著者
原田 敬一
出版者
佛教大学歴史学部
雑誌
歴史学部論集 (ISSN:21854203)
巻号頁・発行日
no.6, pp.95-113, 2016-03

青森県南津軽郡野沢村出身の對馬政治郎が記した、日露戦争従軍日記の翻刻紹介。對馬政治郎日露戦争従軍日記青森県野沢村浪岡町
著者
小泉 忠史 古家 乾 馬場 英 定岡 邦昌 関谷 千尋 服部 淳夫
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.104, no.6, pp.1167-1174, 2015-06-10 (Released:2016-06-10)
参考文献数
6
被引用文献数
2 3

症例は60歳代,インド国籍の男性.2カ月前からの水様性下痢で12 kgの体重減少を認めたため,当科を初診した.初診5日後には脱水による腎機能の悪化を認め,入院となった.血液検査,検便検査,大腸内視鏡検査では特記すべき所見はなく,CT検査では膵の軽度の萎縮を認めた.薬剤等によるcollagenous colitisやceliac spurue,膵外分泌機能不全による下痢を考え加療するも,症状の改善を認めなかった.下痢が出現する約1年半前にオルメサルタンの内服が開始となっていたため,同剤によるenteropathyを疑い,同剤を休薬したところ,水様性下痢は速やかな改善を認めた.重症の下痢症の原因の1つとして記銘すべき疾患と思われた.
著者
伊勢 孝之 高木 恵理 岩瀬 俊 楠瀬 賢也 山口 浩司 八木 秀介 山田 博胤 添木 武 若槻 哲三 佐田 政隆
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.104, no.6, pp.1175-1179, 2015-06-10 (Released:2016-06-10)
参考文献数
8
被引用文献数
1

心臓サルコイドーシスの標準的治療はステロイドであるが,ステロイドを投与中であっても再燃を認めることも多く,またステロイドの多岐にわたる副作用も問題となることが多い.症例は70歳代,女性.心臓サルコイドーシスの診断でプレドニンを維持量5 mg/日で加療されていた.定期検査で施行した心電図で陰性T波,前壁心尖部に新規の左室壁運動異常を認めた.FDG-PET,Gaシンチグラフィーで壁運動異常部位に一致して集積を認め,心臓サルコイドーシスの再燃と判断した.本症例では,ステロイドの副作用として糖尿病,肥満,白内障などを認めており,ステロイド増量が躊躇され,メトトレキサートの併用を開始した.メトトレキサート開始後,特に副作用を認めず,心電図ならびに左室壁運動異常の改善が認められた.ステロイド投与で再燃を認める心臓サルコイドーシス症例にはメトトレキサート併用も考慮すべきであると考えられた.
出版者
嵯峨町
巻号頁・発行日
1930
著者
春日井 有輝 泉 重樹 塚原 由佳
出版者
法政大学スポーツ健康学部
雑誌
法政大学スポーツ健康学研究 (ISSN:21853703)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-12, 2016-03

2014年度と2015年度の法政大学スポーツ健康学部 Athletic Training Room(AT Room)活動を報告することを目的とした。AT Room の利用者は2014年度は201名と前年の483名から大きく減少したが、2015年度は364名と増加した。2014年度から導入した新入生メディカルチェックのデータ利用や、2015年度の秋学期から開始した医師の診察・超音波検査など、新たな取り組みが増え、AT Room 利用学生にとっても実習を行う学生トレーナーにとっても充実した環境が整った2年間であったといえる。今後の課題として、体育会の各部の指導者やメディカルスタッフとの連携を進めることと、学生には傷害受傷時以外にトレーニングやコンディショニング目的でも利用できることを周知していくことが挙げられる。
著者
岡 正明 内海 菜央子
出版者
宮城教育大学附属教育復興支援センター
雑誌
教育復興支援センター紀要 = Bulletin of Support Center for Revival in Education, Miyagi University of Education (ISSN:21884080)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.117-122, 2015-03-11

東日本大震災の津波被害で,多くの学校の花壇・圃場の土壌が塩分を含む状況となった。多量の塩分を含む土壌では,これまで小中学校の教材として用いられてきた多くの植物は栽培することができない。その中で,アイスプラントが耐塩性極強の植物として注目された。最近では独特な食感を持つ葉菜類としても市販されている。本研究では,アイスプラントの生理的・形態的特徴に関する基礎的な調査を行い,栽培教育における教材植物としての有用性を検証した。
著者
MinJoon Ji
出版者
理学療法科学学会
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.1544-1546, 2016 (Released:2016-05-31)
参考文献数
14
被引用文献数
1 19

[Purpose] The purpose of the present study was to examine the types of injuries associated with mixed martial arts and their location in order to provide substantial information to help reduce the risk of these injuries during mixed martial arts. [Subjects and Methods] Data were collected from 455 mixed martial arts athletes who practiced mixed martial arts or who participated in mixed martial arts competitions in the Seoul Metropolitan City and Gyeongnam Province of Korea between June 3, 2015, and November 6, 2015. Questionnaires were used to collect the data. The convenience sampling method was used, based on the non-probability sampling extraction method. [Results] The arm, neck, and head were the most frequent locations of the injuries; and lacerations, concussions, and contusions were the most frequently diagnosed types of injuries in the mixed martial arts athletes in this study. [Conclusion] Reducing the risk of injury by establishing an alert system and preventing critical injuries by incorporating safety measures are important.
著者
漣 一平 山井 成良 岡山 聖彦 宮下 卓也 丸山 伸 中村 素典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.39, pp.79-84, 2005-05-05

電子メールにおいて大きな問題となっているspamメールへの対策方法として, spamフィルタがよく用いられている. この方法で用いられる代表的な技法のうち, 分散協調型フィルタは誤検出率が低いという利点を持つ反面, 検出率も低いという欠点がある. 本稿ではこの欠点を改善するため, 宛先不明メールを潜在的なspamメールとみなし, 分散協調型spamフィルタのspamメール認識率を向上させる方式を提案する. これにより, 従来の分散協調型spamフィルタでの利用者によるspamメール登録のみの場合に比べて, 認識率の向上が見込める. また, メールゲートウェイにおける提案方式の実装を行い, 提案方式の利用により分散協調型spamフィルタの認識率向上が期待できることを示す.