著者
Eriko Uchida Yoshitaka Kondo Akiko Amano Shingo Aizawa Takayuki Hanamura Hitoshi Aoki Kenichi Nagamine Takeshi Koizumi Naoki Maruyama Akihito Ishigami
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Biological and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:09186158)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.1744-1747, 2011-11-01 (Released:2011-11-01)
参考文献数
20
被引用文献数
7 11

It has been suggested that some food components, such as bioflavonoids, affect the bioavailability of ascorbic acid in humans. Since little is known in Japan about the effective intake of this dietary requirement, we tested young Japanese males after the ingestion of commercial ascorbic acid or acerola (Malpighia emarginata DC.) juice to compare the quantities absorbed and excreted. Healthy Japanese subjects received a single oral dose of ascorbic acid solution (50, 100, 200 or 500 mg) and received distilled water as a reference at intervals of 14 d or longer. All subjects were collected blood and urine until 6 h after ingestion and evaluated for time-dependent changes in plasma and urinary ascorbic acid levels. Predictably, the area under the curve (AUC) values in plasma and urine after ingestion increased dose-dependently. Next, each subject received diluted acerola juice containing 50 mg ascorbic acid. Likewise, their plasma and urinary ascorbic acid concentrations were measured. In plasma, the AUC value of ascorbic acid after ingestion of acerola juice tended to be higher than that from ascorbic acid alone. In contrast, the urinary excretion of ascorbic acid at 1, 2 and 5 h after ingestion of acerola juice were significantly less than that of ascorbic acid. These results indicate that some component of acerola juice favorably affected the absorption and excretion of ascorbic acid.
著者
飯田 雅絵 菅野 愛美 木島 明博
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.934-944, 2012 (Released:2012-10-11)
参考文献数
26
被引用文献数
3 3

ヤマトシジミ種内の地域集団構造を調べるため,東アジアから採取したヤマトシジミおよび対照群において mtDNA-COI領域のシーケンス分析を行った。その結果,ヤマトシジミ種内では,1)ロシア・北海道・本州日本海側グループ,2)太平洋側グループ,3)朝鮮半島北東グループ,4)朝鮮半島南西グループの 4 つの明確なクラスターに分かれ,地理的分化による地域集団構造が示唆された。一方,利根川と桑名の 2 地域から採取したサンプルは地理的関係を反映しておらず,過去の移植放流の影響が推測された。
著者
大熊 健司
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.607-617, 1990 (Released:2012-03-23)

科学技術庁の地域研究情報ネットワークは, パソコン通信のシステムで, 現在, 筑波と四つのモデル地域で実験的に運用されている。このネットワークの目的は, 時間, 空間の壁をこえて, 面識のある無しにかかわらず研究者・技術者間コミュニケーションを緊密なものとし, これによって研究開発から企業化までの研究開発の高度化を地域において図ることに貢献することである。昭和63年度にモデル地域に指定された, 石川・富山両県では, 各々, 本研究情報ネットワークの運用を始めて一年を経過。このため, それぞれのネットワークの運用内容を詳しく紹介するとともに, その利用状況と今後の課題にふれる。
著者
Millar Fergus G.B. 井上 文則
出版者
史学研究会 (京都大学文学部内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.83, no.3, pp.499-517, 2000-05

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著者
中田 晴夏 磯野 忠大 芦沢 直樹 植田 猛 木村 貴彦 上村 和康
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.1124-1128, 2014 (Released:2014-11-01)
参考文献数
34

症例は70歳,男性.胃癌(T1b(SM),N0,M0,H0,P0,cStage IA)に対し,腹腔鏡下胃全摘術を施行した.既往に慢性蕁麻疹,バリウムとニフレックによるアナフィラキシーがあった.術前の血清ラテックス抗原特異的IgE抗体は陰性だった.術中,標本摘出と再建のため小開腹を行うと,血圧の急激な低下と顔面紅潮を認めた.ラテックスによるアナフィラキシーショックを疑い,直ちに抗ショック療法と手袋の変更を行い患者の状態は改善した.手術は無事終了し,術後経過は良好だった.術後血清ラテックス抗原特異的IgE抗体は陽性となった.本病態の発症を未然に予想することは非常に困難であり,発症した際には本疾患を鑑別に挙げ,適切な対応をすることで,生命にかかわる事態は避けられると考えられた.
著者
松本 敏治 菊地 一文
出版者
植草学園大学
雑誌
植草学園大学研究紀要 = Bulletin of Education and Health Science, Uekusa-Gakuen University (ISSN:18835988)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.5-15, 2019-03-31

