出版者
国立公文書館
巻号頁・発行日
1976
著者
岩瀬 拓士
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1069, 2014-09-20

マンモグラフィ検診がまだ十分に日本に定着していなかった20年近くも前のことではあるが,当時我々が癌を強く疑って生検した石灰化の写真を,講演で来日したDr. Tabárに診てもらったことがある.一見多形性,区域性に見える石灰化ではあったが,彼は即座に良性と診断し,生検は不要だろうと答えたことを覚えている.生検結果が良性であったことを知る我々にとっては大変な驚きであったが,経験を積んだ今ならその診断理由をよく理解できる.当時の診断能力の差を思い知らされた貴重な経験となっている. 本書は,そうしたマンモグラフィの教育活動を世界中に展開してきたDr. Tabárの有名な著書「Teaching Atlas of Mammography」の第4版を訳したものである.第4版改訂を機に日本語への翻訳と出版が現実のものとなった.
著者
古川園 智樹 井庭 崇
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.29(2006-MPS-058), pp.93-96, 2006-03-17

本稿は,1816 年から2000 年の間において,国家間の同盟のネットワークがどのように変化したのかを明らかにする.分析の結果,第2 次世界大戦以降の米国を中心とする同盟ネットワークは,スモールワールド・ネットワークであることが明らかになった.
著者
室生犀星著
出版者
非凡閣
巻号頁・発行日
1936
著者
小林 美亜 竹林 洋一 柴田 健一
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.568-577, 2018-11-15

診療報酬による「身体拘束最小化」への誘導 高齢化の進展と共に認知症高齢者の入院が増加している。急性期病院(看護配置7対1及び10対1)では、認知症をもつ患者の入院割合は約2割を占め、そのうち、半数以上がBPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:行動・心理症状)を有しており*1、身体合併症の治療だけでなく、認知症高齢者の中核症状およびBPSDへの対応能力を高め、身体拘束を防止し、認知症高齢者の尊厳を保障することが急務の課題となっている。 診療報酬でも、医療機関は身体拘束を減らす方向に誘導がなされている。2016年の診療報酬改定では「認知症ケア加算」が新設され、身体的拘束を実施した日は、当該点数が40%減額となるペナルティが課せられるようになった。また、2018年の診療報酬改定では、看護補助加算や夜間看護加算の算定において、「入院患者に対し、日頃より身体的拘束を必要としない状態となるよう環境を整えること」「また身体的拘束を実施するかどうかは、職員個々の判断ではなく、当該患者に関わる医師、看護師等、当該患者に関わる複数の職員で検討すること」といった身体拘束などの行動制限を最小化する取り組みを行うことが要件となっている。
著者
出口 英樹 大前 慶和 石走 知子
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学総合教育機構紀要
巻号頁・発行日
no.3, pp.13-25, 2020

大学の学部段階(学士課程)において、学位プログラムや学部横断型プログラムなど、新しい試みが始まっている。これは、ディシプリン(学問領域)に即して構築された学部・学科等に準拠する旧来の学士課程とは大きく異なるものである。だが、そのような取り組みの実効性については充分な検証がなされているとは言い難い。そこで本稿では、学部・学科におけるカリキュラムの標準的な履修モデルにおける学びを「縦の学び」、学部・学科を越えた領域横断的な(あるいはディシプリン横断型の)学びを「横の学び」と定義し、「『縦の学び』と『横の学び』には相乗効果が期待できるのではないか」との問いを立て、その検証を試みる。具体的には、2017年度より鹿児島大学が設置した「地域人材育成プラットフォーム」に着目する。これは同大学において地域人材を育成するために学部を横断して学びを展開する枠組みである。これに携わる学生は、それぞれの学部・学科等に所属しつつ、様々な地域の学びをも経験する。このような学生が、地域の学びとして得るものがあるのは勿論のこと、その地域の学びが自身の学部・学科等での学びに対してどのように影響するのか調査する。すなわち、これは学部横断型教育プログラムの意義を探ることのみを目的とするものではなく、むしろそのような学部横断型の学び(延いてはディシプリンを越えた学び)が、学士課程そのものにどう影響するのか、どのような意味があるのか、それを検証することが目的である。
著者
奥本 大三郎
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学人文紀要 第二類 語学・文学 (ISSN:0513563X)
巻号頁・発行日
no.20, pp.81-104, 1973-10

