamwork” was detected. It suggested that higher teamwork produced lower maltreatment. Based on the results, discussions were made on the mechanism by which maltreatment occurs in the facility and future research issues.
著者
岡 美穂子
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.223, pp.387-406, 2021-03-15

本稿では,16世紀に記された日本で活動するイエズス会士達の記録を手掛かりに,16世紀後半の九州=畿内間の航路の詳細を検証する。基本的には既刊の翻訳書である松田毅一監訳『イエズス会日本報告集』を情報源とするが,原文の綴りや翻訳内容に疑義のある箇所については原文に遡って,手を加えた。これらの情報の検討の結果,イエズス会士達は主に瀬戸内航路で諸所の港に乗合船で立ち寄りながら移動していたこと,これらの港の一部にはイエズス会士が定宿とするような日本人の家があり,布教の拠点ともなったことが明らかとなる。また,頻繁ではないものの,南海路で移動することもあり,それは主に瀬戸内海の状況が戦争で不安定な時に用いられた。瀬戸内航路,南海路共に海賊は多数おり,海賊との折衝や遭遇の様子も詳細に記される。また彼等を運ぶ船乗り達,船のスペックなどについても詳細な情報がある。特筆すべきは,大友宗麟が大坂出身で塩飽を拠点とする大型船の船頭と直接契約して,宣教師を畿内へと運ばせたという情報である。この情報からも,瀬戸内海の商業航路の関係者が,相当に超領域的な活動を行っていたことが考えられよう。従来のイエズス会史料を用いた南蛮貿易研究では,マカオ=九州間の交易についてのものが多かったが,本研究では,九州より先の日本国内,主に畿内の商人たちの南蛮貿易への関わりに着目した。とりわけ第四節では,小西家のキリシタン入信前後の状況と南蛮貿易に携わる京都商人の動きに着目し,これまでの研究では言及されたことのない血縁ネットワークについても明らかにした。そこからは,京都商人の入信動機には,南蛮貿易での利益のみならず,西洋からもたらされる最先端の知識への探究心もあったことが推察可能である。
著者
南 はるつ
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.27, pp.67-94, 2003-12-20

1 0 0 0 OA 粘液水腫

著者
石原 明夫
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.32-35, 1970-04-10 (Released:2014-11-22)
参考文献数
5
著者
平嶋,義宏
出版者
東京昆蟲學會
雑誌
昆蟲
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, 1983-06-25

1 0 0 0 OA 科学名著集

著者
東北帝国大学 編
出版者
丸善
巻号頁・発行日
vol.第5冊, 1914

1 0 0 0 OA 科学名著集

著者
東北帝国大学 編
出版者
丸善
巻号頁・発行日
vol.第7冊, 1916