著者
井上 純一
巻号頁・発行日
2005-11-18

HUSCAPに登録済みの2004年度版「情報理論講義ノート」の改訂版です。講義スライドも同時に利用できます。 なお、下記URLからもダウンロードできます。 http://www005.upp.so-net.ne.jp/j_inoue/index.html

5 0 0 0 OA 大英律

著者
黒石 (ブラックストーン) 著
出版者
勝島万助
巻号頁・発行日
vol.初編 巻之1, 1887
著者
長谷部 陽一郎
出版者
同志社大学
雑誌
言語文化 (ISSN:13441418)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.373-403, 2006-12
被引用文献数
1 2

近年、コーパスを用いた言語研究の手法に多くの注目が集まっている。英語に関しては以前から、British National Corpusをはじめ、大規模なコーパスが複数存在している。また日本語を含む他のいくつかの言語に関しても、これらに匹敵する規模のコーパスの構築が進められている。しかし現時点で、研究者が自由に利用できる日本語コーパスの選択の幅は非常に限られている。要因としては、テキストデータの著作権に関する問題と、それに付随する様々な制約といったものが挙げられる。 このような状況を鑑み、本稿ではオープンソース-すなわち著作権フリーで再配布・改良自由の形式-で提供されるインターネット百科事典サイトWikipedia日本語版のデータをコーパスとして用いることを提案する。また、Wikipediaのアーカイブファイルから言語学的に有用なデータを抽出するために筆者が開発したツールキットを紹介し、解説を行う。本稿で解説するツールキットはプログラミング言語Rubyを用いて作成されており、2つのプログラムから成る。第1のプログラムwp2txt.rbは、オリジナルのXMLデータから各種のタグ類を除去するとともに、指定されたサイズのテキストファイルにデータを分割する。第2のプログラムmconc.rbは、入力ファイル中のデータを文ごとに分割するとともに、オープンソースの形態素解析システムMeCabを用いて、あらかじめ正規表現(Regular Expressions)で指定された形態素パターンとマッチするものだけをCSV形式で出力する。これにより、例えば「このツールは言語分析にかかる時間と労力を省く」といった文字列を抽出するのに、〈時間と労力を省く〉のような表層形式だけでなく、〈名詞+助詞+名詞+助詞+動詞〉のような品詞の並びによる指定や、〈時間と労力+助詞+動詞〉といったミックス形式での指定が可能になる。 Wikipedia日本語版を活用することにより、最低限の環境を整えるだけで、用例採取や言語現象の定量的分析のための大規模コーパスが得られる。また、同一の言語データを異なる研究者やプロジェクト間で共有することができる。つまり、Wikipediaコーパスは、追試・修正・拡張・応用といった試みに対し、完全に開かれた研究資源を提供するのである。このことは、日本語を対象とする様々な言語研究の可能性を大きく広げると考えられる。

5 0 0 0 OA 和訳史記列伝

著者
司馬遷 著
出版者
玄黄社
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1911
著者
村松 英子
出版者
山野美容芸術短期大学
雑誌
山野研究紀要 (ISSN:09196323)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.49-57, 1995-03-25

日本の服飾史の中で,「袖」にスポットをあて,その変遷の跡を辿るとともに,装飾表現にみられる効果とはいかなるものだったかということを,呪術性も含めて探ってみた。
著者
トモリ アキラ 鈴木 宏隆 浦山 益郎
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.598, pp.87-94, 2005
被引用文献数
1 3