Le 13 mai 1871, Jean-Arthur Rimbaud, age de dix sept ans, adresse une lettre a Georges Izambard, le 15 mai, une autre a Paul Demeny, dite du Voyant. On y trouve une eclosion brusque de sa pensee poetique. Apres avoir expose le systeme de voyance, Rimbaud critique les poetes et la poesie de l'Occident dupuis les temps anciens jusqu'a l'epoque romantique. Il condamne Musset et, par contre, il temoigne d'une admiration exceptionnelle pour Baudelaire. (Musset est quatorze fois execrable pour nous, generations douloureuses, et prises de visions, etc....Baudelaire est le premier voyant, roi des poetes, un vrai Dieu.) Entre le malheureux Musset et Baudelaire se trouvent beaucoup de poetes "mineurs" comme Leon Dierx, Albert Merat, Francois Coppee etc. ainsi que les grands noms comme Hugo, Lamartine, Gautier etc. Etant donne que Rimbaud etait une sorte de genie de pastiche il est tres interessant, a notre avis, de chercher les sources des mots clef et les idees rimbaldiens dans les ouvrages de ses predecesseurs. Dans cet article nous avons done essaye d'analyser ces deux lettres et de connaitre les rapports entre Rimbaud et les autres petes dont il parle. Cet effort nous serviront beaucoup a comprendre la doctrine du Voyant et les oeuvres rimbaldiennes.
著者
松島 俊夫 勝田 俊郎 吉岡 史隆
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.118, no.1, pp.14-24, 2015-01-20 (Released:2015-02-05)
参考文献数
19
被引用文献数
1

頸静脈孔と舌下神経管は頭蓋底深部に位置し, さらにその周囲の複雑な構造のため外科的に到達困難な部位の一つである. しかもそれらに腫瘍性病変が発生すると, 頭蓋内外へ進展するため, 耳鼻咽喉科医と脳神経外科医の両者で取り扱われる境界領域でもある. この領域の外科治療を行うためには, 項部筋肉や, 側頭骨, 顔面神経管, 乳様突起, 茎状突起, 後頭顆, 環椎後頭骨関節, 環椎横突起などの骨構造や, S 状静脈洞, 頸静脈球, 内頸静脈とそれらに交通する周囲の静脈網, 近傍を走行する内頸動脈, 椎骨動脈などの血管構造も十分に理解しておく必要がある. また, 顔面神経を含む脳神経の走行も重要である. 手術アプローチを選択する際には, 環椎後頭骨関節が不安定にならないための骨削除範囲の配慮も必要になってくる. それ故, 術前画像検査では, 同部腫瘍の進展範囲と周囲重要構造物との位置関係や腫瘍による骨破壊範囲をできる限り詳しく術前から読影することが重要である. 本稿では, 屍体を用いこの領域の詳細な解剖を呈示し, その上で同部の画像解剖や到達困難な外科的到達法について脳神経外科医の立場から解説する. 同部に発生した腫瘍は頭蓋内外へ進展するため, 多くの症例で一方向からのみですべてを露出することはできない. 症例毎にいくつかの手術アプローチを単独でもしくは組み合わせて手術を行っている. また近年, 診断と治療が容易にできるようになったこの部の硬膜動静脈瘻や舌咽神経痛についても簡単に紹介する.
著者
柏木 由夫
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2017, no.27, pp.121-133, 2017-01-01 (Released:2020-04-02)
参考文献数
18

まず,崇徳院の『久安百首』春部末尾の独自性を指摘した.次に四季部を中心に彼の和歌の特徴的要素を“和歌の用語と手段”の面から3点,“和歌の方向性(心の在処)”の面から5点を指摘し,後者の要素は連環する崇徳院の心の世界を示すと考えた.次に恋部は,恋の進行に従った構成に,和漢の知識に拠る恋歌を添えたとした.一般的恋歌から外れた身勝手さや,強引さ,あるいは卑屈さの裏にある孤独などが読み取れるとした.恋の進行の末尾歌を俊成が改訂した本文が『百人一首』に入ったとした.
著者
花谷 隆志
雑誌
関西福祉科学大学EAP研究所紀要 (ISSN:21854947)
巻号頁・発行日
no.14, pp.43-45, 2020-03-31

関西福祉科学大学EAP研究所第14回「こころの健康と経営戦略」フォーラム原稿
著者
岡田 康子
雑誌
関西福祉科学大学EAP研究所紀要 (ISSN:21854947)
巻号頁・発行日
no.14, 2020-03-31

関西福祉科学大学EAP研究所第14回「こころの健康と経営戦略」フォーラム原稿
著者
中林 信 染谷 貞一 大山 俊行
出版者
熊本大学工学部技術部
巻号頁・発行日
2011-03-17

平成22年度熊本大学総合技術研究会,実験・実習技術、地域貢献分野(ポスター発表)

1 0 0 0 日本の野草

著者
林弥栄編
出版者
山と渓谷社
巻号頁・発行日
1983
著者
根本 明宜
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese journal of rehabilitation medicine = リハビリテーション医学 (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.267-271, 2019

<p>脳血管障害のリハビリテーションは,急性期での早期からの開始,回復期リハビリテーション病棟での十分な量と生活を意識した訓練,社会復帰しての生活期のリハビリテーションと場を変えて行われる.下肢装具は,運動学習のために難易度を調整する道具として,また麻痺による機能障害を代償する道具として重要である.医療保険で給付される治療用装具,生活のために障害者総合支援法で支給される更生用装具があるが,医療施設の連携の中で適切な装具を供給することが必要である.地域連携パスはあるが,装具に関する連携は不十分である.ロボット技術の応用の効果が報告されているが,普及のためには診療報酬での加点など制度の充実が求められる.</p>