松本・崎原・菊地・佐藤(2014)は,「自閉症は方言を話さない」とする印象が全国で普遍的であることを報告している。しかしながら,共通語を使用してきた ASD が学齢期あるいは青年期において方言を使用するようになる事例が存在するとの報告が教員・保護者からあった。該当する 5 事例について,方言使用開始時期および対人的認知スキルに関する 55 項目についての質問紙を実施した。方言使用開始時期は,7 歳, 9 歳,16 歳,16 歳,18 歳で事例によって差がみられた。獲得されているとされた対人的認知スキルのうち,方言使用開始前後の時期に獲得されたとする項目数の割合は,26%〜 97%であった。また,それ以前に獲得されていた項目数と方言使用開始時期に獲得された項目数の割合を領域別で求めたところ,意図理解および会話の領域での伸びが顕著であった。これらの結果にもとづいて,ASD の方言使用と対人認知の関連について議論した。
著者
牧田 満知子
出版者
アメリカ学会
雑誌
アメリカ研究 (ISSN:03872815)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.31, pp.157-174, 1997-03-25 (Released:2010-10-28)
参考文献数
41
著者
田伏 久之 当麻 美樹 佐野 秀
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.654-663, 2018-10-31 (Released:2018-10-31)
参考文献数
27

これまで報告された医学論文を基に,病院外心停止に対する気管挿管(救急救命士による)の効果を検討した。その結果,気管挿管の効果は否定的とする報告が圧倒的に多く,気管挿管がマスク換気に比し病院外心停止の予後を悪化させることが示されていた。その理由として,気管挿管の技量にかかわる問題点,挿管操作に伴う胸骨圧迫中断時間の延長,気管挿管後の過換気による冠・脳灌流障害,搬送時間の遅延,などが指摘されていた。また,気管挿管と声門上器具使用の優劣については,一定の見解が得られていなかった。今後の対策として,異なる3つの意見を列挙すれば,①マスク換気を優先しこれを継続する意見,②気管挿管の技量向上のため,抜本的な救急救命士教育の見直しを図る意見,③現行の気管挿管や声門上器具を効率的に組み合わせる意見,があげられる。救急医療関係者は病院外心停止に対する気道管理について,今後さらなる議論を行う必要がある。
著者
松浦竹四郎 著
出版者
巻号頁・発行日
vol.[5], 1860
著者
齋藤 祐介 田久 浩志 齊藤 英一 田中 秀治 植田 広樹 曽根 悦子
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.625-632, 2018-10-31 (Released:2018-10-31)
参考文献数
18

背景:プレホスピタルでは,ショックの早期認知のため出血痕から出血量を推定することがある。しかし,測定方法(OF法)は床や衣類の2種類のみを対象としており,アスファルト舗装(A舗装)と出血痕の関係性についてはわかっていない。目的:A舗装における出血痕と推定出血量について検討する。方法:3種類のA舗装を実験群,OF法を対照群として,模擬血液を用いて出血痕の面積を測定し比較検討した。結果:200mLの出血痕では,OF法を1,800cm2としたとき,密粒度舗装(排水性能なし)は778.5m2で約0.4倍,排水性舗装(排水性能あり)は84.9cm2で約0.04倍の違いがみられた。考察:OF法は簡易的な出血痕測定であるが,A舗装では過小評価のおそれがある。舗装表面の形状と道路種別を評価して測定することで過小評価を防ぐことができる。結論:A舗装の出血痕は,排水性能の有無を評価して出血量を推定する必要がある。
著者
安田 雅哉
出版者
木村巌,横山俊一
巻号頁・発行日
pp.43-68, 2018-03-01
著者
石川 良子
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.79, pp.25-46, 2006-12-10 (Released:2011-03-18)
参考文献数
30
被引用文献数
2 1