1.研究の背景・目的 ため池は灌漑用に築造された農業用施設である。都市化に伴い、多くのため池は灌漑用水としての利水機能を失いつつある。しかし、利水機能だけでなく治水機能、オープンスペース機能、余暇のための空間提供機能、動植物生息機能など多面的な機能をもっており、都市環境の質的向上に資する可能性をもっている。ため池に関する研究としては、灌漑施設としての水管理に関するもの、老朽ため池の整備に関するもの、ため池の分布や都市化によるため池の改廃に関するものが多い^<2)〜6)>。ため池を都市の環境資源としてみた研究は、中山^<7)>、浦山ら^<1)>、客野ら^<8)>など少ない。また、ため池の水辺における使われ方を分析したものは森ら^<9)>程度であり、都市環境資源としてため池を活用するための設計指針は少ない。そこで、本研究ではため池を活用した公園整備のための知見を得ることを目的に、ため池のある公園とない公園の利用実態を調査し、特にため池の水辺で行われる余暇活動の特徴について明らかにしようとしたものである。2.研究の方法 名古屋市内のため池のある細口池公園とため池のない植田中央公園(図1)を対象に、2004年10月の平日と休日に観察調査とインタビュー方式のアンケート調査を行った(表1・2)。細口池公園は地区公園、植田中央公園は近隣公園に指定されているが、住宅地と中学校が隣接しており、遊歩道、プレイグラウンド、プレイフィールドなど同様の施設をもっていること、両ため池とも近隣からの利用者が多いことなど類似性が高い。相違点としては、公園の規模、ため池の有無である。3.両公園における余暇活動 1)余暇活動の種類 両公園の利用実態を把握するため、散歩、動的活動(ジョギング・スポーツ・友達と遊ぶ・子供と遊ぶ・虫取り)、静的活動(休憩、食事・ピクニック・読書・おしやべり・デート昼寝・緑を眺める・花を眺める・池を眺める・鳥を眺める・動物を眺める・虫を眺める)の3種類に分けて、午前6時から午後5時40分の間、20分ごとに活動位置を地図上にプロットした。細口池公園では休日に延べ4463、平日に延べ1607、植田中央公園では休日に延べ3040、平日に延べ1768の活動が観察できた。両公園ともに休日の利用が多い。また、ため池のある細口池公園では散歩が多いことがわかった。2)余暇活動の種類別に見た空間特性図6のようにゾーンごとに余暇活動を集計した結果、プレイフィールドとプレイグラウンドでは、両公園とも動的行為が集中していた。両公園の違いは、遊歩道を含む堤防エリアにみられた。細口池公園の堤防(水辺空間)では散歩や静的活動、動的活動が多様に行われていた。また、散歩の活動数は植田中央公園周辺の堤防エリアに比べると約3倍もあり、ため池の水辺には利用者が多いこと、利用時間が長いことを示している。4.余暇活動の類型化とその特徴 1)両公園における活動 公園の利用内容を把握するために、表2の選択肢を用意して、インタビュー方式によって複数選択の回答を求めた。両公園の相違点は、細口池公園に散歩および景観を享受する行為である緑を眺める、花を眺める、池を眺める、鳥を眺める等の静的活動が多いことである。一方、植田中央公園では、広いプレイフィールドがあることからスポーツと子供と遊ぶという利用内容が多かった。2)活動の類型化 利用内容21項目をクラスター分析した結果、表3のように7つに類型化できた。類型1(散歩)と類型2(スポーツ)は単一目的の活動類型である。類型3は、散歩+花を眺める、類型4散歩+緑+池を眺める、類型5は散歩+緑+花+池+鳥を眺める、類型6は散歩+おしゃべりのように、複数の活動を行っている類型である。類型7はその他である。類型3〜5(散歩しながら周囲を眺める行為)は、ため池のある細口池公園に特化した余暇活動であることが注目される。3)類型別に見た活動の特徴 活動類型別に利用者属性をみた(表4)。類型1と類型3〜6は、50才代・60才代の中高年齢層が毎日あるいは週に数回、一人で行う日課的な余暇活動であり、細口池公園に多い類型である。一方、類型2と7は若い層が多く、週に数回あるいは月に数回訪れるような余暇活動であり、植田中央公園に多い活動類型であった。4)類型別に見た公園を利用する理由 細口池公園に多い類型1および類型3〜6には、「周辺に緑が多いから」や「鳥や花があるから」を選択するものが多く、散歩できる機能と同時にため池の景観機能を求めてやって来る類型ということができる。5.結論 1)公園内に設けられた施設(プレイフィールドとプレイグラウンド)は動的目的の活動に利用されている。2)ため池周辺の水辺空間は散歩によく使われている。同時に静的活動にも動的活動にも多様に利用されている。3)公園の使われ方を活動の組み合わせによって類型化すると単一目的2つ、多目的の利用5つの合計7つに類型化できた。4)類型1、類型2、類型6と類型7は両公園でみられたが、散歩しながら周辺を眺める活動である類型3〜5はため池のある細口池公園に特化した利用であった。5)類型3〜5の利用理由は、「周辺に緑が多いから」、「花や鳥があるから」と「水面があるから」などため池のもつ特性を享受しようとしたものである。6)以上のことから、ため池を活かした公園整備をするということは、これらため池のもつ便益を享受できるような利用を可能にすることということができる。
著者
Yamasaki Chisato Murakami Katsuhiko Fujii Yasuyuki Sato Yoshiharu Harada Erimi Takeda Jun-ichi Taniya Takayuki Satake Ryuichi Kikugawa Shingo Shimada Makoto Tanino Motohiko Halligan Brian Shimoyama Mary Twigger Simon Yura Kei Kimura Kouichi Yasuda Tomohiro Nishikawa Tetsuo Akiyama Yutaka Motono Chie Mukai Yuri Shionyu Masafumi Nagasaki Hideki Suwa Makiko Horton Paul Kikuno Reiko Ohara Osamu Lancet Doron Eveno Eric Graudens Esther Imbeaud Sandrine Debily Marie Anne Jia Libin Hayashizaki Yoshihide Amid Clara Han Michael Osanger Andreas Endo Toshinori Thomas Michael A. Hirakawa Mika Makalowski Wojciech Nakao Mitsuteru Kim Nam-Soon Thierry-Mieg Danielle Yoo Hyang-Sook De Souza Sandro J. Bonaldo Maria de Fatima Niimura Yoshihito Kuryshev Vladimir Schupp Ingo Wiemann Stefan Bellgard Matthew Thierry-Mieg Jean Wagner Lukas Zhang Qinghua Go Mitiko Minoshima Shinsei Ohtsubo Masafumi Hanada Kousuke Koyanagi Kanako O. Tonellato Peter Isogai Takao Zhang Ji Lenhard Boris Kim Sangsoo Chen Zhu Hinz Ursula Estreicher Anne Nakai Kenta Makalowska Izabela Barrero Roberto A. Hide Winston Tiffin Nicola Wilming Laurens Chakraborty Ranajit Soares Marcelo Bento Chiusano Maria Luisa Suzuki Yutaka Auffray Charles Yamaguchi-Kabata Yumi Itoh Takeshi Gough Craig Hishiki Teruyoshi Fukuchi Satoshi Nishikawa Ken Sugano Sumio Nomura Nobuo Tateno Yoshio Imanishi Tadashi Gojobori Takashi Chun Hong-Woo Habara Takuya Hanaoka Hideki Hayakawa Yosuke Hilton Philip B. Kaneko Yayoi Kanno Masako Kawahara Yoshihiro Kawamura Toshiyuki Matsuya Akihiro Nagata Naoki Nishikata Kensaku Ogura Noda Akiko Nurimoto Shin Saichi Naomi Sakai Hiroaki Sanbonmatsu Ryoko Shiba Rie Suzuki Mami Takabayashi Kazuhiko Takahashi Aiko Tamura Takuro Tanaka Masayuki Tanaka Susumu Todokoro Fusano Yamaguchi Kaori Yamamoto Naoyuki Okido Toshihisa Mashima Jun Hashizume Aki Jin Lihua Lee Kyung-Bum Lin Yi-Chueh Nozaki Asami Sakai Katsunaga Tada Masahito Miyazaki Satoru Makino Takashi Ohyanagi Hajime Osato Naoki Tanaka Nobuhiko Suzuki Yoshiyuki Ikeo Kazuho Saitou Naruya Sugawara Hideaki O'Donovan Claire Kulikova Tamara Whitfield Eleanor
出版者
Oxford University Press
雑誌
Nucleic Acids Research (ISSN:03051048)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.D793-D799, 2008-01
被引用文献数
12

