著者
古濱 裕樹 牛田 智 山越 さとみ
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.389-397, 2005-06-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
13

The effect of temperature and pH on the yields of indigo and indirubin from indoxyl which was generated from indoxyl acetate was examined. In the indoxyl solution of pH 9-10 at 65-85°C, a significant amount of indirubin was produced in addition to indigo. In the case of indigo dyeing using fresh leaves of Strobilanthes cusia, a kind of indigo plants, a purple shade of dye can be achieved by merely heating the dye bath. This was explained by the relatively higher pH of the juice of the plant. In this condition, a yield of indirubin was promoted by heating. The indirubin dyeing consists of two processes, the production of indirubin in the fiber and the penetration of indirubin, which has already been produced in the dye bath, into the fiber. In the case of Polygonum tinctorium, indirubin could be dyed by making a mild alkaline juice from fresh leaves and by heating.
著者
土方 保和 高橋 雄一 安原 隆雄 先成 崇 久壽米木 亮 井上 崇文 李 秦辰 隈元 真志 田之上 崇 小川 浩一 西田 憲記
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.57-60, 2013 (Released:2017-05-11)
参考文献数
21
被引用文献数
1 2

A 40-year-old woman presented with unbearable low back pain that followed a witnessed epileptic seizure without any external injuries. This epileptic seizure was her first episode. Magnetic resonance imaging (MRI) and computed tomography (CT) revealed a compressed vertebral fracture at L3. She had no riskfactors for fractures such as osteoporosis, except for chronic alcoholism.  Non-traumatic compressed fracture of the lumbar vertebral body is a rare entity. This type of injury may be due to the compressive force exerted on the vertebral column by the contraction of the trunk muscles during an epileptic seizure. Balloon kyphoplasty was performed, and she did not experience any symptoms postoperatively.  This case emphasizes the importance of thorough examinations of patients after generalized convulsions.
著者
濤川瀧江
出版者
新響社
巻号頁・発行日
1926
著者
村田 光子
出版者
福岡女子大学
雑誌
香椎潟 (ISSN:02874113)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.35-36, 1956-11-20
著者
坂本 美紀
出版者
愛知教育大学教育実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.47-54, 1999-03-29

本研究は,割合文章題の解決場面で,小学生が構成した問題表象を調査したものである。研究の主眼は,児童が構成した問題の外的表象にあり,小学5年生が小数の割合文章題をどのように図示するか,また描かれた図のタイプと問題解決の成績は関連するかどうかについて検討した。調査の結果からは,児童が自発的に描いた図の多くが,教科書などで指導されている線分図とは異なるタイプのものであること,立式の正しさは,描いた図のタイプよりも,文章題の問題構造の違いを反映させて外的表象を構成できたか否かに大きく関連していたこととが明らかになった。
著者
福田 正己 町村 尚 平野 高司
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2002

現地観測の結果東シベリアヤクーツクのタイガ内に攪乱と不攪乱個所のキャノピーを超える観測タワーを設置し、水・熱・二酸化炭素収支の連続モニタリングを行った。そのための機器(CO2/H2Oアナライザー、超音波風速計、土壌水分計)を用いた。毎年4月末に現地入りし、2本のタワーを設置して10月までの連続観測を実施した。更にオープントップチャンバー法により土壌呼吸の連続観測を行った。永久凍土融解過程をモニタリングするために、対象サイトでボーリング調査を毎年実施した。伐採前にはNEPとして86mg/m2・dayの二酸化炭素が森林に吸収されていた。しかし伐採後には日射の増加で地中温度が上昇し、土壌中の有機物分解が促進されて大気側への二酸化炭素の放出に転じた。更に撹乱で地表面での熱収支バランスが乱れ、永久凍土の上部での融解が進行した。その結果地中への伝達熱が増加し永久凍土は約10%より深くまで融解した。こうした融解では上部に含まれるメタンガスの放出を促す。攪乱による温暖化の促進タイガの攪乱のおもな原因は森林火災である。本研究では森林火災の代わりに全面伐採による影響評価実験を行い、タワー観測・土壌呼吸観測・永久凍土融解観測を行った。それらの結果から地球温暖化へ多大の影響を与えることが明確になった。(1)火災時の直接的な二酸化炭素放出(2)火災後の土壌呼吸増加による二酸化炭素の放出(火災後数十年間)(3)火災跡地での凍土融解によるメタンガス放出(火災後数百年間)いずれも地球温暖化を加速させる効果となる。
著者
藤本 学 Fujimoto Manabu フジモト マナブ
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室
雑誌
対人社会心理学研究 (ISSN:13462857)
巻号頁・発行日
no.4, pp.77-85, 2004

本論では、集団内の全ての二者関係の親密さを基に、ノ亅・集団の構造を明らかにするソシオプロフィール法の紹介を行なった。従来、集団構造の分析方法として、ソシオメトリーが広く用いられてきた。しかし、この調査方法は、潜在的に倫理面やプライバシーに関する問題を抱えているため、現代社会において実施が困難になっている。一方、ソシオプロフィール法では、現時点での二者関係がどの程度親密な状態かを評定させることによって、相手への好悪感情を間接的に聞くなど、調査の実施に伴う問題の低減が図られている。また本論では、ソシオプロフィール法の活用例として、同輩集団の構造の時系列的変化について事例的検討を行なった。その結果、同輩集団は初期段階で急激に親密になった後、親密さを維持したまま集団構造を力動的に変化させていったことが明らかとなった。この調査により、ソシオプロフィール法が集団構造を把握する上で有用な方法であることの一端が示された。