The purpose of this paper is to describe and interpret interviews with persons who regard themselves as “hikikomori, ” and to point out the negative effects, especially for such individuals, caused by the confusion of the concepts of “hikikomori” with “NEETs.”“Hikikomori, ” which refers to youth in a state of social withdrawal, has been noted since the latter half of the 1990s in Japan. In recent years, the concept of “NEETs” has also come to attract attention. “NEETs” refers to young people who are “not in education, employment, or training.” The concept of “hikikomori” has been partly incorporated into discussions about “NEETs, ” and it is commonly said that the two can be discussed in the same context. Moreover, some organizations dealing with “hikikomori” have started to support “NEETs.” However the understanding of “hikikomori” that has accumulated may be distorted by the confusion between the two concepts.Moreover, this confusion has a direct effect on individuals who consider themselves to be “hikikomori.” Therefore, it is necessary to distinguish the two concepts. Based on this perspective, the author describes and interprets interviews with such individuals, and points out the problems of providing support for “hikikomori” sufferers within the concept of “NEETs”.The interviewed revealed the following facts. People who consider themselves to be “hikikomori” see themselves as inferior and withdraw from relationships with others because though they have difficulty working, they worry excessively that “working is the natural state for an adult.” Their self-esteem cannot be restored immediately even if they participate in a self-help group. Informants re-construct stories about themselves and their lives and come to see the norm of life-courses in relative terms, and regain self-esteem from this. However, this can lead to a decline in their motivation to start working. Moreover, informants cannot overcome their distrust and fear of society. Therefore, sufferers of “hikikomori” seek a new way of life as they again ask themselves various questions, such as, “why must we work?” “What do I want to do?” “Who am I?” and so on. As they think through these questions, they resolve to make a fresh start.This process of struggle is in essence the process of recovery from “hikikomori.” Current measures for “NEETs, ” are based on the idea that it is more important to start working than to think too much about the meaning of working. However, individuals suffering from “hikikomori” have regained their self-esteem by asking the various questions concerning working and their own lives. Therefore, it is likely that the confusion of the two concepts will not only deprive people suffering from “hikikomori” of the opportunity for recovery but will also lead them to abandon their own efforts voluntarily.
著者
緒方 徹
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.764-767, 2017-10-18 (Released:2017-12-04)
参考文献数
12

筋肉および神経への電気刺激による筋収縮誘導の知見は,すでに臨床の現場で活用されている技術となっている.健常者に対する筋力増強の効果はすでに確立しているが,下肢を中心とする運動器疾患での臨床成績への効果については報告にばらつきがあり,高いエビデンスとはなっていない.こうしたばらつきは,対象とする疾患の重症度や廃用の状態に影響されていると考えられる.最大随意収縮との比較(%MVIC)など刺激強度を確認する方法と,介入する筋肉の状態を把握したうえでの介入研究の蓄積が求められる.

6 6 6 0 OA 政治言語論

著者
金杉 高雄
出版者
学校法人 天満学園 太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.31-40, 2017 (Released:2017-04-20)
参考文献数
9

ミュンヘン一揆によってヒトラーは国家反逆罪による実刑判決を受けた。ナチ党は裁判所から解党処分を言い渡される。当時のニューヨークタイムズはナチ党が解党処分になったことにより,すでにドイツ全土で著名となっていたヒトラーが今後,活動することはないであろうと報じるほどであった。しかし,ヒトラーは服役中にナチ党を再建するための構想を著した『わが闘争』を口述筆記により完成させたのである。出所後,ナチ党の解党処分が解かれたのと同時にヒトラーはナチ党を一から立て直すことに着手,成功する。そして,完全にドイツ国民を扇動することになる。これはヒトラーの手腕と共に国民啓蒙宣伝省の担当大臣を務めたヨーゼフ・ゲッベルスがラジオ,新聞,映画等のメディアと特異な街頭演説の一つである「早朝プロパガンダ」そして「夜間の松明行進」等,斬新なプロパガンダを導入し功を奏した結果であると言っても過言ではない。人の能力を正確に見ぬくヒトラーの眼識がゲッベルス流のプロパガンダを開花させ,ナチ党を国会での第一政党に,さらにはヒトラーを首相・総統にまで押し上げたのである。