Here we report the new features and improvements in our latest release of the H-Invitational Database (H-InvDB; http://www.h-invitational.jp/), a comprehensive annotation resource for human genes and transcripts. H-InvDB, originally developed as an integrated database of the human transcriptome based on extensive annotation of large sets of full-length cDNA (FLcDNA) clones, now provides annotation for 120 558 human mRNAs extracted from the International Nucleotide Sequence Databases (INSD), in addition to 54 978 human FLcDNAs, in the latest release H-InvDB_4.6. We mapped those human transcripts onto the human genome sequences (NCBI build 36.1) and determined 34 699 human gene clusters, which could define 34 057 (98.1%) protein-coding and 642 (1.9%) non-protein-coding loci; 858 (2.5%) transcribed loci overlapped with predicted pseudogenes. For all these transcripts and genes, we provide comprehensive annotation including gene structures, gene functions, alternative splicing variants, functional non-protein-coding RNAs, functional domains, predicted sub cellular localizations, metabolic pathways, predictions of protein 3D structure, mapping of SNPs and microsatellite repeat motifs, co-localization with orphan diseases, gene expression profiles, orthologous genes, protein–protein interactions (PPI) and annotation for gene families. The current H-InvDB annotation resources consist of two main views: Transcript view and Locus view and eight sub-databases: the DiseaseInfo Viewer, H-ANGEL, the Clustering Viewer, G-integra, the TOPO Viewer, Evola, the PPI view and the Gene family/group.
著者
高橋 和郎 北川 達也
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.256-262, 1976
被引用文献数
1

最近多発した浮腫を伴う急性多発性神経炎25例につき,発生頻度ならびに成因について検討した.年次別にみると昭和48年以後年ごとに多発する傾向があり,春から初秋にかけて発症することが多く,とくに若年男性に多い.食事は全例白米食で,強化米はなく,インスタント食品の多食,高糖質,低VB<sub>1</sub>の清凉飲料水の多飲が目立つた.又発症時激しい運動をしているものが多かつた.詳細に検討した2症例において血中B<sub>1</sub>濃度はやや低値,乳酸,ピルビン酸濃度はやや高値,平日ならびにB<sub>1</sub>負荷時の尿中B<sub>1</sub>排泄量は明らかな低値を示した.さらにB<sub>1</sub>投与が特異的に症状改善をもたらす所などから,本症が脚気neuropathyであることを明らかにした.末梢神経は軸索変性を示し,とくに初期には特異な管状構造物が軸索内に多数出現した.有髄線維に比し,無髄線維の変化は軽度であつた.最近脚気が増加し始めたことは,本邦栄養食品に何らかの欠陥が生じ始めたことを示すものである.
著者
榎本 春栄
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.69-83, 2003-03
被引用文献数
1

パニエは、スカートやドレスのスカート部分を形づくるため、あるいはその形状を保持することを目的として着用する。ウエディングドレスやお色直しのドレスに関しては、フアッション誌を見ても、ブライダル店を見ても、あるいは実際に学生が製作する作品を見ても、パニエを必要とするデザインがほとんどであるといっても過言ではない。パニエは、ウエストから裾にかけて直線的に広がるピラミッド型と、全体に曲線的イメージのドーム型に大別される。今回はピラミッド型のパニエに着目し、パニエを構成する数多くの要因のうち、ギャザー量のみに絞って、オールサイズ1/2での製作実験を行うこととした。フリルのギャザー量が表現する形状の確認に加え、学生がパニエを製作する上で参考となる基本の形を示すこともこの研究のねらいのひとつである。まず、フリルのギャザー量の異なるパニエを順次製作し、ギャザー量がパニエにどのような影響をもたらすかの形状観察を行った。次に、ピラミッド型パニエにふさわしいデザインとしてフレアスカートを選び、作図角度により算出されたスカート裾周りの半径と、製作後計測したパニエの裾周り半径との関係を基に、作図角度を30度および45度と定めそれぞれ試作し、着装による確認を行った。結果として、作図角度30度のスカートに適するパニエのフリルギャザー量は、上段は付けず、中段は付け寸法の2.0倍、下段は2.5倍程度が適当であること、作図角度45度のスカートには、上段は2倍、中段は4倍、下段は6倍程度が適当であるなどの結論を得た。今回のパニエ製作実験により、フリルのギャザー量がもたらす形状の基本を求めることができ、この成果は今後の各種ドレスの製作指導に有効に活用できるものと考える。
著者
Saigusa Tetsu Tero Atsushi Nakagaki Toshiyuki Kuramoto Yoshiki
出版者
American Physical Society
雑誌
Physical Review Letters (ISSN:00319007)
巻号頁・発行日
vol.100, no.1, pp.018101, 2008-01-11
被引用文献数
256 130

When plasmodia of the true slime mold Physarum were exposed to unfavorable conditions presented as three consecutive pulses at constant intervals, they reduced their locomotive speed in response to each episode. When the plasmodia were subsequently subjected to favorable conditions, they spontaneously reduced their locomotive speed at the time when the next unfavorable episode would have occurred. This implied the anticipation of impending environmental change. We explored the mechanisms underlying these types of behavior from a dynamical systems perspective.